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38号

四万十の風音森&川だより

平成25年6月発行

滑床渓谷の母子ザル

滑床渓谷の母子ザル

 第38号印刷用レイアウト(PDF:1,895KB) 

爽やかな季節に誘われて…春のイベント

   アウトドアシーズンです!寒くて暗い冬もようやく終わり、あちらこちらで新緑の季節を楽しむイベントが開催されました。毎年恒例の行事に加え…、子ども相撲

四万十川びらき

四万十川びらき4月20日、2015年四万十市西土佐に「道の駅」が開業する前に西土佐地域の特産品をPRしようと、「春の感謝祭」が恒例の「四万十川開き」に併せて開催されました。

  西土佐グルメの販売、カヌー無料体験や屋形船の無料乗船、竹林でのタケノコ掘り体験等が行われ、当センターも木工体験ブースを設置。多くの方にお越しいただきました。

  「金ちゃん工房(OBの木工達人)」の出前ゲーム(ピンボールビンゴ等)、クマやカブトムシ等の置物やストラップ作り、音の出るおもちゃ作りと豊富なメニューにお客さんも途切れることがなく大好評をいただきました。

 

 

今年は晴れました!滑床山開き滑床山

滑床山開き14月26日、松野町等主催の滑床山開きの神事(足摺宇和海国立公園内の滑床渓谷)に併せ、地元の松野南小学校の全児童「目黒緑の少年隊」11名に森林教室を行いました。

  午前は木工教室で「金ちゃん」から匠の技を受け継いだ「かっぱの貯金箱」作成。

  1時間弱と短時間での作業のため、パーツを張り合わせ着色するだけの単純なものにしましたが、「滑床には青や黄のカエルがいるかも」などと楽しく会話をしていたら、完成品はどれも一目で自分のものとわかる色とりどり仕上がりになりました。

  昼休みは「金ちゃん工房」から出前ゲームが出現し、ゲームクリア、賞品ゲットに夢中。

滑床山開き2

  午後からは、滑床渓谷を散策しながら同校との遊々の森協定林「わくわくの森」へ移動、「カモフラージュ」や「フィールドビンゴ」などのネイチャーゲーム。子どもたちは、こち滑床山開き3らが冷や冷やするほどの勢いで辺りを駆け回り、予め隠しておいた「ぬいぐるみ」や「ビニールのおもちゃ」を必死で探していました。

 大きくなって滑床渓谷で過ごした楽しい時や森林の素晴らしさ思い出してくれるかな。

  

伝統を受け継ぎ今年も開催堂ヶ森で木工教室

 

堂ヶ森祭

私の勝ち!

  5月5日子供の日、爽やかな青空のもと、堂ヶ森山頂(国有林、標高857m)で「堂ヶ森祭」が開催され、今年も地蔵堂前広場は、もち投げやちびっこ相撲、バナナのたたき売りで賑わいました。

  もちろん、当センターも木工教室を開催。今回は、毎回好評の「くまのストラップ」に加え、周囲の豊かな自然に興味を示す子どもたちを集め、急遽、「葉っぱじゃんけん」をしました。「一番ギザギザが多いのは?」「一番かじられているのは?」。身近にある葉にも形や色の違い、虫食いなどの特徴があると感心した様子でした。

そして、まだまだ何かしたいと集まってきてくれる子どもたちとマイ箸作り。箸の形にカットしたユスの木をサンドペーパーで磨いて滑らかな箸にしますが、最初は賑やかに磨いていた子どもたちも次第に「もういい?」「持つところに絵を描いていい?」と、単純作業に飽きてきた様子。何とか頑張ってオリジナルマイ箸が完成する頃には、堂ヶ森祭りもお開きの時間となりました。来年は何をしようかな。

 

