岩手北部森林管理署の見所
焼走り熔岩流
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岩手山と焼走り熔岩流 | コマクサの群生 |
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宮沢賢治の詩碑 |
見所の概要
1732年(享保16年)、岩手山が噴火した時に流れ出た熔岩が冷え固まって出来たものが「焼走り熔岩流」です。
熔岩流の延長は約4km、幅は約1kmに達しており、暗黒色の多孔質な塊状である溶岩は大きなもので直径1mに達するものもあります。
こうした熔岩が不規則に堆積した状態となっており、厚さは5~10mと言われています。
焼走り熔岩流は、噴出年代が明らかで、二百数十年を経た今でも樹木で覆われることなく、地形的改変もなく、荒涼たる岩原を現出して噴出時の全貌を留めているのは稀であり、学術的に貴重なものであるとして、昭和27年に国指定の特別天然記念物に指定されています。
熔岩流内には、全長約2kmの自然観察路があり、岩手山とその真下に広がる暗褐色の大地を間近に見ることができます。
なお、観察路の一部区間には溶岩が転がっていますので、登山靴などの厚底の靴に履き替えてから散策してください。
岩手県出身の詩人、童話作家である宮沢賢治は、この熔岩流を見た感動を「鎔岩流」という詩に書き残しており、その深淵の激しい鬼気を表現しています。その詩は、1981年(昭和56年)、焼走り熔岩流の北東端近くに詩碑として建立されており、賢治ファンのよく知るところになっています。
交通アクセス
東北自動車道「西根IC」から車で約20分
お問合せ先
岩手北部森林管理署
〒028-7534岩手県八幡平市荒屋新町41-8
TEL 0195-72-2221
FAX 0195-72-2300