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 お知らせ(平成23年度)

平成24年3月12日

第9回「首里城古事の森」育成協議会の開催について

   林野庁は、国民参加による木の文化の継承に貢献する森林づくり活動を推進しており、その中でも特に、歴史的建造物の修復等に必要な木材のため各地域で「古事の森」づくりに取り組んでいます。

 沖縄では、琉球の木の文化を代表する首里城について、その復元や修理に使われているイヌマキなどの多様な樹種を育てる「首里城古事の森」づくりを進めています。

 この首里城古事の森の育成・保全に必要な活動や森林と文化財である首里城との関わりに関する理解の増進、沖縄の木の文化継承への貢献などを目的として首里城古事の森育成協議会(会長:照屋寛孝沖縄県緑化推進委員会理事長)を設立しています。

 平成24年3月12日、第9回の首里城古事の森育成協議会が、沖縄森林管理署の会議室において開催されました。

 この会議では、平成23年度の活動報告、平成24年度の活動予定等が話し合われました。その主な内容は、以下の通りでした。

(1)今回2社から支援して頂くこととなったが、さらに他企業団体等への協力要請等を検討していきたい。

(2)今後の現況調査においては、植栽木の成長量等調査  以外に、上層木調査を含め全体把握の必要性があり、植栽木以外の天然木分布等の調査が必要である。

(3)平成24年度の活動予定については、①施肥・受光伐、②やんばる海水揚水発電所周辺の造林箇所見学、③国有林内への植栽、④イヌマキ等がどのように首里城の資材として利用されているのかという理解を深めるための首里城見学、⑤沖縄におけるイヌマキ造林施業の知見を深めるための他造林地見学等の提案があり、24年度活動計画については、10月開催の協議会で再度協議決定すること。

(4)電源開発株式会社石川石炭火力発電所に協議会構成員としての加入を依頼する。

 

  熱心に協議して頂いている様子  

平成24年2月2日

高江小学校森林環境教育の実施について

 平成24年2月2日、沖縄県東村立高江小学校において、全校生徒を対象に森林・木工教室を開催しました。

 パワーポイントを使い、森林と木材のはたらきや、やんばる及び西表に生息する動植物ついての説明を行った後、沖縄県産材のリュウキュウマツの板材を使った木工椅子づくり、及び紙トンボづくりを行いました。

 生徒たちは熱心に説明を聞いたり、慣れない手付きで必死に釘を打ち込んだりしていました。

 最後に生徒代表から「お忙しい中、森林のことについて色々と教えていただいたり、木工椅子や紙トンボが作れておもしろかったです。ありがとうございました。」

と、お礼の言葉をいただき、森林教室を終わりました。

  森林ふれあい係長の説明  木工椅子づくりをする生徒たち  先生と生徒たち 

平成24年2月1日

日本一早い緑の街頭募金

 2月1日、(社)沖縄県緑化推進委員会主催の「緑の街頭募金」が行われ、当署から署長外5名が参加し、ミス沖縄や関係機関・団体から参加した多数の人たちとともに街頭募金への協力を呼びかけました。

 今年の募金は2月1日~4月30日まで行われ、目標募金額7,000万円達成を目指して取組むこととしています。

 

 中央が署長  募金をされる人  募金をする人たち

平成23年10月27日

首里城古事の森育成協議会等の開催

   林野庁は、国民参加による木の文化の継承に貢献する森林づくり活動を推進しており、その中でも特に、歴史的建造物の修復等に必要な木材のため各地域で「古事の森」づくりに取り組んでいます。

 沖縄では、琉球の木の文化を代表する首里城について、その復元や修理に使われているイヌマキなどの多様な樹種を育てる「首里城古事の森」づくりを進めています。

 この首里城古事の森の育成・保全に必要な活動や森林と文化財である首里城との関わりに関する理解の増進、沖縄の木の文化継承への貢献などを目的として首里城古事の森育成協議会(会長:照屋寛孝沖縄県緑化推進委員会理事長)を設立しています。

 平成23年10月27日、第8回の首里城古事の森育成協議会が、沖縄森林管理署の会議室において開催されました。

 この会議では、平成23年度の首里城古事の森の現状、育樹活動計画についての報告・提案、平成24年度の活動内容などが話し合われました。その主な内容は、以下の通りでした。

