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バックナンバー(平成21年度)

日付

日付2010年3月23日

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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 3月期のヒナイ川流域における利用状況調査を18日(木)に実施しました。
 大原港から現地に向かう途中は小雨でしたが、ヒナイ川では好天に恵まれ、カヌーツアー日和となりました。この日のカヌーツアーは13組で、利用者数は63名(ガイド含む)でした。ガイドを除く利用者は男性22名、女性26名、年齢層では未就学児から熟年世代まで幅広く、このなかには米国からの旅行者3名もいました。
 調査に赴く道路沿線では、珍しい渡り鳥ヤツガシラ1羽が餌を探していました。
 ヒナイ川の1年間のカヌーツアーの利用実績は24業者152回でした。
 21年度の利用状況を20年度と比較しますと、4~6月は横ばい、7~9月が減少、10~12月及び1~3月は微増となっています。

ヒナイ川を訪れた方達 ヤツガシラ 年度別利用者数の推移(ヒナイ川)

日付

日付2010年3月23日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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 3月15~16日、国指定の天然記念物で、船浦に自生しているニッパヤシの樹勢の状況把握、葉数及び葉長などのモニタリングを実施しました。
 モニタリングの結果は、昨年の3月以降1株当たりの平均葉数は1葉程度増加しており、平均葉長も微増する結果となりました。
 また、個体毎の生育位置を5年ぶりに実施したところ、ほとんどの個体が移動していることがわかりました。さらに、当初の調査では35株でしたが、この内、4株が分株していることを確認しました。この結果については、報告書として取りまとめることとしています。

ニッパヤシの葉高調査 分株し2つの個体になったニッパヤシの株

日付

日付2010年3月8日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(3月定期調査)

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 平成21年4月に開始した漂流・漂着ゴミの実態調査は、3月5日(金)を持ちまして丸一年となりました。一年の時間の流れは速いものです。同じ流れでも海を漂ってやってくる厄介な代物もあります。
 一年間を通して目視で漂着ゴミの量が多いのは、ユチン地区と船浦地区と思われます。漂着ゴミの内容は、ペットボトル、空き瓶、ガスボンベ、電球、蛍光管、プラスティックや発泡スチロールの浮き球、漁具、ロープ、タイヤ、電線等を地下に敷設する際のゴム管?、消化器?、200リットルのドラム缶、帽子、靴、サンダルなど様々なものが漂着し、砂に埋もれ、オヒルギ等の立木に絡みつき、ナイロン袋のように軽いものは風に飛ばされ海岸からさらに内陸部に移動しています。海岸林への影響としては、ロープや漁具が絡みつき倒木に至っているものも見られます。

漁具がオヒルギに絡みついた状態 漂着したガスボンベ? 砂に埋もれたタイヤ

日付

日付2010年3月1日

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平成21年度ヒナイ川・西田川の利用状況調査(2月分)報告

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 2月期のヒナイ川、西田川流域における利用状況調査を19日(金)、26日(金)に実施しました。
 ヒナイ川は小雨の中、カヌーツアー5組、利用者数27名(ガイド含む)、ガイドを除く利用者は男性 7名、女性14名、年齢層では小学生から熟年世代まで幅広い年代の方々が訪れました。
  一方、西田川ではカヌーツアー 3組、大学のカヌー・サイクリング同好会 1組の計 4組、利用者数37名(ガイド含む)、ガイドを除く利用者は男性 22名、女性10名、年齢層では大学生を含む若い方々でした。
 これまでの調査の中で、ヒナイ川よりも西田川の利用者が多いのは今回が初めてでした。

ヒナイ川船着き場 西田川(サンガラの滝)

日付

日付2010年2月25日

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ガイド講習会の開催

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 2月18日(木)、西表島大原の竹富町離島振興総合センターにおいて、平成22年度木道利用希望者を対象とした沖縄森林管理署及び当センター主催の「ガイド講習会」を昼の部(15~17時)と夜の部(18~20時)の2回に分けて開催しました。
 今回は、①沖縄森林管理署(遠山流域管理調整官)から「西表島国有林の保全活動」について、②環境省西表自然保護官事務所(刈部自然保護官)から「外来生物の現状」について、③沖縄県八重山農林水産振興センター(真鍋主任)から「西表島の保安林」について、④竹富町(通事主事)から「竹富町の保全と利用の進め方」について、事務局からは「木道を利用する際の留意事項」、「イリオモテヤマネコの痕跡及びガイドによるモニタリング状況等」について説明しました。
 最後に、安全に留意して森林環境教育及び希少野生動植物のモニタリングの実施をお願いしました。受講者には後日、沖縄森林管理署長の木道利用許可証を交付することにしています。今回の受講者は24名(昼の部18名、夜の部6名)でした。

当センター所長による説明(ガイド講習会) 講師による説明(ガイド講習会)

日付

日付2010年2月10日

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平成21年度 沖縄自然再生ブロック会議に出席

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 2月9日(火)、環境省那覇自然環境事務所の主催により、標記の会議が豊見城市の環境省漫湖水鳥・湿地センターで開催されました。
 この会議は、沖縄県や関係省庁(環境省、農林水産省及び国土交通省)の各地方出先機関において、自然再生窓口担当者のネットワーク構築の確認と各地方出先機関が自然再生について連携した取り組みを推進することを目的として年1回開催されているものです。
 会議では、沖縄ブロックにおける自然再生関連事業の実施状況について、各地方出先機関等の担当者より説明があり、それらに対し質疑応答などがありました。
 現地視察では、国指定の漫湖鳥獣保護区における渡り性水鳥の減少、並びにその対策事業について説明がありました。

沖縄自然再生ブロック会議の様子 現地検討会の様子

日付

日付2010年2月8日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(2月定期調査)

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 今年2回目の漂流・漂着ゴミの実態調査を2月4日(木)に実施しました。
  前回と同様、ユチン地区では、大量のペットボトルの漂着を確認しました。冬の荒波に揉まれたのでしょうか、ペットボトルにラベルの無いものが目立っていました。また、船浦湾の外側地区では、ユチン地区と同様にペットボトルが大量に漂着しているのを確認しました。
 なお、漂着ゴミは海から流れて来るだけの物ではないようです。まだ新しい子供用の風船も海岸の木の枝に絡まっており、空からも飛んで来るようです。

ユチン地区の漂着ゴミ 船浦湾の外側地区の漂着ゴミ 空から飛んできたウルトラマン?

日付

日付2010年1月29日

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仲間川保全利用協定締結者が行うモニタリング調査を支援

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   1月28日(木)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の生長についてモニタリング調査の支援を行いました。
 砂泥の移動結果は、前回と比較しわずかながら砂泥の流出が観測されました。
 幼木の生長では、樹高に変化はないものの葉の数が増加しており、最も着葉数の多いヤエヤマヒルギの幼木では、設定当初の平成19年1月には47枚でしたが、今回の調査では114枚となり、2倍以上に増加しています。これまで台風等の被害も受けましたがこれらの幼木はたくましく生育しているようです。

砂泥の移動調査 ヒルギ類の幼木計測

日付

日付2010年1月26日

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

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 1月期のヒナイ川流域における利用状況調査を25日(月)に実施しました。
 当日は10時半過ぎから雨が降り始め、昼頃には強い雨となりましたが、カヌーツアー5組、利用者数14名(ガイド含む)の利用がありました。あいにくの雨のため予定を変更して安全策を講ずるツアーも見られ、気象条件によって臨機応変に対応する姿勢が感じられました。
 ガイドの中には先日の西表森林環境シンポジウムに参加した方もいて、「あのようなシンポジウムを度々やってほしい。」等の感想を頂きました。ありがとうございます。
 カヤック係留地の対岸にはオキナワウラジロガシが林立していますが、これらの枝の先には新緑の若葉が見られるようになりました。

