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バックナンバー(平成23年度)

 日付

2012年03月16日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(3月期調査) 

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 3月2日(金)に3月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 先月の調査時にはゴミの回収により綺麗になっていたユチン地区でしたが、早くも海岸には僅かではありますがペットボトル等が漂着していました。また、発泡スチロール等が強風等による高波の影響で海岸線から保安林内部へ入り込んでいるのが見受けられました。

 海中道路の内側に位置する船浦地区(湾内)は、海岸漂着物対策事業の対象区域外で、漁業用の浮き球やペットボトル、発泡スチロール等の漂着ゴミが目立つ箇所となっていますが、本地区はオヒルギ、ヤエヤマヒルギ等で構成されるマングローブ林となっており、満潮時には林内奥深くまで漂着ゴミが入り込んできます。

 本地区で2月12日に行われたボランティアによるゴミ回収作業に参加しましたが、マングローブ林内の木々を縫いながらのゴミ搬出は大変な労力を要する作業でした。

 その他の調査地点では、前月と大きな変化はありませんでした。平成24年度も引き続き調査を継続することとしていますが、新たに調査プロットを設定し調査地点別のゴミの種類、数量等のデータ収集に努めることとします。

          ユチン地区の林内ゴミ          調査プロット

           保安林内に入り込んだ漂着ゴミ(ユチン地区)               新たな調査プロットを設定しました。

 

日付

2012年03月02日

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平成23年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(2月分)報告 

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 2月期の西田川、ヒナイ川における利用状況調査を14日(火)、25日(土)にそれぞれ実施しました。

 利用状況は、西田川がカヌーツアー1組、利用者数2名(ガイド含む)と寂しい状況でした。

 一方、ヒナイ川は雨の中でしたが、カヌーツアー7組、利用者数34名(ガイド含む)で、全国各地から若い方々が訪れていました。1月の調査より上向きの利用状況となりました。寒い中でしたが北海道の利用者からは「初夏みたい」との声も聞こえてきました。つくづく日本列島は縦に長く広いと感じました。段々と暖かくなるにつれ利用者も多くなることでしょう。

 この度、カヌー出発地のあるマーレ川入り口の道路終点に駐車場とトイレが整備されていました。今後、利用者の皆さんの適正な施設利用をお願いします。

          入込み調査2月-1          入込み調査2月-2

               雨の日は乗り降りも大変!                         整備された駐車場・トイレ

 

日付

2012年02月23日

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平成23年度の海岸林自然再生試験地の成長量調査を実施 

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 2月9日(金)、海岸林自然再生試験地において、自然再生状況を把握する成長量調査を実施しました。

 海岸林自然再生試験地は、侵略的外来種である「ギンネム(ギンゴウカン)」が侵入している海岸防潮林を、自然災害に強い在来植生の森林に再生させる道筋を付けるためのものです。

 試験地における生育状況は、昨年は大きな台風の襲来もなく、在来種の「オオバギ、ヤンバルアカメガシワ」などの早生樹種も昨年の被害を乗り越え一段の成長を示し、将来の森林形成の主役と期待する「テリハボク、フクギ」は確実に生育しており、今後の成長に期待が持てます。

 なお、前年度実施した補植木は、台風や降雨による冠水や干ばつの影響を受けながらも、多くが活着し生育していたことに安堵しているところです。

          海岸林自然再生試験地成長量調査 成長量調査風景

 

日付

2012年02月13日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(2月期調査) 

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 2月8日(水)に2月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 ユチン地区には先月の調査時、沢山の漂着ゴミが確認されましたが、県の事業として実施されたゴミ回収作業が完了し見違える程に綺麗になっていました。この他の調査地点については、前月と比較して大きな変化は見られませんでした。

 新聞報道によると、沖縄県が2009年から取り組む海岸漂着物対策事業の「第3回県海岸漂着物対策推進地域協議会」での報告として、八重山全域の漂着ゴミが年間331トン(うち西表島は75トン)になるとの推定結果が出ていました。

 多くの島々からなる八重山諸島にあっては、漂着ゴミ問題は自然景観を台無しにするとても重要な取り組みの一つです。今後も適切な海岸漂着物対策事業の継続や新たな取り組みが期待されるところです。

   ユチンのごみ1月 → ユチンのごみ2月     八重山毎日新聞ゴミの記事

         ユチン地区の1月期                  ユチン地区の2月期               12'02.09付 八重山毎日新聞記事より

 

日付

2012年02月10日

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仲良川・浦内川のマングローブ林立枯れ被害箇所のモニタリング調査を実施 

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 仲良川・浦内川のマングローブ林立枯れ被害箇所のモニタリング調査を2月6日(月)、7日(火)の両日に実施しました。

 調査は、調査対象木の生育状況の視認、生立木の胸高直径・樹高の測定、砂泥の堆積状況の変化を見るための地盤高調査、そしてヒルギ等の膝根状況について調査しました。

 仲良川の調査では、今回新たな枯損木2本を確認しました。これで全体の45%を枯損木が占めることとなります。枯損を確認した付近の地盤高の変化は見られませんが、従前から出現膝根数が少ない箇所でしたのでこの付近の生立木の今後が心配です。 また、浦内川の調査では、新たな枯損木を確認することはありませんでした。地盤高の変化量も小さく、区域内12箇所で調査した膝根の出現状況についても1㎡当たり平均19本の出現と前回調査結果とほぼ同程度のものとなりました。 相変わらず枯損木が多い周辺では表面に出現している膝根より土中に埋もれた膝根を数多く確認していますので、今後も両調査地共に膝根の出現状況などに注意を払いつつ引き続き調査を継続していきます。

          膝根調査          立枯れ調査風景

                 埋没した膝根の調査                           浦内川での調査風景

 

日付

2012年02月02日

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第15回 石西礁湖自然再生協議会に出席 

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 1月26日(金)、石西礁湖自然再生協議会が、沖縄県八重山合同庁舎の大会議室で開催されました。

 この協議会は、石西礁湖(せきせいしょうこ:石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大のサンゴ礁の海域)の自然環境が、赤土流出など陸域からの環境負荷、高水温などによる白化、オニヒトデの大量発生等により、撹乱を受け、大きく衰退していることから、「かつてのすばらしい石西礁湖のサンゴ礁を取り戻したい」、「もっと美しい海を見てみたい」、「サンゴとともに生きる地域をつくりたい」という熱い思いを持った、地元住民、市民団体、漁業や観光関係の団体、研究者、行政機関など、多様な主体が集まり、協議・連携することを目的として年数回開催されているものです。

