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11月20日に今年度3回目の緊急時救急訓練を実施しました。当日は、嶺北森林管理署管内の技術開発特定区域の奥南川山国有林において、森林技術センター職員と嶺北森林管理署職員及び奥南川山国有林で作業を実施している請負事業体職員を含めた総勢40名が参加しました。
訓練は、被災者が2名、うち1名は重傷で一刻を争うことを想定しヘリコプターでの救助、もう1名は官用車と救急車の連携による迅速な搬送を行う内容に設定しました。実施にあたっては、高知県航空隊と仁淀消防組合消防署の協力を得て、防災ヘリの「りょうま号」と救急車を出動していただきました。
当日、訓練に先立ち、消防署の救急隊員による三角巾を使った止血法、棒とロープを使った簡易担架作成による搬送法の実技指導等の救急救命講習を受けました。前回の救急救命講習は、森林管理局で実施しましたが、今回は、現地で実施したことから、より実践に近い訓練となりました。
救急救命講習に引き続き、被災者の救助訓練を行いました。
訓練では、衛星電話による防災ヘリ・救急車要請等の連絡方法の確認を行う中で、航空隊の使用している図面(メッシュ図)の活用・懐中電灯・発煙筒の点火及び三角巾を棒の先に付けて振るなど山中で被災者の位置を確実にヘリに伝える方法を習いました。また、被災者を救急車で迅速に移送するため、救急車と官用車との連携や移送方法の確認を行いました。
訓練終了後、航空隊及び救急隊の方から、「国道から数十kmも入った山奥で災害が発生した場合の対応については、我々だけではなかなか実践的な訓練ができないのが現状。今回実施した訓練を、今後の救出活動に役立てていきたいと考えています」とコメントをいただきました。
今回の訓練をもとに、万一に備えより実効性のある救急訓練の取組をさらに進めていきたいと考えています。被災者の迅速な救出は技術センター職員のみの対応ではなく、その付近で作業に従事している方達にも協力をお願いしていくことが重要であると考えています。今回、協力、参加いただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
簡易担架による搬送 | 被災者を吊り上げる「りょうま号」 |
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掲載:グリーン四国1月号 |