ホーム > 森林管理局の概要 > 森林技術・支援センター > 技術開発完了課題 > 立木密度の変化による林床植生への影響調査
分野:水土保全及び森林と人との共生を重視した森林施業の確立
立木密度の変化による林床植生等への影響調査
平成23(平成14~29)(平成23年で終了)
立木密度(間伐率(30%、40%、50%,対照(無間伐)区)別に試験地を設定し、林床植生及び植栽木の成長への影響について調査
を実施したものです。(間伐率は材積)
(ア)相対照度調査の推移は、間伐直後、全ての間伐区で高くなったが、3年目以降、全ての間伐区で低下し
9年経過後は対照区と同程度となった。植被率調査の推移は間伐率が高いほど植生の種数や植被率の増加幅が大きくなる傾向。
しかし、間伐後7~8年経過すると種数が減少。 立木成長調査の推移は、どの間伐率でも順調に成長しており、立木の成長及び
気象害(風倒害、冠雪害、土砂災害)に対する耐性、将来の成長のポテンシャルには明瞭な影響を及ぼしていないと考えられる。
(イ)今後は、強度間伐(50%間伐)が立木成長に与える影響調査データはこれまで少ないことから、風倒被害等の発生の可能性に
ついて長期的に調査を継続していく必要があると考え、森林技術センターの自主課題として、森林総合研究所四国支所と継続的
に調査を実施していく。
30%間伐区 |
40%間伐区 |
50%間伐区 |