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 お知らせ

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 2013年3月19日

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 平成24年度海岸林自然再生試験地の成長量調査を実施

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   3月19日(火)、海岸林自然再生試験地において、自然再生状況を把握する成長量調査を実施しました。

 海岸林自然再生試験地は、侵略的外来種である「ギンネム(ギンゴウカン)」が侵入している海岸防潮林を、自然災害に強い在来植生の森林に再生させる道筋を付けるためのものです。

試験地における生育状況は、在来種の「オオバギ・オオハマボウ」などの早生樹も昨年の台風被害を乗り越え一段の成長を示しております。しかし、「ヤンバルアカメガシワ」は台風被害の影響か、他の成長の早い樹木の被陰の影響なのか不明だが多少立ち枯れが目立ち始めています。

 また、将来の森林形成の主役と期待する「テリハボク・フクギ」は確実に生育しており、他の樹木からの被陰やツル類の巻き付きに注意すれば今後の成長に期待が持てますが、テリハボクについては、成長が早いためか倒れ込む木も見られることから今後の生育状況に注意が必要です。

 

調査風景

調査風景

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2013年3月18日

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平成24年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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   3月期のヒナイ川流域における利用状況調査を18日(月)に実施しました。結果、カヌーツアーが2組の利用者は8名(ガイド含む)でした。

 調査当日は天気予報が大幅に外れ、朝から生憎の雨、昼前には大雨洪水警報が出る状況で、利用者の皆さん、予定を変更して昼前までに足早に帰って行かれました。気象条件によって臨機応変に対応する姿勢が感じられました。

 ヒナイ川の1年間のカヌーツアーの利用実績は25業者148組でした。24年度の利用状況を23年度と比較すると、4~6月は微増、7~9月は大幅増、10~12月は減少、1~3月は横ばいとなっています。

 

利用実績

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   2013年03月14日

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 船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施

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   3月11日(月)、12日(火)の両日、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

 今回は、ニッパヤシの葉長等の調査に加え、オヒルギ等の周辺木の調査も実施しましたが、両日とも晴天に恵まれ、夏の日差しを浴びながらの調査となりました。

 ニッパヤシの生育状況を知る目安として、1個体当たりの葉数を比較してみますと、平成17年度は29個体で平均7枚だったものが、平成24年度は43個体で平均10枚となりました。特に、ヤシミナト川沿いに生育する個体群の成長は旺盛で、分株の進行も早いものがあります。

 3月期は、年1回のオヒルギ等の周辺木についても調査を実施しました。今回新たな枯損木、1本を確認しました。胸高直径・樹高といった成長量については、ほとんど変化はありませんでした。また、林内の光環境については、平均が30%を下回る結果となりました。これは、ニッパヤシの株付近の調査地点でニッパヤシの葉が上空を遮ることにより開空度が低くなっているのが原因です。ただ、ニッパヤシを取り巻く周辺の光環境は相変わらず良好な状態で推移しています。

 

汽水域のマングローブ林を歩いて!

汽水域のマングローブ林を歩いて! 

オヒルギの樹高調査風景

オヒルギの樹高調査風景

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 2013年3月13日

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 漂流・漂着ゴミの実態調査(3月13日調査)

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 3月13日(水)に漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 今回の調査は、四半期毎のプロット調査をユチン、船浦湾内の2箇所で毎月実施している漂流・漂着ゴミの実態調査と併せて実施しました。今回実施したプロット調査では、ユチン、船浦湾内ともに、プロットから回収したゴミはこれまで実施した調査と比較にならないほど増加していました。前回まで調査プロット内で確認されなかった、蛍光灯、注射器等の危険物も確認され多岐に亘るゴミが西表島の海岸に漂着して実態が判ります。また、ペットボトルはラベルのバーコードから製造された国や地域を判別しましたが、中国製が最も多く漂着していました。

 西表島東部の野原、北部のユチン、船浦湾内、湾外の各調査地点では漂流・漂着ゴミの多い状況が依然として続いています。美田良地区では、調査地の海岸線が徐々に浸食されていますが、ゴミの漂着は年間を通して殆ど有りません。南風見田地区では、台風の通過後に増加することが有りますが比較的少ない状況が続いています。近年、ハイカーの増加に伴い不法投棄されたゴミが南風見田地区の海岸及び保安林内で増えつつあるようです。

 

ユチン調査

回収したプロット内の漂着ゴミ(ユチン)

ハマアズキ

南風見田海岸のハマササゲ

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 2013年3月6日

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   「自然環境教育推進のための連絡会」を開催

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   3月6日(水)、西表島船浦の地域活性化施設(ときめきホール)において、今年度2回目の「自然環境教育推進のための連絡会」を、西表島内の各小・中学校の先生、西表島等で自然観察会等の活動を行っている研究機関、行政機関、各種団体等の代表併せて16名に出席頂き開催しました。

 この連絡会は、西表島における自然環境教育プログラムの実施に当たって、連絡会員による情報交換を目的として開催したものです。

 会議では、24年度のプログラム活用の報告・反省や次年度の活用計画等の報告また、自然環境教育推進に向けての前向きな意見が出されました。

 当センターとしては、これらの意見を踏まえ、「西表島での自然環境教育カリキュラム改訂版」を大いに活用いただくよう取り組んでいきたいと考えていますので、皆様のご協力・ご支援よろしくお願いします。

 

自然環境教育推進のための連絡会

  自然環境教育推進のための連絡会

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 2013年3月7日

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 平成25年度のガイド講習会を開催

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 2月22日(金)、23日(土)に沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンター主催のガイド講習会を竹富町離島振興総合センター、北舟付川にしふなつきがわ 遊歩道(木道)及び西表亜熱帯樹木展示林内で開催しました。

 このガイド講習会は、森林環境教育及び希少野生動植物種のモニタリングを推進する施設として設置した木道(延長150m)の利用を希望するガイドを対象に、平成20年度から開催し今回で6回目になります。

 離島振興総合センターにおいて、当センターから木道を利用する際の留意事項等について説明した後、現地に移動し、北舟付川遊歩道(木道)及び西表亜熱帯樹木展示林内で遊歩道を歩きながら周辺に生育する植物について、各班の講師から説明を受けて森林観察を行いました。今回の講習は事前にガイドの皆さんにアンケートを実施し、意見に沿った形で現地での講習となりました。また、ガイド講習会に出席できなかった方を対象とした補習を3月7日に実施しました。

 受講者は、補習者6名を含め43名(内新規受講者11名)の方が受講されました。

ガイドの皆さんには、安全に留意され適正な木道の利用、また、木道に一般利用者を案内した場合は、「モニタリング報告書」の提出をお願いします。

 

