フォレスター研修日記タイトル

最新の日記へ 7月の日記准フォレスター研修が始まりました（7月11日）森林施業の実行監理演習（7月12日）塩谷国有林で現地実習（7月13日）森林整備計画のゾーニング演習（7月14日）第2週に向けた課題の設定（7月15日）森林・林業再生プランを実行する人材の育成森林・林業再生プランのポイントは、戦後造成し、現在充実しつつある森林資源を有効に活用するとともに、無秩序な伐採の抑制や適切な更新を確保し、持続可能な森林経営を実現していくため、新たな森林計画を実効あるものとすることです。そのためには、市町村森林整備計画の策定や森林経営計画（仮称）の認定・実行監理など森林計画制度の運用を現場で担う市町村を技術面から支援する新たな人材として、高度な知識・技術と豊富な実務経験を有するフォレスターの育成と活用が不可欠なものとなっています。また、対象区域内の森林所有者をまとめ森林経営計画（仮称）を作成するキーパーソンになる森林施業プランナーや森林作業道を地形、地質等の現地の条件に応じて開設したり高性能林業機械を操作したりするオペレーターなどの現場の技術者・技能者の育成が不可欠となっています。このような中、平成23年度以降、北海道森林管理局は、森林・林業再生プランを踏まえ、国有林野の多様な立地を活かして、北海道における森林経営のニーズに最も適した研修フィールドや技術を提供することなど集合研修（准フォレスター研修、林業専用道技術者研修）等を実施し、人材を計画的に育成していく予定です。准フォレスター研修准フォレスターとは、フォレスターが認定され本格的に始動するまでの間、都道府県職員や国職員等のうち森林計画制度に関する研修（准フォレスター研修）を受けた者を認定するものであり、市町村森林整備計画の策定等の支援業務を行います。研修では、市町村森林整備計画の概要、市町村森林整備計画演習、路網と作業システム、路網線形計画、森林施業の集約化、森林経営計画の概要、森林経営計画作成演習、森林整備企画演習（路網整備等効率的な施業構想の策定）、森林施業における労働安全、木材流通・販売等の多岐にわたるカリキュラムを受講し、准フォレスターとして必要な知識と技術を習得します。林業専用道技術者研修林業専用道とは、森林づくりを進めていく上で欠かす事のできない路網づくりにおいて、幹線となる林道を補完し、森林作業道と組み合わせて、森林施業の用に供する道路をいい、従来の林道と比較して、地形に沿った屈曲線形及び波形勾配を採用して土工量の軽減を図り、簡素な構造を目指す新たな林道です。研修では、林業専用道を作設していくために必要な知識、技術を講義、演習及び現地での検討等を通じて習得します。関連情報リンク日本型フォレスター育成研修事業サイト森林・林業再生プラン（林野庁）	准フォレスター研修（第1週・第1コース）平成23年7月11日～15日塩谷国有林で現地実習を行いました～3日目（平成23年7月13日） 3日目は、小樽市の塩谷国有林において現地実習を行いました。研修生のみなさんは、ヘルメットに作業服という、いつものスタイル（？）に戻って、張り切って実習に臨みました。森林施業検討会（現地実習）（講師：北海道大学柿澤教授澁谷准教授、林野庁計画課、北海道森林管理局計画課）今日は午前中いっぱい、このカラマツ人工林でどのような施業をしていくかをみんなで検討します。検討の舞台となったのは、昭和33年（1958）にカラマツが植え付けられ50年あまりが経過した人工林です。平均樹高は21m、平均胸高直径は30cmに育った森を、グループに分かれて調査し、今後の施業方法を探ります。この検討会は、地域の森林づくりを進めるため、目標とする森のかたちである「目標林型」や、育てた木々をどのように活用していくかという「生産目標」を構想する上での知見や考え方を養うのが目的です。グループに分かれて森の中に入った研修生は、隅々まで歩き回りながら検討を重ねていました。構想のキーポイントとなるものを見つけると早速記録です。森から出てきたあとも、いろいろな資料とつきあわせての検討が続きます。グループで議論を進めながら、構想を組み立てていきました。検討結果がまとまると、グループ毎に発表です。各グループからは「複層林化」、「長伐期施業」、「皆伐し再造林」といった施業提案や、伐採作業システムには「フォワーダ」を活用すべき、伐採後の山主への還元金は「○○万円」にはなるのではといった、いろいろな角度からの発表がありました。また、疑問点などを出し合い、研修生全員で検討を深めました。発表後には、講師から検討結果へのアドバイス、人工林の伐採時期の決定には明確な生産目標が必要であること、生物多様性の保全への配慮などについての解説をいただきました。森林施業の実行監理演習（現地踏査）（講師：林野庁計画課、北海道森林管理局森林整備第一課・販売第二課）午後からは、昨日、森林作業道の作設計画に関して机上演習で抽出したチェックポイントについて、実際に現地へ入って一つ一つ検証し、講師から解説を受けました。昨日の検討に使った図面と、実際の現地でのイメージの差異も確認し合いました。この沢の下流には水道取水口があることから、ルートの選定や沢水を汚さずに渡る道の工法の検討について、講師からの留意点などの解説を聞き、理解を深めました。現地から研修室に戻って、昨日の図面を開いて再検討中。地形図から受ける印象と実際の現地の地形との差異なども確認し、さらに深い議論・検討が続きます。最後に、再検討の結果や今日の現地実習の成果などを発表、研修生で共有し、3日目の日程を終了しました。現場実習お疲れ様でした。明日は、市町村森林整備計画のゾーニング演習を行います。 Posted by 指導普及課｜2011.7.13｜准フォレスター研修このblogのトップへ｜前の日記へ｜次の日記へ

7月の日記

森林・林業再生プランを実行する人材の育成

森林・林業再生プランのポイントは、戦後造成し、現在充実しつつある森林資源を有効に活用するとともに、無秩序な伐採の抑制や適切な更新を確保し、持続可能な森林経営を実現していくため、新たな森林計画を実効あるものとすることです。

そのためには、市町村森林整備計画の策定や森林経営計画（仮称）の認定・実行監理など森林計画制度の運用を現場で担う市町村を技術面から支援する新たな人材として、高度な知識・技術と豊富な実務経験を有するフォレスターの育成と活用が不可欠なものとなっています。

また、対象区域内の森林所有者をまとめ森林経営計画（仮称）を作成するキーパーソンになる森林施業プランナーや森林作業道を地形、地質等の現地の条件に応じて開設したり高性能林業機械を操作したりするオペレーターなどの現場の技術者・技能者の育成が不可欠となっています。

このような中、平成23年度以降、北海道森林管理局は、森林・林業再生プランを踏まえ、国有林野の多様な立地を活かして、北海道における森林経営のニーズに最も適した研修フィールドや技術を提供することなど集合研修（准フォレスター研修、林業専用道技術者研修）等を実施し、人材を計画的に育成していく予定です。

准フォレスター研修

准フォレスターとは、フォレスターが認定され本格的に始動するまでの間、都道府県職員や国職員等のうち森林計画制度に関する研修（准フォレスター研修）を受けた者を認定するものであり、市町村森林整備計画の策定等の支援業務を行います。

研修では、市町村森林整備計画の概要、市町村森林整備計画演習、路網と作業システム、路網線形計画、森林施業の集約化、森林経営計画の概要、森林経営計画作成演習、森林整備企画演習（路網整備等効率的な施業構想の策定）、森林施業における労働安全、木材流通・販売等の多岐にわたるカリキュラムを受講し、准フォレスターとして必要な知識と技術を習得します。