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九州森林管理局

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    二上(ふたがみ)ケヤキ希少個体群保護林

    1.概要

       本保護林は、高千穂町と五ヶ瀬町界で二上山(1082m)の西に位置し、広域基幹林道(宮崎県六峰街道)が横断している。標高800m程度の東向急斜面である。林相は、ケヤキが優占する高木夏緑広葉樹林帯で、ケヤキが中心であるが若干のツガを混じて、ブナ、カエデ、ミズナラ等の広葉樹がある。山岳信仰の霊山として、西側には二上神社があり古くから厳しい修験の聖域の地として護られてきたが、広域基幹林道(宮崎県北六峰街道)の開設以降、利用者も多い。

    二上_近景

    二上近景

    二上_林相 二上_ケヤキ
    林相 ケヤキ

     

    2.目的

    ケヤキ優良天然生林の個体群の持続性を向上させることを目的とし、併せて森林施業、管理技術の発展、学術研究等に資する。

    3.所在地

    宮崎県 西臼杵郡 高千穂町

    4.設定年月日

    平成3年3月31日
    平成30年4月1日再編

    5.面積

    21.08 ha

    6.関係森林管理署等

    宮崎北部森林管理署

    7.現況

    標高:800m~1,000m

    傾斜:急

    地質:中硬砂岩

    土壌型:BD(d)

    林齢:195年生以上

    8.法指定等

    保安林(水源涵養)

    9.保護・管理及び利用に関する事項

      保護・管理及び利用に関する基本的な事項については、保護林管理設定要領(PDF : 328KB)(平成27年9月28日付け27林国経第49号)に定められた希少個体群保護林の取扱い方針に従う。
    これに加え、本保護林については、これまでの保護林モニタリング調査結果を踏まえて取り扱うこととする。
    平成19,24,29年度の調査によれば、毎木調査等の結果から現状維持、保護林要件を満たしている。しかし、シカ被害レベルは3であり、新たなシカの被害木は確認されず、林内見通しも悪い(H29年度調査時点)ものの、過年度調査におけるシカ被害及びシカ高密度地域、忌避植物繁茂の可能性があること等を考慮し、引き続きシカ被害を注視しつつ、保護対象種の実生による天然更新を図るため、植生保護柵の設置、シカの個体数管理等を検討する。モニタリング実施機関、5年。

    10.保護林設定の経緯

      旧二上学参  昭和5年3月31日設定
      旧二上植物群落保護林平成3年3月31日設定
      保護林制度の改正により、平成30年4月1日再編

    11.保護林位置図

     
    二上ケヤキ希少個体群保護林位置図
     二上ケヤキ希少個体群保護林位置図

    お問合せ先

    計画保全部計画課
    担当者:生態系保全係
    ダイヤルイン:096-328-3612