(1)当初の首里城に使用されていたイヌマキは沖縄産なのか

(2)今後の育樹事業において受光伐が重要となってくるが、植栽木の本数把握とともに、残存木(上層木)の本数把握及びその樹高把握が必要となってくる。

(3)育樹活動については、地元小学校の児童に受光伐の理由・方法等を学んでもらい、森林や林業について考えてもらう良い機会となる。

(4) 平成24年度の活動予定については、育樹事業に代えて、①沖縄におけるイヌマキ造林施業の知見を深めるための他造林地見学、②イヌマキ等がどのように首里城の資材として利用されているのかという理解を深めるための首里城見学、③イヌマキを全建築資材として利用している古民家の見学等の提案があり、上記3案を含め24年度活動計画は、年度末の協議会で再度協議決定すること。

(5) 協議会構成員の1名辞任に関する了承

(6) 活動経費は、他の古事の森育成協議会の実態も参考にして、会員団体の会費要請も検討し、年度末の協議会で決定する。

  照屋会長による挨拶

平成23年11月6日

「首里城古事の森づくり」育樹事業

 平成23年11月6日、沖縄本島北部(やんばる)の国頭村にある安波国有林内において、首里城古事の森育成協議会主催による育樹作業が行われました。
 これは、琉球の木の文化を代表する首里城の復元・修復に使われているイヌマキ、オキナワウラジロガシ、イジュを育て、国民参加による木の文化の継承に貢献する森づくり活動を推進するため「首里城古事の森」づくり活動の一環として実施されたもので、4年目となる本年は育樹作業が行われました。
 また、2011年が国連で定めた「国際森林年」であることから、参加者に森を歩いてもらうという趣旨でも行われたものです。
 当日は曇天模様のなか、育成協議会会員、当署職員、この活動に賛同いただいた安田小学校、安波小学校の児童、先生及び保護者など約60名が参加し、平成22年度植栽箇所において、施肥作業と受光伐(じゅこうばつ)作業を行いました。
 施肥作業では、児童たちは親と一緒に穴を掘ったり、昨年植えたイヌマキが早く大きくなるようにと、心を込めて肥料をやったりしていました。
  受光伐作業では、受光伐とはどんなものか、どんな木を伐るのか、伐ったら森はどうなるのかなどの説明を受けた後、児童が3班に分かれ班ごとに選木をし、選んだ理由などについて発表してもらいました。その後、職員が選木した木を伐採し、児童がノコによる玉切り枝条整理を行いました。しかしながら、枝条はなかなか切れず四苦八苦していました。
 児童たちは今回の育樹作業を通じて、森の手入れの大切さや働きなどについて、教室では学べない貴重な体験をしたことを喜んでいました。

    照屋会長のあいさつ   児童の施肥の様子   児童の施肥の様子   受光伐の説明を聞く児童

    

    児童たちによる選木   選木された木の伐倒   枝条整理の体験   枝条整理の体験

 

平成23年10月23日

大保ダムまつり

 平成23年10月23日、沖縄県の大宜味村の湖畔公園において「第2回大保ダムまつり」が開催され、沖縄森林管理署も参加しました。
 大保ダムは、沖縄本島北部(やんばる)にある多目的ダムで、大宜味村の観光拠点として位置づけられエコツーリズムの環境が整備されています。
 今回のダムまつりは、「森と湖に親しむ旬間」の一環として、ダム事業のPRと水源地域ビジョン及びエコツーリズムの推進を図ることを目的に開催されました。沖縄森林管理署は、2011年が国際森林年であることもあり積極的に参加しました。
 当日は秋空のもと、オープニングセレモニー、ステージ企画をはじめ、体験企画、会場周辺でのイベントが行われ、約1,000人が訪れました。
  当署は、丸太切り体験、紙トンボの製作、国際森林年のパネル展示等で森林に対する理解と重要性をアピールし、子どもから大人まで楽しんでいただきました。
 丸太切り体験では、「初めてノコギリを使ってドキドキした。」などといった感想が聞かれ、自分の力で仕上げるという体験をしていただけた1日でした。                   

 テント内において    紙トンボつくり     まるた切り   

 