雨の中の船出(ヒナイ川船着場) オキナワウラジロガシの新緑

日付

2010年1月19日

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「西表森林環境シンポジウム」を開催

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 1月16日、沖縄県八重山郡竹富町の竹富町離島振興総合センターにおいて、当局主催による「西表森林環境シンポジウム」を開催しました。西表島はサトウキビ刈りのシーズン中であるため来場者があるのかどうか不安がありましたが、13時30分の開始以降、徐々に席が埋まりはじめ、関係者を含め90名を越える程になりました。
 九州森林管理局長の主催者挨拶、竹富町長の来賓挨拶の後、西表森林環境保全ふれあいセンター、仲間川保全利用協定の事業締結者及び西表ヤマネコクラブによる活動報告、琉球大学熱帯生物圏研究センター馬場繁幸教授による「西表島のマングローブ林の現状と課題」についての基調講演、そして「西表島の森林と保全とふれあいの推進」についてのパネルディスカッションを行いました。
 パネルディスカッションでは、各パネリストからの意見だけでなく、会場からも多くの意見をいただき、多くの方が西表島の自然あるいは森林についての関心の高さを改めて知る機会になりました。
 また、会場内には西表島の小中学校の児童生徒の活動並びに当局の森林保全等に関する活動を紹介するパネル24枚を展示し好評を得ましたので、このパネルについては希望する団体等に貸し出すことにしています。

★テーマ  「西表島の森林の保全とふれあいの推進」
★シンポジウムの内容
  ○基調講演「西表島のマングローブ林の現状と課題について」
        馬場 繁幸 琉球大学 熱帯生物圏研究センター教授
  ○活動報告「仲間川保全利用協定、西表ヤマネコクラブ、当センター」
  ○パネルディスカッション「西表島の森林の保全とふれあいの推進」
   ・コーディネーター 馬場 繁幸  琉球大学 熱帯生物圏研究センター教授
      ・パネリスト     川満 栄長  竹富町長
                  刈部 博文  環境省西表自然保護官事務所自然保護官
                  藤崎 雅夫  仲間川保全利用協定締結事業者の代表
                  伊谷   玄    西表島エコツーリズム協会事務局長
                  山城まゆみ  大富地区区長
                   平沼 孝太  沖縄森林管理署長
                   杉野 恵宣    西表森林環境保全ふれあいセンター所長

九州森林管理局長挨拶 ヤマネコクラブの発表 

パネルディスカッション パネル展示 西表森林環境シンポジウム開催の様子

日付

2010年1月8日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(1月定期調査)

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 今年初めてとなる漂流・漂着ゴミの実態調査を1月7日(木)に実施し、特に気づいた地区の状況についてご紹介します。
  船浦湾の内側地区では、調査地点にタイヤとプロパンガスのボンベが、また、付近のマングローブ林内には多数の発泡スチロール等の漂着物を確認しました。
 ユチン地区では、大量の海草と共にペットボトルの漂着を確認しました。また、他の地区と比較してもこのユチン地区の漂着ゴミの量が最も多いのではないかと思われました。

漂着ゴミのガスボンベ ユチン地区のペットボトル

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2009年12月21日

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仲間川木道周辺のモニタリング調査区内の個体確認及び個体番号の取り付け

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  12月21日(月)及び22日(火)に、仲間川流域に設置した木道周辺のマングローブ林内のモニタリング調査区において、マングローブの個体確認及び個体番号の取り付けを行いました。
 これまで、個体番号は地際の根株に取り付けていましたが、株分かれしている個体が多く調査の際にどの個体か選別するのに時間を要していました。また、汽水域のため水面下に埋設する個体番号には泥等が付着し番号が読み取れなくなり、さらに、個体番号を取り付けているビニタイが海水のために老化して脱落の恐れがでたことから、今回、個体確認と併せて個体番号の取り付けを行いました。
 久しぶりに木道を利用してみると、サガリバナの蕾がいくつもついていました。また、21日にはイリオモテヤマネコの古い糞があり、翌22日には新しい糞を見つけました。色は黒く、21日の夕方から22日の朝方に木道を利用したものと思われます。糞をしたところは2箇所とも別のところですが、共通点として木道が曲がっている地点に痕跡を残していました。イリオモテヤマネコにはこれからもこの木道を利用して頂きたいものです。

木道上のイリオモテヤマネコの新しい糞の場所 イリオモテヤマネコの新しい糞 イリオモテヤマネコの古い糞

日付

2009年12月16日

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリングを実施

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 12月15日(火)、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川支流ウタラ川のオヒルギについて、オヒルギ周辺の地盤高の測定及び光環境などのモニタリングを実施しました。
 今回の調査で特に変化があったのは、オヒルギの稚樹の発生数の多さで、前年の同時期(平成20年12月測定)に比べ約8倍の発生数となっており、モニタリングを開始した平成17年度以降の平均発生数からみると、例年の約10倍の発生数となっています。
 今年は、このモニタリングの箇所だけでなく、浦内川のマングローブ林内でもオヒルギの稚樹の発生が多いことを確認しています。

巨樹オヒルギの全景 ウタラ川支流に発生したオヒルギの稚樹

日付

2009年12月11日

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

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 12月期のヒナイ川及び西田川流域における利用状況調査を10日(木)及び11日(金)に実施しました。
 ヒナイ川のカヌーツアーは8組、利用者数51名(ガイド含む)、一方、西田川の利用者はありませんでした。
 ヒナイ川は先月の利用者数33名(ガイド含む)よりも多くなりましたが、これは今回、北海道からの修学旅行生4組が利用したためであり、修学旅行生を除くとカヌーツアーは4組、利用者数19 名(ガイド含む)となります。
 西田川は、昨年同期は、ツアー数3組、入林者数10名(ガイド含む)でしたので、今回の利用者数ゼロは寂しいものがあります。
 修学旅行生は、ガイドの説明により西表島の豊かな自然の素晴らしさを肌身で知ると共に深く記憶に留めることと思います。今回の修学旅行で環境保全についての動機付けにして頂ければ幸いです。また、リピーターとなって西表島に来島されることを祈念します。

ピナイサーラの滝壺(ヒナイ川) サンガラの滝(西田川)

日付

2009年12月9日

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仲間川マングローブ林のモニタリングを実施

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 12月3日(木)、日本最大規模を誇る仲間川マングローブ林内に生育しているオヒルギ等の成長量を把握するため、樹高、胸高直径及び枯損木の状況などを調査しました。
 この調査は、平成17年度より定期的に行っていますが、毎年30本以上の倒伏や枯損木が発生していましたが、今年の調査では数本の枯損木しか確認できなかったことから、今年は、例年に比べ台風などの影響が少なかったものと考えられます。また、今回よりマングローブ林内の砂泥の移動量を調べることとし、マングローブ林の生育に及ぼす影響などを分析することとしています。
 さて、調査当日の仲間川では、沢山のカヌーを見かけました。高校生の修学旅行で、仲間川に歓声が響き渡っており、西表島の自然を満喫している様子でした。

オヒルギの成長量調査状況 カヌーツアーの様子

日付

2009年12月8日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(12月定期調査)

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 今年最後となる12月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を12月7日(月)実施しましたので、これまでの各地区での環境変化についてご紹介します。
 南風見田地区では、枯れた立木1本が11月期には消失していましたが、地中の根はまだ残っており、砂の移動を防いでいるようです。
 ユチン地区では、10月期に多量の海草類の漂着を確認しましたが、11、12月期は極端に減っていました。船浦地区ではこの逆の現象を確認しました。
 美田良地区では、8月の台風前後で海岸の砂が30cm程度浸食されているのを確認しました。浸食され段差になった地点から数メートル先にはモクマオウの防風林帯が控えており、モクマオウへの被害は確認できませんでした。
  このように季節、風向きによって漂着する地点の変化、あるいは防風林の役割等についてカメラで記録してきましたが、オヒルギ等に絡みついたロープ等は自然に外れることはなさそうです。

