秋田森林管理署湯沢支署の見所(三本杉)
三本杉
三本杉
見所の概要
国道398号線の宮城県との県境の手前に山の神としてあがめらえている三本の巨木があります。
樹齢は800年以上(推定)と言われており、平安時代後期に八幡太郎の通称でも知られる源義家(みなもとのよしいえ)が植えた杉との言い伝えがあります。
この場所は当時、秋田と宮城を行き交う旧小安街道三叉路の分岐点に位置しており、道筋の一方は花山越、もう一方は文字越として多くの旅人が行き交った場所と言われています。
花山越は、ほぼ現在の国道398号線としてその痕跡はありませんが、文字越跡は散策路としても整備され、今でも旧街道を歩くことができます。
更に、この三本杉のすぐ近くには険しい山越えを物語るようにお助け小屋(現在の避難小屋でしょうか)と称する休憩場所があった跡地も残されており ます。お助けと言う言葉からも路程の厳しさが伝わってきますが、多くの旅人が遠くこの三本杉が目に飛び込んできたときは「小屋までもう一頑張り」と笑顔になったのではと連想させます。
また、この近くにある田代沼の周辺はブナを主体とする広葉樹に囲まれ、植物群落保護林に指定されており、自然豊かな一帯となっておりますので、皆さんも是非、森林浴を兼ねながら、旅人を笑顔にした「三本杉」を訪れてみてはいかがでしょうか。
交通アクセス
東北自動車道:横手湯沢線十文字ICから車で50分。
交通関係:駐車場まで自動車利用。
JR奥羽本線十文字駅から45分
お問合せ先
秋田森林管理署湯沢支署
〒012-0857 秋田県湯沢市千石町2-2-8
TEL番号:0183-73-2164
FAX番号:0183-73-8768