現地説明風景1

現地説明風景2

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   2013年2月25日

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 漂流・漂着ゴミの実態調査(2月25日調査)

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   2月25日(月)に漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 今回の調査では、前回の調査と比較して各調査地とも大きな変化は無く西表島東部の野原、北部のユチン、船浦湾内、湾外の各調査地点では漂流・漂着ゴミの多い状況が依然として続いています。今年も台風の通過後及び季節風の風向きが変わる9月以降に漂着ゴミが急激に増加しました。漂着ゴミは、時間が経過するにつれてマングローブにロープが絡み付き、発砲スチロール、ペットボトル等が海岸林の奥へ侵入しています。また、漂着したゴミのうち蛍光灯や集魚灯と言ったガラス製品、釣り針等の危険物で海岸線は危険な状態になりつつあります。

ハマダイコン

淡紫色の花を咲かせるハマダイコン

船裏湾外

マングローブ林に侵入した漂着ゴミ

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   2013年2月20日

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 平成24年度西田川・ヒナイ川の利用状況調査(2月分)報告

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   2月期の利用状況調査を西田川は18日(月)、ヒナイ川は20日(水)に実施しました。利用状況は、西田川がカヌーツアー1組、利用者数2名(ガイド含む)で福岡からの大学生のみと寂しい状況でした。 

 一方、ヒナイ川は小雨の降る肌寒い中でしたが、カヌーツアー9組、利用者数34名(ガイド含む)でした。2月期としては17年度からの調査以来、20年度の10組に次ぐ多さとなりました。全国各地から若者から熟年世代まで幅広い年代の方々が訪れて1月の調査より上向きの利用状況となりました。  

 サンガラの滝上にはセイシカの花が咲いていました。いよいよ西表島で最も過ごしやすい「うりずん」の季節へと向かっていきます。

 

記念撮影(ヒナイ川係留地)

  記念撮影(ヒナイ川係留地)

 

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 2013年02月08日

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 浦内川・仲良川のマングローブ林立枯れ被害箇所のモニタリング調査を実施

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 浦内川・仲良川のマングローブ林立枯れ被害箇所のモニタリング調査を2月7日(木)、8日(金)の両日に実施しました。

調査は、調査対象木の生育状況の視認、生立木の胸高直径・樹高の測定、砂泥の堆積状況の変化を見るための地盤高調査、そしてヒルギ等の膝根状況調査に加え、今回から土壌堆積状況の調査を追加しました。

 浦内川・仲良川の両調査とも、新たな枯損木は確認されませんでした。地盤高の変化量も小さく、膝根の出現状況についてもこれまでの調査結果とほぼ同程度のものとなりました。

今回から実施した土壌堆積状況の調査は、新たな砂の堆積状況を調査するため土壌断面の土層を判別したいと考え実施しましたが、予想以上に判別が難しく、また、膝根が多い箇所は掘削に手間がかかるなど課題はありますが今後、有識者等の意見を頂きながら調査を充実させていきたいと考えています。

 調査の帰路、仲良川河口域に咲いているセイシカ(聖紫花)の花を見つけました。この花は日本では石垣島、西表島のみに自生する貴重な種です。乱獲で数が少なくなりつつありますので大事に見守って頂くことを期待するところです。

 

土壌断面

土壌断面の調査

セイシカ

仲良川のセイシカ

 

 日付

  2013年1月24日

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 外来種ソウシジュ(白浜地区)モニタリング調査

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  平成24年度の外来種ソウシジュ(白浜地区)のモニタリング調査を、平成25年1月24日に実施しました。この調査は、外来種であるソウシジュが、西表島西部の白浜を起点とする旧白浜林道の奥深い内陸地に侵入生育している状況を、毎年度モニタリングしているものです。

 ソウシジュの生育状況は昨年の調査と比較して新たな枯損木を確認し、また稚樹の発生は確認できなかったことから、全体として衰退の状況を示しており、西表島の自然再生は進んでいるものと思われます。

しかしながら、4箇所の調査地区以外の森林が空けた場所では、ソウシジュの幼木が数カ所で確認されたことから、今後とも推移を見守ることが必要であることを再認識しました。

 

 

ソウシジュ

ソウシジュ

ソウシジュ生育状況

 

 

 日付

   2013年1月22日

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 漂流・漂着ゴミの実態調査(1月22日調査)

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   1月22日(金)に漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 今回の調査では、前回の調査と比較して各調査地とも大きな変化は無く西表島東部の野原、北部のユチン、船浦湾内、湾外の各調査地点では漂流・漂着ゴミの多い状況が依然として続いています。平成23年11月に竹富町が実施した漂着ゴミ回収作業により一時的に美しくなった海岸線でしたが、1年余りを経過し回収作業以前にも増して漂着ゴミが増加しているような状況です。例年秋から冬にかけて多量のゴミが漂着しているようです。

船裏湾

船浦湾外調査プロット現況

オオハマボウ

野原海岸に咲くオオハマボウ

 

 

 日付

  2013年1月17日

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   平成24年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

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   1月期ヒナイ川流域における利用状況調査を17日(木)に実施しました。この日の利用者は、カヌーツアーが4組(ガイド含め16名)でした。ガイドを除く利用者は男性6名、女性5名で関東方面からのグループでした。当日は、曇り空で時折小雨も降り、最高気温も13.6度と肌寒い1日でした。結果も同様に今年度最も少なく寒い利用状況でした。
 島内では田植えの準備も見られ、春がもうそこまでやって来ているようです。今後、暖かくなるにつれ段々と利用者も多くなることでしょう。

 

ヒナイサーラの滝H250117

ピナイサーラの滝

 

 日付 

 2013年01月08日

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 仲良川と仲間川のマングローブ林のモニタリング調査を実施

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   西表島の主要な河川で観光遊覧船が運航している仲良川と仲間川に設定したマングローブ林のモニタリング調査を1月7日(月)、8日(火)に実施しました。

7日、8日ともに朝から霧雨が降るなど不安定な天候下で調査を開始しましたが、午後になりますます風雨が強まり寒さも増し、最悪の調査日和となりましたが予定した調査はどうにか履行することが出来ました。
 調査結果をみますと、仲良川で今回8本の新規枯損木を確認し、仲間川についても5本の新規枯損木を確認しました。どちらの河川においても川岸近くのマングローブが倒伏枯損している状況なので、今後も枯損本数は増えていく可能性が強いと考えられます。

 

 

仲良川

仲良川の調査地

仲間川

仲間川の調査地

 

