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平成19年3月21日、滑床山の山頂(通称三本杭(さんぼんくい)標高1、226m)で、ボランティア120名がミヤコザサの移植による自然再生活動を行いました。
滑床山の山頂は、10年程前までミヤコザサやオンツツジが群生し、登山者に親しまれていましたが、ここ数年の間にニホンジカの食害を受け裸地化し、土壌の流出や崩壊が危惧される状態となっています。
現在の山頂の様子
ふれあいセンターでは、植生回復の対策について検討会を開催し、その提言を受けて18年12月にはシカの侵入を防ぐネットを設置しました。併せて、ミヤコザサの移植によって植生の回復を図ることにしました。
そこで、被害の現状を認識して移植の作業に協力していただくボランティアを募集したところ、周辺の宇和島市や四万十市のボーイスカウト51名を含め愛媛県や高知県などから多数の応募がありました。
当日は、集合場所の八面山(やつづらやま)登山口を出発し、八面山山頂で予め準備していたミヤコザサの入った袋(2~5kg入り)を一袋ずつ持ち、午前1時間余りかけて滑床山の山頂を目指しました。
山頂近くの通称「たるみ」で、センター所長が植生回復の経緯などについて、森林総研の研究官が被害の実態について、センター職員が植付方法について説明しました。また、ボーイスカウト等を対象に、森林の仕組みや働きについての森林教室を行いました。
その後、「たるみ」と「山頂」に分かれて、ササの植付作業を行いました。参加者の中には親子も多く、お父さんのリーダーシップでお母さんと子ども達が輪になって、家から持ってきた小さいショベルを使いながら「しっかり根を張ってね」と植付けていました。
午前1時間あまりで予定の箇所の植え付けは全て終了しましたが、参加者からは「今日植えたササが育っているかどうか見てみたいので来年もぜひ見に来たい」との声が聞かれました。
三本杭
根付いたササ
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