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更新日:2010年12月20日
治山事業は、保安林を守り育てることによって、山崩れなどの山地災害から国民の生命・財産を守ることや森林が持つ水源のかん養機能を高めたり、さらには緑豊かな生活環境の保全・形成等をめざしている事業です。 |
治山事業では、森林の重視すべき機能区分に応じて必要となる事業を進めることとしています。
水土保全機能が高い森林を整備するため、荒廃地等の復旧・整備等と、機能の低位な森林に対する本数調整伐等を実施する事業を推進します。
快適な生活環境、良好な景観等の保全・形成とともに防災機能の発揮が必要な森林を整備する事業を推進します。
機能区分に関わらず、災害発生に応じた事業、治山施行地の適正な維持・管理に必要な事業等を推進します。
荒廃山地の復旧、整備をする復旧治山、山地の荒廃を未然に防止するための予防治山等の総称で、治山施設の適切な配置と森林の整備により、災害の防止と軽減を図り、水源かん養機能等を高める事業です。
災害復旧治山工事箇所(京都府綾部市 古屋国有林)
災害復旧前 災害復旧後
保安林の持つ公益的機能の維持、強化のための植栽、保育等の総称で、適切な保安林の整備により、水源かん養、災害の防止と軽減等を図る事業です。
事例:嵐山国有林における保安林改良事業(PDF:478KB)
植栽木を獣害から守る防護柵を設置
山地災害危険地区が複数存在する地域(集落)を対象に、ハード対策と避難警戒態勢等の整備(ソフト対策)を一体的に推進するため、住民参加型の総合的な減災対策を推進する事業です。
(1)ハード対策
治山工事箇所(京都府京都市 鞍馬山国有林)
マット伏工施工前 マット伏工施工後
(2)ソフト対策
ア治山事業見学会の開催 (関連記事を確認ください)
地元からの意見を聴取しながら、地域の安全・安心を確保するための治山事業を実施しています。
イ貴船地区防災マップの作成 (関連記事を確認ください)
地域のお年寄りに実際体験した災害の概要や、災害の前兆として昔から言い伝えられている事柄を聞き取りし、あらためて必要な情報と、過去の教訓をとりまとめて貴船地区独自の災害対策マニュアルを作成しました。マニュアルは、国有林と地域で共有化して、連携したリスクマネジメントに取り組んでいます。
市街地周辺、自然環境が優れた地域において、森林の造成改良整備、荒廃山地の復旧整備等を行うことにより、森林による緑豊かな生活環境自然環境の保全創出を図ります。