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バックナンバー(平成20年度)

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2009年3月27日

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「ソウシジュ」モニタリング調査区の現況調査

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3月26日(木曜日)、西表島西部にてソウシジュのモニタリング調査区の現況調査を実施しました。一番奥の調査区(プロット1)は、車を降り、徒歩で午前1時間程を要する場所にあり、設定の苦労が思い忍ばれました。
この調査区は、平成18年3~4月に西表島西部の旧木材搬出路跡地の沿線に生育するソウシジュの分布域の拡大監視のため、モニタリングサイトを4箇所設定し、個体の位置、胸高直径、樹高等を測定したものです。
今回の現況調査では、調査区及び個体表示の札の確認などを行いましたが、設定後3年間も経過していることから、表示札の落脱が見られるなど今後の経過観察に支障となる課題も見つかり、早急な対応が必要と感じました。

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「ソウシジュ」モニタリング調査区の現況調査

「ソウシジュ」モニタリング調査区の現況調査

写真上:調査木(ソウシジュ)
写真下:旧木材搬出路跡地

日付

2009年3月27日

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第1回西表縦走線適正利用推進協議会(仮)が開催

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3月24日(火曜日)、西表島西部のワイワイホールにて環境省・竹富町主催の「第1回西表縦走線適正利用推進協議会(仮)」が開催されました。協議会は、関係者間の情報共有を図るとともに、横断道の整備及び管理方針などの検討を行い、安全で適正な利用を推進することを目的としています。
当日は、防災、管理や利用面で関係する行政担当者、トレッキングツアーを実施している方々など16名が出席して議論が交わされました。出席者からは、「ガイドブックでは、西表島横断道は楽に行けるコースとして紹介されている冊子もある。しかし、現地は崩壊地や倒木があり、足元は草が茂り、雨が降れば急に増水することもしばしばあり危険である。」ことなどが述べられました。協議会では、環境省が次年度に予定している現地調査等について協力していくこととしています。

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第1回西表縦走線適正利用推進協議会(仮)が開催

写真:協議会開催に先立って実施された西表縦走線合同巡視の様子(2009年2月5日)

日付

2009年3月19日

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石垣ロータリークラブの定例会にてPR

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石垣ロータリークラブから定例会での卓話依頼があり、3月18日(水曜日)にホテル日航八重山にて、「西表島における5年間の活動」と題して、西表島での自然再生活動及び森林環境教育等について説明しました。会場ではパワーポインターを使用し画像を主体に西表島での取り組み状況について持ち時間30分以内で比較的理解しやすい内容で説明したつもりですが、専門用語がでてくるなど反省点もありました。出席したクラブメンバーは20名弱でしたが、当センターの活動についてPRすることができました。また、このような機会があれば当センターからもお願いしたいと思います。
また、当日は、納品されたばかりのクリアファイル(西表島の巨樹巨木及びマングローブ林の説明と画像)を当センターの資料とともに配布したところ大変好評でした。このクリアファイルは西表島等の小中学校に森林環境教育の教材として配布したいと考えているところです。

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石垣ロータリークラブの定例会にてPR

日付

2009年3月16日

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沖縄自然再生ブロック会議(沖縄地区自然再生担当者会議)に出席

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3月12日(木曜日)、内閣府沖縄総合事務局(開発建設部建設行政課)の主催により、標記の会議が豊見城市の環境省漫湖水鳥・湿地センターで開催されました。
この会議は、関係省庁(環境省、農林水産省及び国土交通省)の各地方出先機関において、自然再生窓口担当者のネットワーク構築の確認と各地方出先機関が自然再生について連携した取り組みを推進することを目的として開催されたものです。
会議では、今年度より新たな名称(沖縄自然再生ブロック会議)に改称し、より一層、各出先機関の連絡調整、情報の共有化の充実を図ることになりました。
また、沖縄地区において、現在取り組んでいる自然再生関連事業の実施状況などについて、各地方出先機関より説明がありました。

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沖縄自然再生ブロック会議(沖縄地区自然再生担当者会議)に出席

写真:沖縄自然再生ブロック会議

日付

2009年3月10日

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船浦ニッパヤシのモニタリングを実施

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3月9日(月曜日)、国の天然記念物に指定されており、世界最北端に自生する船浦ニッパヤシの生育等調査を実施しました。
当日、曇り空から小雨の降る天気へと変わったことから、亜熱帯の島と言えども小雨の中での調査は肌寒く、厳しい環境での調査となりました。
今回の調査では、ニッパヤシの生育調査の外に周囲に生育しているオヒルギ等の生長量調査も実施しました。また、今年度に実施した調査結果については、近く報告書としてまとめ、九州森林管理局のホームページに掲載することとしています。

