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【技術者育成研修1日目】研修開講(平成28年9月5日)

森林総合監理士(以下 フォレスター)を育成する「技術者育成研修 北海道ブロック研修」が、平成28年9月5日に小樽市経済センターで始まりました。

北海道をはじめ東北や遠くは関西から、都道府県職員4名、市町村職員2名、国立研究法人職員2名、民間企業職員2名、国有林職員12名の合計22名が集合しました。

ブロック研修では、東京で行われた「技術者育成研修 中央研修」で学んだ森づくりの理念や循環的な木材生産に関する基礎的知識や考え方を踏まえ、森林総合監理士として必要な「技術力・構想力・合意形成能力」等を養うために、「森づくりの構想」、「資源の循環利用構想」の2つの課題について、演習をしながら班内での話し合いと全体での意見交換を繰り返し、構想(ビジョン)を考え実現していく力を実践的に学んでいきます。

 

石原森林整備部長の開演挨拶の写真

北海道森林管理局 石原森林整備部長による開講挨拶があり、森林・林業基本計画における、フォレスターの位置づけや現状を踏まえた活動の重要性等の話がされ、研修生全員がフォレスターの資格を習得し、地域で活躍してほしいと激励の言葉をいただきました。

 

フォレスターの役割の再確認

中央研修で学んだフォレスターの役割について再確認します。

 

フォレスターの役割を再確認している写真

【フォレスターは地域の森林・林業の再生に向けて様々な取組を行います】

 

研修生は北海道、市町村、民間企業等からの参加者が半数近くを占めており、道外からの研修生も受講されています。

研修では地域の構想を作成する実習を行うため、道外からの研修生向けに北海道の林業のイメージができるよう、北海道の林業の概要についても説明しました。

 

北海道林業の概要説明している写真

【道外からの研修生に対するフォローも重要です】

 

森づくりの構想(講義) 

森づくりの構想に関する研修は、森林を科学的に評価し最終的に何を目的にどのような森林を作るのか、その過程も考えて演習を行い、プレゼンテーションとディスカッションを行うことで森づくりの構想の構築を実践的に学んでいくことが目的です。

 

フォレスターは、森林所有者が森林に求めている機能と森林の現況や地域の公益的機能の発揮に対するニーズをすり合わせ、望ましい森林の姿を描くなど森づくりの構想を構築するため、森林を科学的に評価する能力が必要です。 

この講義では、風害に強い林分の指標など森づくりに関する科学的・技術的知見について、北海道大学大学院 渋谷准教授に北海道の森林の特徴を踏まえた講義を行っていただきました。

 

渋谷准教授による講義の写真

【北海道大学大学院 渋谷准教授による専門的な講義】

 

講義後の質疑応答では、渋谷准教授に質問できる貴重な機会ということもあり、様々な質問が出ていました。

 

研修生と渋谷准教授による質疑応答の写真

【質問する研修生とその質問を聞く渋谷准教授】

 

森づくりの構想演習(実習手順の説明、机上演習)

班全員で確認ポイントをチェックしている写真

【班で議論し翌日の実習で確認するポイントを整理しました】

 

資源の循環利用構想(講義)

資源の循環利用構想に関する研修は、演習を通じて、1000ヘクタールの団地を様々な対象に、林業をとりまく様々な現状を踏まえどのように管理していくかを考え、実現可能な説得力のあるビジョンと事業計画を作成しプレゼンテーションとディスカッションをする中で、フォレスターとして必要な能力を学んでいきます。

 

地域の森林・林業の牽引者として期待されるフォレスターには、広域的、長期的な視点に立って地域の森林・林業の構想を作成し実現していく能力が求められます。

この講義では、構想作成の基礎となる事業計画の作成に必要な知識について講義を行います。

 

林業専用道講義の写真

【林業専用道作設のポイント(北海道森林管理局 森林整備第二課 路網整備係長)】

  

近隣の木材工場を説明している写真

【演習地周辺における木材加工施設の有無等(北海道局 資源活用第一課 課長補佐)】

 

講義を受ける研修生の写真

【熱心に講義を聴く研修生】

 

資源の循環利用構想演習(演習手順説明・机上案作成)

翌日の実習に向けて、事業計画の机上案を作成します。

現地で確認するポイントを図示し、翌日の現地実習に備えます。

 

机上案作成開始した研修生の写真

【机上案作成開始】

 

議論しながら演習を進める研修生の写真

【机上案を練り上げていきます】

 

完成間近の机上案の写真

【机上案はほぼ完成】

 

翌日の現地実習に向けた準備が終わり、研修初日が終了しました。

 

 


 

Posted by 技術普及課|2016.10.19|技術者育成研修

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