 

 日付

   2012年12月21日

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   絶滅危惧種タシロマメの保存のための生育調査

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   タシロマメは材が堅くシロアリの害にも強く建築用材として利用されていたが、現在、確認されている個体は石垣島・西表島でそれぞれ一カ所のみで非常に少なくなっており、絶滅危惧IA(CR)に分類されています。

 そのタシロマメを保存するため、西表島で現存している箇所の生育調査を行ったところ5年前に調査したときより稚樹の発生が多数確認されました。また、種子も数個採取することができたので今後のタシロマメの後継樹の育成に役立てたいと考えているところです。

 

タシロマメの稚樹

タシロマメの稚樹

タシロマメの種子

タシロマメの種子

 

 

 日付

 2012年12月20日

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 平成24年度ヒナイ川・西田川の利用状況調査(12月分)報告

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   12月期の利用状況調査をヒナイ川は17日(月)、西田川は20日(木)に実施しました。結果、ヒナイ川はカヌーツアーが9組、利用者数が64名(ガイド含む)で大変な賑わいとなりました。今回は、神戸からの修学旅行生7組の利用があったもので、ガイドさんも久しぶりの賑わいと話されていました。修学旅行生を除くとカヌーツアーは2組、利用者数10名(ガイド含む)となりました。修学旅行生達は、初めて西表島での自然の豊かさを体感し、楽しんでいました。

 一方、西田川は天気が良く日中も暖かく、絶好のカヌー日でしたが利用者はありませんでした。今年度6月の調査以来2度目で、利用者数ゼロは寂しいものがあります。

 

修学旅行

  神戸高校の修学旅行生  

 

 

 日付

   2012年12月14日

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    漂流・漂着ゴミの実態調査(12月14日調査)

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   12月14日(金)に漂流・漂着ゴミの実態調査とプロット調査を実施しました。

 今回の調査では、前回の調査と比較して各調査地共大きな変化はありませんでした。西表島東部の野原、北部のユチン、船浦湾内、湾外の各調査地点では漂流・漂着ゴミの多い状況が続いています。今回は、四半期毎のプロット調査を実施しましたが、ユチン、船浦湾内の両調査地共に前回の9月期調査と比較しゴミの量が大幅に増加しました。特にプラスチック類、ガラス類の増加が顕著です。ペットボトルのラベルバーコード識別では、識別ができたペットボトルは全てが中国製品でした。

 

 

ユチン調査

ユチン調査プロット現況

モンパノキ

モンパノキの開花

 

 日付

   2012年12月13日

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 船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施

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 12月13日(木)、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

当日は曇天で、いつ雨が降り出すか心配しながらニッパヤシの葉長調査・塩分濃度調査、そして光環境の変化を調査するための開空度写真の撮影、さらには、ニッパヤシの成長具合を観測する定点観測写真を撮影しました。

 調査結果を見ますと、新たな幼葉の発生も多く見られ、1株当たりの葉数も内陸部で9枚、川沿い・川中で12枚となりました。ニッパヤシは良好に生育しているようです。

 

 

 

ニッパヤシH241213

 

 

 

 日付

 2012年11月20日

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 国有林野事業業務研究発表会で2課題を発表

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   平成24年11月20日に林野庁で開催された平成24年度国有林野事業業務研究発表会において当センターから2部門で発表を行いました。

 森林ふれあい部門では、坂梨自然再生指導官が「西表島における自然環境教育の取り組みについて」と題し、西表島の小中学校や関係機関からの要望・意見を反映した「西表島での自然環境教育カリキュラム(改訂版)」を作成し、小中学校及び関係機関へ配布するなど、自然環境教育を推進する体制の構築を図る取り組みについて発表しました。

 国民の森林部門では、簗川自然再生指導官が「船浦ニッパヤシ群落を取り巻く環境の推移」と題し、国の天然記念物に指定されている西表島の船浦ニッパヤシ群落モニタリング調査を取りまとめ結果と今後の課題について発表を行いました。なお、本課題は10月15・16日に熊本市で開催された平成24年度森林の流域管理システム推進発表大会で九州林政連絡協議会長賞優秀賞を受賞しました。

 今後も、当センターが取り組んでいるモニタリング調査など各業務について各種発表会・研究会等で発表するなどPRに努めたいと考えています。

 

sakanasi

発表する坂梨自然再生指導官

yanagawa

発表する簗川自然再生指導官

 

 日付

 

 2012年11月15日

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 平成24年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

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 11月期ヒナイ川流域における利用状況調査を15日(木)に実施しました。この日の利用者は、カヌーツアーが6組(ガイド含め21名)で、100名を超す夏場に比べずいぶん少なくなりました。これから、冬期に向かい段々と利用者も少なくなっていきますが、その分ゆったりとしたカヌーツアーが出来るものと思います。

 さて、八重山地方も朝夕は涼しく感じるようになり、調査当日は、肌寒い天気でしたのでピナイサーラの滝壺でのガイドさんの「泳ぎませんか」との呼びかけに誰もが「遠慮します」とのことでした。今、至る所で秋の深まりを告げるサキシマフヨウの花が見頃を迎えています。

 

さきしまふよう

  サキシマフヨウの花

 

 日付

 2012年11月29日

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 森の巨人たち百選「仲間川のサキシマスオウノキ」・「ウタラ川のオヒルギ」のモニタリング調査を実施

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   森の巨人たち百選に選定されている仲間川のサキシマスオウノキのモニタリング調査を11月26日(月)に、ウタラ川のオヒルギのモニタリング調査を11月29日(木)にそれぞれ実施しました。

 両日共、雨時々曇りの天気で調査が順調に実施できるか心配しましたがどうにか終了することが出来ました。

 サキシマスオウノキの調査項目は、樹高・幹回り、板根の測定調査と光環境の変化、周辺区域の植生調査そして枝張りの状況を調査しました。一方のオヒルギの調査では、光環境の変化、地盤高調査、周辺区域の植生調査そして塩分濃度の測定を行いました。

 両巨樹の調査とも、これまでの調査結果と大きく変化したものはありませんでしたが、サキシマスオウノキの板根の間にタカサゴシロアリの巣が確認されます。観光客の皆さんから見て正面に出現していますので今後、何らかの対策が必要と考えているところです。

 

シロアリ

シロアリの営巣

周辺植生

周辺の植生が繁茂

 

 

 日付

 2012年11月28日

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 第7回 西表島横断道適正利用推進協議会に出席

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   11月28日(水)、西表島横断道適正利用推進協議会が、西表島の船浦地区地域活性化施設(ときめきホール)で開催されました。