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船浦ニッパヤシのモニタリングを実施

写真:ニッパヤシの葉長量調査

日付

2009年3月10日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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ヒナイ川3月期利用状況調査を6日(金曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが4組(ガイド含め 15名)、レンタルカヌーツアーが1組(8名)計5組23名でした。
西表島では先月から芽立ち始めた木々の若葉が少しずつ成葉に移り変わり、緑の色も一段と濃くなってきました。また、二期作が行われる田んぼでは田植えも終わったようです。もうすっかり初夏といった感じです。
さて、春は別れと出会いのシーズンと言いますが、今回の調査には関東方面から2つの大学から卒業旅行にやって来た学生が、西表島でのカヌー体験を楽しんでいました。これから新社会人となる者、大学院生として学校に残る者、それぞれの道に向かって進んでいくこととなりますが、卒業旅行での楽しかった思い出を胸に荒波を漕ぎ進んでもらいたいものです。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

写真:卒業旅行で西表島を訪れた大学生たち

日付

2009年3月2日

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漂流・漂着ゴミの定点観測のための現地調査

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2月27日(金曜日)、西表島の国有林及び国有林に面した海岸を対象に、21年度から取り組むこととしている漂流・漂着ゴミの季節毎の実態調査のための調査地点を選定するための事前調査を行いました。漂流・漂着ゴミは季節によって集積する海岸が違うと言われていますので、その点を考慮して調査地点を設定したいと考えています。
現在、漂流・漂着ゴミは全国的に問題となっており、西表島においても島内でボランティア団体が積極的に活動していますので、当センターとしても国有林内での漂流・漂着ゴミの実態を把握し情報を提供できるようにしたいと考えています。

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漂流・漂着ゴミの定点観測のための現地調査

漂流・漂着ゴミの定点観測のための現地調査

写真上:海岸に漂流・漂着したゴミの状況
写真下:林内にも侵入した漂流・漂着ゴミ

日付

2009年3月2日

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「ガイド講習会」の開催

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2月26日(木曜日)、西表島大原の竹富町離島振興総合センターにおいて、沖縄森林管理署及び当センターが主催する「ガイド講習会」を昼の部(15~午後5時)と夜の部(18~午後8時)の2回開催しました。
それぞれの講習会では、沖縄森林管理署長の主催者挨拶、沖縄森林管理署流域管理調整官の「自然休養林」、環境省西表自然保護管事務所岡村自然専門員の「イリオモテヤマネコの現状」、竹富町教育委員会嵩原主事の「文化財保護法」、西表島エコツーリズム協会伊谷事務局長の「ツアーガイドの実践事例」についての講義、最後に事務局から「木道を利用する際の留意事項等」について説明しました。
昨年、マングローブ林及びサガリバナ林に設置した木道をガイドの皆さんが安全に利用しながら木道周辺におけるイリオモテヤマネコ等のモニタリングを行って頂くこととしており、受講者には後日、沖縄森林管理署長の木道利用許可証を交付することにしています。今回の講習会の受講者は、昼の部22名、夜の部11名でした。

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「ガイド講習会」の開催

「ガイド講習会」の開催

「ガイド講習会」の開催

写真上:沖縄森林管理署長の主催者挨拶
写真中:環境省による「イリオモテヤマネコの現状」について説明
写真下:西表島エコツーリズム協会事務局長による「ツアーガイドの実践事例」について説明

日付

2009年2月24日

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

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ヒナイ川と西田川の2月期利用状況調査を19日(木曜日)、20日(金曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが10組(ガイド含め 37名)、西田川では、カヌーツアーが1組(ガイド含め3名)で、1月調査より少し上向きの利用状況となりました。
さて、今年はヒナイ川、西田川周辺において、オキナワウラジロガシ、オキナワジイなどの亜熱帯広葉樹にたくさんの花芽をつけているのを見かけました。近年、大型台風の襲来により西表島の樹木はダメージを受けましたが、昨年は比較的被害が少なかったことにより樹勢が回復してきたようです。このままいけば、木の実を餌とする動物たちにとって嬉しい実りの秋が迎えられそうです。
また、西田川ではセイシカの花も咲いていました。いよいよ西表島で最も過ごしやすい「うりずん」の季節へと向かっていきます。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

写真上:船着き場(ヒナイ川)
写真中:サンガラの滝(西田川)
写真下:セイシカの花(西田川)

日付

2009年2月23日

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漂流・漂着ゴミ検討委員会及び仲間川WGに出席

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2月16日(月曜日)、環境省主催の漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査検討会に、2月19日(木曜日)沖縄県主催の仲間川ワーキンググループに出席しました。
今回で最後となった漂流・漂着ゴミの検討委員会にはオブザーバーとして初めて出席しましたが、ゴミ問題のリサイクルの難しさ、ボランティアによる回収の限界、海岸管理者の役割、回収しても次々に押し寄せる漂着ゴミについて各委員から発言がありました。また、事務局から漂着ゴミの処理に要する試算値(雇用効果など含む)を、千葉ロッテマリンズの春季キャンプの経済効果と比較した説明は、大変興味深く拝聴しました。(詳しくは新聞記事に掲載)
仲間川ワーキンググループも今回が最後(3年間継続して開催)となり、各出席者から今後の運営について、特に経費面について、積極的に発言がありました。そのなかには「ふるさと納税制度は仲間川に使途限定することも可能」、「観光客に経費面で協力して頂くには仲間川の取り組みについてPRすることも重要」など次々に出てくるアイデアに「今回で最後になることは残念、次回以降、県が音頭を取りボランティアで出席してはどうか。」という結論で閉会となりました。

