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西表森林生態系保全センター

活動報告(絶滅危惧種タシロマメの増殖状況)

絶滅危惧種であり有用樹でもあるタシロマメの増殖状況について

【西表森林環境保全ふれあいセンター】

西表島は、固有種を含む希少な野生生物が多く分布していますが、戦前から本土復帰にかけて国自ら伐採を行い木材を搬出したほか、古くから有用樹の伐採、薪炭材生産等が盛んに行われてきたことから、原生的な自然環境はほとんどありません。
このようなため、材が堅くシロアリの害にも強い建築有用樹であるタシロマメは、現在、西表島で確認されている成木は1生育地、3個体のみで、非常に絶滅の危険性の高いもの【絶滅危惧1A類】となっています。
この生育地の最も大きな木から平成17年1月に種子(23個)が入手(沖縄森林管理署加島森林官より)できたことから、発芽促進処理の上、播種し、増殖を進めています。

種子

野鼠の被害防止、湿度の保持のため、底に穴を空けたクリアライトボックス内で発芽を待つ


未発芽種子が7つあった外、自家受粉のためか白子状態になったものもあり、現在、14個体が養苗中です。

苗高は高いものでは50cmほどに成長しており、引き続き生育状況のデータを調査しながら、苗を育てて行くこととしています。

*木本を初めとする絶滅危惧種等の具体的な生育箇所については、行政機関では全く把握されていないため、当センターでは生育状況を調査するとともに、外来生物の繁殖等により絶滅が相当危惧される種については現地外保存等に向け増殖等を順次進めているところです。

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