ヒバの分布と特性
ヒバ実験林位置図
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1.分布
ヒバ(ヒノキアスナロ)は、北海道渡島半島から栃木県日光付近までの範囲に分布しており、その8割以上は、青森県の下北半島と津軽半島に分布しています。
特に青森県の場合は、森林の8%(面積約5万ha)がヒバを主体とした天然林となっています。
2.特性
- 幼稚樹は耐陰性(たいいんせい)が強く、初期成長は緩慢ですが、林内に光が差し込むと芯立ちして、すくすく成長をはじめます。
- 地面に接した枝から根を出す伏条更新や、種子が発芽して増える実生更新など、自然の力で次世代を担う森林ができあがっていきます。
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実生更新(みしょうこうしん) |
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伏条更新(ふくじょうこうしん) |
3.ヒバの寿命と成長
ヒバは、幼齢期の耐陰性が強く、暗い林内でも枯死しないで生き続け、1m成長するのに50年程度を経過するものもあり、なかには、200年以上被圧された後に成長を開始した例など、たくましい生命力を持っています。伐採などに伴い、林内が明るくなると1年に60cm程度も成長するようになります。
松川氏は下北半島東部太平洋岸に位置する猿ケ森の埋没林のヒバについて調査研究したところ、ヒバの寿命は500年程度と推定しています。現存する林分については、樹齢300年を超すものはまれにしかありません。
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雌花 |
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雄花 |
関連リンク
- ヒバの特徴(森林技術・支援センター)
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