日付

2009年2月13日

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平成20年度「自然環境教育推進のための連絡会」開催について

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1月29日(木曜日)、西表島における自然環境教育推進のための連絡会を竹富町離島振興総合センターにおいて開催しました。この連絡会は西表島内の小中学校と支援可能な機関・団体が参集し、自然環境教育に関する情報や意見の交換、連絡調整を行い、自然環境教育を推進して行くことを目的に開催してます。
会議では、平成19年2月に当センターが作成した「西表島での自然環境教育カリキュラム」の活用、改正などについて積極的な意見交換が行われました。
また、このカリキュラムを活用して、上原小学校が作成した「平成20年度環境教育マトリックス」について、吉濱校長先生から環境教育の基本的な考え方などを踏まえ詳しく説明して頂きました。
白浜小学校の屋部校長先生から、支援機関の協力を得た実践事例集についての説明をしていただきました。当日、出席できなかった船浮小学校の実践事例は事務局から説明しました。
最後に、連絡会は毎年開催すること及び実践事例集は引き続き作成して頂くことなどを申し合わせて会議を終了しました。

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平成20年度「自然環境教育推進のための連絡会」開催について

写真:連絡会開催状況(竹富町離島振興総合センター)

日付

2009年2月13日

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平成20年度野生生物保護対策検討会イリオモテヤマネコ保護増殖分科会出席

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1月30日、環境省主催の分科会が竹富町離島振興総合センターで開催され、ふれあいセンターからオブザーバーとして出席しました。
会議では、先ず環境省から平成20年度に実施した、生息状況モニタリング、保護対策、外来生物対策、イリオモテヤマネコ生息状況等総合調査(第4次)の結果など保護増殖事業の取り組み状況について報告され、検討委員により議論されました。次に、沖縄森林管理署、竹富町、NPOどうぶつたちの病院及び八重山支庁土木建築課からそれぞれが取り組んでいる保護対策などが報告されました。
イリオモテヤマネコは現在、100頭前後しか生息していないと言われ、絶滅が危惧されています。最近では、好適環境の減少及び交通事故、イヌ、病気など外的要因による減少もますます心配されているところです。西表島の住民及び様々な機関の積極的な取り組みによって保護増殖事業計画の目標である「イリオモテヤマネコが自然状態で安定的に存続できる状態」に一日でも早くなるようセンターも協力していきたいと考えています。

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平成20年度 野生生物保護対策検討会イリオモテヤマネコ保護増殖分科会出席

写真:イリオモテヤマネコ保護増殖分科会

日付

2009年2月13日

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森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

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2月10日、森林総合研究所、林木育種センター本所、九州育種場からの出張者に対し、当ふれあいセンターが取り組んでいる仲間川マングローブ林のモニタリング、海岸林再生試験、森林環境教育拠点施設である西表亜熱帯樹木展示林内の木道等を案内しました。
仲間川では、林木育種センター西表熱帯林育種技術園と共同で取り組んでいる希少種タシロマメの現況等について、南風見田の海岸では、ギンネムのマルチングによる抑制試験、在来種の植栽及びモクマオウの枯損等について見てもらいました。
短い時間でしたが、当ふれあいセンターのモニタリングに対する助言も多く、収穫のある一日でした。

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森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

写真上:森林環境教育拠点施設の木道の説明
写真中:サキシマスオウノキにて説明
写真下:海岸林での説明

日付

2009年2月9日

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西表縦走線合同巡視

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2月5日、環境省主催による西表縦走線合同巡視が、沖縄森林管理署、八重山警察署、竹富町などの行政機関及び西表島でツアーを実践しているガイドが参加して行われました。浦内川船着き場に集合、登山開始地点である軍艦岩までボートで移動、軍艦岩にて環境省西表自然保護官事務所の自然保護官から注意事項と参加者22名の自己紹介が行われ、ガイドの森本孝房氏の先導で合同巡視が始まりました。
当日の午前中は良好な天候でしたが、午後から雲が増えて中間広場付近では雨に変わりました。途中途中の崩壊地、歩道及び案内板の整備状況などを確認しつつ、中間広場では放置されたテントを回収して合同巡視を無事に終了することができました。
イタチキ川との合流地点では、巨石が台風等による増水によって10m以上も移動していました。西表縦走線はいくつもの沢を渡る必要があり、日頃は、深いところで水深10cm程度ですが、雨が降れば一気に増水することが予想され、天候次第では危険を伴うルートとも言えます。この縦走線の登山は、ガイドの案内によって行われるべきで、単独での利用は是非とも避けるべきことを痛感しました。