 今回の協議会では、①過去からのサンゴ礁の変遷、②生活・利用部会からは内水面の漁業・ダイビング等観光利用・船舶航行のルール化などの検討と実施状況報告、③協議会委員の自然再生の取組状況報告、④協議会の運営体制変更の協議と承認、⑤石西礁湖サンゴ礁基金の決算・予算と今後の運営方法など、盛りだくさんの協議がなされました。

 なお、検討課題は引き続き議論を深め協議することとなりました。

          第15回石西礁湖自然再生協議会  石西礁湖自然再生協議会の開催風景

 

日付

2012年01月26日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援 

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 1月23日(月)、仲間川保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の成長に係るモニタリング調査の支援を行いました。

 砂泥の移動量は、平成23年10月の前回調査と比較して大きな変化はありませんでした。ただ、中州の上流地点は、干潮時の水深がかなり浅く観光船の航行が困難となっている箇所ですので、引き続き経過を見守る必要があると考えます。

 ヒルギ類の幼木の成長調査は着葉数が、前回調査時点から、3本が増加、6本が減少し、樹高については、調査木すべてが1㎝~10㎝程度上長成長していました。

 調査当日は、西表島にしては肌寒く感じる気温で20℃に達しない小雨模様の天候でしたが、数多くの遊覧船が観光客を乗せて航行していました。

          幼木の成長量調査          地盤高測定1月

               ヒルギ類幼木の成長量調査                       レベル測量による地盤高測定

 

日付

2012年01月26日

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仲良川マングローブ林のモニタリング調査を実施 

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 昨年度、調査地を設定した仲良川におけるマングローブ林のモニタリング調査を1月20日(金)に実施しました。

 調査地へは、小型船をチャーターして現地へ出向き、調査木の生育状況、樹高、胸高直径の測定と光環境の変化を解析するための写真撮影、稚樹の発生状況調査、地盤高測定を実施しました。

 調査結果を見ますと、流失木を2本、新規枯損木を9本確認しました。全体的な胸高直径や樹高の値は大きな変化は生じてはいません。ただ、今回から9本の幼木について1.5mを超える成長がありましたので調査木に加えていくこととしました。

 また、稚樹の発生本数が減少傾向にあり、調査開始時と比較しますとオヒルギは555本から319本に、ヤエヤマヒルギは356本から177本にとそれぞれ減少しています。これに呼応する形で光環境の変化を見る開空度の数値も2~5%低くなっています。マングローブ林内に発生した稚樹は、十分な光環境が望めない等厳しい環境の下で自然淘汰に晒されながら成長を繰り返しています。

          仲良川1月景観          仲良川1月調査

               川岸に倒木が目立つ調査地                         調査木は540本近くでした。

 

日付

2012年01月26日

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平成23年度:外来種ソウシジュ(白浜地区)モニタリング調査を実施 

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 平成23年度の外来種ソウシジュ(白浜地区)のモニタリング調査を平成24年1月19日に実施しました。

 この調査は、外来種であるソウシジュが、西表島西部の白浜を起点とする旧白浜林道の奥深い内陸地に侵入生育している状況を毎年度モニタリングしているものです。

 ソウシジュの生育状況は、昨年2月と比較して新たな枯損木を確認し、稚樹の発生は確認できなかったことから全体として衰退の状況を呈しており、西表島の自然再生は進んでいるものと思われます。

 しかしながら、調査地区以外の森林が空けた場所では、ソウシジュの幼木が数カ所で確認されたことから、今後とも推移を見守ることが必要であることを再認識しました。

          ソウシジュモニタリング調査1          ソウシジュモニタリング調査2

                   生育状況調査風景                         ソウシジュの幼木

 

日付

2012年01月18日

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平成23年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告 

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 1月期のヒナイ川流域における利用状況調査を12日(水)に実施しました。当日は、曇り空で昼までは利用者が無く、開店休業かと思っていたところに神奈川からの若者1組がカヌーツアーに訪れましたが、結局この1組(ガイド含め3名)で、今年度最も少ない利用状況でした。ガイドさんの話では三が日は、多くの利用があったとのことでした。

 八重山地方は、リュウキュウツワブキの黄色い花が咲き、オキナワウラジロガシの枝の先には新緑の若葉が見られ、春がもうそこまでやって来ているようです。今後、暖かくなるにつれ段々と利用者も多くなることでしょう。

 また、島内のサトウキビ畑では、本格的な収穫が始まりました。

          ヒナイ川H24年1月          リュウキュウツワブキ

               カヌー利用者(ヒナイ川)                        リュウキュウツワブキの黄色い花

 

日付

2012年01月18日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(1月期調査) 

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 1月11日(水)に1月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 昨年11月に漂着ゴミの回収作業が行われ綺麗になっていた船浦地区(湾外)は、回収作業から2ヶ月を過ぎ早くも漁具等のゴミが漂着していました。ユチン地区の漂着ゴミの量も先月より増加しているようです。先月は確認されていないガスボンベ等の危険物が新たに漂着していました。他の調査地点については、前月と比較して大きな変化は見受けられませんでした。

 調査地周辺の植生では、この時期、南風見地区の保安林内にあるハスノハギリに、球形をした2㎝程の種子が結実していました。

          漂着ゴミ2012年1月-1          漂着ゴミ2012年1月-2

          昨年11月の清掃作業後に漂着したゴミ(船浦地区湾外)          ハスノハギリの実(南風見海岸)

 

日付

2011年12月26日

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平成23年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(12月分)報告 

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 12月期の西田川、ヒナイ川における利用状況調査を14日(水)に実施しました。

 八重山地方は12月に入ってからも先月同様、雨が降ったり曇ったりと晴れ間のない何だか梅雨みたいな天気が続き、水量も多くなっています。利用状況は、西田川がカヌーツアー1組、利用者数7名(ガイド含む)と寂しい状況でした。

 一方、ヒナイ川はカヌーツアー11組、利用者数79名(ガイド含む)で大変な賑わいとなりました。今回は、神奈川からの修学旅行生9組の利用があったもので、ガイドさんも久しぶりの賑わいと話されていました。修学旅行生を除くとカヌーツアーは2組、利用者数7名(ガイド含む)となります。

 修学旅行生達は、初めての西表島の自然の豊かさを体感し、楽しんでいました。

          西田川12月          ヒナイ川12月

           サンガラの滝をバックに記念撮影(西田川)              初めてカヌー体験の修学旅行生(ヒナイ川)

