ホーム > 森林への招待 > 綾の照葉樹林プロジェクト > これまでの取り組み > 平成25年度


ここから本文です。

平成25年度の取組

綾プロ・有識者との現地検討及び意見交換会

 2月24日に宮崎県綾町の国有林2091から2097林班及び綾町役場において、有識者との現地検討並びに意見交換会が、綾の照葉樹林プロジェクト連携会議主催で開催され、有識者6名(伊藤哲宮崎大学教授、西脇亜也宮崎大学教授、高木正博宮崎大学准教授、遠藤晃南九州大学准教授、河野耕三照葉樹林文化推進専門監、NPO法人宮崎野生動物研究会副理事長)と綾プロ連携会議関係者18名が参加し実施されました。
 当日の午前中は、綾プロエリア内の①間伐実施箇所(平成20年活用型)、②人工林除伐実施箇所(スギ、ヒノキ除伐)、③保護対策実施箇所(シカ柵実施箇所)において、宮崎森林管理署の説明を受け現地検討を終えました。
 午後からの意見交換会は、冒頭に綾プロ連携会議を代表し前田穰綾町長が挨拶、その後協定5者の事業説明及び意見交換のため①森林環境教育基本計画案、②保護・復元の両面からのシカ被害等対策、③復元のための施業方法(間伐)について提起がなされました。
 有識者からは、森林環境教育では「これまでの実績及び今後の可能性について情報整理が必要。誰を対象に実施し問題点を整理することによって発展性が出てくる」、シカ被害対策及び復元のための施業方法では「間伐で前生樹を伐るのはやめて欲しい。復元ではなく後退を起こしている。今は、技術的に難しいところの復元方法を主として検討しているが、優先順位を変え、やりやすいところから実施すべき」など多くの助言が出されました。
 最後に、近藤昌幸九州森林管理局計画課長が「照葉樹林の再生(復元)について、目に見える成果を見せていく取組などが重要。有識者の皆様には、今後とも助言をお願いしたい」と挨拶し、有識者との意見交換会を閉会しました。

 

【現地検討】

 

 

 

25現地検討1

 

25現地検討2
        平成20年度間伐実施箇所の説明に耳を傾ける有識者等(現地検討風景)         間伐実施箇所の林内で意見を交わす伊藤宮崎大学教授(左)と河野照葉樹林専門監(右)                                                                      

 

25現地検討3

 

25現地検討4
        人工林除伐実施箇所(スギ、ヒノキ除伐)について説明する濱田地域林政調整官                    保護対策としてのシカ柵実施箇所を視察する参加者

 

【意見交換会】

 

 

 

25意見交換会1

 

25意見交換会2
         意見交換会の冒頭、綾プロ連携会議を代表して挨拶する前田穰綾町長    提起事項に対し助言する西脇宮崎大学教授(中央)及び高木宮崎大学准教授(左)と伊藤宮崎大学教授(右)                                                                    

 

25意見交換会3

 

25意見交換会4
                有識者と意見交換する「てるはの森の会」の面々           綾プロ連携会議を代表して閉会の挨拶を行う近藤九州森林管理局計画課長

 

 

第2回照葉樹林復元ボランティア間伐等の実施 

 2月22日に宮崎県綾町中尾国有林2045い1林小班において、平成25年度第2回照葉樹林復元ボランティア間伐及び森林の散策等が、綾の照葉樹林プロジェクト連携会議主催(九州森林管理局、綾町、日本自然保護協会、てるはの森の会)で開催され、地元の綾中学校の生徒等及び一般参加者22名が参加し実施されました。
 当日は、綾町・川中キャンプ場で開会式が行われ、主催者を代表して木林静夫宮崎森林管理署次長が挨拶、松永善人九州森林管理局森林施業調整官から「照葉樹林や綾のプロジェクトの事業内容等について」資料を配付し説明がなされました。
 その後、安全指導、準備体操、班編成(全体を5班に分け)を行い作業地に移動し、森林管理署担当者による間伐の実演及び安全指導を受け、1~3班は「間伐」を森林管理局・署職員の指導の下に実施、4,5班は「森林の散策(ガイド2名)」に分かれ(60分で交代)、学生同士や同僚らと一緒に楽しく作業を行いました。
 参加した綾中学校の生徒は「間伐作業が初めてで、森林管理署等の皆さんの指導の下、杉の木を倒せて記念になった」、一般参加者からは「とにかく貴重な体験だった。照葉樹林や動植物の話が聞けて良かった」などの声が聞かれました。

 

【ボランティア間伐】

 

 

 