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西表縦走線合同巡視

西表縦走線合同巡視

写真上:イタチキ川合流地点に到着(昼食)
写真下:急な歩道

日付

2009年2月2日

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西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

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1月22日、石垣市健康福祉センターにおいて、平成3年に西表島の国有林内に設定した西表島森林生態系保護地域(約1万2千ha)の区域見直しについて検討するため、第一回西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催されました。九州森林管理局長の挨拶ではじまり、琉球大学熱帯生物圏研究センター馬場繁幸教授を座長に迎えて議事に入り、事務局である九州森林管理局計画課長等から今回の見直しに関する説明が行われ、出席された9名の各委員から活発な意見がだされました。
23日及び24日は、西表島に移動し現地調査が行われました。2日間とも雨中での現地調査ではありましたが、各流域の主要ポイントでは熱心な議論が行われました。
なお、現地調査ではイリオモテヤマネコの糞が2箇所で確認され、出席者を歓迎しているようでした。

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西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

写真上:検討委員会
写真中:現地調査
写真下:イリオモテヤマネコの糞

日付

2009年1月30日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

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ヒナイ川の1月期利用状況調査を19日(月曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが2組(ガイド含め 8名)のみでした。暦の上では一番寒い「寒の最中」とあって調査結果も同様に今年最も少ない季節どおりの寒い利用状況でした。
さて、16日のことですが、西表島での気温も最低温度が10度近くまで下がり、船浦港付近では凍死したのか分かりませんが、外見上は無傷の「チヌ」が2匹海岸に打ち上げられていたのを発見しました。
一方では、オキナワウラジロガシなどの木々の芽立ちが始まり、若草色の葉っぱが盛んに芽吹き、また、リュウキュウツワブキの黄色い花が今が盛りと咲き誇っています。西表島には春がもうそこまでやって来ているようです。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

写真上:シレナシジミを説明(ヒナイ川船着き場)
写真中上:芽吹き始めた木々達(ヒナイ川)
写真中下:凍え死んだチヌ?
写真下:リュウキュウツワブキ

日付

2009年1月9日

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仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

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1月8日(木曜日)、仲間川保全利用協定に基づくモニタリング(砂泥の移動、幼木の生育)の支援を実施しました。
今回の調査で調査開始から丸2年となり、この間の砂泥の移動に伴う変化は、(ア)流出傾向を示している箇所、(イ)堆積傾向を示している箇所、(ウ)変化のない箇所、(エ)増減を繰り返している箇所と調査ポイントによって違っていることがわかりました。
また、幼木の生長の推移では、平成19年1月の平均樹高766mm、今回が906mmで140mmの増、葉の枚数の推移では、平成19年1月の平均枚数が13枚、今回が25枚で12枚の増となり、良好に生育しているようです。
この2年間の傾向が今後も同じように続くのかどうかは、これからもモニタリングを継続していく必要があります。

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仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

写真上:レベル測量による砂泥の移動調査
写真下:仲間川の中州に虹がかかる

日付

2008年12月17日

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木道の起点側に看板設置と木道上にイリオモテヤマネコの糞

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木道を効果的に利用して頂くために、木道の入り口に看板を設置しました。
看板には、西表亜熱帯樹木展示林の位置図と木道等で観察できる樹木の花や実をカラーで掲示しています。
また、この看板の完成検査を実施した12月15日に、イリオモテヤマネコの糞を木道上で発見しました。この木道はイリオモテヤマネコを含む希少動植物のモニタリングを実施することとしていましたので、初めての発見に興奮してしまいました。イリオモテヤマネコには、これからも木道を利用して活動してもらいたいものです。

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木道の起点側に看板設置と木道上にイリオモテヤマネコの糞

木道の起点側に看板設置と木道上にイリオモテヤマネコの糞

写真上:木道の入り口に設置した看板
写真下:イリオモテヤマネコの糞(第1号)

日付

2008年12月17日

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

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ヒナイ川と西田川の12月期利用状況調査を15日(月曜日)、16日(火曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが2組(ガイド含め 8名)、レンタルツアーが1組(1名)計9名、西田川では、カヌーツアーが2組(ガイド含め9名)、レンタルツアーが1組(1名)計10名で、修学旅行シーズンも終わったせいか、めっきり少ない利用状況でした。
ヒナイ川カヌー着き場付近の水場には閑古鳥ならぬカラスが水浴び(カラスの行水?)にやって来て、居合わせた観光客は初めて見る光景に目を白黒して喜んでいました。
さて、西表島もめっきり寒くなり、ピナイサーラ及びサンガラの滝壺へはガイドさんの「泳ぎませんか」との呼びかけにも誰も「遠慮します。」とのことでした。しかし、亜熱帯の島のこと、関東から来たというお客は、「内地は寒いよう!帰りたくない。」とぼやいていました。お互い、風邪などひかないよう心がけたいものです。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真中:西田川(サンガラの滝)
写真下:カラスの行水(ヒナイ川)

