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東北森林管理局

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    三陸中部森林管理署

    「署長が語る!」

                      平成31年1月
    三陸中部森林管理署
    署長  菅野 敏裕

     

    ○管内の概要
      三陸中部森林管理署は、岩手県の南東部に位置し、大船渡市、陸前高田市、釜石市、住田町、大槌町の3市2町を包括しており、五葉山、愛染山(あいぜんやま)、片葉山(かたばやま)、種山高原などを主とする北上山地に所在する国有林野を管理経営しております。
      その面積は約2万9千haであり、関係5市町の森林面積の約23%を有しております。
      これらの森林は、三陸復興国立公園の後背地の優れた景観を呈し、中央部の五葉山周辺の山岳林は五葉山県立自然公園に指定され、レクリエーションや保健休養の場として四季を通じて多くの方々に利用されています。
      地元の気仙地域は、かねてから「気仙スギ」の産地として知られており、地元自治体や森林組合をはじめとする民有林の林産業に対する取り組みも活発です。
      今回は、管内市町の見どころと、当署の業務を中心に紹介します!!

    三陸復興国立公園
      三陸地域の海岸部は三陸復興国立公園として設定されています。
      大船渡市の景勝地「碁石海岸」には、勇壮な海岸に多くの観光客が訪れます。

                           碁石海岸・穴通



    ○奇跡の一本松
      陸前高田市の高田松原は、約7万本のクロマツやアカマツが植えられた名勝地として知られ、夏は海水浴場が設けられ、多くの市民や観光客が訪れる陸前高田市の代表的な観光地でしたが、東日本大震災により、地形(砂州)の大半と松が消失しました。
      約7万本の松のうち、一本のみが生存し、「希望の松」「奇跡の一本松」などと称されました。現在、高田松原地区は、海岸や河川、保安林の災害復旧工事等が行われております。

                            奇跡の一本松                       現在の高田松原



    大槌町が復興拠点として、町中心部に整備した大槌町文化交流センター「おしゃっち」です。同施設は震災前、同町中心部の御社地(おしゃっち)周辺にあった町立図書館と御社地ふれあいセンターを集約したもので、旧地名「御社地」にちなんで「おしゃっち」という愛称がつけられました。
      平成30年度の木材利用優良施設コンクールで林野庁長官賞を受賞しております。また、平成29年に釜石市で発生した林野火災焼損材を活用したテーブル等を制作して施設内に設置しております。

              大槌町文化交流センター(おしゃっち)            林野火災焼損材を活用したテーブル



    住田町は森林・林業日本一の町を目指しています。平成26年に木造で庁舎を新築し、平成29年には大船渡消防署住田分署も木造で新築しました。写真正面右が役場庁舎、左が消防署です。

     
                          住田町役場庁舎                   大船渡消防署住田分署
    優良な建築物として数多くの賞を受賞しています。 平成30年度岩手木材利用優良施設コンクールで優秀賞を受賞しました。



    ○五葉山
      釜石市、大船渡市、住田町に連なる「五葉山」は、県立自然公園や保健保安林などに指定され、固有種であるゴヨウザンヨウラクやハイマツなどの高山植物が生育しており、自然観察や登山、レクリエーションの場として広く利用されています。
      また、コメツガとヒバを主とする天然林など貴重な植物群落があることから、「五葉山生物群集保護林」を設定しています。

        
                                  五葉山   生物群集保護林内のヒバ林(桧山国有林・住田町)



    ○世界遺産「橋野鉄鉱山」(釜石市)
      「橋野鉄鉱山・高炉跡」は、現存する日本最古の洋式高炉跡です。
      2015年、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼、造船・石炭産業」として登録されました。
      橋野高炉跡周辺の国有林は、釜石市と東北森林管理局が「橋野鉄鉱山郷土の森保護協定」を結び、橋野鉄鉱山が稼働していた当時の広葉樹林の再生を目指し、間伐を繰り返すなどの森林整備を行うとともに、自然教育や歴史教育の場として地域の方々の意見を踏まえた管理を行っています。

                                       景観に配慮した治山工事

      ⇒  
            平成28年の台風10号による被害状況
             現地の巨石を利用した護岸工事の状況

     

      「橋野鉄鉱山稼働時代の森づくり育樹祭」の開催
      釜石市と共催で開催しました。

        
                         一番高炉前で開会式                          枝打ち作業中



    「遊々の森」の取り組みについてご紹介します。
    ☆  末崎中学校「産土(うぶすな)タイム」
      「産土」とは、その土地に生まれたことを意味し、生徒が地域の特性に価値を見いだし、自らの生き方を模索していくことの願いが込められています。大船渡市末崎町は「三陸ワカメ養殖」の発祥の地です。末崎中学校では総合学習「産土(うぶすな)タイム」としてワカメ養殖と森林整備を行っています。
      三陸中部森林管理署は、末崎中学校と「遊々の森」の協定を結び「海を育む森林づくり」をテーマとした森林環境教育の推進に取り組んでいます。
      (大船渡市立末崎中学校3年生による林業体験学習/末崎山国有林・大船渡市)

       
                    職員が中学生へ植付け指導                        植付け作業中




      以上、三陸中部森林管理署管内の市町の見どころと、当署の取り組みを中心にご紹介しました。
      三陸中部森林管理署は、明治21年の「岩手大林区署盛派出所」設置から続く、130年の長い歴史のある森林管理署です。

     
                                  三陸中部森林管理署庁舎

     

    お問合せ先

    林野庁 東北森林管理局 三陸中部森林管理署
    〒022-0003   岩手県大船渡市盛町字宇津野沢7番5号
    TEL  0192-26-2161
    FAX  0192-26-4279