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日本には、2,515万ヘクタールの森林があり、国土面積の67%(これを森林
率といいます)に当たります。
これは、東京ドームの約538万個分の広さで、本州・四国・沖縄県をあわせた
広さになります。
では、世界の国々の森林率を見てみましょう。
国名 | 森林率(%) | 国民1人当たりの森林面積(ha) |
---|---|---|
日本 | 66.8 | 0.2 |
アメリカ | 23.2 | 0.8 |
カナダ | 26.5 | 8.3 |
インドネシア | 60.6 | 0.6 |
マレーシア | 47.1 | 0.8 |
パプア・ニュー・ギニア | 81.6 | 8.6 |
中国 | 14.3 | 0.1 |
フィンランド | 65.8 | 3.9 |
スウェーデン | 59.3 | 2.8 |
ロシア | 45.2 | 5.2 |
ブラジル | 65.2 | 3.4 |
*1998FAO「Production year book」より
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森の土は、木の根や動物たちの働きでスポンジのように柔らかくたくさんの穴が開いていて、降った雨を貯えて少しずつゆっくりと水を川に流し、大雨が降ったときには雨を吸って一時的に水を貯めて、降った雨が一度に川に流れ出ることを防いでいます。
このように、森が自然のダムのような働きをすることから、「緑のダム」と呼ばれています。
森にはたくさんの木や草が生えていて、その葉が私たちの家の窓のように
森の外と中を分けています。この木の窓が音をさえぎるので、森の中は森の
外の騒音が聞こえにくくなり、静かに感じます。
でも、森が静かだといっても耳をすませば、鳥の鳴き声、葉のふれあう音、
川の音が聞こえてくるでしょう。
皆さんも森に出かけていろいろな音を聞いてみてください。
森に降り注ぐ太陽の光は、木の葉に吸収されます。木の葉は吸収した光をエネルギーとして木の中の水分を蒸発させます(これを蒸散といいます)。
葉の中にある水は蒸発するときに周りの熱を奪うので、植物は直接日光が当たっても暑くなることがなく、木の枝や葉が光をさえぎるので、あまり太陽の光が地面まで届きません。このため、森の中に入ると涼しく感じます。
森の地面には土が見えないくらいに落ち葉や枝が落ちています。
けれども、森が落ち葉や枯れ枝でいっぱいになることはありません。
森の土の中では、ダニ、アリ、ダンゴムシ、ミミズ、クワガタやセミの幼虫やモグラなどが生活しています。
これらの生き物は落ち葉や枯れ枝、動物の死骸やフンを食べ、土の中に穴を掘って移動します。
森の土は、これらの生き物たちの活動により、すき間の多い土になるので、フワフワと柔らかく感じます。
秋になると、モミジやハゼノキがあざやかな赤色に、イチョウが黄色になっているのを見たことがあるでしょう。
秋になると葉の色が変化するのは、寒さにより葉のはたらきがおとろえ、葉の中で色を調整している葉緑体というところで変化が起こり、葉が黄色に見えたり、赤色に見えたりします。
そして、赤や黄色に色づいた葉は寿命が一年もないので、冬が近づくと寒さに耐えられなくなって、木の根が水を十分吸収することができなくなり、葉から水分が出ていかないように葉と枝の間に壁を作り、葉を落とします。
しかし、すべての木が葉を落として冬を過ごすわけではありません。一年中緑色に見えるシイやカシなどは、落葉する木に比べて葉を厚くしたり小さくして、スギやヒノキなどは葉を細くとがらせて水分の蒸散が少なくなるようになっています。これらの木は葉にも寿命がありますが、寿命が一年以上あるので一年中緑色に見えます。足摺岬などに生えている多くの木は一年中緑色をしています。
人が植えた木ばかりでできた森林を人工林といいます。
人工林は、家の柱などに使う木材を生産することを目的としているため、次のように育てて、
まっすぐで太い木を作ります。
山に植える苗木は種子から育てる方法と、形や生長のよい木から枝を切って土に植えて育てる方法(さし木)があります。
種子から育てる方法は、皆さんが朝顔やひまわりを育てる方法と似ています。しかし、木は朝顔などと違って1年では山に植えるほど大きく、たくましくなりません。このため、肥料をやったり、草取りをしながら約2~3年苗木を育てる畑(苗畑)で育ててます。
また、さし木は、木の枝から根が出て、強くたくましい苗木になるには約2年間苗畑で育てることになります。