日付

2008年12月15日

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

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12月11日(木曜日)、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川支流のウタラ川上流にあるオヒルギの生育状況及び周辺の地盤高測定などの調査を実施しました。
昨年の強烈な台風などにより、枝の折損や葉量の減少などにより痛々しい姿でしたが、今回の調査では枝葉の量も増え、また新しい芽も発生していることから、順調に回復し生育しているものと思われます。

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

写真上、中:枝葉の量も増え順調に生育している森の巨人オヒルギ
写真下:胎生種子を付けた森の巨人オヒルギ

日付

2008年12月15日

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船浦に自生しているニッパヤシのモニタリングを実施

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12月10日(水曜日)、世界最北端に自生する船浦ニッパヤシの生長量などの調査を実施しました。
今回の調査では、台風などの影響により葉先が折れていたり葉先が枯れていたりした株はあるものの、今年の5月と9月に調査した時に発生していた新しい芽も生長していることから、順調に生育しているものと思われます。

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船浦に自生しているニッパヤシのモニタリングを実施

船浦に自生しているニッパヤシのモニタリングを実施

日付

2008年12月15日

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仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施

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12月8日(月曜日)、日本最大規模を誇る仲間川マングローブ林の生長量等調査を実施しました。
この調査は、平成17年度より定期的に行っていますが、1年前と比較し川沿いに生育していたオヒルギなどの倒伏や枯れが目立って発生しており、これまでの台風などの影響により発生したものと考えられます。
また、今回よりマングローブ林内の明るさを計測する開空度の測定やや稚樹発生状況の調査を新たに追加し、マングローブ林の状況を分析することとしています。

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仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施

仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施

写真上:モニタリング箇所の川沿
写真下:モニタリング箇所の林内

日付

2008年12月15日

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仲間川のマングローブ学習・体験会

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12月6、7日に、沖縄県が主催し、西表島エコツーリズム協会の受託による仲間川マングローブ学習・体験会が行われました。
12月6日は、琉球大学馬場繁幸教授、西表島エコツーリズム協会伊谷玄事務局長を講師に迎え、自然観察指導者を対象として離島振興総合センターでの座学、仲間川及び西表亜熱帯樹木展示林の木道を利用した実践学習が行われました。
12月7日は、琉球大学馬場繁幸教授、東部交通藤崎雅夫支配人を講師に迎え、一般参加者を対象に、離島振興総合センターでの学習と午後からは仲間川でのカヌー及び観光船による体験会が行われました。
初日の参加者は約20名、2日目は約40名が受講しました。両日とも参加する受講者も見受けられ、熱心にメモをとり、わからないことは講師に質問を投げかけていました。また、参加者からは授業料を支払っても良かった、時間が足りないなどの意見が出ていました。

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仲間川のマングローブ学習・体験会

仲間川のマングローブ学習・体験会

写真上:離島振興総合センターでの学習会
写真下:木道での学習会

日付

2008年11月25日

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

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11月21日(金曜日)、西表島東部の仲間川流域に生育しているサキシマスオウノキのモニタリングを、今年の5月以来半年ぶりに調査(樹高、幹周り及び板根の高さなど)を実施しました。
調査は、観光客の観覧の合間と干潮のため遊覧船がサキシマスオウノキの船着場まで着岸できない時間帯を利用して行いました。
午前3時間程度の調査時間でしたが、その間約200名の観光客が訪れて「ワー何これ。」、「すごーい。」など驚きの声があったり、観光客の方で岐阜県から来られた方は、「サキシマスオウノキの板根の大きさも凄いが、西表島の気温が20度を超えていることにも驚いた。」と二度びっくりの様でした。
調査結果では、台風の影響などにより樹高、枝張りに少々の変化がありましたが、他に大きな変化は見られないことから、順調に生育しているものと思われます。

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

日付

2008年11月25日

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木道周辺のモニタリングを実施

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11月20日(木曜日)、木道周辺のマングローブ林のモニタリングを実施しました。
9月の台風13号の強風等により、オヒルギ5本が倒木枯損、4本が傾いた状態になっています。しかし、オヒルギの枝先には多数の胎生種子が鈴なりになっており、力強さを感じます。木道から上を眺めると、2本の緑色の鉛筆が見えます。双子の胎生種子でした。当分の間は枝の先に付いていると思われますので、興味のある方は木道までおいで下さい。
また、サガリバナ林ではサガリバナの幹や枝が折れているのが確認できます。折れた枝は垂れ下がり、樹皮の一部がわずかに残った状態ですが、枝の先にはサガリバナの花芽が一房付いており、最後の花を咲かせようと踏ん張っているように見えます。