 平成23年10月7日

国際森林年記念 渡嘉敷村阿波連ビーチ植樹祭について

 沖縄県渡嘉敷村の阿波連(あはれん)ビーチの国有保安林には、モクマオウが植栽されています。しかしながら、相次ぐ台風の襲来のたびに折損などの被害が多発し、現存する立木が減少し、保安林機能(潮害防備)の発揮や景観の維持などが危惧されています。 また、今年2011年は国連が定めた「国際森林年」で、世界中で「持続可能な森林管理・利用」ということの重要性について認識を高めることとしています。 この地球規模での取組みに合わせ沖縄県でも、沖縄森林管理署と渡嘉敷村が共催、沖縄県が協力し、国際森林年を記念した植樹祭を開催しました。

 今回の植樹祭は、沖縄県職員、渡嘉敷村職員、地元渡嘉敷村阿波連地区の皆さん、阿波連小学校児童・教職員のご協力のもと、テリハボクの苗約800本を植樹し、将来にわたり保安林の機能維持や景観保持を目指したものです。 また、阿波連小学校の生徒や職員の皆さんには、あらかじめ設定した区域において植樹していただくことにより、学校の森として将来にわたり自分たちが植樹したテリハボクの成長に関心を持っていただきたいと考えました。

 式典では最初に業務課長が、今回の植樹祭に至った経緯や保安林機能などの説明を行いました。引き続き沖縄森林管理署長、渡嘉敷村長、沖縄県農林水産部長が挨拶を行ったあと、森林ふれあい係長がテリハボクの植樹方法を説明しました。 式典のあと植樹に移りましたが、一般植樹に先立ち記念植樹として渡嘉敷村の村木であるビロウ(沖縄の方言ではクバ)を各機関代表者に植えていただきました。一般植樹では沖縄県職員、渡嘉敷村職員、阿波連小学校児童・教職員、地元渡嘉敷村阿波連地区住民の皆さん、当署職員の総勢約100名が、阿波連ビーチ沿いの潮害防備保安林約0.3ヘクタールにテリハボクの苗約800本を植樹しました。

 阿波連小学校の児童27名には、校庭とビーチの間の場所に植樹していただきました。低学年の児童が固い土の穴掘りに苦労していると、高学年の児童がそれを手伝うなど協力して植えていきました。 また、最初は苗の植え方に苦労していましたが、1~2本植え終えると徐々に慣れてきて、植樹し終えると「もう苗はないの?」「まだ植えたい!」と聞いてくる児童もいて植樹に関心を持っていただけたようです。 将来にわたり自分たちが植樹したテリハボクの成長に関心を持っていただけたら幸いです。
 県・村の職員や地元住民の皆さんには、手際よく植えていただき感謝申し上げたいと思います。また、地元の皆様からは、参加者全員に豚汁や渡嘉敷島で取れた米のご飯が振る舞われました。改めて感謝申し上げます。

  植樹祭の最後に阿波連小学校の児童から「沖縄では植樹する機会がなく、今回は貴重な経験ができました。今回植えたテリハボクが大きくなりますように!!」と感謝の声がありました。
 また、地元住民からも「私たちが安全で安心した暮らしができるように、今回植樹したテリハボクが大きく成長することを願っている。今回植樹祭を企画していただいた関係機関の皆様に感謝している。」との声がありました。

 沖縄森林管理署では、植樹したテリハボクだけではなく、保安林全体の樹木が健全に成長し、保安林機能が維持向上するよう適切に管理していきたいと考えています。

 

 代表者   植樹2   植樹1   植樹3   全体写真

  左から渡嘉敷村長

  沖縄森林管理署長

  沖縄県農林水産部長

  渡嘉敷村教育委員会教育長

平成23年10月4日

渡嘉敷村阿波連ビーチのクリーン活動について

 渡嘉敷島の阿波連(あはれん)ビーチは、沖縄本島からのアクセスがよく、多くの海水浴客やダイバーなどが訪れる沖縄でも有数の美しいところです。
 この阿波連ビーチ沿いの林は国有林で、潮害防備保安林に指定されてます。しかしながら、林内には不法投棄された大型ゴミや生活ゴミなどが散乱しており、保安林機能の低下や生活環境への影響が懸念されていました。
 こうした状況を改善するため、平成23年9月28日、本署から11名、沖縄県5名、渡嘉敷村9名、地元住民8名の計33名で、保安林内のクリーン活動(清掃活動)を行いました。
 皆様のご協力のおかげで2tトラック2台分のゴミが撤去され、阿波連ビーチ内は綺麗になりました。
 なお、平成23年10月7日にはこの阿波連ビーチ内で国際森林年を記念して「渡嘉敷村阿波連ビーチ植樹祭」が行われ、テリハボクを植樹する予定です。
 今後も当署は渡嘉敷村等と協力し、保安林の維持・整備や阿波連ビーチの保全を行っていくこととしています。

