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緑の回廊

 東北森林管理局が管理する国有林には、原生的な森林生態系や優れた自然景観を有する貴重な森林が多くあります。
 このため、森林生態系保護地域等の保護林を積極的に設定するなど、自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存等に努めています。
 「緑の回廊」とは、そうした貴重な保護林同士を連結して、連続した自然林を回復することにより、本来生息・生育する野生動植物の広域的なつながりを確保し、分断された個体群の相互交流、生物多様性の保全に資することを目指しています。

 なお、平成7年度に青森営林局(当時)が策定した『奥羽山脈縦断自然樹林帯構想』が「緑の回廊」の起源です。

回廊イメージ

緑の回廊位置図

詳細図(東北地方の緑の回廊設定区域図)(PDF:4,265KB)

 


設定状況

東北森林管理局では、平成12年度以降これまでに、5箇所、約179,000ha、延長にしておよそ900kmが設定されています。
平成15年度設定の「鳥海朝日・飯豊吾妻緑の回廊」は、関東森林管理局と共同して設定しています。

 

緑の回廊の名称 設定年度 延長(km) 面積(ha) 保護林(ha)
奥羽山脈(PDF:853KB) 平成12年度 400 73,000 71,000
北上高地(PDF:880KB) 平成13年度 150 27,000 10,100
白神八甲田(PDF:1,142KB 平成13年度 50 22,000 18,000
鳥海朝日・飯豊吾妻(PDF:951KB) 平成15年度

260 (235)

64,000 (47,000) 126,000(79,000)
八幡平太平山(PDF:997KB) 平成17年度 60 11,000 21,000
合計   920 179,000  

鳥海朝日・飯豊吾妻の()は、東北森林管理局単独の数量

各回廊のパンフレットにリンクしています。 

 

「緑の回廊」設定の目的

 近年、地球規模での環境問題が深刻化する中で、生物多様性の保全に向けた新たな取り組みが求められています。また、それぞれの地域において本来の生態系の多様な機能を支える自然の連続性を確保することが必要です。
 このようなことから、国有林野においては、これまで以上に森林生態系を保全するとともに、人と自然との共存を図るため、「保護林」の指定・拡充などの取り組みに加え、本来生息・生育する野生動植物の広域的なつながりを確保して個体群の交流を可能にし、種の保存、遺伝資源の保全を図るなど生物多様性を効果的に確保する取り組みを行う必要があります。
 このため、「保護林」の機能を高度に発揮させるよう「保護林」を連結して森林の連続性を確保し、森林生態系の一層の保護・保全を図ることにより、生物多様性の維持に資するために「緑の回廊」の設定を進めることとしました。

「緑の回廊」の森林の取り扱い

 「緑の回廊」内の森林については、将来的に広葉樹を中心とした天然林を指向することとし、現存する人工林では、抜伐り等を繰り返しながら、時間をかけて徐々に針葉樹と広葉樹の混交する森林に誘導することとしています。
 伐採、保育等の森林施業にあたっては、野生動植物の生息などに影響しないような伐採箇所や時期を選定します。また、野生動物の営巣などに重要な古木や餌となる植物を残すなど野生動植物に配慮します。

「緑の回廊」設定後の取り組み

 野生動植物の生息・生育環境に配慮した森林づくりを行います。また、野生動植物の生息・生育の状況を知るためのモニタリング調査を行い、その結果をこれからの「緑の回廊」の取り扱いに活かしていきます。
 このほか、野生動植物の生息・生育状況をしるための巡視や一般の入林者へのPR、森林環境教育の場としても積極的に活用します。

 

移動・採餌環境等整備のための抜伐り

実施前

実施後

実施前

 

実施後

モニタリング調査

  各回廊毎に策定した調査計画に従って5年で一巡するように調査を実施しています。一巡毎に過去5年分の調査データのとりまとめを行い、次の5年の調査計画に反映することとしています。

 

回廊モニタリング

回廊モニタリング

森林調査(左:毎木調査、右:植物相調査)

回廊モニタリング

回廊モニタリング

動物調査(左:直接観察や痕跡調査、右:センサーカメラによる調査)

 

関連リンク

 「緑の回廊での野生動物モニタリング」 Forest Winds No.46 (森林総合研究所東北支所)


お問い合わせ先

計画保全部計画課
ダイヤルイン:018-836-2092
FAX:018-836-2203

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