26.2.22boranntea1

 

26.2.22boranntea3
   宮崎森林管理署の指導を受けながら間伐にチャレンジする綾中学校の生徒さん(不安げな様子・・)                  さあー!中学生には負けられんと意気込む一般参加者

 

26.2.22boranntea2

 

26.2.22boranntea4
       復元(間伐)作業が終了し、参加者全員での記念撮影(皆、達成感のある顔です)                   鋸を握るのも初めてなのに、何故か様になっている綾中学校の生徒さん

 

 

第19回連携会議及び事業説明会

 1月28日に宮崎県綾町役場会議室において、綾川流域照葉樹林帯保護・復元計画(綾の照葉樹林プロジェクト)第19回連携会議が、関係機関5者等(九州森林管理局、宮崎県、綾町、日本自然保護協会、てるはの森の会)の出席の下、開催されました。
 会議における議事内容は以下のとおりで、①平成25年度事業取組状況(進捗状況)、②森林環境教育基本計画策定の取組状況、③有識者との意見交換会(案)、④綾プロの運営について、⑤その他について報告及び提起がなされ、事務局提案どおり了承されました。
 事業説明会は、同日に綾町・高年者研修センターにおいて、地域住民約60名参加の下、綾プロ関係機関5者により「人とつながる綾の森林」をメインテーマに開催され、宮崎森林管理署の濱田地域林政調整官から「綾の国有林と生活の歴史」と題して、明治から平成までの国有林との関わりを、当時の写真を用いて説明を行いました。
 また、後半では参加者による「森林と人との関わりを増やすために」と題してワークショップを実施し、今後の綾プロに活かす取組が行われました。

 なお、説明内容は以下のとおりです。

  (1) 「綾プロ事業報告」  日本自然保護協会  小此木 宏明

  (2) 「綾の国有林と生活の歴史」  宮崎森林管理署  濱田 辰広

      (3) 「森の恵みが育む生業と生活」  綾町照葉樹林文化推進専門監  河野 耕三

  (4) 「森での暮らし」  綾町民(黒木氏、中武氏) 

 

 【 連携会議 】

 

 

 

19rennkeikaigi2

 

19rennkeikaigi4
       会議の冒頭、綾の照葉樹林プロジェクトの重要性について挨拶する前田穣綾町長(座長)                   平成25年度事業計画の進捗状況等を報告する事務局

 

 【 事業説明会 】

 

 

 

25jigyousetumei1

 

25jigyousetumei3
         綾プロ連携会議(協定5者)を代表して、挨拶する中山浩次計画保全部長        ワークショップ「森林と人との関わりを増やすために」の中で、経験を発表する地元町民

 

 

第1回照葉樹林復元ボランティア間伐等の実施 

 11月30日に宮崎県綾町中尾国有林2045い1林小班において、平成25年度第1回照葉樹林復元ボランティア間伐及び森林の散策等が、綾の照葉樹林プロジェクト連携会議主催(九州森林管理局、綾町、日本自然保護協会、てるはの森の会)で開催され、ソーラーフロンティア社(本社、宮崎・国富工場)の職員及び家族32名及び毎日新聞記者1名(取材)が参加し実施されました。
 朝から快晴となった綾町・川中キャンプ場において、開会式が行われ主催者を代表して津々見正樹宮崎森林管理署長が挨拶、松永善人九州森林管理局森林施業調整官から「照葉樹林や綾のプロジェクトの事業内容等について」解りやすく説明がなされました。
 その後、安全指導、準備体操、班編成(全体を8班に分け、さらに各班を奇数班,偶数班に分けた)を行い作業地に移動し、森林管理署担当者による間伐の実技及び安全指導を受け、奇数班は間伐、偶数班は「森林の散策(ガイドは河野耕三綾町役場専門監)」に分かれ(60分で交代)、森林管理局・署職員の指導の下、職場の仲間・家族と一緒に楽しく作業を行いました。
 参加した職員・家族の多くは「間伐作業が初めて、森林に入るのも初めての人が多く」、作業や森林の散策終了後の毎日新聞社の取材に対して、興奮気味に「貴重な経験が出来てよかった。会社として継続して実施していきたい」、「照葉樹林や動植物について貴重なお話が聞けて良かった」などの声が聴かれました。

 

【ボランティア間伐】

 

 

borannteakannbatu1

 

borannteakannbatu4
                親子で共同作業・・・息子よ頑張るぞ!                私、鋸引くの初めてですが、これでいいですか。

 

【森林の散策】

  