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木道周辺のモニタリングを実施

木道周辺のモニタリングを実施

木道周辺のモニタリングを実施

写真上:双子の胎生種子
写真中:サガリバナの花芽
写真下:倒木したオヒルギ

日付

2008年11月20日

タイトル

ウブンドルのヤエヤマヤシ群落でのDVD取材ロケ

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11月17日(月曜日)、「日本の森シリーズ『奄美・沖縄』亜熱帯の森」の撮影のため、取材スタッフ3名が来島し、その一コマとしてウブンドルのヤエヤマヤシ群落において、調査模様の撮影が行われました。
当日の早朝は小雨でしたが、カメラが回り始める頃には、チョウもカメラの前を横切る程に天候が回復しました。しかし、雨合羽を脱ぐこともなく、ウブンドルのヤエヤマヤシでの撮影(約午前2時間)を終了しました。なお、30分間のDVDの中での放映時間は、1~2分程度とのことです。
当センターの活動状況が、例え1分間であってもDVDの映像のワンカットとして組み込まれることは、当センターのPRとなりますので、来年4月のDVDの完成を楽しみにしています。

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ウブンドルのヤエヤマヤシ群落でのDVD取材ロケ

ウブンドルのヤエヤマヤシ群落でのDVD取材ロケ

写真上:滑りやすい山道で器材運搬を支援
写真下:展望所からの撮影

日付

2008年11月20日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

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11月18日、ヒナイ川の11月期利用状況調査を実施しました。結果は、カヌーツアーが6組(ガイド含め 22名)、レンタルツアー(持参含む)が2組(4名)計26名でした。冬期を向かえ、利用客が少なくなってきたようです。ガイドさんの話では「今年の11月は例年に比べ少ないようだ。」とのことでした。やはり近頃の世情を反映しているのでしょうか。しかし、オランダとドイツの外国人カップル、北海道から自前の組み立て式カヌーを担いできたというカップルもいて、それぞれ西表島の自然を楽しんでいるようでした。
さて、九州阿蘇中岳に初冠雪の便りがあり、西表島でも強風波浪の影響で上原港発着の高速船が全便欠航するなど、今年シーズン一番の冷え込みとなりました。訪れたカヌーツアー客は雨合羽姿で南国の寒さをしのいでいましたが、船着き場には季節はずれに咲いたサガリバナが可憐な姿を見せ、観光客からは、口々に「わー、綺麗だ」「今頃咲くんですか?」と言いながらデジカメに納めていました。サガリバナには、まだ花芽が大小いくつか着いており、12月中旬頃までは鑑賞できそうです。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

写真上:サガリバナをパチリ(ヒナイ川船着き場)
写真中:サガリバナ
写真下:北海道から持参した組み立て式のカヌー

日付

2008年11月20日

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大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

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11月11日から3泊4日の行程で、大分県植物研究会(会長 真柴茂彦)一行が、西表島における野生植物の現況と保護並びに天然記念物保護の現況等について知見を深めることを目的として来島されましたので、植物探索などで当センターが支援しました。
会員の中には、地元、大分県内で自然観察会等の指導的立場にある方、森林生態学を研究しておられる方、また、環境保護活動をしておられるなど蒼々たるメンバーでしたが、亜熱帯の植物を目にするのは、初めての方が多く、遠山自然再生指導官の説明に終始メモをとりながら、「九州の植物とは全然違う」「自然が素晴らしい」「豊かな自然を後世に残したいですね」などと話していました。4日間とも天候に恵まれ、仲間川のサキシマスオウノキ、浦内川のマリュウド、カンピレーの滝周辺をはじめとする西表島の亜熱帯の植物、エメラルド色に映える石西礁湖などを十分満喫して帰られました。今後の大分県植物研究会会員の益々のご研鑽をお祈り致します。

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大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

写真上:仲間川のサキシマスオウノキ
写真中:マングローブ林観察(木道にて)
写真下:カンピレーの滝

日付

2008年11月14日

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海岸林再生試験地の樹高測定を実施

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10月29日(水曜日)に、南風見172は林小班外の試験地設定箇所(マーレ浜、マーレ浜2、マーレ浜3)に於いて、植栽樹種の樹高測定を実施しました。

平成20年3月に植栽したテリハボク、フクギ、イヌマキに苗木の支柱を立て、固体表示用のナンバーテープを付け併せて樹高を測定しました。当日は10月下旬にも拘らず真夏日となり、大汗をかきながらの作業となりました。

各試験地共に、今年9月に襲来した台風(13号・15号)及び夏場の干ばつによる被害は少なく、植栽木は順調な生育をしています。

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海岸林再生試験地の樹高測定を実施

海岸林再生試験地の樹高測定を実施

日付

2008年11月6日

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JICA研修生が来所

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11月4日(火曜日)、西表島の森林の生態等について学習するため、JICA研修生12名と、引率者及び通訳の2名、総勢14名の訪問を受けました。
当日は、石垣地方合同庁舎の会議室にて、西表島の森林、国有林の保護林制度等について説明しました。
翌日の5日(水曜日)は、西表島の仲間川及び大富遊歩道を、ボート及び徒歩で移動しながらマングローブ等の植生について、この他、南風見林木遺伝資源保存林のリュウキュウマツの施業経過及び海岸の保安林の整備状況等について説明しました。
なお、5日の西表島においては、早朝から雷を伴った大雨でしたが、JICAの一行が西表島に入る頃には雲の間から日差しが現れる程に回復しました。しかし、蒸し暑い一日となり、途中途中で水分補給をしながらの現地研修となりました。