 

日付

2011年12月19日

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船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施 

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 12月9日(金)に、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

 前々回から43株に区分して調査していますが、今回も各株の一葉毎の葉高調査と光環境の変化、写真画像による定点観測、調査地周辺の塩分濃度測定等を実施しました。

 ニッパヤシの成長に大きな変化は見られませんが、調査地周辺の塩分濃度については、今回、塩分濃度がほとんど観測されませんでした。八重山地方は、11月以降天気の良い日が少なく、雨模様の毎日が続いており、調査を実施した当日も雨の降る中でしたので、こうした天気の動向が影響しているのかもしれません。

          ニッパヤシ群落12月 雨中の作業は疲れます。

 

日付

2011年12月19日

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仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施 

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 観光遊覧船が運航している仲間川流域に設定しているマングローブ林のモニタリング調査を12月8日(木)に実施しました。

 12月に入り、八重山地方は天気のぐずついた毎日が続いており、当日も強風が吹き、そして時折雨の降る生憎の空模様でしたが予定どおり調査を実施しました。

          仲間川12月 仲間川天然保護区域内に位置する倒木が目立つ調査地付近

 

日付

2011年12月13日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(12月期調査) 

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 12月7日(水)に12月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を実施しました。

 船浦地区(湾外)は、漂着ゴミの回収が完了し見違えるほどに綺麗になっていました。それとは対照的にユチン地区の漂着ゴミの量には驚きます。漁具、ペットボトル、蛍光灯等の危険物、発砲スチロール等多種多様なゴミが保安林内部にまで入り込んでいます。船浦地区(湾内)でも、発砲スチロール、浮き球等が増えているようです。

 船浦地区(湾内)で、ミズガンピ、ハテルマギリ、イソフジ、野原地区では、オオハマボウの花が咲いていました。12月ですが亜熱帯の西表島では花が絶えることがないようです。

          ユチン12月期          イソフジの花

            保安林内は侵入した漂着ゴミ(ユチン地区)               イソフジの黄色い花(船浦地区湾内)

 

日付

2011年12月05日

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国際森林年記念イベント「西表島の森を歩こう」を開催 

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 11月26日(土)に、国際森林年記念イベント「西表島の森を歩こう」と題して、西表島の竹富町離島振興総合センター及び西表自然休養林外で開催したところ、西表島内外から約70名の参加がありました。

 午前の部は、「西表島の国有林における取り組み ~西表森林環境保全ふれあいセンターの活動~」と題して当センターの活動報告を行い、次に、「亜熱帯沖縄における森林資源の特徴と保全・利用 ~秘境西表島での研究から~」と題して新本光孝琉球大学名誉教授が講演され、八重山の森林の天然林資源の特徴や保全の現況、今後も森林を適切に維持するなかで様々な恵みを利用することが可能と話されました。一つの樹種で、食料、飼料、木材、環境保全サービス(防風、土壌保全等)等多様な利用目的・用途がある樹木をマルチパーパスツリーと呼ぶことや、西表島で見られる珍しい植物について説明されました。最後に、アレキサンダー・グラハム・ベル(電話の発明者)の言葉「時には踏みならされた道から離れ、森の中に入ってみなさい。そこでは、きっとあなたがこれまで見たことがない、何か新しいものを見いだすに違いありません。」を紹介され講演を終わりました。

 午後からは、遊歩道を歩きながら森林観察を行う「大富遊歩道コース」、カヌーを利用しマングローブ林を観察する「仲間川コース」、マヤプシキ及び干潟を観察する「マヤプシキコース」の3コースで森林観察を行いました。

 参加者からは、「普段体験することが出来ない経験が出来た。今後もこのような機会があれば参加したい。」等の声が聞かれました。

          イベント「講演」          イベント「遊歩道」

             新本光孝琉球大学名誉教授による講演                  大富遊歩道コースの森林観察

 

          イベント「カヌー」          イベント「干潟」

               仲間川森林観察コース参加者                     マヤプシキ森林観察コース参加者

 

日付

2011年11月30日

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森の巨人たち百選「サキシマスオウノキ(仲間川)」のモニタリング調査を実施 

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 11月24日(木)に、森の巨人たち百選に選定されている仲間川のサキシマスオウノキのモニタリング調査を実施しました。

 調査項目は、生育状況の変化、周辺の光環境、林床植生や着生植物、枝張り等について実施しました。

 半年ぶりに訪れた現地でサキシマスオウノキを見上げたとき、枝葉が少なく空がよく見えるなと感じながら調査を開始しました。

 調査結果をみると樹高がこれまでより1m低く計測され、光環境も大きな変化があるかと思いましたが、平均値で比較する限りは昨年同期の調査結果とほぼ同じ結果でした。その他の調査項目についても大きな変化は見られませんでしたので、秋口からのサキシマスオウノキは毎年枝葉が少ない中で生きているみたいです。

          サキシマスオウノキH23.11月期-1          サキシマスオウノキH23.11月期-2

          多くの観光客が驚嘆の声をあげて行かれます。           枝葉が飛んで明るくなりました。

 

日付

2011年11月30日

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仲間川木道周辺のモニタリング調査を実施 

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 11月22日(火)に、西表島の仲間川支流から西表亜熱帯樹木展示林に至る木道(150m)沿いのマングローブ林内に設置したモニタリング箇所の生育状況、地盤高及び光環境の変化についての調査を実施しました。

 今年5月の調査時と比較して、新たな枯損木を1本確認しましたが、それ以外の項目については大きな変化はありませんでした。

 この調査箇所のすぐ近くには写真のような倒伏被害箇所があります。おそらく台風被害によるものだと考えられます。当該地域は仲間川天然保護区域に指定されていますので、人工的保全は出来ませんがなるべく早い自然再生を願わずにはいられません。

          11月期木道M  倒伏したマングローブ林

 

日付

2011年11月30日

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平成23年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告 

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 11月期のヒナイ川流域における利用状況調査を17日(木)に実施しました。結果は、カヌーツアーが4組(ガイド含め11名)だけで、ガイドを除く利用者は男性3名、女性4名で関東方面からの若い人達の少人数のグループでした。冬期に入り、段々と利用者も少なくなってきています。

 また、八重山地方は11月に入ってから、雨が降ったり曇ったりと晴れ間のない日が続き、ガイドさんの話ではヒナイ川の水量が多く、ピナイサーラの滝上には近づけない状況で、滝壺まで行く半日コースのみの利用で少ないとのことでした。

