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天然更新技術の現地検討会開催

  6月24日~25日までの2日間、技術開発課題であるスギ及びヒノキの天然更新技術についての現地検討会を安芸森林管理署管内の和田山・西ノ川山国有林で開催しました。

天然更新技術の確立に向けた検討に議論を交わす天然更新技術の現地検討会

 検討会には、元京都大学助教授の赤井龍男氏、高知大学農学部教授塚本次郎氏、(独)森林総合研究所四国支所鳥居厚志研究調整監、同じく酒井寿夫森林生態系変動研究グループ長らの専門家を招き、川上計画部長をはじめ当センター職員、安芸森林管理署の関係職員が出席し、天然更新技術の確立に向けた検討に議論を交わしました。

 1日目は、当センターからこれまでのスギ天然更新技術の取り組み概要等について説明を行った後、和田山国有林のヤナセスギ天然更新試験地へ移動し、現地での検討に入りました。現地では択伐による架線集材跡地とヘリコプター集材跡地の①稚樹の発生と成長について、②成長分析や稚樹を被圧している植生の取り扱いについて、③ニホンジカ食害対策などについて検討を行いました。また、本試験地は、調査開始後3年が経過し、初期段階の稚樹の発生・成長の諸条件について、一定の成果が得られたことから「ヤナセスギ天然更新技術の指針(案)」を作成することについても検討されました。

 2日目は、同署管内西ノ川山国有林のヒノキ天然更新試験地で、①ヒノキ稚樹の発生状況、②成育促進のため実施した下層植生の刈払い箇所において、稚樹の発生成育状況、今後の照度管理のあり方、③ニホンジカ食害対策について検討を行いました。

 天然更新技術に係る技術開発課題については、まだまだ多くの課題がありますが、今後とも継続して調査に取り組むことにより、天然更新技術の確立を図っていくこととしています。

お問い合わせ先

技術・支援センター(四国) 
ダイヤルイン:088-821-2250
FAX:088-821-4839

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