 この協議会は、西表島横断道(協議対象とする「横断道」とはカンピレー口から大富口までをいう)に関する関係者間の情報共有を図るとともに、横断道の整備及び管理方針、利用方法並びに役割分担などの検討を行い、横断道の安全で適正な利用を推進することを目的として行政機関、民間団体などが集まり年数回開催されているものです。

 今回の協議会では、①前回議事概要、②横断道の維持管理について、③標識整備について、④入山届けの提出について、⑤横断道協議会の発展についての提案など、盛りだくさんの協議がなされました。 

 なお、検討課題は引き続き議論を深め協議することとなりました。

 

 

横断道適正利用推進協議会

横断道適正利用推進協議会の開催風景

 

 日付

   2012年11月03日

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   大原中学校の西表島横断を支援

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 竹富町立大原中学校の三大行事である「西表島横断」が11月3日(土)に実施され、当センタ-は森林環境教育の一環として支援しました。

 当日は曇り空で暑すぎず寒すぎず絶好の横断日和に恵まれ、浦内川河口で出発式を行い、一行71名(生徒21名、職員保護者等50名)は出発地点である浦内川上流の軍艦岩まで遊覧船2隻で移動し、その後、4班に分かれて8時20分に横断開始、班長を先頭に足下等に注意しながら登山道を歩き、途中、マリュゥドウの滝、カンピレーの滝を眺め昼食地点のイタチキ川合流地点に予定時間より早めに到着しました。昼食までの間、一部の健脚組はマヤグスクの滝まで足を伸ばし、昼食後、生徒全員が西表島踏破を希望したので、登山再開、河原で休憩等を取りながら終点の大富口までの約11.4kmの行程を全員17時20分までに横断が終えることができ、「出迎え隊」の温かい祝福を受けました。

 参加された皆さん、お疲れ様でした。

出発

いざ出発!(軍艦岩)

昼食

昼食(イタチキ川合流地点)

休憩

河原で休憩

 

 日付

 2012年11月02日

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 仲間川木道周辺のモニタリング調査を実施

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 11月02日(金)に仲間川支流の北舟付川(ニシフナツキガワ)の木道周辺に設定したマングローブ林のモニタリング調査を実施しました。

 調査項目は、立木の生育状況の調査、砂泥の移動状況を調べるための地盤高調査、林内の光環境調査、砂泥地の塩分濃度調査そしてデジカメによる定点観測撮影を実施しました。

 前回の春先の調査と比較して各調査結果に大きな変化はみられませんでした。

 

作業風景

 

 日付

 2012年10月30日

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 浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

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 10月29日(月)、30日(火)に浦内川流域のマングローブ林のモニタリング調査を実施しました。

 両日とも、曇天の空模様を気にしながらの作業でしたが、予定していた調査木の生育状況調査、地盤高調査、光環境の調査、そして稚樹の発生状況調査を無事終了することが出来ました。

 今回、新たな枯損木を7本確認しましたが、そのほとんどは内陸部で立ち枯れをしていたものでした。稚樹の発生状況は、2009年度に5千本以上を確認した後、年々減少傾向にありましたが今年度は昨年度とほぼ同数を記録しました。その他の調査項目は前年の調査と大差ありませんでした。

 

調査区1

倒木が目立つ調査区Ⅰの川岸

調査区2

干潮時に現れるオヒルギの膝根

 

 


 

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 2012年10月27日 

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 平成24年度西表島森林観察会を開催

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  10月27日(土)に、西表島森林観察会「ウタラ炭鉱跡の周辺植物を観察し、カヌーで森の巨人オヒルギに会いに行こう!」を西表島巨樹・巨木保全協議会他と共催で開催しました。

 石垣島、西表島からの参加者19名(内小学生6名)は、2班に分かれ午前中はウタラ炭鉱跡へ通じる遊歩道を歩きながら各班の講師から周辺に生育する植物について、似た植物の見分け方等について説明を受けながら森林観察を行いました。

 午後からは、浦内川支流ウタラ川に生育する森の巨人オヒルギまでマングローブ林を縫うように流れる川を2人乗りカヌーを漕ぎ講師の説明を聞きながらお目当てのオヒルギを目指しました。

 森の巨人オヒルギに参加者は、こんな大きなオヒルギを初めて見て驚いた等様々な感想を持たれたようです。オヒルギの保全、保護の取り組みについて当センター職員が説明を行いましたが、オヒルギに触れながら元気でねと話しかける参加者も見受けられました。

 また、なかなか見ることの出来ないオキナワアナジャコが姿を現し子供達をはじめ参加者は、手に取りながら歓声を上げ最後には、やさしく巣穴へ返してあげていました。

 亜熱帯の原生的な自然を有する西表島の貴重な森林生態系と生物多様性を、多くの方々に理解し認識を深めて頂くために今後も森林観察会を開催することとしています。

参加者1

講師の説明にメモを取る参加者

参加者2

森の巨人オヒルギを前に

オキナワアナジャコ

オキナワアナジャコ

 

 

 日付

 2012年10月25日

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 仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援

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 10月25日(木)、仲間川保全利用協定の締結事業者が行うモニタリング調査の内①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の成長について調査の支援を行いました。

 砂泥の移動量は、平成24年7月の前回調査と比較して流失していたのが3地点で堆積していたのが2地点でした。移動量が最も大きかったのが下流域右岸の調査地点イで10.1cm流失していました。他の調査地点では、0.2cm~2.9cm移動していました。遊覧船の船長の話によると、9月下旬に八重山近海を通過した台風17号の影響で土砂が堆積した箇所があり、干潮時には遊覧船が航行出来ず引き返すことが有るとのことで、調査当日も引き返す遊覧船がありました。

 ヒルギ類の幼木の成長調査のうち着葉数は、前回の調査時と比較して1本だけ同数で他の調査木全てで増加していました。

調査№2のヤエヤマヒルギは樹高、枝数、着葉数全てにおいて他の調査木を圧倒し被圧状態になりつつ有ります。

 

地盤高

地盤高測定

中州

干潮時の中州付近 

 

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   2012年10月23日

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   平成24年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(10月分)報告

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   10月期の利用状況調査を西田川は19日(金)、ヒナイ川は23日(火)に実施しました。結果、西田川はカヌーツアーが3組、利用者数が21名(ガイド含む)で県外からの若者のグループでした。一方、ヒナイ川はカヌーツアーが14組、利用者数38名(ガイド含む)でした。今回は、夏の時期に比べて少人数でのグループがほとんどでした。当日は午後から曇り空でやや寒い1日でしたが、滝壺に入った利用者は「少し寒かったが気持ち良かった」と感想をもらしていました。