枯れた木に絡みついた網(ユチン地区) オヒルギの倒木(船浦地区 湾内)

日付

2009年12月2日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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12月1日(火)、国指定の天然記念物で、船浦に自生しているニッパヤシの樹勢の状況把握、葉数及び葉高などのモニタリングを実施しました。
 モニタリングの結果は、今年の6月以降1株当たりの平均葉数は1葉程度増加していますが、平均葉高は微減する結果となりました。また、陸域側で生育しているニッパヤシは、川沿いのニッパヤシに比べ葉高で約2割、葉数で約3割少ない状況となっており、根株に土砂の堆積も見られることから、今後の生育状況を注視したいと思っています。
 さて、当日のモニタリングが終了し、車で移動中、イリオモテヤマネコが県道を横断するのを見かけました。昼間でも活動している様です。車の運転には充分注意しましょう。

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ニッパヤシの葉高調査(陸側)  ニッパヤシの葉高調査(川沿い)  イリオモテヤマネコを見かけた近くの看板

 

日付

2009年11月19日

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木道周辺のモニタリング

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11月18日(水)、西表島の仲間川支流から西表亜熱帯樹木展示林に至る木道(150m)の内、マングローブ林内に設置したモニタリング箇所の生育状況、地盤高及び開空度などの調査を実施しました。
 この結果、今年4月の調査時と比較し、新たな枯損木や傾き木は確認されませんでしたが、オヒルギの稚樹は3本から141本と多く発生していることを確認しました。
 また、地盤高については大きな変動はみられませんでしたが、開空度の平均数値が38.3%から31.1%となり、枝葉等の広がりが確認されたことは、台風等による被害が少なかったものと考えられます。
西表島は日増しに寒くなって行くこの季節ですが、木道周辺には真夏の花であるサガリバナの蕾が多く見られました。

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モニタリングの様子  木道周辺に咲いていたサガリバナの花 

 

日付

2009年11月17日

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

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ヒナイ川の11月期利用状況調査を13日(金)に実施しました。結果は、カヌーツアーだけで8組(ガイド含め 33名)でした。調査日は、朝から雨が降ったり止んだりと肌寒い天気でしたが、訪れた利用者は、雨カッパを着て寒そうにしながらも、ピナイサーラの滝上、滝壺で西表島の初冬を満喫していました。
 さて、今月のヒナイ川の利用状況は33名でしたが、過去4年間の冬場における月別1日当たりの平均利用者は、11月38名、12月26名、1月17名、2月24名となっており、100名を超す夏場に比べずいぶん少なく、夏場型の利用形態であることが分かります。利用者が少ないのは寂しいのですが、冬場に歩道周辺の環境が少しでも回復してくれるを期待しています。

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ヒナイ川  ヒナイ川(船着き場)  船着き場周辺の林床に落ちたサガリバナの花

 

日付

2009年11月17日

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリングを実施

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11月16日(月)、西表島東部の仲間川中流域に生育しているサキシマスオウノキのモニタリング(樹高、幹周り及び開空度の測定など)を実施しました。
 当日は、クリスマスの頃まで鳴くというイワサキゼミの鳴き声に耳を傾けながら、観光客が訪れる合間をぬって定点観測箇所の調査を行いました。
 今年は大きな台風の襲来も無く、昨年のような台風通過後の調査であれば5月の測定値より減少傾向を示しますが、今年の5月に計測した数値と大きな変化が見られなかったことから、順調に生育しているものと思われます。

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一際高い樹高のサキシマスオウノキ  定点観測箇所の調査

 

日付

2009年11月17日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(11月定期調査)

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11月期の漂流・漂着ゴミの実態調査を11月9日(月)実施しました。前月と比較し各調査地点ではゴミの漂着状況など特に目立った変化はありませんでしたが、今回は、壊れやすい蛍光管や裸電球の漂着をよく見かけました。台風の荒波に揉まれてどうして割れないのか不思議でなりません。また、例年なら、この時期にゴバンノアシ(サガリバナ科)の種子がフィリピン方面から漂流してきますが、今年は未だ1個も見かけません。フィリピンには今年相次いで台風が襲来しており、被害の状況が想像されます。

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打ち上げられた蛍光管(2.5センチ×1.2メートル)  裸電球  ゴバンノアシの種子(サガリバナ科)

 

日付

2009年11月17日

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船浦中学校三大行事西表島横断を支援 !

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竹富町立船浦中学校の西表島横断が11月8日(日)に実施され、生徒18名及び保護者、職員等29名の総勢47名が挑戦しました。当日は晴天でやや温かい天気でしたが、林内は涼しく絶好の横断日和となりました。浦内川遊覧船乗り場に全員集合後、遊覧船で出発し軍艦岩に到着。班編成後出発、マリュゥドウの滝、カンピレーの滝までは順調に進みましたが、昼食地点のイタチキ川合流地点には予定の時間をオーバー気味に到着しました。昼食後、生徒全員が西表島踏破を希望したので、出発地点に引き返す「見送り隊」の保護者2名と別れ、残り45名は出発しました。終点の大富口には、予定時間を大幅に遅れての到着となりましたが、全員無事に踏破に成功し、出迎え隊の祝福を受けました。終点には美味しいおにぎりが準備され空腹も満たされ、満足の一日となりました。
 当センターからは、2名の職員が隊列の先頭グループ及び最後尾を受け持ち、全員無事の踏破に協力して、船浦中学校の先生方及び保護者の皆さんなどから大変感謝されました。

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浦内川遊覧船乗り場  カンピレーの滝  イタチキ川合流地点  終点(大富口)

 

日付

2009年11月9日

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JICA研修生が来所

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11月2日(月)、西表島の森林の生態等について学習するため、JICA研修生11名と、引率者及び通訳の2名、総勢13名の訪問を受けました。
 当日は、石垣地方合同庁舎の会議室にて、西表島の森林、国有林の保護林制度等について説明しました。
 研修生からは、地球温暖化に伴う海面上昇はないのか、ギンネムの抑制はなぜ必要なのか、マングローブ林の施業は行わないのか、絶滅危惧種の保護は行っているのか、サキシマスオウノキの板根はどうなっているのか、オニヒトデ及びマングースの駆除はどのような方法で行っているのか等、多岐に渡っての質問を受けました。
3日(火)は祝日のため研修は休み、翌日の4日(水)は、西表島の仲間川及び大富遊歩道を、ボート及び徒歩で移動しながらマングローブ等の植生について、この他、南風見林木遺伝資源保存林のリュウキュウマツの施業経過及び海岸の保安林の整備状況等について説明しました。

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当センターによる説明  講師と研修生の一行(サキシマスオウノキの前にて)

 

日付

2009年11月9日

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大原中学校三大行事西表島横断を支援 !