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JICA研修生が来所

JICA研修生が来所

日付

2008年10月30日

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

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ヒナイ川と西田川の10月期利用状況調査を16日(木曜日)、17日(金曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが14組(ガイド含め54名)、トレッキングが1組(2名)計56名、西田川では、カヌーツアーが3組(ガイド含め11名)でした。
西表島にも新北風(ミーニシ)が吹きはじめ、いくぶん過ごしやすい季節になってきました。しかし、日中は未だ汗ばむ暑さが続き、調査当日も「冷たい。冷たい。」と言いながらも楽しそうに滝壺で楽しむ光景が見られました。これから、例年によると冬期に向かい少しずつ利用客が少なくなっていきますが、その分ゆったりとしたカヌーツアーが出来るものと思います。是非、冬期にも多くの方の利用をお願いしたいものです。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真下:西田川(サンガラの滝)

日付

2008年10月30日

タイトル

浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

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10月10日・27日、浦内川マングローブ林の生長量調査として樹高、胸高直径及び枯死の状況を調査しました。
この調査は、平成17年度より実施しており、今回、調査項目を稚樹の発生状況及び林内の明るさを測定する開空度を新たに追加し、マングローブ林の状況を分析することとしました。
今後、新たに追加した調査項目などをまとめ、浦内川マングローブ林の隆替状況として報告することとしています。

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浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

日付

2008年10月30日

タイトル

仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

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10月14日(火曜日)、仲間川保全利用協定に基づくモニタリング(砂泥の移動、幼木の生育)の支援を実施しました。
前回の7月15日以降、西表島には2つの台風が接近し、河川の増水による杭の流出等を懸念しましたが、その心配もなく無事に終了することができました。
また、当日は、沖縄県の広報番組の仲間川保全利用協定への取材もあり、仲間川保全利用協定の締結事業者、沖縄県、取材スタッフが参加する中でのモニタリングは、にぎやかな中で終了しました。

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仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

日付

2008年10月15日

タイトル

仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

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10月6日、西表島西部仲良川上流に植栽されているスギの調査を実施しました。現地はナーラの滝から上流へ約500mに位置しています。ナーラの滝まではトレッキングコースとして歩道が整備されていますが、滝からは、道なき山中をかき分け進みました。スギが生育している場所は、戦後まもなく仲良作業場が設置(1948.8~1949.6)され燃料用として木炭が作られた付近のようです。船浮に住む地元の方の話によると、当時、そこには約400名位が住んでおられたそうです。スギはその時代に植えたものと考えられます。スギは大小2本あり、大きい方が胸高周囲51cm(直径16cm)、樹高11m、小さい方が胸高周囲21cm(直径6cm)、樹高7mありました。
スギの周辺の林内には、缶詰とビール瓶などが散在しており、当時の山中での生活の跡がたくさん残されていました。戦後の復興、燃料確保のため、このような山中で過ごされた方々のことを思うと頭の下がる思いがしました。

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仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

写真:日本最南端のスギ

日付

2008年10月7日

タイトル

ウブンドルのヤエヤマヤシ調査を実施

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平成20年10月1日から仲間川中流部のウブンドルのヤエヤマヤシの現状調査を開始しました。初日は、リュウキュウイノシシ、カンムリワシ、オオコウモリなどの動物の出迎えがあり、2日目はイリオモテヤマネコの真新しいフンにも遭遇しました。
今年9月の台風13号、15号では、八重山地方に大きな被害をもたらしましたが、ウブンドルのヤエヤマヤシに至る高台に鎮座していた巨木(オキナワウラジロガシ)も例外ではなく、今回の台風で倒木してしまいました。本命のヤエヤマヤシは、落葉は見られるものの、倒木する個体は少なく、台風の影響は少なかったようです。
ヤエヤマヤシの調査は10月に終了し、その後取りまとめを行う予定です。

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ウブンドルのヤエヤマヤシ調査を実施

ウブンドルのヤエヤマヤシ調査を実施

写真上:ヤエヤマヤシ調査
写真下:倒木した巨木オキナワウラジロガシ

日付

2008年9月29日

タイトル

船浮地区で名木調査を実施

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平成20年9月26日、船浮小中学校にて、モクマオウ、デイゴ、ヤエヤマハマゴウの調査を実施しました。
この他、船浮地区ではカマドマのクバデサ、また、地元の方の案内でヤエヤマハマゴウの群生地についても調査しました。ヤエヤマハマゴウの群生地では、蚊の大群に遭遇し、手で1回叩くと5~6匹の蚊を退治することができましたが、次々に新鮮な血を求めてやってくる蚊の群れに立ち向かうことができず、早々に退散しました。
今回、調査した以外にも、船浮地区には名木集に収録したい樹木があることが判明しましたので、次回、日程調整ののちに再調査を行うこととしています。