 利用者の皆さんは、昼前までに足早に帰って行かれました。あるグループに午後からの予定を聞くと由布島を廻って西表島を後にするとのことでした。

          入込み調査11月-1          入込み調査11月-2

               水量が多く滝壺にも近づけない                        牛車に揺られ由布島へ

日付

2011年11月17日

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船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査(地盤高等)を実施 

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 11月11日(金)に、船浦ニッパヤシ群落において地盤高調査と小葉調査を実施しました。

 時折小雨のぱらつく生憎の天候でしたが、調査に支障をきたすこともなく予定どおり調査を終了出来ました。

 今回の調査では、定点の地盤高調査に加え、区域全体の地形変化を求める観点から5m四方の地盤高も測定しました。また、ニッパヤシの小葉調査も実施しましたが、調査対象葉が多かったことから全てを終了することは出来ませんでした。

 地盤高、小葉調査いずれのデータも現在取りまとめ中ですが、地盤高については前回調査より幾分高くなっている傾向が見られます。なお、区域全体の地形変化や小葉調査の詳細については年次報告で記載することとしています。

 

日付

2011年11月17日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(11月期調査) 

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 11月10日(木)に11月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 南風見田地区では、漂着ゴミは今までと同様僅かに確認されるほどでしたが、ハイカーが投棄したゴミが先月頃から多く目立つようになっています。

ユチン地区では、大量のゴミが漂着していました。なかには、石垣市で開催されたイベントで配られた風船も漂着していました。ユチン地区・南風見田地区の状況を見るとモラルに欠ける行為だと思います。

 船浦地区(湾外)では、漂着ゴミの回収作業が行われていました。回収されたゴミの量には驚かされました。回収作業を行っていた業者に尋ねたところ順次、東部地区方面へ向けて回収作業を進めるとのことでした。

          漂流・漂着ゴミ11月ユチン地区          漂流・漂着ゴミ11月船浦地区

                大量の漂着ゴミ(ユチン地区)                     回収された漂着ゴミ(船浦地区)

 

日付

2011年11月17日

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JICAの実施する集団研修への支援 

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 JICAの実施する集団研修の一環として、10月27日(木)、28(金)に「持続可能な森林経営のための実施手段の強化研修」一行13名が、また11月7日(月)、8日(火)には「地域住民の参加による多様な森林保全コース」一行16名の海外からの研修生が来所しました。

 両研修の参加者とも熱心に講義を受講して頂き、特に、11月7日は講義終了時間を1時間あまりオーバーするほど多くの質問があり研修へ取り組む姿勢に感心させられました。

 10月28日の西表島の現地研修は、天候に恵まれ汗ばむほどの天候のなか、南風見田海岸の潮害防備保安林で自国の保安林造成方法等の説明を交え熱心に質問する研修生や、西表島の希少種などの植生について説明を求める研修生等が多く、西表島での研修は大変意義のあるものとなったようです。

 11月8日の西表島の現地研修では、あいにくの雨模様のなかでの研修となりましたが、大富遊歩道を歩きながら西表島の植生や仲間川のサキシマスオウノキの保全等について説明し、西表島の自然について学んでもらいましたが、研修生からは、当センターが数多くのモニタリングに取り組んでいることに驚きと、感嘆の声が聞かれました

          Jica-1          Jica-2

                  講義を受ける海外研修生                     仲間川のサキシマスオウノキにて

 

日付

2011年11月02日

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平成23年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(10月分)報告 

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 10月期の西田川、ヒナイ川における利用状況調査を18日(火)、21日(金)にそれぞれ実施しました。

 西田川は、カヌーツアー2組、利用者数9名(ガイド含む)、ガイドを除く利用者は男性 2名、女性5名で女の子を連れた家族連れや若い方々が訪れていました。当日は曇り空で風のやや強い1日でしたが、滝壺に入った利用者は「少し寒かったが気持ち良かった」と感想をもらしていました。

 一方、ヒナイ川ではカヌーツアー16組、利用者数55名(ガイド含む)、ガイドを除く利用者は男性 14名、女性25名で、すべて県外からの若者たちでした。今回、カヌーツアー16組中、1日コースが9組、半日コースが7組となり今年度初めて1日コースが半日コースを上回りました。皆さん、1日掛けてピナイサーラの滝壺から滝の上へのトレッキングを楽しみながら、そして自然観察をしながら西表島をゆっくりと楽しんでおられました。

 八重山地方は残暑も和らぎ、朝夕はめっきり涼しくなり、秋の深まりを感じさせる今日この頃です。例年この時期、オキナワウラジロガシの実が落ちているのをよく見かけるのですが今年は少ないような気がします。

          西田川の滝壺          ヒナイ川係留地

             サンガラの滝壺へダイブ!(西田川)                      ヒナイ川の係留地にて

 

日付

2011年10月17日

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浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施 

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 観光遊覧船が運航している浦内川のマングローブ林のモニタリング調査を10月11日(火)、12日(水)に実施しました。

 両日とも、曇天の空模様を気にしながらの作業でしたが、予定していた調査木の生育状況調査、地盤高調査、開空度撮影、そして稚樹の発生状況調査を無事終了することが出来ました。

 今回、新たな枯損木を19本確認しましたが、そのほとんどは、河床の減少による倒伏枯損が多く目につきました。稚樹の発生については、2009年度に5千本以上を確認しましたが、今年度はその6割程度の確認に留まり年々減少傾向にあることが確認出来ます。その他の調査項目は前回調査と大差ないものでした。

 また、本調査と平行して曳き波に関するデータ収集を目的として、GPSを用いての観光遊覧船の速度調査と波高計・濁度計の調査機器を河床に設置し、波高と濁り具合の関係などのデータの収集も行いました。今年度のモニタリング調査報告書には分析結果を報告出来るよう取り組んでいきます。

 速度調査のデータ収集には、(有)浦内川観光さんの全面的なご協力を頂きました。有難うございました。

           2011年10月期作業風景          2011年10月期現地風景

              観光船を横目に発生稚樹の調査中!                 干潮時に露わになるオヒルギの倒木

 

日付

2011年09月27日

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平成23年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告 

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 9月期の利用状況調査を15日(木)に実施しました。結果は、カヌーツアーが25組(ガイド含め100名)でした。ガイドを除く利用者は男性33名、女性41名でほとんどが県外からの若者のグループ等でカヌー艇数も81艇と7月に次ぐ賑わいとなりました。

