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四国森林管理局

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    ヒノキ天然下種更新による複層林の造成

     分野:水土保全を重視した森林施業の確立

    技術開発課題名

    ヒノキ天然下種更新による複層林の造成
    技術開発完了報告書(PDF : 319KB)

    完了年度(開発期間年度)

    平成18(平成5~18)

    開発の目的等

    ヒノキ人工林において、複層林(年齢や高さの異なる樹木から構成される森林)を造成するに当たり、人為による下層木の植え付けではなく、天然の力によって次の世代の下層木を発生・成長させる方法を開発することを目的として実施したものです。

    開発の成果等

    1. 点状及び帯状の伐採形状別に下層木の発生状況を観察しましたが、発生する一方、消えてしまうということの繰り返し(図)で、今後、雑草の刈払い等の保育の検討を含め、経過観察を行っていくこととしています。
    2. なお、種子の飛散状況については、残した上層木と上層木の間隔が樹高程度あれば、ほぼ均等に飛散することが確認できました。

    平成5年から平成18年までの点状伐採区での成立本数。発生は平成5年でコウヤマキ180本程度。モミ160本程度。年数を経るごとに減少し、平成9年に増加するものの平成18年度では全樹種20本から30本に。

    平成8年から平成18年までの帯状伐採区での施業ごとのヒノキ稚樹成立本数。地拵・地かきを行った箇所は平成8年時点で550本程度の発生。一方で処理を行っていない区域での発生は180本程度と施業による差が表れた。成立する稚樹は年数を経るごとに減少し平成9年以降は50本以下に減少。

    下層木の生育状況