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7月23日、『「ヤナセスギを次代へ」~森林技術センターの取組~』と題して当センター主催による公開講座を馬路村魚梁瀬で開催しました。 |
この公開講座は、技術開発を一般の方々にも理解してもらうことなどを目的に実施しました。林立するヤナセスギの雄大さと美しさを肌で感じてもらい、さらに、後世にこのヤナセスギ林を引き継ぐために当センターが実施している天然更新技術の確立の重要性を理解してもらおうと、当センターでは初めての試みでした。当日は一般公募の小学生とその保護者11名が参加しました。
当センターの和田山天然更新試験地は、美しい森林づくりのモデル的取組にも選定されていますが、日帰りでは日程的に厳しいこともあり、比較的近くにあり、ヤナセスギの天然更新を研究している森林総合研究所四国支所の千本山試験地で天然更新の取組を紹介しました。そこでヤナセスギの特徴、後世に伝えることの重要性、天然更新の難しさを学んだ後、それぞれでヤナセスギの稚樹を観察しました。子供たちは、スギの赤ちゃん(稚樹)を見つけたり、シカの糞を見て、かなり興奮気味でした。
その後、千本山登山口に移動し、魚梁瀬山の案内人と千本山登山を開始しました。ヤナセスギの大木を前に、感嘆の声をもらす参加者もみられ、ヤナセスギの歴史を学び、千本山の醍醐味を味わいながらも、後継樹の無い現状を目の当たりにして、天然更新の重要性を実感したようでした。参加者からは、「普段体験できないことを子供に体験させることができ、大変有意義な企画でした。」、「ヤナセスギのことがいろいろ知れて良かった。」、「とても良い企画だが、もっと多くの人にヤナセスギを知ってもらえるよう、PRの仕方を工夫したら良いのではないか。」等の貴重な意見をいただき、充実した公開講座を行うことができました。帰りのバスでは、さすがに疲れたせいか、子供たちはお土産の木工品を大事そうに抱え、ぐっすりでした。
技術・支援センター(四国)
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