 ガイドさんの話では、1ヶ月前から1羽のカルガモがヒナイ川カヌー着き場付近に住み着き、カヌーが通っても逃げることなく観光客の目を楽しませているそうで、居合わせた観光客も初めて見る光景を写真におさめていました。

 また、一方では台風15号が沖縄本島に接近しているので帰りの便を心配する姿も見受けられました。

          ヒナイ川利用状況調査H23.09月          ヒナイ川のカルガモH23.09月

 

日付

2011年09月27日

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船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施 

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 9月8日(木)、9日(金)、13日(火)に、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

 前回の調査から43株に区分して調査していますが、今回も各株の一葉毎の葉高調査と光環境の変化、写真画像による定点観測、調査地周辺の塩分濃度測定等を実施しました。

 さらに、今回限定の作業としてニッパヤシ株の移動状況を考察するため、旧株毎の葉茎位置を調査しました。これは、今年10月に開催される日本森林学会九州支部発表大会において「船浦ニッパヤシ植物群落保護林の樹勢回復試験のその後」と題して研究発表を行うことから、その基礎データの収集作業として実施したところです。発表では、樹勢回復措置として実施したオヒルギ等周辺木の除伐作業以降のモニタリングデータを取りまとめ、ニッパヤシ群落を取り巻く周辺環境の変化に、ニッパヤシ群落自体がどのように対応してきているか等を分析し発表することとしています。

 また、今回の調査で、幼葉から小葉が出始めた若い葉茎に虫害と思われる被害が確認出来ました。今後、注意深く観察して行かなければと思っています。

          ニッパヤシ群落H23.09月          ニッパヤシ群落の虫害画像H23.09月 

              良好な生育を見せるニッパヤシ群落                             虫害と思われる若葉

 

日付

2011年09月06日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(9月期調査) 

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 9月1日(木)に9月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 美田良地区では、今まで確認されなかった浮き球、発泡スチロール、廃材等が僅かながら漂着し林内まで入り込んでいました。また、船浦湾内の調査地点にも大きな発泡スチロールが漂着しマングローブ林内にも浮き球を確認しました。

 ユチン地区では、8月期の調査時にはグンバイヒルガオに覆い尽くされ見えなかった漂着ゴミが今回の調査では、グンバイヒルガオの葉が枯れ上がり大量の漂着ゴミが露わになり海岸線を覆っていました。

 また、野原地区では、8月期に無かった大きい流木が漂着していました。波の力を痛感させられました。

            美田良浜H23.09月          ユチンH23.09月

                      美田良浜の漂着ゴミ                             大量の漂着ゴミ(ユチン地区)

 

            野原1H23.09月          野原2H23.09月

                       野原地区(8月期)                                 野原地区(9月期)

 

日付

2011年08月31日

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平成23年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(8月分)報告 

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 8月期の利用状況調査を西田川は20日(土)、ヒナイ川は27日(土)に実施しました。

 西田川はカヌーツアー4組(ガイド含め29名)で親子連れの入り込み者が多く今年度一番の賑わいとなりました。

 また、ヒナイ川はカヌーツアー6組(ガイド含め32名)、レンタルツアー1組(3名)の計7組(35名)で、ガイドさんによると、前日は入り込み者も多く賑わったそうですが、台風11号が接近した影響で、調査当日は前夜から今朝方まで風雨が強かったこともあり、調査開始後の8月としては最低の入り込み者数でしたが、皆さん、夏休みの最後に西表島の自然を存分に楽しんでいられました。
 残暑はまだまだ続きます。充分な熱中症対策をお願いします。

          西田川8月          ヒナイ川8月

                  滝壺にドボ~ン! (西田川)                          親子でカニの観察 (ヒナイ川)

 

日付

2011年08月10日

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浦内川と仲良川のマングローブ林立ち枯れ被害箇所のモニタリング調査を実施 

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 昨年度から調査を開始した浦内川と仲良川のマングローブ林立ち枯れ被害箇所のモニタリング調査を7月28日(木)、29日(金)の両日で実施しました。

 調査項目は、調査対象木の生育状況の視認、砂泥の堆積状況の変化を確認するための地盤高調査、そしてヒルギ等の膝根状況について調査しました。

 浦内川の調査地では、調査対象木135本の内48本が枯損木を確認し、前回調査時と変化はありませんでした。地盤高についても変化なく、区域内12箇所で調査した膝根の出現状況については、1㎡当たり平均21本の出現を確認しましたが、枯損木が多い周辺では表面に出現している膝根より土中に埋もれた膝根を数多く確認しました。

 また、仲良川の調査地は、87本の調査対象木の内、37本が枯損木で、今回新たな枯損木1本を確認しました。こちらも地盤高に変化は見られず、区域内6箇所で調査した膝根の出現状況については、1㎡あたり平均4本の出現数に留まり、全体的に膝根の出現状況は芳しくない状況になっています。

 今後も、両調査地共に膝根の出現状況などに注意を払いつつ引き続き調査を継続していきます。

          浦内川立ち枯れ箇所          仲良川立ち枯れ箇所

                    浦内川流域の調査地                                仲良川流域の調査地

 

日付

2011年08月05日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(8月期調査) 

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 8月1日(月)に8月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 南風見田地区は、先月に引き続き漂着ゴミが増加していました。また、海岸線の状況も変化が見られ海へ流れ込む河口の位置も変わっていました。南風見田地区以外の漂着ゴミの状況は先月と変化は見受けられませんでした。

 ユチン地区では、ハマユウが白い花を咲かせグンバイヒルガオが漂着ゴミを覆い尽くすほどに繁茂していました。

          南風見田の浜          ユチンのはまゆう

              河口の位置が変わった南風見田の砂浜                   ハマユウと漂着ゴミを覆うグンバイヒルガオ

 

日付

2011年08月04日

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石垣島ボーイスカウトの”ピナイサーラの滝探検”を支援 

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 西表島の大自然に触れ、自然のすばらしさ厳しさを子供達に感じてもらい、また普段できない体験を通して体力作りや冒険心を養うことを目的として行われた日本ボーイスカウト沖縄県連盟石垣第一団(我喜屋隆団長)の平成23年度夏期キャンプが7月23日(土)~25日(月)の日程で行われ、当センターに対し、ピナイサーラの滝ルートへの登山案内要請があったことから森林環境教育の一環として7月24日(日)に支援しました。

 石垣市内の小学生3年生から高校生までの団員15名(男子9名、女子6名)と保護者数名が参加した探検隊一行は、当センター職員から登山に対しての諸注意等の説明を受けた後、マーレ川のピナイサーラ登山口(ポンプ小屋先)から登山を開始、滝上までの約1時間30分、大粒の汗を流しながらの登山となりました。

 滝上からの眺めは素晴らしく、一気に疲れも吹き飛びました。その後滝壺へ下り、昼食、水遊び等で疲れを取り、テナガエビやキノボリトカゲ等の生物観察やサガリバナ、オキナワウラジロガシ、サキシマスオウノキ等の植物観察などを体感し15時頃には全員無事に下山しました。

 暑い中、約5時間の登山、皆様お疲れ様でした。

          石垣島ボーイスカウト登山風景          石垣島ボーイスカウト集合写真

                晴天無風で林内は暑かったよ。                         ピナイサーラの滝上で記念撮影!

