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天然更新試験地現地検討会

6月17日~20日までの4日間、技術開発課題である天然更新技術の確立についての現地検討会を、安芸署管内和田山国有林等で開催しました。

天然更新技術の確立に向けた検討に熱い議論

検討会には、元京都大学助教授の赤井龍男氏、京都大学農学部塚本次郎教授、(独)森林総合研究所四国支所鳥居厚志研究調整監、奥田史郎人工林保育管理担当チーム長、佐藤重穂流域森林保全研究グループ長の専門家を招き、局から川上計画部長をはじめ、安芸、嶺北、四万十署の関係職員が出席したほか、今回日本林業経営者協会高知支部・土佐林業クラブの会員、関係町職員の参加があり、天然更新技術の確立に向けた検討に熱い議論を交わしました。

安芸森林管理署の試験地では

1日目は安芸署管内和田山国有林のヤナセスギ天然更新試験地で、発生して3年目の稚樹成長について、土壌養分からみた成長分析や稚樹を被圧している植生の取扱いについて検討を行いました。
2日目は同署管内西ノ川山国有林のヒノキ天然更新試験地で、本年4月から5月にかけヒノキ稚樹の発生・生育促進のため実施した下層植生の刈払い箇所において、稚樹の発生が多く確認されたことから、今後の照度管理のあり方、シカ食害対策について検討を行いました。


今後の照度管理のあり方等について検討
(ヤナセスギ天然更新試験地)

モミの稚樹を確認
(モミ・ツガ等天然更新地)

今後の照度管理のあり方等について検討

モミの稚樹を確認

四万十署管内久保谷山国有林(風景林)のモミ・ツガ等天然更新地

4日目の四万十署管内久保谷山国有林(風景林)のモミ・ツガ等天然更新地では、上層木が台風等で倒れたあとにできたギャップで、モミの稚樹を確認するとともに、母樹の近くに大きさ(形状)の異なるギャップを人為的に設定し、その違いによる稚樹発生状況調査を今後行うなど試験の進め方について検討を行いました。
これまでの天然更新技術に関わる技術開発については、まだまだ多くの課題がありますが、今後、これらの課題を解決していくことで天然更新技術の確立を図っていくこととしています。


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