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四国森林管理局

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    伐採方法別によるカメラ付きケーブル・グラップル集材の実用化について

    分野:効率的で安全な作業技術の確立

    技術開発課題名

    伐採方法別によるカメラ付きケーブル・グラップル集材の実用化について
    技術開発完了報告書(PDF : 267KB)

    完了年度(開発期間年度)

    平成19(平成17~19)

    開発の目的等

    木材搬出の労働生産性の向上と労働安全を図る架線集材方法を確立するため、集材機の運転手が運転席でリモコン操作をすることにより、伐採した木を人が山でワイヤーを使い架線に取り付けること等を不要とするカメラ付きケーブル・グラップルの開発・実用化を目的として実施したものです。
    また、伐採方法別の功程調査や問題点の検証も実施しました。

    開発の成果等

    1. 林内に入るとカメラの映像が不鮮明であるなどの課題がわかりました。
    2. また、伐採方法別の生産性についても、普通集材の労働生産性を上回らない結果となることもあるなど、今後の調査・開発の検討も必要なことがわかりました。
    3. カメラ付き集材の最大の利点は、重大災害が発生しやすい作業を無人でできるなど、災害因子の一掃が図られることであり、今後も安全面・コスト面からみた総合評価を検証していく必要があると考えています。

     ケーブル・グラップル集材労働生産性

    試験地 民国別 伐採方法別 作業期間 設備タイプ 生産量m3 生産性 (m3/人)
    裏正山 皆伐 平成17.4~ 5 エンドレスタイラー 450.34 3.41
    下久保山 列状間伐 平成17.7~11 H型 522.44 2.52
    須川山 皆伐 平成18.3~ 4 H型 240.09 5.11
    笹谷山 列状間伐 平成18.7~ 8 H型 371.11 2.79
    西俣山 皆伐 平成19.2~ 3 エンドレスタイラー 618.29 10.48
    日ノ地山 点状間伐 平成19.9~11 H型 139.11 1.83

    (※民は民有林内、国は国有林内で実施)

    集材機全景

    集材機に取り付けたモニターカメラ

    集材線に取り付けたケーブル・グラップル

    伐採現場から運ばれてきた木材