岩手南部森林管理署の見所
須川岳の湧き水
岩手南部森林管理署の管内は、西側に奥羽山脈、東側に北上山地を擁し、和賀岳、真昼岳、焼石岳、栗駒岳をはじめ多くの山々に囲まれています。その山々から湧き出た水が河川を潤し、人々の暮らしに役立っています。
そんな湧き水の一例として、一関市方面から須川高原温泉に向かう途中の国道の脇に「須川岳秘水」と呼ばれる湧き水があります。
上流部の須川岳には、三百年以上の前から湯治場として開かれてきた須川高原温泉があります。かつては湯治客の荷物や湯治客を背負って登山道を運んだ「強力」(ごうりき)と呼ばれる人達がいて、彼らの喉を潤し”ひゃっこ水”と呼ばれていた湧き水が由来と言われています。
この場所は、平成20年に全国各地の湧水、河川、用水、地下水の中から100カ所が選ばれる環境省の「平成の名水百選」に選定されています。選定後、この一帯は岩手宮城内陸地震により大きな被害を受け、不通となった国道が復旧するまで須川岳の湧き水も利用できませんでした。地震により山地崩壊などが発生したため、当署でも治山施設を整備するなどの復旧事業を実施しました。
落ち着きを取り戻した現在、周囲を国有林に囲まれた須川岳の湧き水の駐車場では、湯治や登山等で行き来する人達が休憩したり、水汲み目的の人がたくさんの容器を持参して訪れたりする姿が見られます。
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須川岳秘水 全景 | 秋の雨上がりの須川岳(栗駒岳)と須川温泉 |
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須川岳秘水 | 名水百選の説明看板 |
お問合せ先
岩手南部森林管理署〒023-0853
岩手県奥州市水沢区東上野町12-17
TEL0197-24-2131
FAX0197-25-6942