 八重山地方も厳しい日差しも和らぎ、秋の訪れを身近に感じさせる今日この頃です。この時期、オキナワウラジロガシの実が落ちているのをよく見かけます。

 

オキナワウラジオガシ

オキナワウラジロガシの実(日本一のドングリ)

 

 日付

 2012年10月14日

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  船浦中学校の西表島横断を支援

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 10月14日(日)、竹富町立船浦中学校の西表島横断が実施され、当センタ-は森林環境教育の一環として支援しました。

 横断を通して自然の素晴らしさ、厳しさ、環境問題等について考える機会とし、助け合う心、励まし合う心を育てることにより友情の輪を広げると同時に長丁場における忍耐力を養うことを目的に生徒23名及び保護者、職員等30名の総勢53名が挑戦しました。

 当日は曇り空で暑すぎず寒すぎず絶好の横断日和となりました。7時半に浦内川河口に集合し出発式を行った後、遊覧船で出発し軍艦岩に到着。3班に分かれて8時20分に出発、マリュゥドウの滝、カンピレーの滝を眺めながら順調に進み、昼食地点のイタチキ川合流地点には予定どおりの時間に到着しました。昼食後、出発地点に引き返す体調の優れない生徒5名に引率の保護者3名と別れ、残り45名は出発しました。途中、声を掛け合い協力して、沢や倒木、急斜面を越え、終点の大富口には、予定時間の17時前に無事に踏破に成功し、出迎え隊の祝福を受けました。

 皆様、お疲れ様でした。

 

横断1

横断2

横断3

 

  日付

 2012年10月9日

 タイトル

 海岸林再生試験の外来種・在来種の発芽生育試験プロット設定

 トピックス

 

 10月9日(火)に海岸林自然再生試験地において、外来種(ギンネム)・在来種(フクギ・テリハボク)の発芽生育試験プロットの設置を行いました。

 この発芽生育試験プロットは、外来種であるギンネム(ギンコウカン)がどのような光環境の条件下において発芽生育するのかを見極めるために設置しました。光環境が相違する5プロットでギンネム種子を播種し、また、苗長10cm~20cm程度のギンネム苗の植栽を行い、今後の発芽や生育状況を調べて行くことにしています。

 また、在来種の発芽試験プロットは、郷土種であり防風林に適しているフクギ・テリハボクを低コストで発芽生育させるためにはどのような方法があるかを考察するために、腐葉土を客土しての播種・海岸の土に埋土して播種・海岸の地面に直播き・ポット苗・コンテナ苗などによる試験を行い、今後の発芽生育状況を調べて行くことにしています。

 

ギンネム

ギンネムの発芽生育試験

在来種

在来種の播種状況

 

 日付

  2012年10月02日

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  漂流・漂着ゴミの実態調査(10月2日調査)

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   10月2日(火)に漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 今回の調査は、当初9月27日に実施を予定していましたが台風17号の襲来で延期し、実施しました。台風17号は、西表島に接近した台風では今年最大の勢力だったこともあり、各調査地区ともに大きく変化をしていました。

 南風見田地区では、8月期まで観測された漂着ゴミが、海岸から姿を消していました。一方、ユチン地区や野原・船浦湾外地区では、海岸から奥の保安林内に大量の発泡スチロールや浮き球等の漁具が入り込んでいました。

 海岸沿いを走る県道にも、発泡スチロールや浮き球が点在ししていたことから道路にも高波が打ち寄せたものと思います。

 9月期は、4半期ごとの漂着ゴミプロット調査を実施しましたが、台風の影響により、調査プロットよりも更に奥の林内にゴミが入り込んだため調査結果は少ないものとなりました。

 

ユチン

大量の漂流・漂着(ユチン地区)

南風見田

南風見田海岸の現況

 

 日付

 2012年09月25日

タイトル

 平成24年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告

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   9月期ヒナイ川流域における利用状況調査を25日(火)に実施しました。結果は、カヌーツアーが22組(ガイド含め104名)、トレッキングツアーが1組(ガイド含め3名)の計23組(107名)でした。

 訪れた利用者(ガイドを除く)は、ほとんどが県外からの若者でなかにはドイツからの旅行者もいました。今回、カヌーツアー22組中、1日コースが12組、半日コースが10組となり今年度初めて1日コースが半日コースを上回りました。皆さん、1日掛けてピナイサーラの滝壺から滝の上へのトレッキングをしながら、ゆっくりと西表島の自然を楽しんでおられました。

 八重山地方も最近、最高気温が30度を割り野山ではススキの穂の開花が見られ、ちょっぴり秋の気配が忍び寄っています。

 

ヒナイ川

カヌー利用者で賑わうヒナイ川

 

 

 日付

 2012年09月13日

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 船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施

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 9月13日(木)、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

 当日は、真夏を思わせる晴天の下、ニッパヤシの葉長測定・光環境の変化・塩分濃度の各調査を実施しました。

 今回の調査では、新たな幼葉の発生が多く見受けられました。ニッパヤシは良好に生育しているようです。

 

ニッパヤシ調査

暑さに閉口しながらの調査でした。

 

 

 日付

   2012年8月30日

タイトル

 漂流・漂着ゴミの実態調査(8月期調査)

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  8月30日(火)に8月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

今回の調査は、台風14号、15号が通過した直後の調査となりましたが、海岸線のゴミの量は7月期と比較すると減少していました。しかし、林内に目を転じるとペットボトル、発泡スチロール、浮き球等が多く入り込んでいました。台風の強風及び高波により林内へ入り込んだと考えられます。

 美田良地区だけは、今回の台風の影響を受けることなく7月期と同様に漂流・漂着ゴミは殆ど確認出来ませんでした。

 ユチン地区の調査箇所へ向かう途中に、円錐状で左右水平に2個の変わった形をした果実をつけたサカキカズラが生育していました。成熟すると果実が裂けて白い冠毛の付いた種子が入っていて風に吹かれて散布されるそうです。

 

漂着ゴミ

林内へ入り込んだ漂着ゴミ

サカキカズラ

サカキカズラの果実

 

 日付

   2012年08月24日

タイトル

 平成24年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

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 8月期の利用状況調査をヒナイ川は20日(月)、西田川は24日(金)に実施しました。結果、ヒナイ川はカヌーツアーが22組、利用者数が124名(ガイド含む)で親子連れ等の利用者が多く見受けられました。一方、西田川はカヌーツアーが3組、利用者数12名(ガイド含む)、レンタルツアーが2組(8名)の計5組、20名でなかにはドイツからの親子連れもいました。ヒナイ川、西田川とも利用者数が今年度一番の賑わいとなりました。皆さん、西表島での夏休みを存分に楽しんでいました。