 

日付

2011年07月25日

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平成23年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告 

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 7月期ヒナイ川流域における利用状況調査を18日(月)に実施しました。

 結果は、カヌーツアーが23組(ガイド含め106名)、トレッキングツアーが1組(2名)の計24組(108名)でした。ガイドを除く利用者は男性36名、女性49名でほとんどが県外からで、ちっちゃな子供連れの親子や夫婦、若者のグループ等さまざまでした。

 今回、休日に調査を実施したところ、連休とも重なりカヤック数も80艇を超える今年度一番の賑わいとなりました。ガイドさんの話では昨日(日曜日)はもっと多かったということでした。

 これから学校も夏休みに入り多くの利用者が予想されます。連日、真夏日で蒸し暑い日が続いていますので水分をこまめに補給して熱中症対策を十分に行いましょう。

            ヒナイ川7月

                  多くの利用者で賑わうカヌー係留地 

日付

2011年07月25日

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仲良川マングローブ林のモニタリング調査を実施 

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 昨年度、新たに調査地を設定した仲良川におけるマングローブ林のモニタリング調査を7月14日(木)、15日(金)の両日で実施しました。

 調査地は仲良川を遡ること約2.4km上流に位置することから小型船をチャーターして現地へ出向き、1日目に調査木の生育状況、樹高、胸高直径の測定と光環境の変化を解析するための写真撮影を、2日目は、地樹の発生状況と地盤高測定を実行しました。

 調査結果は、前回調査との間が半年と短いことから大きな変化は見られませんでした。今回はデータの正確性を求めていましたので一安心しました。

 仲良川流域は思った以上に河床全体に土砂の堆積が進行し、船舶の航行には困難さが生じつつあるようで、昼過ぎの干潮時間で3時過ぎの迎えを期待していましたが、予定より1時間以上も後に迎えがきました。いずれは、この堆積する土砂についても対策を講じなければならないと危惧しつつ帰路につきました。

             仲良川位置図               仲良川調査地

                     仲良川調査地の位置                                  川岸に面した調査地  

                                                 

日付

2011年07月25日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援 

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 7月13日(水)、仲間川保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の成長についてモニタリング調査の支援を行いました。

 砂泥の移動調査では、平成23年4月の前回調査時と比較して2地点で土砂が堆積し、3地点で土砂が流失していました。1㎝~1.5㎝程度移動していたのが地点2地点、他の3地点は0.5㎝以下の移動でした。

 ヒルギ類の幼木の成長調査のうち着葉数については、前回調査時点から、1本を除き着用数が増加していました。樹高については2本が上長成長していました。

            支援風景

                  砂泥の堆積状況の変化を調査観測

 

日付

2011年07月07日

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環境省那覇自然環境事務所と沖縄森林管理署との連絡会議の開催 

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 7月4日(月)に那覇市の環境省那覇自然環境事務所において、環境省那覇自然環境事務所と沖縄森林管理署との連絡会議が開催され当センターも参加しました。

 会議は、環境行政、林野行政の各種施策が、関係する組織において相互理解を深めた中で実行されることを目的として毎年開催されているもので当所職員4名を含む29名が参加し、各機関が行っている業務説明と本年度重点的に取り組んでいる事項等について意見交換を行いました。

 当センターとしては、本年度実施している①自然再生、希少種の保護・保全②外来種(移入種)対策③森林環境教育④国有林の秩序ある利用に向けた誘導・支援について説明し、また、本年が国際森林年であることを見据え、開催を計画している記念行事への協力をお願いしました。

 今回の会議で、各機関の業務に対する理解を深め、更なる協力体制を構築することが出来ました。

          連絡会議風景  環境省那覇自然環境事務所において開催された連絡会議風景

 

日付

2011年07月07日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(7月期調査) 

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 7月1日(金)に7月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 漂流・漂着ゴミは先月と殆ど変化はありませんでしたが、南風見田地区だけは浮き球・ペットボトル・蛍光灯等が一目でわかるくらい漂着ゴミが増加していました。

原因は、6月25日に八重山諸島近海を通過した台風5号の影響ではないでしょうか?

 美田良浜では、ウミショウブが開花し観察会が開かれており白い雄花が水面を無数に漂っていました。また、NHKの取材クルーも訪れていました。

          漂着ゴミ07月期          水面を漂うウミショウブ

               南風見田地区の砂浜に漂着したゴミ                      水面を漂うウミショウブの白い雄花

日付         

2011年07月07日

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 平成23年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告 

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 6月期の利用状況調査を西田川は21日(火)、ヒナイ川は30日(木)に実施しました。

 西田川は親子連れを含む県外からのカヌーツアーが3組(ガイド含め11名)でした。また、ヒナイ川はカヌーツアーが14組(ガイド含め54名)、トレッキングツアーが1組(2名)の計15組(56名)でした。毎日暑い日が続いていますが、調査当日はヒナイ川流域のみ終日雨で、滝壺で泳いだ利用者は少し寒かったと言っていました。西田川、ヒナイ川とも今年度一番の賑わいとなりました。

 さて、八重山地方は今の時期、サガリバナの見頃ですがガイドさんの話では、今年は冬が寒かった影響で例年より開花が遅れており、今からが見頃と言うことでした。

           サンガラの滝6月期          川面のサガリバナ

                  滝に打たれる親子連れ(サンガラの滝)                        川面に漂うサガリバナ

日付

2011年07月07日

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船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施 

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 6月27日(月)~29日(水)にかけて、船浦ニッパヤシ群落のモニタリング調査を実施しました。