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竹富町立大原中学校の西表島横断が11月3日(祝)に実施され、生徒24名及び保護者、職員等34名の総勢58名が挑戦しました。当日は曇天しかも北風が強く吹き、今シーズン一番の冷え込みとあって絶好の横断日和となりました。大原中学校を早朝6時45分に出発、浦内川船着場には8時着、ここから遊覧船に乗船し軍艦岩まで30分。その後は登山道をひたすら歩くだけ、途中、西表島が誇るマリュゥドウの滝、カンピレーの滝を眺め昼食地点のイタチキ川合流地点には11時到着、一部の健脚組はマヤグスクの滝まで足を伸ばし、12時には登山再開、終点の大富口には17時前後に相次いで到着、「出迎え隊」のお母さんたちから温かい祝福を受けました。
 同校の横断は当初7月5日に計画されましたが、悪天候のため延期され、この度実施されたものです。当センターは、前計画の事前調査(6月27日)、事前学習会(7月3日)、今回の事前調査(10月30日)、計画に対する助言等の支援を行ってきました。当日は、職員2名が同行し、隊列の先頭及び最後尾を担当し、ケガ人も出ず無事踏破することができました。大原中学校の先生方及び保護者の皆さんなどから大変感謝されました。

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マリュゥドウの滝  カンピレーの滝  イタチキ川合流地点  終点:大富口

 

日付

2009年11月9日

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

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ヒナイ川と西田川の10月期利用状況調査を9日(金)、29日(木)にそれぞれ実施しました。 結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが12組(ガイド含め 51名)、レンタルツアーが1組(2名)計53名、西田川では、カヌーツアーのみで2組(ガイド含め11名)でした。
 調査日は、少し間隔が開きましたが、訪れた利用者は、寒い、冷たいとは言いながらもそれぞれ滝壺で遊泳する姿が見られました。
 西表島では心配された今年の秋の台風による影響も少なく、ほとんどが日本の東方海上を通り過ぎて行きました。今年はもう台風の心配はいらないのでしょうか。さて、9月下旬から吹き始めた新北風によって、渡り鳥のサシバが南下渡来、その後、ユツン周辺の県道沿いにはコバノセンナの黄色い花、野原ではススキ、サキシマフヨウが開花するなど移りゆく自然界の彩りが島民や訪れた観光客等を楽しませています。

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ヒナイ川(船着き場) 西田川(サンガラの滝) コバノセンナ(平成21年10月15日) ススキ(平成21年10月29日) サキシマフヨウ(平成21年10月29日)

 

日付

2009年10月21日

タイトル

浦内川マングローブ林のモニタリングを実施

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10月20日(火)、浦内川支流ウタラ川入口の右側に設定しているモニタリング箇所において、マングローブ林の成長量を把握するため樹高、胸高直径及び枯死の状況等を調査しました。
 昨年の調査データと比較するとオヒルギ14本が枯損し、平均樹高、平均胸高直径では大きな変化は見られませんでした。また、今回、稚樹より成長したオヒルギ(胸高直径計測可能対象(樹高1.2m以上)木)88本を新たに調査対象木に加えました。さらに、昨年の稚樹の発生状況を今回の調査と比較すると約4倍の稚樹の定着が確認され、この調査箇所でのマングローブ林の推移が今後どのようになっていくのか気になるところです。
 調査結果については、「浦内川マングローブ林の隆替状況」として今年度中にホームページ等に掲載し報告する予定にしています。

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マングローブ林内の成長量調査  マングローブ林内の稚樹発生状況調査

日付

2009年10月15日

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船浦ニッパヤシのモニタリングを実施

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10月15日(木)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリングを実施しました。 今回は、6ヶ月毎に実施している地盤高を調査しましたが、平成17年4月調査開始時と比較し、川岸のポイント8の地点は14.5cmも地盤が下がっていました。また、内陸部のポイント2の地点は、毎回、地盤の高さが浮き沈みを繰り返しており、砂泥が移動していることが確認できます。
 次回は、ニッパヤシの葉長などを計測することとしておりますが、これまでニッパヤシの生育状況が良いことから、今後、台風の襲来などがないことを願っております。

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レベル測量による地盤高調査  内陸部のニッパヤシ

 

日付

2009年10月7日

タイトル

漂流・漂着ゴミの実態調査(10月)

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10月6日(火)、西表島の国有林に面した海岸を対象にした漂流・漂着ゴミの10月期の実態調査(5地区6箇所の写真撮影)を行いました。
 この日は、台湾とフィリピンの間に台風17号が、沖縄本島の東方に台風18号があり、この影響で波が高く時折小雨が降る一日でした。
 今回の調査では、たくさんの海草が海岸線に漂着している箇所が見られました。また、マングローブ林内に発砲スチロールの漂着物を確認することもできました。

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大量に漂着した海草類  枝に引っかかった発砲スチロール

日付

2009年10月7日

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浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

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10月2日(金)・5日(月)、浦内川マングローブ林の生長量を把握するため樹高、胸高直径及び枯死の状況等を調査しました。
 この調査は、平成17年度より実施していますが、台風等の影響により河岸部が掘削されマングローブの倒伏による枯損が年々増えていることから、今回はコドラート内の地盤高の測定を調査項目として新たに追加し、マングローブ林内の砂泥の流動状況も分析することとしました。
 また、今回の調査で特に目立ったのは、オヒルギの稚樹の発生数量の多さでした。調査区Ⅰでは、昨年0.1haに135本であったのが、今回は0.1haに3,818本となりました。支流ウタラ川入り口にある調査地Ⅱについてはまだ未調査ですが、今年はマングローブ林内における稚樹の発生数が特に多く見られるようです。
 調査結果については、「浦内川マングローブ林の隆替状況」として今年度中にホームページ等に掲載し報告することとしています。

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オヒルギの膝根の間から発生しているオヒルギの稚樹  マングローブの生育調査の状況

 

日付

2009年10月1日

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仲間川保全利用協定者が行うモニタリングを支援

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9月30日(水)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う①砂泥の移動、②ヒルギ類の幼木の生長についてモニタリング調査の支援を行いました。
 8月に台風8号の暴風域が西表島を通過したこともあり、調査箇所の被害を懸念していましたが、杭の流出、杭間に張った水糸の切断も見られず安堵致しました。
 砂泥の移動結果は、前回と比較し大きな変化は見られませんでした。
 幼木の生長結果は、樹高、葉の枚数とも増加しており、台風の影響を受けることなく、良好な生育をしていました。

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レベル測量による砂泥の移動調査

 

日付

2009年9月17日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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9月16日(水)、国指定の天然記念物で、船浦に自生しているニッパヤシの樹勢の状況把握、葉数及び葉高などのモニタリングを実施しました。
 モニタリングの結果は、1株当たりの平均葉数は増加しましたが、葉高は微減する結果となりました。また、6月の調査時に35株の内約7割の株から新しい芽が出ていましたが、今回の調査では約8割の株から新しい芽が出ており、順調に生育しているものと思われます。

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ニッパヤシの葉高調査  ニッパヤシの雄花

日付

2009年9月17日

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告

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ヒナイ川の利用状況調査を11日(金)に実施しました。 結果は、カヌーツアー23組(ガイド含め 127名)、レンタルツアー1組(2名)、トレッキングツアー1組(3名)計25組(132名)でした。カヌー艇数も108艇と8月に次ぐ賑わいでした。
 調査当日は二百二十日ということで例年によれば台風襲来が考えられる頃ですが、今年は8月上旬に台風8号が通過して以降、八重山諸島へ向かってくる台風はありません。うれしい限りですが、エルニーニョ現象の影響でしょうか。天候もよかったのでピナイサーラの滝を訪れた観光客も大変喜んでいましたが、ガイドから「雨が少ないため滝壺が浅くなり、水浴びに順番待ちだった」とぼやきの声もありました。
 さて、西表島ではまだ30度以上の真夏日が続いていますが、道端にイネ科植物の雑草が新しい穂を出して風になびくようになり、畑では渡り鳥のキセキレイの姿も見られるようになりました。亜熱帯の島にも少しずつ秋が近づいているようです。

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今からピナイサーラの滝へ(ヒナイ川船着き場)  女性グループの一行(ヒナイ川船着き場)  カヌー総数108艇となったヒナイ川船着き場

 

日付

2009年9月16日

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静岡大学の学生が来所

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9月14日(月)、静岡大学の担当教授と学生一行13名が、「地球生態科学論及びエコ・ポスト論特別演習」の一環として当センターに来所しました。
 当センターでは、事前に準備した資料、パネル、パワーポインターにより説明し、その後、学生との質疑応答を繰り返していたところ、予定の1時間を20分間も超過してしまいました。
 学生一行は、19日まで西表島にて、マングローブ林等におけるエコツーリズム体験、地球規模で問題となっている漂着ゴミの回収等の実習を体験する計画になっているとのことです。天気予報も今週は好天の見込みであり、西表島でなければ体験できない貴重な経験をして帰郷されることを祈念しています。