 

morinosannsaku1

 

morinosannsaku2
    皆さん、この森林には色々な歴史が残されています。・・ガイドする河野専門監             照葉樹の大きさに感激する参加者・・・イチイガシの大径木です。

 

 【記念撮影】

  

 

borannteakannbatu5

 

               作業終了後に記念撮影。ソーラーフロンティア社の皆様お疲れさまでした。

 

 

第6回照葉樹林研究フォーラム開催

平成25年7月6日に宮崎県綾町高年者研修センターにおいて、「照葉樹林研究フォーラム実行委員会・てるはの森の会」主催、綾の照葉樹林プロジェクト連携会議の共催で、「第6回照葉樹林研究フォーラム」が「照葉樹林の保全とユネスコエコパーク」をテーマに、100名以上の関係者等が出席し開催されました。
今回の「照葉樹林研究フォーラム」は、綾での森林保全の取組の歴史と事例発表から綾町の現状を理解するとともに「綾ユネスコエコパーク」の未来を考えることを目的に、各級機関から13課題が発表されました。
発表は、二部構成でテーマ1「森の保全とユネスコエコパークとの関わり」、テーマ2「綾からの発信」と題して、九州森林管理局からは宮崎森林管理署の上別府悟総括森林整備官が「国有林の森林経営について」事例発表を行いました。
  発表終了後は、今後の綾のプロジェクトの推進に向け活発な意見交換等が行われました。なお、テーマごとの課題及び発表者は以下のとおりです。

【テーマ1:森の保全とユネスコエコパークとの関わり】

 ①綾の照葉樹林プロジェクトの始まりと目的:石田達也てるはの森の会事務局長

 ②綾町の自然保護の歴史1:黒木正則綾町役場企画財政課長

 ③綾町の自然保護の歴史2:谷口俊彦綾町役場福祉保健課長

 ④国有林の森林経営について:上別府悟宮崎森林管理署総括森林整備官

 ⑤県有林の森林経営について:野邊純良宮崎県環境森林課県営林担当

 ⑥綾の里山づくり:河野耕三綾町照葉樹林文化推進専門監

【テーマ2:綾からの発信】

 ①綾町の有機農業・畜産業について:中薗兼次綾町役場農林振興課長

 ②綾町におけるネイチャーゲーム活動:古田栄子フェニックス宮崎シェアリングネイチャーの会運営委員長

 ③地域づくりワーキンググループの活動について:中馬聡杜宮崎大学教育文化学部4回生

 ④人と自然のふれあい調査:下村ゆかりてるはの森の会事務局

 ⑤森の川の市民調査:林裕美子てるはの森の会会員

 ⑥綾町「いのち豊かな綾づくりプラン」について:小此木宏明公益社団法人日本森林技術協会保全研究部

 ⑦綾町役場職員による「美しいまちづくり自主研究会」について:鶴田智恵綾町役場企画財政課エコパーク推進室

 

syouyoujyurinnforamu1

syouyoujyurinnforamu2

事例発表に聞き入る参加者:綾町高年者研修センターにて

国有林の森林経営について発表する上別府悟総括森林整備官(左から3番目)

 

 

第18回連携会議

6月26日に宮崎県綾町役場において、「綾の照葉樹林プロジェクト(略称:綾プロ)」の第18回連携会議が、九州森林管理局、宮崎県、綾町、日本自然保護協会、綾の照葉樹林プロジェクト推進協議会(略称:てるはの森の会)の関係機関5者が出席し開催されました。
会議の冒頭、中山浩次計画保全部長より「4月から国有林は新たに一般会計となりましたが、公益的機能重視の管理経営の一層の推進と民有林支援などを通じて森林・林業の再生へ貢献して参ります。綾のプロジェクトについても、今後とも関係機関と連携を図りつつ積極的に取り組んで参りたい」との挨拶がありました。
会議は、各関係機関5者から平成24年度事業報告及び平成25年度事業計画(案)が報告・提起され、満場一致で確認・承認されました。
また、事務局から平成25年4月1日付けで各関係機関5者で「綾川流域照葉樹林帯保護・復元計画協定書」の再締結(期限:平成25年4月1日~平成35年3月31日)が行われたことが報告され、連携会議を閉会しました。

 

 

 会議の冒頭挨拶する中山浩次計画保全部長

連携会議における議論の模様

会議の冒頭挨拶する中山浩次計画保全部長

連携会議における議論の模様

 

  

  

お問い合わせ先

計画保全部計画課
担当者:森林施業調整官
代表:096-328-3500(内線620)
ダイヤルイン:096-328-3613
FAX:096-325-3804

森林管理局の案内

リンク集