 今年度からニッパヤシの分株の進行に考慮し、これまで35株29区分で調査していたものを43株に区分して調査することとしましたので、新しい番号札(タグ)の取替えや新たな手法の調査などに手間取り3日間を要しての調査となりました。

 連日、真夏日の好天気の中で腰までのウエィダーを着用しての作業は厳しいものがありましたが、43株に区分したニッパヤシの一葉一葉について調査を実施し、併せて周辺の光環境、塩分濃度などを測定しました。

 また、ニッパヤシ周辺の環境維持のため、利用者に対する注意書きを記した表示板を設置しました。どうぞ高いモラルを持って入林頂くようよろしくお願いします。

          ニッパヤシ調査6月期          表示板

                    炎天下での調査風景                             入林者に対する表示板

 

日付

2011年06月20日

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森の巨人たち百選「ウタラ川上流ヒルギ(オヒルギ)」のモニタリング調査を実施 

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 6月13日(月曜日)、浦内川の支流ウタラ川沿いのマングローブ林内に生育する、森の巨人たち百選に選定されている「ウタラ川上流ヒルギ(オヒルギ)」の樹高・胸高直径の測定と周辺植生や地盤高などのモニタリング調査を実施しました。

 この日は、素晴らしい晴天に恵まれたため、周辺の光環境を調査するための写真は、強い日差しの影響で撮影出来ず、後日16日に実施しました。

 オヒルギ自体の生育状況に変化はありませんでしたが、周辺の林床に生育している樹種でオキナワシャリンバイなどが前回調査より7本増加していました。また、オヒルギ、サガリバナの稚樹のうち8本が成長著しく、今回から周辺植生樹種に区分し樹高、胸高直径の調査を開始しました。

 調査を実施した両日は、最高気温が30度を超す猛暑の中、浦内川支流のウタラ川沿いの約1キロの歩道と道なき林内を歩いて現地まで行きましたが、途中のマングローブ林やアダンの森の箇所で足下をとられながら現地に着いたときには息も絶え絶えの状況での調査となりました。

               ウタラ川のオヒルギ  オヒルギ調査風景

                         樹高8.5m                       胸高直径99.8㎝です。

 

日付

2011年06月09日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(6月期調査)   

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 6月3日(金)に6月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 5月28日に西表島に最接近した台風2号の影響で、漂着ゴミは更に陸域の奥へ流入し、ユチン地区では一見すると海岸線がきれいになったように錯覚しそうです。

 南風見田地区では、あまり見受けないペットボトルが僅かですが漂着していました。また、海岸線が大きく浸食され枯損木が倒伏し標識杭も流失していました。

 目視ではありますが、今回の台風による樹木の倒伏や折損等、植生への影響は殆どありませんでした。

          台風前の南風見田浜          台風後の南風見田浜

                  台風前の南風見田地区の砂浜                   台風で浸食、倒木が進行した南風見田地区の砂浜

 

日付

2011年06月01日

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森の巨人たち百選「サキシマスオウノキ(仲間川)」のモニタリング調査を実施 

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 5月30日(月)に西表島の生態系を代表する植物で、森の巨人たち百選に選定されている仲間川のサキシマスオウノキのモニタリング調査を実施しました。

 調査項目は、生育状況の調査、周辺の光環境、林床植生や着生植物、土壌硬度、枝張りについて実施しました。また、今年度は調査開始以来5年を経過したことからサキシマスオウノキを囲むように設けられたコドラート区域内の構成樹種の変化についても調査しました。先週末に通過した台風2号の影響が心配されましたが、その影響はほとんどありませんでした。

 前回調査と比較して、光環境、林床植生、土壌硬度、そして構成樹種での調査データに変化がありました。光環境は、これまでも5月期が低く11月期が高いという繰り返しをしていますが、今回も同じ例を示しました。林床植生は、クロヨナやサガリバナなどの稚樹が多く発生し、前回調査時より1.5倍の多さでした。土壌硬度については、前回調査時より変化の大きい結果となりました。

 また、5年ぶりに調査した構成樹種は、サガリバナの成長が顕著である反面、サキシマスオウノキの成長は鈍化であることも判明しました。

 今回は、昼時が干潮だったことから観光客の来場がなくスムーズな調査が実行出来ました。

          サキシマスオウノキ          土壌硬度調査 

               一際高くそびえるサキシマスオウノキ                    専用の器具を用いて(土壌硬度調査)

 

日付

2011年06月01日

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船浦中学校の「浦内川筏下り」行事を支援 

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 船浦中学校の三大行事である「浦内川筏下り」が5月20日に実施され、当センターも森林環境教育の一環として参加しました。

 筏下り当日は絶好の天気に恵まれ、浦内川駐車場で結団式を行い、一行45名(生徒15名、職員保護者等30名)は出発地点である浦内川上流の軍艦岩まで観光船等で移動しながら、浦内川流域にあった稲葉村等の歴史について勉強しました。軍艦岩からいよいよ筏下り、ライフジャケットを身につけ、4艇の筏(1艇7~8名)に分れて10時にスタートしました。途中、筏上で昼食を取ったり、筏から降りて琉球大学の馬場先生、成瀬先生方によるヒルギやカ二等の説明を受けながら、浦内橋までの約5kmの行程をゆっくりと4時間半掛けて無事に筏下りを終えることができました。

 参加された皆さん、お疲れ様でした。

          結団式で記念撮影          筏下り風景 

                  結団式で記念の一枚を (*^_^*)                           悪戦苦闘!?で、筏下り!

 

日付

平成23年05月27日

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 平成23年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告  

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 5月期ヒナイ川流域における利用状況調査を23日(月)に実施しました。

 結果は、カヌーツアーだけで8組(ガイド含め25名)でした。調査日は梅雨の時期、朝からの雨でしたが現場に到着した途端に晴れ間が見え、利用者も、一日雨に遭わずに過ごすことができました。

 ガイドを除く利用者は男性6名、女性11名でほとんどが関東方面からの若者のグループでした。昨年の時期と比べると利用者が少ない傾向にあります。

 今、八重山地方ではツルアダンやコミノクロツグの花が咲き、周りに甘い香りを漂わせていました。

          ツルアダンの花          クロツグの花

                    ツルアダン                                       コミノクロツグ

 

 日付

平成23年05月27日

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中間川木道周辺のモニタリング調査を実施  

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 5月17日、仲間川支流の北船付川(ニシフナツキガワ)の木道周辺に設定したマングローブ林のモニタリング調査を実施しました。