 八重山地方、残暑がまだまだ続きますので、充分な熱中対策をお願いします。

 

ヒナイ川係留地

何がいるのかなあ~?(ヒナイ川係留地)

ミナミトビハゼ

トントンミー(ミナミトビハゼ)

 

 日付

   2012年7月30日

タイトル

 仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援

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  7月30日(月)、仲間川保全利用協定の締結事業者が行うモニタリング調査の内①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の成長について調査の支援を行いました。

 砂泥の移動量は、平成24年4月の前回調査と比較して流失していたのが下流域右岸の調査地点イで24.2cmでした。他の調査地点では、2~3cm程度堆積していました。前回調査と比較し20cmを超える流失を記録したのは、平成19年の調査開始以降初めてのことです。

 ヒルギ類の幼木の成長調査のうち着葉数は、前回の調査時と比較して1本で減少していましたが他の調査木全てで増加していました。また、調査区域内の生立総本数が枯損により1本減少していました。

 

 

地盤高

炎天下での地盤高測定

仲間川

川面きらめく仲間川

 

 日付

  2012年7月27日

タイトル

 漂流・漂着ゴミの実態調査(7月期調査)

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   7月27日(金)に7月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

南風見田地区では、漂流・漂着ゴミの量が増えているようです。昨年も7・8月期にゴミの量が増えていましたが、今年は昨年を上回る量です。台風の影響なのか原因は特定できませんが今後の変化に注意し調査を進めることとします。また、南風見田地区は、道路からのアクセスが良いことからキャンプ等のアウトドアを楽しんだ後に放置されたと思われる木炭や空き缶等を見かけるようになりました。その他の地点については前月の調査時と比較して大きな変化はありませんでした。

 調査の途中にゴバンノアシ(絶滅危惧IA類)の自生地に立ち寄り開花状況の確認を行いました。調査日の朝に落下した花と蕾を確認することが出来ました。なかには、蕾がふくらみ開花間近の物もありました。

 

南風見田現況

漂着ゴミ(南風見田地区)

ゴバンノアシの花

ゴバンノアシの花

 

 日付

 2012年07月23日

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 平成24年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

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 7月期ヒナイ川流域における利用状況調査を23日(月)に実施しました。今月の調査は夏休みに入ったこともあり、家族旅行などで相当の利用者があると考えていましたが、結果は、カヌーツアーが17組(ガイド含め85名)で昨年より少ない利用者数となりました。(ちなみに、昨年の7月調査では、24組108名でした)。

 訪れた利用者(ガイドを除く)は、ほとんどが県外からで、親子連れが多く見受けられました。ピナイサーラの滝壺で泳いできた子供達は一様に「気持ち良かった」と感想を話してくれました。西表島での思い出をたくさん作り帰ってもらいたいものです。

ヒナイ川で泳ぐ親子

ヒナイ川で泳ぐ親子

 

 日付

 2012年07月02日

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  森の巨人たち百選「ウタラ川上流ヒルギ(オヒルギ)」のモニタリング調査を実施

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   7月02日(月曜日)に、浦内川の支流ウタラ川沿いのマングローブ林内に生育する、森の巨人たち百選「ウタラ川上流ヒルギ(オヒルギ)」の樹高・胸高直径の測定と周辺植生や地盤高などのモニタリング調査を実施しました。

 この日は、素晴らしい晴天に恵まれたため、周辺の光環境を調査するための写真は、強い日差しの影響で撮影出来ず、後日12日に実施しました。

 オヒルギ自体の生育状況に大きな変化はありませんでしたが、林床植生樹種のうち、オヒルギの稚樹が116本増加するなど周辺の生育環境は良好のようです。また、オヒルギ6本、ハゼノキ1本を今回から周辺植生樹種に区分し、樹高、胸高直径の調査を開始しました。

 オヒルギの脇にはオキナワアナジャコの塚が存在していましたが、その盛り上がりが一段と大きくなり、根回り測定に支障をきたすほどになっていました。この先もどんな影響が出るか危惧しています。

 

胸高直径

胸高直径を測定中!

蟻塚

高く盛り上がった塚

 

 日付

 2012年6月29日

タイトル

 漂流・漂着ゴミの実態調査(6月期調査)

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   6月29日(水)に6月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

各地区とも、先月の調査時と比較して大きな変化はありませんでしたが、南風見田地区だけは漂流・漂着ゴミが増加していました。海岸の砂もかなり流失していました。6月中旬に近海を通過した台風の影響ではないかと考えられます。

 本年4月に設置した調査プロットの第1四半期漂流・漂着ゴミ回収作業を実施しました。ユチン地区のゴミは僅かな量に止まり予想より少ない結果となりました。船浦地区は、浮き球等漁具の漂着物が確認されました。今後データの解析を進めて行くこととしています。

 アダンの実がオレンジ色に色づいていました。色や形がパイナップルに似ていますが食べても美味しくないそうです。

 

 

調査プロット回収ゴミ

調査プロット回収ゴミ【漁具】(船浦地区)

 

アダンの実

アダンの実(パイナップルに似ている?)

 

 日付

  2012年06月25日

タイトル

 平成24年度ヒナイ川・西田川の利用状況調査(6月分)報告

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 6月期の利用状況調査を西田川は10日(日)、ヒナイ川は25日(月)に実施しました。西田川は今回、休日に実施しましたが、調査日は梅雨の時期、終日激しい雨で利用者はありませんでした。昨年同期は、ツアー数3組、入林者数11名(ガイド含む)でしたので、今回の利用者数ゼロは寂しいものがあります。

 一方、ヒナイ川はカヌーツアーが21組(ガイド含め91名)、レンタルツアーが1組(2名)の計22組(93名)と調査開始後の6月としては最高の入り込み者数となりました。なかには北海道からの旅行者も3組12名いて、南国西表島の自然を存分に楽しんでおられました。

 さて、八重山地方は23日(土)に梅雨も明け、連日、真夏日で暑い日が続いていますので水分をこまめに補給して充分な熱中症対策をお願いします。

 

ヒナイ川

賑わうヒナイ川係留地

サガリバナ

今後、見頃を迎えるサガリバナ

 

 日付

 2012年6月11日

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 「自然環境教育推進のための連絡会」を開催

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   6月11日(月)、西表島船浦の活性化施設(ときめきホール)において、「自然環境教育推進のための連絡会」を西表島内の各小・中学校の先生に出席頂き開催しました。

