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東北森林管理局

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    山形森林管理署最上支署の見所

    高坂ダム

     

      高坂ダムは、山形県最上郡を流れる鮭川(流路延長48 km、流域面積870 km2)の最上流部にある県営ダムです。本ダムは年間降水量が3,000 mmに達する豪雨・豪雪地域にあるため、昭和42年の完成以来、洪水調節の役目を果たしてきました。加えて、完成当初から発電所が備えつけられており、豊富な水を利用して年間18,000 MWHが送電されています。大沢川林道沿いからは、ダムとその背後に広がるダム湖(梅花里湖)を見下ろすことができます。また、最上総合支庁総合案内窓口又は高坂ダム管理課へお問い合わせいただくと、ダム本体の施設を見学することもできます(雪のない時期に限られます)。

      高坂ダム周辺では、高坂の大カツラ(樹齢約500年、幹回り約16 m)、土倉の滝、丁(ひのと)岳などの自然を楽しむことができ、それらへも大沢川林道を通ってアクセスできます。また、林道はブナをはじめとする広葉樹の森に囲まれており、色とりどりの花を咲かせる野草を眺めながら散策することができます。

      最上地域は、古くから林業が盛んなエリアとして知られていますが、高坂ダム周辺の国有林でも良質なブナやスギ材を搬出してきました。昭和13年から37年にかけては、それらの材を運搬するための森林鉄道が、現在のJR奥羽本線釜淵駅(旧釜淵貯木場の最寄り駅)と高坂ダムの奥に位置する大川入までの全長28kmの区間を運行していました。この路線はトラック輸送に代わったことで廃止され、今では当時の様子をうかがい知ることのできる遺構はほとんど残っていません。真室川町立歴史民族資料館は、運用当時の写真など貴重な展示資料を観覧できる数少ない施設ですので、足を運んでみてはいかがでしょうか。また、まむろ川温泉『梅里苑』の敷地内では、当時使用されていた機関車を整備した森林トロッコ列車に乗車することができ、観光客を楽しませています。

     ※大沢川林道から分岐する支線や林道については、平成308月の集中豪雨以降、傷みが激しいため車両の通行を規制しています。徒歩にて散策される場合も、足場が悪いため十分ご注意ください。

     

       

    高坂ダムと梅花里湖(高坂ダム管理課提供)

    ブナやトチノキが生育する広葉樹の森

       




     

    森林トロッコ列車

     

    お問合せ先

    林野庁 東北森林管理局
    山形森林管理署最上支署
    〒999-5312 山形県最上郡真室川町大字新町字下荒川200-11
    TEL:(0233)-62-2122
    FAX:(0233)-62-2706