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静岡大学の教授と学生一行

 

日付

2009年9月9日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(9月分)

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9月7日(月)、西表島の国有林に面した海岸を対象にした漂流・漂着ゴミの9月期の実態調査(5地区6箇所の写真撮影)を行いました。
 今回は8月の台風8号の影響により、調査地点に変化がありましたので報告します。
 南風見田地区は、強風により砂が陸地に打ち上げられ、深さ約1m、幅約3m程度の小川が埋められました。
 ユチン地区では、発表スチロール等の漂着ゴミが大きく移動し、撮影箇所の視界から見えなくなりましたが、全体としては漂着ゴミの量は変わらないようです。
 船浦地区(海中道路の外部)では、黒くて太いゴムホースが砂浜からマングローブ林内に大きく移動しました。
 船浦地区(海中道路の内部)では、立木の枝にビニール袋が確認されるようになりました。
 美田良地区では、モクマオウが生育している箇所から2~3m先の砂浜が30cm程度洗掘され段差が生じています。
 台風8号の被害は、西表島に直撃しませんでしたが、各調査地において変化が生じています。

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美田良地区(平成21年8月4日)  美田良地区(平成21年8月11日) 台風の影響

 

日付

2009年9月7日

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JICAインドネシア研修生が来所

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9月4日(金)、JICAインドネシア研修生4名と、引率及び通訳2名の6名が研修のため来所しました。最初、当センターから沖縄県の概要、西表島の森林等についてのプレゼンを行い、その後研修生との意見交換、最後に研修生からインドネシアのマングローブ管理センターで実施している森林環境教育等についての説明を受けました。
 研修生一行はこの後、西表島に渡り、国際マングローブ生態系協会の案内により、島内の森林環境教育、エコツアー、自然保護等について実施研修を行うとのことです。今回の研修が、帰国後、何らかの形で役立つことを祈念しています。

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当センターの説明  パネルでの説明

 

日付

2009年9月1日

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一橋大学大学院生が来所

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9月1日(火)、一橋大学大学院生が修士論文作成のため当センターに来所しました。当センターの設立経緯、業務内容、そして具体的に浦内川・仲間川のマングローブ林のモニタリング、ヒナイ川の入り込み調査、木道の設置と木道を利用したモニタリング、森林環境教育など当センターが実施している業務全般についてのヒヤリングを受け、職員4名がそれぞれ担当する分野について説明を行いました。9時から始まったヒヤリングは11時40分に終わりましたが、西表島の自然保護のあり方、環境保全の取り組み、自然を活用した利用の実態等、多岐に渡るため時間が足りなかったことでしょう。
 来年1月に修士論文を提出するため、それまでに完成させるとのことでした。出来上がった論文は是非とも拝見したいものです。

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事務所で業務の説明

 

日付

2009年8月26日

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

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ヒナイ川と西田川の8月期利用状況調査を12日(水)、18日(火)にそれぞれ実施しました。 ヒナイ川では、カヌーツアーが29組(ガイド含め 176名)、レンタルツアーが1組(1名)計177名、西田川では、カヌーツアーが3組(ガイド含め35名)でした。
 さて、8月6日夜半から八重山地方を暴風圏に巻き込んだ大型で強い台風8号の影響もなくなった12日のヒナイ川は絶好の行楽日和となり、県外からの家族連れなどがたくさん訪れ、本年最高の利用者数となりました。静岡県からやって来たという方は、前日に東海地方で発生した地震もあって「こちらに出発した後に大きな地震が発生し、家が心配だ。」と言いながらも「西表島は最高ですね。来て良かった。」と感想を述べておられました。また、西田川では滝水に打たれたり、滝壺で泳いだりととても気持ちよさそうに楽しんでおられました。訪れた利用者それぞれが西表島の大自然を満喫しておられました。

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ヒナイ川(船着き場)  西田川(サンガラの滝)

 

日付

2009年8月26日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(台風8号通過後)

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大型で強い台風8号が8月6日(金)夜半から接近、八重山地方が暴風域に入り、最大瞬間風速が石垣市で6日夜40.7m、西表島で7日朝34mを観測して台湾へと遠ざかって行きました。西表島ではサトウキビ等を中心に農業被害が発生、海の方も大しけで船舶も大原航路が10日午前中まで欠航するなど影響が出ました。そこで、台風8号通過後の漂着ゴミモニタリング箇所の状況を11日に調査しました。台風の影響は西表島東部方面で多く見られ、西部方面ではあまり感じられませんでした。ある調査箇所では、漂着ゴミが砂浜と海岸林の境界付近に大量に運ばれて来ていて、特に外国語で表示されたペットボトルと大型の発砲スチロールなどの漂着が目につきました。今後も、本格的な台風シーズンへと向かっていきますので、注意深く観察していきたいと思っています。

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大量に打ち上げられた漂着ゴミ  外国語表示のペットボトル

 

日付

2009年8月5日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(8月分)

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8月4日(火)、西表島の国有林に面した海岸を対象にした漂流・漂着ゴミの8月期の実態調査(5地区6箇所の写真撮影)を行いました。
 4、5、6月の調査の際に見られた海岸線の落葉落枝の漂着は、先月に引き続き見られませんでした。
 一方、ペットボトルや発泡スチロール等の漂着ゴミは、調査箇所によって差は見られるものの、先月よりも顕著に多いと目視できる箇所がありました。
 現在、台風8号が発生し、今月7日には八重山諸島に最接近する情報があり、この台風による影響が懸念されます。

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漂着したペットボトルほか

 

日付

2009年7月27日

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

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ヒナイ川の7月期利用状況調査を24日(金)に実施しました。結果は、カヌーツアー17組(ガイド含め 89名)、レンタルカヌーツアー1組(ガイド無しで4名)トレッキングツアー1組(ガイド無しで5名)合計19組(98名)でした。
 7月期の調査は、夏休みに入ったこともあり、子供さん連れの家族旅行などで相当の利用者を考えていましたが、当日は、例年になく利用は少ないようでした。ガイドさんからも「今年は、何故か少ないようだ」との声が聞かれました(ちなみに、昨年の7月30日(水)調査では、26組147名でした)。
 さて、西表島では、調査を実施した週には、部分日食、ウミショウブの開花、高潮による異常潮位など自然の神秘を相次いで観察することができました。やがて、台風襲来のシーズンへと向かっていきますが、自然の猛威による恐怖はあまり体験したくないですね。

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ヒナイ川(船着き場)  部分日食(美田良浜平成21年7月22日午後1時18分)  ウミショウブ(美田良浜:平成21年7月22日午後1時18分)

 

日付

2009年7月23日

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仲間川地区保全利用協定の更新作業等に関する意見交換会に出席

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7月15日(水)、西表島にて仲間川地区保全利用協定の事業締結者及び沖縄県等の行政関係者15名が集まり保全利用協定の更新に向けての意見交換会が開催されました。
 事務局から保全利用協定の更新及び更新作業に要するスケジュール等について説明があり、干潮時におけるマングローブ遊覧のあり方などについて参加者から活発な意見が出されました。
 当センターからは、仲間川流域におけるモニタリング調査について説明を行いました。
 なお、モニタリング調査箇所は、仲間川天然保護区、西表石垣国立公園、西表島森林生態系保護地域などに指定されており、これらの法規則に基づき関係機関と協議してモニタリング調査を実施していますが、この有効期限が近々切れるため、更新に必要な添付資料としてこれまで実施してきたモニタリング調査の取りまとめの要請がありました。

写真:モニタリング調査の様子(平成21年7月7日)

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モニタリング調査の様子(平成21年7月7日)

 

