ホーム > 森林管理局の概要 > 森林技術・支援センター > 国有林の技術を海外に
森林技術センターでは今年9月、日本の援助で実施しているベトナムの林業プロジェクトから研修員が来高し、森林技術センターで取り組んでいる技術開発課題についての講義、現地案内を行ったことに引き続き、今回、同国で実施している別のプロジェクト『国際協力機構(JICA)技術協力プロジェクト(北部荒廃流域天然林回復計画)』からの要請を受け、10月22日から25日まで、5名の研修員を受け入れました。
10月22日、局において、計画課長が四国局の概要、計画制度についての講義を行いました。研修員は、特に森林の保全とコストについて関心が強く、熱心な質問が相次ぎました。
2日目は、嶺北署管内の技術開発特定区域内にある複層林や保育作業の省力化に関する試験地において、3日目は、安芸署管内のヤナセスギの天然更新試験地及び千本山遺伝資源保存林において、各々の試験の目的、結果等についてセンター職員が説明を行いました。最終日は馬路村農協等で地元の農産物による地域活性化の取組等について学びました。
最後に、研修員から、森林技術センターで学んだ国有林の技術を是非自国で実施したいとのコメントがありました。また、東京における研修報告会でも「四国森林管理局の研修は大変有意義であった」と報告され、今後も、研修員の受け入れを四国局にお願いしたいとの要望もありました。
このような国際協力を通じて、国有林の技術が発展途上国においても生かされることが期待されます。
ヤナセスギ天然更新地で稚樹の生育状況を見学
掲載:グリーン四国12月号