秋田森林管理署の見所
太平山
太平山は、秋田県中央部、秋田市と上小阿仁村にまたがる標高1,170mの山で、太平山を中心として太平山県立自然公園や仁別自然休養林に指定されています。
仁別自然休養林内には、日本三大美林の一つとして有名な「天然秋田杉」が自然林のまま保護されており、「夫婦杉」などその姿を間近でみることができ森林浴や自然観察などに最適で訪れる人々の心を癒やしてくれます。また、自然休養林内には、仁別森林博物館もあることから仁別の森の動植物の紹介や「天然秋田杉」の成り立ち、森林鉄道の歴史など林業に関わることも学ぶこともできます。
太平山は、秋田市中央部に近い側から前岳(774m)、中岳(951.7m)、鶴ガ岳(1,002m)、剣岳、宝蔵岳、弟子還岳など多数の山頂が連なっており、秋田市内の各地から望むことができるため、市のシンボルとして校歌などに歌われることも多く、山頂からは秋田市を眼下に日本海、男鹿半島、鳥海山、岩木山、岩手山、早池峰山など360度の眺望が楽しめます。
太平山からは、放射状に多様な登山コースを楽しむことができ、どのルートも一日あれば登頂できるトレッキングルートで、分岐も少なく迷いにくい山です。
ハイキング程度なら、前岳コースがおすすめで約1時間30分で前岳山頂へ到達します。このコースからは、中岳を経由して、太平山山頂(前岳から3時間)へ縦走も可能となっています。河辺方面からの丸舞コースは、山頂まで約4時間30分かかりますが、渓谷の美しいコースで尾根筋からの眺望も素晴らしく、静かな登山を楽しむことができます。最も登山者が多いのは旭又登山口からのコースです。旭又ルート(御手洗ルート)は、登山口から御滝(おたき)神社・御手洗(みたらし)神社を経て山頂(約3時間)に至っています。比較的新しく整備されたルートで、高低差が880mあり急登が多くあります。御滝神社までの区間の大半は仁別森林鉄道の廃線跡で、大規模なインクライン跡が見られます。途中に水場である御手洗があり、新鮮な水がこんこんと湧き出ていて、登山者の喉を潤してくれます。
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太平山山頂 | 太平山三吉神社 |
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案内板 |
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秋田県秋田市河辺和田字和田156-3
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