留萌流域に広がるトドマツ人工林は、間伐期にある植栽後30~50年を経過したものが中心です。
しかし、この流域には製材工場が少ないため、間伐材の販路の拡大が急務となっています。

留萌材の班路拡大検討分科会(平成25年1月)
このため、管内の市町村、林業・木材産業界、 国、道で構成する委員により、地域における適切な森林整備や林業・木材産業の活性化を図るための協議を行い、連携した取組を進めている「留萌流域森林・林業活性化協議会」では
- 今後も利用可能な間伐材の大幅な増加が見込まれる
- 長期的な視点に立ち間伐を適期に行う必要がある
- 木材の販路を拡大し、有効利用を推進する必要がある
といった課題を解決していくため「留萌材の販路拡大検討分科会」(写真)を設置、検討・協議を経て「留萌材の販路拡大のための実行計画」を策定し、平成25年度からの5カ年計画をスタートさせました。
同計画の中には、現在、国有林・道有林・一般民有林という所管で個別に行われている木材搬出を、需要者のニーズに対応した安定供給とするために、「所管を越えてロットをまとめた共同出荷の仕組みづくりを行う」ことも取り上げられています。
これについては、平成24年より国有林(留萌南部森林管理署、留萌北部森林管理署)と道有林(留萌振興局森林室)で共同出荷についての検討を始めており、平成25年度は同計画の策定を受けて「協定販売準備会」を立ち上げ、共同出荷の実現に向けた調査と条件整備などを続けています。
国有林・准フォレスターとしても、管内の木材出荷のロットをまとめ、販路を拡大し、有利販売につないでいくことは戦略として重要なことであり、情報収集に努め、関係機関と連携しながら実現に向けて進んでいきたいと考えています。