日付

2009年7月8日

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仲間川保全利用協定者が行うモニタリングを支援

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7月7日(火曜日)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う(ア)砂泥の移動、(イ)ヒルギ類の幼木の生長についてモニタリング調査の支援を行いました。

仲間川は前々回の雷を伴った豪雨により河川はまだ濁りが残っていましたが、調査に支障はなく無事に終了することができました。7月に入り観光客が若干増えているとのことで、遊覧船には多くの観光客が乗船していました。

来る15日には仲間川保全利用協定の締結事業者、沖縄県、竹富町などの関係者が大原地区に集まって意見交換会が開かれることになっており、その席で、これまで実施してきたモニタリングの調査結果について説明することとしています。

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仲間川保全利用協定者が行うモニタリングを支援

仲間川保全利用協定者が行うモニタリングを支援

写真上:調査箇所の隣を行き交う遊覧船
写真下:調査杭と水の濁り

 

日付

2009年7月8日

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大原中学校「西表島横断事前学習会」にて説明

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竹富町立大原中学校の三年間の三大行事の一つ「西表島横断」への支援依頼を受け、7月3日(金曜日)、当センターの遠山自然再生指導官が講師となり、全校生徒及び参加予定の保護者等を対象にした事前学習会が同校の体育館で開催されました。

当日は、説明用の資料を配付するとともに、午前2時過ぎから約午前2時間にわたりパワーポインターを使用して西表島横断の概要、山登時の注意事項及び西表島の植生などについて説明しました。参加者からは活発な質問などが出され熱気あふれる事前学習会となりました。

本番当日である5日(日曜日)は、早朝(午前2時頃)からものすごい雷雨が大原地区を中心に襲来し、西表島横断は残念ながら中止を余儀なくされました。

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大原中学校「西表島横断事前学習会」にて説明

大原中学校「西表島横断事前学習会」にて説明

写真上:体育館での事前学習会
写真下:説明する遠山自然再生指導官

日付

2009年7月7日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(7月分)

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7月6日(月曜日)、西表島の国有林に面した海岸を対象にした漂流・漂着ゴミの7月期の実態調査(5地区6箇所の写真撮影)を行いました。
先月確認できた200リットルの錆びたドラム缶は見られませんでしたが、砂地にはつる植物が漂着ゴミを取り込むように生長していました。

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漂流・漂着ゴミの実態調査(7月分)

漂流・漂着ゴミの実態調査(7月分)

写真上:4月9日に撮影
写真下:今回撮影

日付

2009年7月1日

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平成21年度那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

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6月30日(火曜日)、那覇市において三者による連絡会議が開催されました。
会議では、沖縄森林管理署より保護林内の緊急対策事業、イリオモテヤマネコなどの希少野生動植物保護管理事業など、那覇自然環境事務所からは自然公園内の施設整備や新たな国立公園の指定に向けた取り組みなど、当ふれあいセンターからは、今年度新たに取り組んでいる事業の内容などについて説明がなされ、それらに係る質疑応答が行われました。
最後に、事業実施にあたって地域住民の理解と協力が必要不可欠であることから、今後とも共通する課題について情報交換を密にすることで会議を終了しました。

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平成21年度 那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

平成21年度 那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

写真上:沖縄森林管理署長あいさつ
写真下:会議の様子

日付

2009年6月29日

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WWFジャパン南西諸島多様性評価プロジェクト検討会に出席

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6月27日(土曜日)から28日(日曜日)の2日間、(財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)の主催により、標記の検討会が那覇市で開催されました。
主催者であるWWFジャパンは、南西諸島の自然環境を包括的に捉え直し、生物多様性の観点から優先的に保全すべき地域、取り組むべき課題を利害関係者と共に抽出するプロジェクトに取り組んでおり、2009年度までに達成することを目指しています。
会議の中では、行政機関からの話題提供という時間が設けられており、環境省、林野庁及び沖縄県からそれぞれ取り組んでいる業務等について話があり、当センターからは2005年度より実施している「仲間川流域のマングローブ林のモニタリング」について濱田自然再生指導官が説明をしました。
また、質疑応答では、西表島におけるトレッキングなどによる入り込み者の増大に対する対応方法や西表島森林生態系保護地域に関する質問などがあり、西表島の自然保護に対する関心の高さが伺えた検討会となりました。

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WWFジャパン南西諸島多様性評価プロジェクト検討会に出席

写真:検討会の様子

日付

2009年6月29日

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大原中学校の三年間の三大行事「西表島横断」の事前踏査に同行

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竹富町立大原中学校の三年間の三大行事の一つ「西表島横断」への支援依頼を受け、7月5日(日曜日)の本番を前に、安全確認等を兼ねた事前踏査が6月27日(土曜日)行われました。
午前9時に浦内川舟着場を出発した一行13名は軍艦岩まで遊覧船で移動し、午前9時30分に軍艦岩で下船、西表島横断を開始しました。当日の天候は早朝からうだるような暑さのため、水分を補給しても補給しても汗となって体内から放出されおしっこもでない有様でした。午後0時30分イタジキ川に到着、その後昼食を済ませ再出発し、横断の最終出口である大富口に全員が到着したのが午後7時を少し過ぎた頃となりました。
踏査終了後、学校で待機しておられた校長先生達と本番の成功に向けて話し合いを行い、事前踏査を終了しました。
また、7月3日には大原中学校で生徒及び同行する職員・保護者等に対して、当センターの遠山自然再生指導官を講師に西表島横断に向けての事前学習会が実施されることとなっています。

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大原中学校の三年間の三大行事「西表島横断」の事前踏査に同行

大原中学校の三年間の三大行事「西表島横断」の事前踏査に同行

写真上:西表島横断路の事前踏査
写真下:西表島横断路の中間広場

日付

2009年6月25日

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事務所前にてリュウキュウツチトリモチの説明

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6月24日、石垣地方合同庁舎1階の事務所前にパネル展示しているリュウキュウツチトリモチの写真を見て、たまたま通りかかった方が質問してきました。
「これは植物なのかどうか。これはバンナ公園のグラウンド近くの日陰で見かけたが、名前がわからなかった。」などの質問を受け、遠山自然再生指導官が、リュウキュウツチトリモチの写真を見せながら事細かく説明し、訪問者は納得して帰られました。
今後も、合同庁舎を訪れる方、植物に興味のある方、又は関心のある方が少しでも立ち寄って見て頂けれるよう展示にも工夫をしていきたいと思います。

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事務所前にてリュウキュウツチトリモチの説明

写真:訪問者に「リュウキュウツチトリモチ」を説明

日付

2009年6月19日

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JICA研修生を案内

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6月18日(木曜日)、JICA研修生9名と、引率者及び通訳2名、総勢11名を西表島の仲間川流域及び南風見海岸等のモニタリング調査箇所を案内し、調査内容等について説明しました。当日は梅雨真っ直中であり、降水確率50%と高率でしたが、青空からの雨粒は全くなく、さんさんと降りそそぐ強い日射しの中での実施研修となりました。立っているだけで額からは汗がしたたり落ちる程でしたが、それでも研修生は元気いっぱいに汗を拭いながら当センター職員の説明を熱心に聞き入っていました。

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JICA研修生を案内

写真:JICA研修生一行(仲間川のサキシマスオウノキの前にて)

日付

2009年6月17日

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(6月分)報告

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ヒナイ川と西田川の6月期利用状況調査を9日(火曜日)、12日(金曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが10組(ガイド含め 40名)、レンタルツアーが1組(2名)計42名、西田川では、カヌーツアーが2組(ガイド含め10名)、レンタルツアーが1組(4名)計14名でした。
さて、今年の沖縄地方の梅雨入りは5月18日でしたが、その後、西表島では降雨が少なくピナイサーラの滝、サンガラの滝の流量も少なかったものの、調査終了翌日の13日から本格的な降雨となり流量も多くなってきました。河川、滝周辺ではくれぐれも足下に気をつけてください。また、西表島では一期作目の稲刈りが始まりました。