超大型囲いワナ設置囲いワナ

超大型囲いワナ黒尊山、滑床山に設置している小型、大型囲いワナに加え、シカ防護ネットを利用した直径60~70mの超大型囲いワナを設置しました。

  この方式は高知県中部でも採用されており、小型のワナよりも効率よく捕獲しています。

  当センターの捕獲実績は、平成23年度20頭、平成24年度25頭。今年度は捕獲期間を2ヶ月長くし、この超大型囲いワナを追加設置したことで、捕獲頭数が増え、森林への被害が減少することを期待しています。

 

 

 

三本杭に挑戦

屋久島実習に向けた訓練登山

 三本杭に挑戦

  5月16日は、高知県立四万十高校自然環境コースの1年生8名が三本杭に登りました。

  絶好の登山日和のなか、樹木の名前や特徴、ニホンジカによる樹木の剥皮害、稜線を境に温帯林と暖帯林が共存する珍しい山であることなどを説明しながら、頂上を目指しました。今回は「高知さんさんテレビ」さんの取材スタッフも同行し、緑溢れるブナの天然林や宇和海を望む歩道からの美しい景色、明るく元気な高校生の姿を報道してくれました。

 

学校林で間伐体験

 

  5月23日、四万十町立北ノ川中学校の全校生徒22名を対象に、学校林での樹木学習と間伐体験を実施しました。同校は、これまでも学校林で間伐体験を行ってきたそうですが、専門的な技術を学びたいと当センターに要請してくれました。

  当日は、周辺の植生や森林の働き、幡多ヒノキなどの話をしながら学校林へ向かい、到着後、林内の状況や間伐の意義、山の保全等、そして間伐の順序、安全に関する注意事項を説明した後、当センター職員によるデモンストレーション。その後は、生徒達が間伐体験。伐倒方向の確認後、ノコギリで受口、追口を切り落とします。最初はなかなか思うようにいきませんが、次第にノコギリの扱いも上達し作業も順調に。

  この間伐体験を通して、生徒たちが地域の産業としての林業や、間伐の大切さ等を理解し、森林環境についての意識を高めてもらえていたら嬉しいです。

学校林で間伐体験

もう少し上?下?

滑床渓谷

  5月31日、松野東小学校全校児童が「森とも登山」を行いました。

  午前中は、万年荘から千畳敷敷まで約2キロを往復しました。往路では、渓谷沿いの歩道を散策しながら、「森林のはたらき」やこの不思議な渓谷の「おいたち」「植生」などを勉強し、復路は林道を歩きながらオリジナル絵葉書用の珍しい葉っぱや花を集めました。

 

森とも登山_滑床渓谷

千畳敷って広いなぁ

  食虫植物や大きな木に驚きながら元気いっぱい力強く進んでいましたが、3時間の登山も終盤に差し掛かると空腹との戦いになり、漏れる言葉は数分おきに「後何分で着く?」。

  待ちに待ったお弁当でエネルギー補給を完了すると、午後の活動でもパワー全開でフィールドを駆け回っていました。

  午後からは3班に分かれ、木工教室、ネイチャーゲーム、ツリーイング(フォレストキャニオン担当)を体験しました。木工教室では好評の「クマのストラップ」を制作し、ネイチャーゲームでは「カモフラージュ」と「フィールドビンゴ」で大苦戦。

  普段学校ではできない森林での活動を満喫してもらえたらしく、後日届いたお礼の手紙には楽しい思い出が活き活きとつづられていました。

 

新緑、の季節は校庭の樹木学習にちょうどいい!?

  6月3日、四万十市立蕨岡(わらびおか)小学校の3、4年生9名、6月5日、宿毛市立小筑紫(こづくし)小学校の5年生12名に「校庭の樹木を学習」を行いました。

  まず、針葉樹と広葉樹の違い、単葉と複葉の違い等のお話をし、その後、校庭に出て実際に樹木を観察しながらそれぞれの名前や特徴、用途等について説明しました。

  「イチョウは恐竜の時代から生きてるよ」「わー、すごい!」、「ほら、ソメイヨシノの葉柄にはブツブツが2つ(蜜腺)」「ホントだ!気づかなかった」皆、身を乗り出して説明を聞いてくれました。

校庭の樹木学習1 

 校庭の樹木学習2

花を描く?