 今回の連絡会は、4月の異動等により新任の担当者等の先生に対して、西表島における自然環境教育プログラムの実施に当たって、「西表島での自然環境教育カリキュラム改訂版」の周知を図る目的で開催したものです。

 連絡会では、今年度、既に自然環境教育プログラムを活用して実施した事例及び今後の活用計画等の報告が出されました。

 当センターとしては、皆様からの要望等に応え、「西表島での自然環境教育カリキュラム改訂版」を大いに活用いただくよう取り組んでいきたいと考えています。

 

連絡会の開催

連絡会の開催

 

 

 日付

  2012年06月5日

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 船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施

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 6月4日(月)、5日(火)の両日、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

今回は、ニッパヤシの葉長調査、光環境の変化、そしてニッパヤシの小葉調査を実施しました。

ニッパヤシの1個体当たりの葉数は、最小で5枚、最大で17枚となり、平均しますと1株当たり約8枚の葉数で構成されています。これは、ニッパヤシの株数を43株で区分した平成22年9月期の平均7枚と比較すると1枚程度増加しました。

また、葉長は全体の平均では342㎝ですが、内陸部に生育するニッパヤシ群の平均葉長は287㎝、川沿いや川中に生育するニッパヤシ群の平均葉長は350㎝となり、生育している位置により格差が生じる結果となっています。

いずれの株も、その成長具合に差はありますが、幼葉の出現も確認出来ていることからその成長は順調に推移していると考えられます。

光環境の変化については、前回とほぼ同じ結果が得られ、小葉調査については29枚のデータを記録しました。これについては今後、分析していくこととしています。

梅雨期の西表島でしたが、両日とも雨に降られることもなく調査を終了することが出来ました。

 

ニッパヤシ株の葉数・葉長の推移グラフ(43株で区分)

ニッパヤシ株の葉数・葉長の推移グラフ(43株で区分)

葉長調査の風景

葉長調査の風景

 

 日付

 2012年05月29日

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 森の巨人たち百選「サキシマスオウノキ(仲間川)」のモニタリング調査を実施

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   5月29日(火)に、森の巨人たち百選に選定されている仲間川のサキシマスオウノキのモニタリング調査を実施しました。

 当日は、天候にも恵まれ、観光客の姿もそう多くない中で、サキシマスオウノキの生育状況、周辺の光環境の変化、林床植生や着生植物の推移、土壌硬度測定、枝張りの変化について調査を実施しました。

 前回、樹高が約1m短く計測されたサキシマスオウノキでしたが、今回は23.1mを記録し、これまでと同じ高さに回復しました。また、光環境の変化を示す開空度率が全体平均で15.2%と、これまでの最低値を記録しました。これらのことから、昨年秋以降、樹冠を含むサキシマスオウノキ全体が順調な生育をしているものと思われます。

 そのほかの林床植生、土壌硬度、枝張り等には大きな変化は見られませんでした。

 

 

少ないけど絶えることのない観光客の姿

少ないけど絶えることのない観光客の姿

 

林床植生を調査中

林床植生を調査中

 

 日付

   2012年05月25日

タイトル

   平成24年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

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  5月期ヒナイ川流域における利用状況調査を25日(金)に実施しました。

結果は、カヌーツアーが8組(ガイド含め27名)でした。ガイドを除く利用者は男性10名、女性9名でほとんどが県外からの若者のグループでした。なかにはスイスからの夫婦もいました。

 八重山地方は梅雨の時期ですが、当日は晴天で西表島は今年の最高気温31度となり、カヌーツアー日和となりました。滝壺に入った利用者は「気持ち良かった」と感想をもらしていました。

 道路沿いには鮮やかな黄色いハネセンナの花が開花していました。また、ツルアダンやコミノクロツグの花も咲き、周りに甘い香りを漂わせていました。

 

ハネセンナ

ハネセンナ(別名:キャンドルステック)

ツルアダン

ツルアダン

 

 日付

  2012年5月21日

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 漂流・漂着ゴミの実態調査(5月期調査)

 コメント

   5月21日(金)に5月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 南風見田地区では、昨年の同時期には確認されなかった浮き球等の漁具漂着物が僅かですが確認されました。他の調査地点については前月の調査時と比較して大きな変化はありませんでした。

 先月の調査時に、ゴミの除去作業を実施し初期設定を行ったゴミ種類、数量等のデータ収集調査プロットは今回ペットボトルが僅かに漂着していました。6月に第1四半期のデータ収集分析調査を行う事としています。

 ハマササゲ(ハマアズキ)の黄色い可愛い花が、南風見田と野原の海岸に咲いていました。これから西表島では、サガリバナが綺麗な季節に入ります。

 

調査プロット現況

調査プロット現況(ユチン地区)

ハマササゲ

ハマササゲ「(ハマアズキ)の花

 

 

 日付

 2012年05月18日

タイトル

 仲間川木道周辺のモニタリング調査を実施

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   5月18日(金)に仲間川支流の北舟付川(ニシフナツキガワ)の木道周辺に設定したマングローブ林のモニタリング調査を実施しました。

 調査項目は、立木の生育状況を含めた毎木調査、砂泥の移動状況を調べるための地盤高調査、林内の光環境調査、砂泥地の塩分濃度調査そしてデジカメによる定点観測撮影を実施しました。

 調査地のオヒルギ等生立木に大きな変化はみられませんでしたが、全体的に樹冠の密閉度が高まっているのか光環境の指標である開空度の数値が、調査開始以来最低の21.5%に留まりました。この影響もあって林床に見られるはずの稚樹の発生がわずか数本という状況になっていました。

 

 

木道周辺調査風景

オヒルギの樹冠は先端がなかなか見えません。

 

 日付

 2012年4月27日

タイトル

 平成24年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告

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   今年度最初の4月期の利用状況調査をヒナイ川は25日(水曜日)、西田川は27日(金曜日)に実施しました。 ヒナイ川はカヌーツアーが11組、利用者数36名(ガイド含む)、レンタルツアーが1組(2名)の計

 12組、38名でほとんどが県外からの若者達でした。一方、西田川は県外から若者のカヌーツアーが1組 (ガイド含め3名)でした。ガイドさんの話では、西表島は今後、大型連休にかけてカヌーツアーも多

 くなるとのことでした。

 今回、新人ガイドの研修中で二人連れのガイドさんが見受けられました。先輩から多くのことを学び、西表島の自然にやさしいガイドをお願いしたいものです。

 ※お願い:当センターでは本年度もヒナイ川(毎月1回)及び西田川(2ヶ月に1回)において利用状況調査を実施します。調査に当たってはガイドの皆様方のご協力の程よろしくお願いいたします。また、利用に当たってはくれぐれもケガのない様に気をつけてください。