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(6月分)報告

平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(6月分)報告

平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(6月分)報告

平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(6月分)報告

写真上:ヒナイ川の船着き場
写真中上:漂うオヒルギの胎生種子(ヒナイ川)
写真中下:サンガラの滝(西田川)
写真下:始まった稲刈り(2009年6月10日古見)

日付

2009年6月11日

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漂流・漂着ゴミの実態調査(6月分)

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6月8日(月曜日)、西表島の国有林に面した海岸を対象にした漂流・漂着ゴミの6月期の実態調査(5地区6箇所の写真撮影)を行いました。
漂流・漂着ゴミの状況は、先月と比較し大きな変化は見られませんでしたが、200リットルの錆びたドラム缶や朽ちかけた発泡スチロールなどが新たに撮影されていました。
地元紙の八重山毎日新聞には、最近、漂流・漂着ゴミに関する記事が多く掲載されるようになり、ボランティアや各自治体等が活発に活動していることがわかります。

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漂流・漂着ゴミの実態調査(6月分)

漂流・漂着ゴミの実態調査(6月分)

写真上:先月(5月)の写真
写真下:今回の調査(ドラム缶が漂着)

日付

2009年6月10日

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

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6月5日(金曜日)、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川支流ウタラ川のオヒルギについて、樹高、胸高直径及び光環境などのモニタリング調査を実施しました。
今回の調査では、前回実施(平成20年12月測定)した時よりも、枝葉の量が増えており光環境の測定数値では約4ポイント増加していました。
また、平成19年12月の台風により折れた枝の先から、新たな芽も発生しており、約350年もの間生きている力強さが感じられました。

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

写真上:地盤高の調査
写真下:オヒルギの折れた枝先から発芽

日付

2009年6月9日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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6月4日(木曜日)、国指定の天然記念物で、船浦に自生しているニッパヤシのモニタリング調査を実施しました。今回の調査は、ニッパヤシの樹勢の状況把握、葉数、葉高及び光環境の変化などについて測定しました。
調査結果としては、葉数、葉高ともに微増となりましたが、自生している35株の内、約7割の株から新しい芽が、また新たな花穂も4株から発生しており、順調に生育しているものと思われます。

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

写真上:ニッパヤシの葉高調査
写真下:新たなニッパヤシの花穂(中央)

日付

2009年5月27日

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木道周辺におけるモニタリングの資質向上を目的とした研修会を開催

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5月26日(火曜日)、西表島大原の竹富町離島振興総合センター及び仲間川河口干潟において、沖縄森林管理署及び当センター主催の「研修会」を初めて開催しました。
この研修会は、仲間川支流から西表亜熱帯樹木展示林に至る区間に設置した木道を活用して、木道及びその周辺における希少野生動植物種のモニタリングを実施しており、このモニタリングの資質を高めることを目的として開催したものです。
研修会の講師には、伊谷玄氏(西表島エコツーリズム協会事務局長)、小菅丈治氏(琉球大学国際マングローブ生態系協会)を招き、マングローブ林内に生息するカニ類等の生態と見分け方について座学及び現地にて詳しく説明して頂きました。
当日は、朝から雨が降りはじめ、研修会は中止か否かの問い合わせがある程でしたが、実行することを知ると、参加者は雨対策として合羽着用や傘を差して出席し、講師の一言一言に聞き入っていました。最悪の雨の中での研修会とはなりましたが、全員が研修を満喫して笑顔で帰路につかれました。参加者の総数は28名(講師2名、一般参加者18名、沖縄署4名、西表FC4名)でした。
なお、次回開催予定についての質問もありましたが、研修会については今回が最後である旨の説明をしました。

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木道周辺におけるモニタリングの資質向上を目的とした研修会を開催

木道周辺におけるモニタリングの資質向上を目的とした研修会を開催

木道周辺におけるモニタリングの資質向上を目的とした研修会を開催

写真上:カニの生態等について受講
写真中:伊谷講師班
写真下:小菅講師班

日付

2009年5月25日

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

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5月22日(金曜日)、西表島東部の仲間川中流域に生育しているサキシマスオウノキのモニタリング調査(樹高、幹周り及び開空度の測定など)を実施しました。
午前中の調査では、観光客が訪れる合間に定点観測箇所の確認作業などを行いました。サキシマスオウノキは、昨年9月の台風13号により、枝葉等が吹き飛ばされ開空度の数値は高い状況となっていましたが、今回の調査では昨年5月の数値に近い値となり、葉の量が増えたことが確認され、順調に生育しているものと思われました。
なお、午前中だけでも約200名の観光客がサキシマスオウノキを訪れ、3m以上の板根の大きさに驚いていました。

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

写真上:サキシマスオウノキを訪れた観光客
写真下:定点観測箇所の確認作業

日付

2009年5月15日

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小学校で樹木名調べ学習を指導

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石垣市立白保小学校(西村友三郎校長)から、5月12日に総合的な学習の時間を活用して校庭の樹木名の指導をお願いしたいと当センターに要請がありました。当日は、6年生の児童23名を対象に遠山自然再生指導官が講師となり樹木の指導をしました。同校の校庭には「白保小学校の三本木」と称される大木をはじめ数多くの樹木が植栽されています。児童達は、樹木の特徴、似た植物の見分け方など、指導官の詳しい説明にあらかじめ手渡してあった植物リストと現物とを見比べながら熱心にメモを取り約70種の樹木名を覚えていきました。なお、説明した樹木にはそれぞれ樹木名を記したラベルを取り付け、今後、児童がいつでも樹木名を覚えられるようにしました。
授業の最後には、児童代表から「樹木の特徴などよく分かった」、「校庭の樹木名を全部覚えたい」などとお礼の言葉がありました。
学校では、今後、児童自身が樹木名を調べ、6年生が下級生に教えるなど樹木検定に資することができるように取り組んでいきたいとのことでした。
児童達が樹木名を覚えることを機会に、自然に親しみ、身近な環境ひいては地球環境を守ろうとする心が醸成されることを期待したいものです。

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小学校で樹木名調べ学習を指導

小学校で樹木名調べ学習を指導

写真上下:説明を熱心に聞く白保小学校の児童達

日付

2009年5月14日

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

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ヒナイ川の5月期利用状況調査を13日(水曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが11組(ガイド含め 46名)、トレッキングツアーが1組(ガイド無しで2名)でした。
5月期の調査は、ゴールデンウイークが過ぎた後だったので、利用者も一息ついたといった状況でした。ガイドさんによると連休期間中の利用者は多かったものの昨年ほどでは無かったとのことでした。世界的な金融危機が影響しているのかもしれませんね。
さて、沖縄地方の梅雨入りは5月8日(平年値)とされていますが、今年の西表島は5月に入っても晴天が続き、未だ梅雨入り宣言が行われていません。ピナイサーラの滝も水量が少なく、滝壺も水たまりのような感じです。また、歩道沿いの植物たちも元気が無く雨が降ってくるのを今か今かと待っているようでした。大雨は困りますが適度に大地を潤してくれることを祈ります。

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平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

平成21年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真下:ピナイサーラの滝

日付

2009年5月11日

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漂流・漂着ゴミの実態調査

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5月8日(金曜日)、西表島の国有林に面した海岸を対象に、漂流・漂着ゴミの季節毎の実態調査として5地区6箇所の写真撮影を行いました。当日は、大潮の干潮の時間帯ということもあり、遙か遠くまで汐がひいた干潟では魚を捕っている人も見られました。
漂流・漂着ゴミの状況は、先月にはあまり見られなかった枝葉が今回は多く確認されました。一方、課題の多いプラスチック類等の漂流・漂着ゴミは、多い地区、少ない地区はあるものの先月と大きな変化は見られませんでした。