蕨岡小学校では、それぞれが「担当する木」を決めており、1年間通じて観察するそうです。今回の授業で「担当の木」に一層愛着を持ってくれたらいいな。

  小筑紫小学校は新築の校舎。記念植樹のヤマボウシやラカンマキに手製のカラフルな樹名板が花を添えました。

 

 

総合的な学習の通年プログラム

     

  愛媛県松野町立松野西小学校の4年生は、毎年度「総合的な学習の時間」を利用して森林の学習をしており、今年は25名とお勉強です。

  6月4日は「校庭の樹木学習」。まず、教室で広葉樹と針葉樹の違いや単葉と複葉の特徴、葉のつき方などを学んだ後、学校の校庭の約40種類の樹木について、名前や特徴を葉や花を見たり葉に触れて学習しました。

総合的な学習の時間1

総合的な学習の時間2

飛べ!高く

6月20日は「空飛ぶ種子」。

  最初に、樹木や草花が種子を散布する方法を学習し、サーキュレーターを使って実際にマツやカエデの種子が風を受けてくるくる回って飛ぶ様子を観察しました。

  次に、色紙やスチレンシートで「アルソミトラ」「マツ」「ニワウルシ」「ラワン」の種子模型を作り飛び方を観察。

  最後は、体育館で一斉にスチレンシートのラワンの種子模型を飛ばし、「誰のが一番高く長く飛ぶかな?」。NHKニュースで子どもたちの活き活きとした姿が報道されました。

 

 

気持ちわるーい…けど、働き者だね土壌にすむ生物土壌の生物(蟻)

6月28日、土佐清水市清水小学校5年生56名に、「森林のはたらき」と「土壌にすむ生物」の講義と体験学習を行いました。

  「森林」に、「森」「川」など漠然としたイメージしかなかった子どもたちも、地球温暖化や土砂災害を防ぐ働きを知り、森林、山の潜在能力を見直したようです。

  「土壌生物」の観察では時間を忘れて顕微鏡を覗きこみ、図鑑と見比べたり、気持ち悪いと言いながら掴んで「毛が生えてる」「ヌルヌルする」と大騒ぎ。

  知らない間に野菜などを跡形もなく分解する土壌生物の影の活躍に感心しきりでした。

土壌にすむ生物

わー、見つけた!

 

 ☆「森林環境教育サポート講座  -森林の楽(学)育-」開催

  教職員を対象に森林環境教育の指導者の裾野の拡大を図ることを目的とした研修会で、当センターが作成した「森林環境教育プログラム」を体験していただきます。

 

☆四万十川森林ふれあいセンター : スタッフの紹介

所長   ( 新任 )上席自然再生指導官  藤丸 功(平成25年4月1日付け 愛媛森林管理署から)
             ( 新任 )        自然再生指導官  曽我部 稔(平成25年4月1日付け 局指導普及課から)
 自然再生指導官 安藤 暁子

☆1人減にはなりましたが、「頑張ります!」ので、どうぞよろしくお願いします。

  ちなみに…、前任の川口は、高知市の四国森林管理局へ。古味は引き続き四万十市の四万十森林管理署におりますので、見かけた時は「古味さ~んヽ(^。^)丿」と一声を♪

前所長の林は勤続40年余、定年退職を迎えました。「ふれセンでは森林教室などで楽しい思い出がたくさんできました。」と笑顔で去って行きました。  

 

かえる四万十川森林環境保全ふれあいセンターかたつむり

 

お問い合わせ先

〒787-1601
高知県四万十市西土佐江川﨑2405番地
四万十川森林ふれあい推進センター
電話0880-31-6030
FAX 0880-31-6031

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