      クリーン活動1       クリーン活動2      クリーン活動3

      阿波連ビーチ(左が保安林)        清掃活動                  撤去されたゴミ

平成23年10月3日

ノグチゲラ保護に関する東村への協力について

 沖縄県東村(ひがしそん)は、ノグチゲラ(国指定特別天然記念物、沖縄県鳥)の保護を図るため、村条例を制定し保護の取組を進めています。
 特に、「東村立山と水の生活博物館」が中心になって保護活動に取り組み、同村の一部の私有地を立ち入り禁止にするなど保護措置を講じています。
 しかしながら、ノグチゲラの生息域を勘案すると、一部の私有地のみの保護だけでは区域として狭く、周囲の森林等も含め保護の対象にしていきたいとの要望があります。このため、周囲の森林所有者である国有林にも協力を求めてきたところです。
 沖縄森林管理署としても、基本的には希少野生動植物の保護・管理について、関係自治体や関係団体等と連携していくことが重要かつ効果的であることから、協力できる分野は村と協力していきたいと考えています。
 このため先ずは、村と一緒になって勉強会や現地検討会などを行い、情報を共有しながらどういった連携・協力ができるのかを検討していくこととしています。
 その一環として、8月8日には、沖縄森林管理署において東村の担当者からノグチゲラ保護に関する現状等の説明を受けました。
 また、9月5日には、我が署の担当者が東村へ行き、現地の状況を視察しました。
 現地検討会の中で、
 (1)ノグチゲラの繁殖期は4月ころから7月ころで、この期間のノグチゲラは大変神経質で、人間などを見ると、巣や雛鳥を放棄することもある。従って、最低でもこの期間は、巣穴付近への立ち入りは禁止したい。
 (2)ノグチゲラが巣穴を作る樹種は、一般的にイタジイ、センダン、ウラジロエノキである。一方で、これまではイジュには巣穴をつくらないといわれていたが、枯死木に巣穴を彫っているのを目撃した例もある。
 (3)ノグチゲラが巣穴をつくる木の直径は、一般的には25cm以上といわれているが、もう少し直径の小さい木にも巣穴がある。
ことなどが、説明されました。
 今後、沖縄森林管理署は東村と引き続き情報交換や勉強会などを行いながら、ノグチゲラの保護に繋げたいと考えています。

    現地1    現地2

 平成23年8月22日

夏休み親子森林教室の実施について

 平成23年8月10日、沖縄森林管理署会議室において、署官舎近くにある識名(しきな)小学校少年野球チームの児童21名と保護者が参加し、夏休み親子森林教室を開催しました。
 パワーポイントを使い森林と木材のはたらき、やんばるや西表に生息する動植物、人工林の育ちかたについて説明を行いました。児童は熱心にメモを取り、「日本には何種類の木の種類があるのですか?」「世界で一番硬い木は何ですか?」といった鋭い質問がなされました。当署職員は冷や汗をかきつつも必死に回答していました。
   次に沖縄県産材のリュウキュウマツの板材を使った木工椅子作りを行いました。児童は使い慣れない金槌で必死に釘を打ち込んでいました。時には当署職員が金槌の使い方をていねいに教えていました。1時間ほどで木工椅子を作りあげました。
 児童に書いてもらったアンケートには、
(ア)木は二酸化炭素を吸って木に溜めこむことが分かりました。
(イ)木材は地球にやさしく、森林は自然災害や動物も守ってくれるすごい役目だと知りました。
(ウ)椅子を作ってみて釘を曲げて打ってしまい難しかったけど、金槌の打ち方を教えてもらい、立派な椅子が出来て楽しかったです。
などと書かれていて、これからの森林ふれあい活動にも活かしていきたいと考えています。
 最後に児童から「お忙しい中、森林のことについていろいろと教えていただきありがとうございました」とお礼の言葉を頂き、森林教室を終了しました。