 調査項目は、立木の生育状況を含めた毎木調査、砂泥の移動状況を調べるための地盤高調査、林内の光環境調査、砂泥地の塩分濃度調査そしてデジカメによる定点観測撮影を実施しました。しかし当日は生憎の雨模様の一日で、作業の半分を19日に再度実行し調査を終了しました。

 調査地のオヒルギ等生立木に大きな変化はみられませんでしたが、一年前の調査で78本確認出来た稚樹が今回37本の確認に留まり半減しました。この稚樹の衰退は、満潮時に約1m近くまで冠水する潮位の影響が大きいのかもしれません。実際、干潮時の現場は砂泥が柔らかく足を取られながらの困難な作業を強いられました。

 また、木道の山側付近に生息するサガリバナが大きな花芽をつけています。もうすぐ幻想的な開花を見られることでしょう。

          作業風景               サガリバナの花芽 

                  足場の悪さに悪戦苦闘!                              サガリバナの花芽

 

日付

平成23年05月18日

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  漂流・漂着ゴミの実態調査(5月期調査) 

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 5月9日(月)に5月期の漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 例年より早く4月30日に八重山地方は梅雨入りし、梅雨空の元での調査となりました。

 漂着ゴミは、これまでの調査と同様にユチン、船浦湾(外側)の海岸線に多く、ユチン地区では、4月には確認されなかった木製パレットが漂着していました。

 植生では、美田良浜の潮害防備保安林内にリュウキュウガキ(有毒)が実り、南風見田、ユチンではグンバイヒルガオの蔓が徐々に伸びてきていました。

          漂着パレット          琉球柿   

               漂着していた木製パレット(ユチン地区)                   保安林内のリュウキュウガキ(美田良地区)            

 

日付

平成23年05月12日

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平成23年度 ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告 

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 4月期の利用状況調査をヒナイ川は22日(金)、西田川は25日(月)に実施しました。 ヒナイ川はカヌーツアーが12組、利用者数47名(ガイド含む)でした。ガイドを除く利用者は男性15名、女性17名でほとんどが県外からの若者でした。なかにはオランダからの5名の旅行者もいました。西田川は関東地方からのカヌーツアーが1組(ガイド含め5名)でした。

 さて、八重山地方は晴天が続き、雨が少なくピナイサーラ(JPG:1,964KB)サンガラの滝(JPG:1,878KB)の水量も少なくなっていますが、利用者は、滝壺で泳いだりして気持ちよさそうに過ごされていました。

               オランダからの旅行者

                     オランダからの旅行者のみなさん

 ※お願い : 当センターでは本年度もヒナイ川(毎月1回)及び西田川(2ヶ月に1回)において利用状況調査を実施します。調査に当たってはガイドの皆様方のご協力の程よろしくお願いいたします。また、河川、滝周辺ではくれぐれも足下に気をつけてください。

 

日付

平成23年04月21日 

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カヌー講習会の実施 

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 4月20日(水)、4月1日付け転入職員のカヌー講習会を西表島の後良川にて実施しました。

 当日は風もなく、天候にも恵まれ絶好のカヌー日和となり、カヌー初心者とは思えぬパドルさばきを見せ、力強く上流に進めて行きました。上流域に到着後、さらに源流を求めて踏査をした関係で、帰りは干潮時間と重なり、また大潮にもあたる時期ということもありカヌーを引く場面もありましたが無事に講習会を終了しました。

          カヌー訓練          後良川マングローブ林

                二人で呼吸を合わせて!                     豊富な稚樹が見られる林内

日付

平成23年04月21日 

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援 

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 4月14日(木)、仲間川保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の成長についてモニタリング調査の支援を行いました。

 砂泥の移動調査では、平成19年1月の調査開始時と比較して2地点で土砂が堆積し、3地点で土砂が流失していました。土砂流失は、最も下流の調査地点で約38cm、次の調査地点で約26㎝と、下流域の調査地点で顕著となっています。

 ヒルギ類の幼木の成長調査のうち着葉数については、平成21・22年4月の調査結果と同様に冬期に減少する傾向を示しています。また、新芽が確認できたことから次回の調査では上長成長が期待できます。

           地盤高調査地点            4月の砂泥移動調査

              川岸に設置した地盤高調査地点                      砂泥の移動調査風景

日付

平成23年04月21日 

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漂流・漂着ゴミの実態調査(4月期調査) 

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 4月7日(木)と4月8日(金)の2日間、漂流・漂着ゴミの海岸林への影響調査を実施しました。

 漂着ゴミは、これまでの調査と同様にユチン、船浦湾(外側)の海岸線に多く漂着していました。ユチン地区においては、これまでにない程の多量の漂着ゴミが集積していました。

 ゴミの種類は、ペットボトル、浮き球、発泡スチロールが多く集積していましたが、蛍光灯等の危険物等の類も見受けられました。ペットボトルのほとんどは外国語表記のラベル表示をされたもので多く漂着しています。

 これまで殆ど漂着ゴミを観測していない美田良地区では、今回も漂着ゴミは確認されませんでした。また、南風見田地区についても僅かに浮き球を確認しただけでした。季節を問わず両地区では漂着ゴミが少ないようです。

          4月の漂着ゴミ          美田良地区の浜

              多量の漂着ゴミ(ユチン地区)                  漂着ゴミ未確認!(美田良地区) 

日付

平成23年04月18日 

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施 

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 3月3日、4日、15日の3日間、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。今回は、ニッパヤシの葉長測定等の生育状況調査、光環境や塩分濃度測定等の環境調査、調査地全体に生育するオヒルギを主体とする周辺生立木の調査、さらには、ニッパヤシの葉柄出現位置を調査し株全体の動き具合も調査しました。

 さらに、昨年12月の船浦ニッパヤシ植物群落保護林の保護管理検討委員会における委員の提言に基づき、調査地全体における地盤高測定、ニッパヤシの小葉成長調査等も試験的に調査しました。

 調査結果については、平成22年度調査報告書として取りまとめましたので、そちらを参照下さい。

 なお、新規に取り組みを始めるニッパヤシの小葉の大きさを調べる調査は、データ確保しましたが、葉面積を算出する空隙率の決定に時間を要し取りまとめが出来ていません。次回の調査時に指標データを確保し報告出来るよう取り組むこととしています。

          調査風景          地盤高調査風景

               ニッパヤシの葉位置を調査。                            地盤高測定中!

 

お問い合わせ先

西表森林生態系保全センター 
ダイヤルイン:0980-88-0747
FAX:0980-83-7108

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