 

ピナイサーラの滝

ピナイサーラの滝上からの展望

 

 日付

 2012年5月2日

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 竹富町立船浮小中学校春の遠足を支援(森林環境教育)

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   5月2日(水曜日)、竹富町立船浮小中学校の春の遠足を森林環境教育の一環として支援しました。

 自然に親しみ、普段の学習ではできない体験をし、集団の決まりを守り、お互いに協力する態度を育てることを目的に、全校児童3名と教職員3名は西表島西部を流れる仲良川を船で移動し、歩道を30分ほ ど歩き目的地のナーラの滝を目指しました。当日は梅雨の晴れ間のさわやかな日和に恵まれ子供達は、滝周辺での水遊び水中生物の観察と楽しんでいました。また、当センターで作成した森林クイズでは,植物の名前の由来や特徴について、先生と一緒に答えを考え勉強していました。

 また、マングローブ林では、船を操船された池田さんから、シレナシジミの見つけ方を教わり砂泥に足を取られながら目をこらし必死に探していました。

今回の遠足では、児童から日頃は体験する事が出来ないことができて楽しかった。森林のクイズで植物の名前の由来など森林について学ぶことが出来たとの感想がありみんな元気に学校へと帰っていきました。

みんなで森林のクイズ

みんなで森林のクイズ

ナーラの滝

ナーラの滝

 

 日付

 2012年4月20日

タイトル

 流・漂着ゴミの実態調査(4月期調査)

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   4月20日(金曜日)に4月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

先月の調査時と比較して、ゴミ回収作業が行われたユチン地区、船浦地区(湾外)では、徐々にペットボトル、浮き球等の漂着・漂流ゴミが増加していました。また、船浦地区(湾内)でも浮き球等が目立つようになっていました。他の調査地点については前月と大きな変化はありませんでした。

 今年度からユチン地区と船浦地区(湾内)において実施することとした調査地点別のゴミ種類、数量等のデータ収集調査プロットのゴミの除去作業を実施し初期設定を行いました。

クサトベラとテッポウユリの花が船浦湾で開花していました。西表島では一年を通じて様々な植物の花を見ることが出来ます。

 

 

プロット

初期設定した調査プロット(ユチン地区)

クサトベラ

開花したクサトベラ(船浦港)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日付

2012年04月19日

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船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査(地盤高等)を実施

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   4月19日(木曜日)に、船浦ニッパヤシ群落において地盤高調査と小葉調査を実施しました。

朝から強い雨が降りしきり、作業が実行できるか心配しましたが現地に着くと同時に雨も上がり予定どおり調査を実行出来ました。

調査では、定点の地盤高調査に加え、昨年度から実施している区域全体の地形変化を求める地盤高も測定しました。また、ニッパヤシの小葉調査も実施しましたが、調査対象葉が多かったことから全てを終了することは出来ませんでした。

 

地盤高調査風景

地盤高調査風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日付

2012年03月15日

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平成23年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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 今年度、最後の3月期のヒナイ川流域における利用状況調査を15日(木曜日)に実施しました。

 当日は、朝から雨が降ったり止んだり、また、時には土砂降りの激しい雨だったりと生憎の天気でした。利用者の中には1日コースを半日コースに予定を変更し、足早に帰って行く姿も見られました。結果は、先月と同じくカヌーツアー7組(ガイド含め28名)でした。

ヒナイ川の1年間のカヌーツアーの利用実績は26業者135組で、利用者数は435名(ガイド除く)の男性204名、女性231名でした。23年度の利用状況を22年度と比較すると4~6月、7~9月及び1~3月は減少、10~12月は微増となっています。

ガイドの皆さん聞き取り調査等にご協力ありがとうございました。また、来年度もよろしくお願いします。

 

ヒナイ川グラフ

ヒナイ川の年度別利用状況の推移グラフ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日付

2012年03月07日

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船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施

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 3月6日(火曜日)~7日(水曜日)にかけて、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

この頃の西表島は、いつ雨が降り出すかわからない不安定な天気が続いていましたが、今回は、ニッパヤシのみならず、オヒルギ等の周辺木の調査も実施するとして2日間の日程で実施しました。

 ニッパヤシの生育状況を1個体当たりの葉数でみますと、平成17年度平均7枚だったものが、平成23年度では14.3枚と2倍強の増加を示しました。特に、ヤシミナト川沿いに生育する個体群の成長が旺盛で、その成長は順調に推移していると考えられます。

 一方、オヒルギ等の周辺木については、今回新たな枯損木を2本確認しましたが、そのほかは大きな変化はありませんでした。また、林内の光環境については、平均で30%を超える数値となりましたが、周辺木の除伐を実施した平成19年度以降大きな変動は見られません。

 ニッパヤシ群落を取り巻く環境は、前述の状況から察しますと良好な環境が維持されていると考えます。ただ、3、4枚の葉は、虫害による枯損と思われるような形状で枯れていますので、今後、注意深く観察を続けていくことが重要と考えています。

 

 

ニッパヤシ群オヒルギ樹高調査

オヒルギの樹高調査風景

虫害にあったニッパヤシ葉

虫害にあったニッパヤシの葉

 

 

 日付 

 2012年2月21日  

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平成23年度のガイド講習会を開催

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 2月21日(火曜日)に、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンター共催のガイド講習会を竹富町離島振興総合センターで開催しました。

 このガイド講習会は、森林環境教育及び希少野生動植物種のモニタリングを推進する施設として設置した木道(延長150m)の利用を希望するガイドを対象に、平成20年度から開催し今回で5回目になります。

 今回は、沖縄森林管理署、環境省西表自然保護管事務所、沖縄県八重山保健所、竹富町教育委員会の各講師から「保護林制度」、「鳥獣保護区と国立公園の拡張について」、「ハブと海洋危険生物」、及び「天然記念物の取り扱いについて」と題して講話を頂きました。また、当センターからは木道を利用する際の留意事項等について説明しました。また、21日のガイド講習会に出席できなかった方を対象とした補習を3月1日に実施しました。受講者は、補習者4名を含め45名(内新規受講者12名)の方が受講されました。

 ガイドの皆さんには、安全に留意され適正な木道の利用をお願いします。

 

 

H23年度ガイド講習会

ガイド講習会

 

お問い合わせ先

西表森林生態系保全センター 
ダイヤルイン:0980-88-0747
FAX:0980-83-7108

森林管理局の案内

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