森林教室1    森林教室2    森林教室3    森林教室4

平成23年8月3日

漢那ダムまつりでの親子木工教室や森林パネル展

 平成23年7月24日、沖縄県宜野座村の漢那(かんな)ダム湖畔公園において「第18回漢那ダムまつり」が開催されました。このダムまつりは、7月21日から31日まで行われた「森と湖に親しむ旬間」の一環として開かれました。
 沖縄森林管理署も毎年このイベントに参加しています。今年は国際森林年ということもあり、沖縄森林管理署は森林に対する理解と森林からの恵みを活かした内容で参加しました。
 具体的には、次の3つの内容を行いました。
 (ア)森林パネル展
 国際森林年の概要、沖縄森林管理署の主な仕事の内容、森林環境教育への取組、首里城古事の森の取組、日本のマングローブ、沖縄の国有林に咲く花などのパネルを展示しました。また、マングローブ林に生えるヒルギの苗を展示し、その葉の形の違いなどを実際に見てもらいました。
 (イ)森林クイズ
 楽しみながら森林の理解を深めていただくために、森林クイズを行いました。たとえば、やんばるに生息し数が少なくなっている貴重な動物をイリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、カンムリワシの3つの中から選ぶ問い、また、ヒルギモドキ、ヒルギダマシ、ニセヒルギのうち、マングローブではないのはどれ?などといった、沖縄にちなんだクイズが出されました。この森林クイズには、予想を超える249組の方がチャレンジしました。
 (ウ)親子木工教室
 上の森林クイズ5問すべてを正解した方で、木工づくりを希望する親子には、親子木工教室に参加していただきました。 これは、地元のリュウキュウマツの板材を利用して、親子が協力してトンカチと釘で小さなイスを作っていただくものです。 お父さんやお母さんが部品となる板を手で押さえ、そこに子供さんたちがトンカチで必死に釘を打ち込んでいました。子供たちがトンカチでうまく釘が打てないと、親がトンカチのコツを教えたり、手本を示したりしていました。時には、森林管理署職員が手伝いながら、賑やかに教室が行われました。30分から1時間ほど汗を流しながら、80組の親子が共同作業で無事にイスを作り上げ、夏休みの記念として持ち帰っていただきました。


        パネル               親子森林教室      親子森林教室

平成23年5月18日

沖縄県植樹祭について

 平成23年5月14日、沖縄県、大宜味村、(社)沖縄県緑化推進委員会主催の第62回沖縄県植樹祭が大宜味村塩屋湾外埋立地海浜公園「結の浜」において実施されました。

当署を含め約500名が参加し、ハイビスカスとツバキの苗木1500本を植樹しました。

沖縄県では、緑化の重要性を認識し、家庭・職場・学校・自治会など地域において「一島一森(いちしまいちむい)づくり」に積極的に取組み、県民総ぐるみの全島緑化県民運

動を展開していますが、この植樹祭もその一環として実施されたものです。

 

  沖縄県植樹祭  沖縄県植樹祭2

  

平成23年4月22日

  ハブ講習会の実施について

 沖縄森林管理署の仕事を行う際には現場業務が多く、沖縄に生息するハブに咬まれる危険性があります。

このため、4月14日、沖縄森林管理署では職員の安全のため、ハブ講習会を開催しました。講習会の内容は、沖縄の方々、沖縄を観光や仕事で訪問される方にも参考になると思われますので、その概要を紹介します。

ハブ講習会の講師は、ハブ研究の第一人者でハブ対策コンサルタント(元沖縄県衛生環境研究所主任研究員)である香村昴男氏にお願いしました。ちなみに、香村氏自身は、すでに5回ハブに咬まれた経験があるとのことでした。

以下、その概要を報告します。

 

1ハブの最近の被害

最初にハブによる被害実態の説明があり、沖縄県ではここ数年100人弱の方が、ハブに咬まれているとのことでした。農作業中の被害が多いとのことでした。毒ヘビの中でもハブ、サキシマハブ、ヒメハブが特に危険。

2ハブの特徴、生息地など

次に、スライド写真を使って沖縄県に生息するヘビの特徴、生息地域、有毒か無毒かなどをわかりやすく説明いただきました。大雑把に言うと、ハブを含む有毒のヘビの腹部は白く、無毒の蛇の腹部は黄色っぽいとのことです。