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漂流・漂着ゴミの実態調査

写真:枝葉が漂着している海岸線

日付

2009年4月24日

タイトル

木道周辺のモニタリング

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4月23日(木曜日)、西表島の仲間川支流から西表亜熱帯樹木展示林に至る150mの木道周辺のマングローブ林内に設置したモニタリングを実施しました。
この結果、設定時の平成20年6月の調査ではオヒルギ200本を確認しましたが、今回の調査では190本となり、10本が台風等の要因により枯損しました。
地盤高については大きな変動はみられませんでしたが、開空度の平均数値が36%から38.3%にわずかながら高くなっていますので、台風等により開空度が広がったものと考えられます。
また、ガイド講習会を受講したガイドさんから報告のあったモニタリングを集計してみましたところ、平成20年6月から平成21年3月までの木道の利用状況は、利用回数69回、総利用者数393名、利用区分ではカヌー82名、徒歩311名でした。木道上のイリオモテヤマネコの糞の発見、サガリバナの開花、リュウキュウシオマネキ、クロアゲハの幼虫などの観察についての報告がありました。
今後も安全に木道を利用して頂き、モニタリングの報告をお願いします。現在、西表亜熱帯樹木展示林では、イジュ、ノボタン、サガリバナなどの花が咲いています。

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木道周辺のモニタリング

木道周辺のモニタリング

木道周辺のモニタリング

木道周辺のモニタリング

木道周辺のモニタリング

写真上:調査地内で最も大きいオヒルギ
写真中上:サガリバナ(木道上)
写真中:イジュ(亜熱帯樹木展示林)
写真中下:ノボタン(亜熱帯樹木展示林)
写真下:ヤマモモ(亜熱帯樹木展示林)

日付

2009年4月24日

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告

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ヒナイ川と西田川の4月期利用状況調査を20日(月曜日)、21日(火曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが11組(ガイド含め 46名)、西田川では、カヌーツアーが3組(ガイド含め10名)でした。
さて、今頃の時期、西表島ではどこからともなくクロツグの甘い香りが漂ってきて心を癒やしてくれます。また、ゲットウ、ヤンバルアワブキ、アオノクマタケラン、コウトウシュウカイドウなどの白い花が咲き私たちを楽しませてくれています。また、仲間川周辺では、例年より少し早めかなと思いますが、サガリバナ、イジュ、ノボタンの花も見かけました。最近の空模様はぐずついた日々が続き、梅雨入りを思わせています。やがて西表島では生き物たちの生命を育んでくれる季節へと向かっていきます。

お願い:当センターでは、平成21年度も昨年度に引き続き、ヒナイ川(毎月1回)及び西田川(2ヶ月に1回)において利用状況調査を実施します。調査に当たってはご協力の程よろしくお願いいたします。

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平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告

平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告

平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告

平成21年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(4月分)報告

写真上:船着き場(ヒナイ川)
写真中上:クロツグの花(ヒナイ川)
写真中下:サンガラの滝(西田川)
写真下:コウトウシュウカイドウの花(西田川)

日付

2009年4月14日

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外来種ソウシジュの現況調査

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西表島西部の白浜を起点に旧白浜林道が延びており、この沿線には外来種(移入種)ソウシジュの侵入が確認されたことから、平成18年3~4月に調査プロット(4箇所)を設定し、経過観察を行うことになりました。
先月、現地確認を行ったところ調査プロット内の個体に、番号札の落脱が見られたことから、早急に措置を講ずる必要性がありました。このため、4月13日(月曜日)に調査プロット内の番号札の取付を行いました。
当日の天候は、時折小雨が降りしきる曇り空で、湿度が高いこともあり、40分程歩いて現地に到着し足下の長靴には黒い細長い生物がクネクネとうごめいている姿を確認しました。よく見ると両方の長靴には10匹以上のヒルがうごめいていました。持参していたヒルノックを噴霧するとコロコロと地面に落ちるだけでなく、その後、長靴に取り付くことはありませんでした。

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外来種ソウシジュの現況調査

外来種ソウシジュの現況調査

写真上:林内の状況
写真下:新しい札の取り付け状況

日付

2009年4月14日

タイトル

漂流・漂着ゴミの観測地点の設定

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4月9日(木曜日)、西表島の国有林に面した海岸を対象に、漂流・漂着ゴミの季節毎の実態調査に着手しました。当日は、2月27日に事前調査を実施した5地区((ア)南風見田地区、(イ)野原地区、(ウ)ユチン地区、(エ)船浦地区(海中道路の外部と内部)、(オ)白浜地区)において、6観測地点の表示及びデジカメによる撮影を行いました。
環境省は昨年度に引き続き今年度も西表島でのモデル調査を、竹富町はユチン川での漂着ゴミの回収について検討するとの新聞報道もあり、また、NPO等が主催するボランティアでの漂流・漂着ゴミの回収も実施されています。
当センターにおいても、漂流・漂着ゴミの季節毎の実態を把握し、収集したデータ等は関係機関等に提供を行うなどの支援活動の一助にしていきたいと考えています。

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漂流・漂着ゴミの観測地点の設定

漂流・漂着ゴミの観測地点の設定
写真上:ユチン地区
写真下:船浦地区(海中道路の外)

日付

2009年4月10日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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4月9日(木曜日)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査(地盤高の測定)を実施しました。今回の調査では、8箇所の調査地点の平均地盤高が約3.5cm上昇していました。また、これまでにあまり見られなかったオキナワナジャコの「巣塚」が多く確認され、今後のニッパヤシの生育に及ぼす影響が懸念されるところです。
次回は、ニッパヤシの葉数、葉長及び光環境の変化などについてモニタリング調査を行うこととしています。

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

写真上:2009年4月調査時のニッパヤシ
写真下:地盤高の調査状況

日付

2009年4月10日

タイトル

「西表島の名木集」及び「クリアファイル」が完成、竹富町内の各小中学校に配布

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平成20年度に竹富町教育委員会と協同で、西表島に生育している巨樹・巨木、天然記念物に指定されている木、各小中学校のシンボルとなっている木、人が植えてきた木、昔から言い伝えられあるいは語り継がれている木等についての調査が終了し、今回、「西表島の名木集」として編纂することができました。
早速、4月3日から8日にかけて竹富町内の各小中学校に森林環境教育の教材として活用して頂きたくお届けすることができました。
また、西表島に生育している7種類のマングローブ及び、森の巨人達100選に指定されている仲間川のサキシマスオウノキ及びウタラ川のオヒルギの画像を印刷した「クリアファイル」も完成しましたので、「西表島の名木集」と併せてお配りしました。

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「西表島の名木集」及び「クリアファイル」が完成、竹富町内の各小中学校に配布

写真:竹富町立古見小学校への配布

日付

2009年4月10日

タイトル

仲間川保全利用協定者が行うモニタリングの支援

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4月7日(火曜日)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う(ア)砂泥の移動、(イ)ヒルギ類の幼木の生長についてのモニタリング調査の支援を行いました。平成19年1月に開始したこの調査も3年目に入り、今回の調査で10回目となりました。
砂泥の移動を測定する調査ポイントでは、打ち込んだ杭の根元が洗掘されていたり、逆に砂泥が堆積している箇所がありました。一方、ヒルギ類の幼木の生長では、1m2の中に設定当初33本のヒルギ類が生育していましたが、前回調査では29本、今回は1本が枯損し28本になりました。
また、調査ポイントの移動中に西表島の仲間川に迷鳥として飛来している「ナンヨウショウビン」に遭遇し、美しい羽の色を堪能することができました。

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仲間川保全利用協定者が行うモニタリングの支援

仲間川保全利用協定者が行うモニタリングの支援

写真上:レベル測量による砂泥の移動量調査
写真下:ナンヨウアオショウビン

お問い合わせ先

西表森林生態系保全センター 
ダイヤルイン:0980-88-0747
FAX:0980-83-7108

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