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九州森林管理局

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    お知らせ(令和6年度)

    西表森林生態系保全センター

    日付

    令和6(2024)年4月30日

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    八重山の陸と海の植物50パンフレット作成に協力

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    4月30日(火曜日)に、展示会 海・山・里と水の循環<学校の稲作体験学習>(令和6年11月開催予定)で、「八重山の陸と海の植物50」のパンフレット作成を計画されている神戸女子大学李春子先生他1名が事前相談に来所されました。

    当センターでは、これまで李先生が出版された八重山の自然に関する本を作成される際に、西表島の植物誌の写真を提供するなど以前より親交があり、今回、パンフレット作成の協力をいただきたいとの依頼がありました。

    パンフレットは、先人から受け継がれてきた陸と海の動植物に関する伝統知識と資源を学び、貴重な自然環境を次世代に繋ぐ試みであることをコンセプトに、「子供たちだけでなく親子で楽しめるもの」を作成したいとのことでした。パンフレットには、(1)八重山固有・重要植物、(2)祭祀・文化的な関わり、(3)薬用・有用植物、(4)暮らし・モノ作り、(5)防災林・景観のマングローブ林を盛り込むこととしており、当センターからは植物誌の情報や写真を提供することとしています。

    当センターにおいても、令和6年3月に「西表島での自然環境教育カリキュラム」を改訂したところであり、李先生が取り組まれている活動も参考にしながら、西表島の小中学校への活動支援に向け、センター職員一同取り組んでいきたいと思います。


    打ち合わせの様子


    展示予定の稲作体験絵日記


    日付

    令和6(2024)年4月25日

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    10年に1度の調査に向けて
    ~星立ヤエヤマヤシ調査箇所の事前確認を実施~

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    4月25日(木曜日)に、星立天然保護区域内に自生するヤエヤマヤシ調査箇所の事前確認を実施しました。

    西表島北西部の星立天然保護区域に自生するヤエヤマヤシは国指定の天然記念物に指定され、西表島と石垣島に生育する1属1種の固有種で環境省の準絶滅危惧種に指定されています。

    西表島内には、西表島東部のウブンドルと西表島北西部の星立天然保護区域内の2箇所で、ヤエヤマヤシの自生が確認されており、当センターでは10年間隔で現況調査を実施しています。

    今年度は星立天然保護区域のヤエヤマヤシ調査から10年経過していることから、本調査前の事前確認として、自生区域の把握、調査方法、生長プロット設定の要否、今後の調査間隔等について現地で検討を行いました。現地では樹高が10m以上伸びている個体も見られ下層には幼木が確認されるなど、林内が良好な状態で循環できているように感じられました。

    星立天然保護区域のヤエヤマヤシの現況調査は、関係機関等への手続き等を行い秋以降に実施することしていますが、今後とも西表島に生育する希少植物等の保全保護に向け、センター職員一同取り組んでいきたいと思います。


    林内の様子


    ヤエヤマヤシの幼木


    日付

    令和6(2024)年4月18日

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    ギンネム(外来種)駆除対策の毎木調査を実施

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    4月18日(木曜日)に外来植物であるギンネムを抜き取り駆除するための毎木調査を行いました。

    ギンネムは繫殖力が旺盛な南アフリカ原産の小高木で、「世界の侵略的外来種ワースト100」に掲載されるなど生物多様性に深刻な影響を与える植物で、伐採しても直ぐに萌芽する厄介ものです。

    今回の調査は、ギンネム(外来種)抜き取り作業の事業発注に必要な「総本数の調査」と、「搬出数量を算出するための毎木調査」を実施しました。総本数の調査では、駆除するギンネム1本毎にテープを巻き、搬出数量算出の毎木調査では、径級は電子ノギスで、樹高は測竿を用いて計測し大富歩道終点から四阿までの約1,200mの区間を調査しました。

    西表島では、前日まで30℃超の真夏日となるなど夏本番の陽気となっていましたが、調査当日は、朝から土砂降りとなるなど大気の状態が不安定な一日となりました。朝から雨が降ったことが影響してか気温も下がり、どんよりとした曇り空でしたが調査には快適な一日となりました。

    今後、西表島では真夏日となる日が多くなると思われますが、大富歩道沿線からギンネムが見られなくなるよう、センター職員一同ギンネム駆除に取り組んでいきたいと思います。


    樹高を計測中


    四阿付近に生育しているギンネム


    日付

    令和6(2024)年4月18日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【289日目】

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    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を4月18日(木曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約9ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【289日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所(総数): 13箇所

    今回の経過観察では、新たな萌芽が2箇所確認され、萌芽発生総数は13カ所となりました。
    萌芽が確認された箇所は、防草シートの隙間からの発生でした。

    防草シートを130箇所設置していますが、日陰に設置した箇所では下層植生の発生も疎らとなっていますが、ギンネムの稚樹も確認されずギンネムの駆除(拡大防止)が順調に進んでいると思われます。

    また、12月1日に設置した防草シート周辺の稚樹の発生観察プロットでは、2箇所で4本稚樹の発生が確認され駆除を実施しました。


    隙間から発生した萌芽


    日陰箇所の植生

    お問合せ先

    西表森林生態系保全センター

    ダイヤルイン:0980-88-0747