沖縄では、ハブは3月頃から11月頃にかけて活動し、冬でも暖かいと活動するとのことで、冬でも油断しないことが肝心。

ハブの生息するところは、湿気があって暖かいところ。古いお墓の中や石垣の隙間が棲みかになっていることが多いとのこと。

ハブの牙は通常2本で、牙の生え代わりの際には4本の時もある。牙をとっても4週間ほどで生え変わる。ハブの毒は神経毒ではなく出血毒である。

近年、タイワンハブの個体数が増え、蛇の生態系を乱しているとのことです。

3具体的なハブ対策は、

(ア)石垣の隙間をコンクリートなどで埋める

(イ)枯れ草を放置しておかないなどハブの生育しない環境にすること

(ウ)ハブが進入しないようにナイロン網などでフェンスを張り巡らす

(エ)ハブ取り器で捕獲して取り除く(ハブ取り器は、地元市町村役場で貸し出してくれます)

(オ)ハブノックをハブにスプレーする(2時間ほどするとハブが死ぬ)

(カ)草むらなどでは、事前に棒などで地面などをたたくと、ハブが首をもたげるので回避する

(キ)首にタオルを巻く、厚手の長袖を着るなど、咬まれにくい服装が良い

4もしハブに咬まれたときの応急処置

(ア)出血している時はそのまま出血させるか、繰り返し血(毒を含む)を吸って吐き出す。

(イ)出血しなくなった場合は、そこを切って繰り返し血(毒を含む)を吸って吐き出す。

(ウ)上記の応急措置をしつつ、病院へ急行!

(エ)自分で毒を吸えない箇所は、他人に吸ってもらうか、吸引器があればそれを使う。

 

以上、香村氏から経験に基づくユーモアを交えた分かりやすい説明を受けつつも、実際の傷病の写真を見せていただくなど、緊張感漂うご指導いただきました。職員はハブの怖さ、応急措置方法などを熱心に学びました。

なお、詳しいハブ対策などは、沖縄県衛生環境研究所のホームページで、パンフレット「ハブに注意!」(下記URL)をご覧ください。

http://www.eikanken-okinawa.jp/seitaiG/habu/habu.htm

 

 平成23年4月15日 

船浦ニッパヤシ植物群落保護林の保護管理検討委員会報告書について

 

沖縄森林管理署では、九州森林管理局西表森林環境保全ふれあいセンターと協力して、署管内の西表島にある「船浦ニッパヤシ植物群落保護林」の保護管理を行っています。西表島の船浦と内離島は、我が国唯一のニッパヤシの自生地となっています。特に、船浦のニッパヤシは北限の自生地として植物地理学上も貴重な群落となっています。近年、この船浦のニッパヤシ植物群落ではオヒルギが優勢となり、ニッパヤシを遮光するまでに生長していました。

沖縄森林管理署は群落の衰退を危惧し、平成15年度に学識経験者による「船浦ニッパヤシ植物群落保護林保護管理対策調査」を実施しました。この学識経験者による調査では、船浦ニッパヤシが衰退する主たる原因は光環境にあると考え、群落維持や樹勢回復の手段として周辺ヒルギ類の除伐計画を提案しました。沖縄森林管理署はこの提案を受けて、平成17年3月と平成19年3月の2回に分けて、ニッパヤシ周辺のヒルギ類を除伐しました。除伐に伴い、西表森林環境保全ふれあいセンターが保護林の実態調査、モニタリング調査などをおこなってきました。初回の除伐から約5年が経過し、ニッパヤシ周辺の光環境が改善され、ニッパヤシの株分化も進んでいるようでした。

こうした状況を踏まえ、再度、学識経験者による「船浦ニッパヤシ植物群落保護林の保護管理検討委員会」を設置し、12月20日に現地視察、21日にシンポジウムを開催しました。この現地視察やシンポジウム等において、船浦ニッパヤシ植物群落保護林の群落維持等への提言をしていただき、今後の樹勢回復措置を検討しました。船浦ニッパヤシ群落保護林の保護管理検討委員会報告書(概要)(PDF:876KB)

平成23年1月、その現地視察やシンポジウムの内容や提言、ふれあいセンターによる実態調査やモニタリング結果を取りまとめた報告書を作成しましたので、その主な関連部分を抜粋して掲載します。

なお、過去のモニタリングの結果などは、西表森林環境保全ふれあいセンターのホームページに掲載されていますので、下記のアドレスをご参照ください。

http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/iriomote_fc/index.html

 

お問い合わせ先

沖縄森林管理署 
ダイヤルイン:098-868-8829
FAX:098-868-8831

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