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船浮地区で名木調査を実施

日付

2008年9月25日

タイトル

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告

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ヒナイ川の9月期利用状況調査を22日(月曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが27組(ガイド含め180名)、レンタルカヌーが2組(3名)計183名でした。
調査当日は、この夏最後の連休とあって、また、台風の襲来情報も無くカヌー着き場には、この日の累計で133艇が押し寄せ最高(毎月1回の調査ですが)の賑わいを見せていました。さて、迷走大型台風13号が9月中旬襲来しました。西表島の直撃は避けられましたが、東部地区の大原、古見方面において風が強かったのか樹木の枝葉飛散など影響を及ぼしているのを多く見かけました。西部地区のヒナイ川、ピナイサーラの滝散策コース周辺においては、倒木や落枝など被害はあまり見受けませんでしたが、枯れ枝などが樹上に引っかかっている場合がありますので、台風通過後も上方確認を行い、安全にも配慮した散策をお願いします。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告

日付

2008年9月25日

タイトル

西表島の各学校の名木調査を実施

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平成20年9月16日から西表島内の各小中学校を訪問し、学校を代表する樹木等について聞き取り調査を実施しました。
各学校で教えて頂いた代表すると思われる樹木については、胸高直径(もしくは根元廻り)、樹高を測定し、名木集として冊子に編纂することにしています。名木調査は始まったばかりですので、西表島に存する巨樹・巨木、地区を代表する木、由緒のある木など、皆様方からの情報の提供を当センターまでお願いします。
各学校では、突然の訪問にも係わらず親切な応対をして頂き、ありがとうございました。お礼を申し上げます。

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西表島の各学校の名木調査を実施

西表島の各学校の名木調査を実施

写真:古見小学校のガジュマル

日付

2008年9月8日

タイトル

「亜熱帯森林・林業研究会」において仲間川・浦内川流域マングローブ林の状況を発表

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平成20年9月5日(金曜日)、那覇市において「平成20年度亜熱帯森林・林業研究会」が開催され、当センターから濱田自然再生指導官が「仲間川・浦内川流域マングローブ林の状況報告」について発表しました。
「亜熱帯森林・林業研究会」は、平成15年3月に、大学、行政、民間の様々な立場から亜熱帯森林・林業に関わる者が、総合的なネットワークに基づく意見交換や技術情報を発表する場の確立のために設立されました。
今回は16課題の研究成果等が発表され、活発な意見や質問などがあり、亜熱帯森林を次世代に引き継ぐための充実した研究会となりました。

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「亜熱帯森林・林業研究会」において仲間川・浦内川流域マングローブ林の状況を発表

日付

2008年8月29日

タイトル

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

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ヒナイ川と西田川の8月期利用状況調査を22日(金曜日)、26日(火曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが24組(ガイド含め159名)、レンタルカヌーが1組(2名)計161名、西田川では、カヌーツアーが5組(ガイド含め37名)でした。
夏休みも後半とあって親子連れの利用者を多く見受けました。親子でカヌーを漕ぐ姿、小学生が1人乗りカヌーを上手に漕ぐ姿と、楽しい家族のふれあう姿が見られました。
さて、八重山地方ではお盆過ぎから、まとまった雨が降らず、ピナイサーラの滝(ヒナイ川)、サンガラの滝(西田川)とも流水量が少なく勇壮な姿は見られません。訪れた観光客も少し残念そうな顔をしていました。しかし、子供達は、滝壺に浸かって歓声をあげて楽しんでいました。南の島の楽しい思い出、いつまでも忘れないでもらいたいものです。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真下:西田川(サンガラの滝)

日付

2008年8月21日

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日本大学の学生が来所

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8月19日、独立行政法人林木育種センター西表熱帯林育種技術園の就業体験実習(インターンシップ)に参加している日本大学の学生5名が、当センターを職場訪問のため来所しました。
当センターでは、西表島のマングローブ林でのモニタリング、移入種ギンネムの抑制試験等の自然再生活動、あるいは西表島で実施している森林環境教育等の取り組みについて説明しました。

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日本大学の学生が来所

日付

2008年8月4日

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木道の施錠について

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8月1日(金曜日)、西表亜熱帯樹木展示林から仲間川支流に至る木道(150m)の安全確保のため、進入口の2箇所に施錠しました。
木道は、地元の小中学校の森林環境教育の場として活用するほか、一般利用者についてはガイド講習会を受講したガイドが安全に案内することになっています。
今回の施錠により、木道の安全の確保がこれまで以上に図られるものと考えています。

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木道の施錠について

木道の施錠について

日付

2008年8月1日

タイトル

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

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ヒナイ川の7月期利用状況調査を30日(水曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが21組(ガイド含め134名)、レンタルカヌーが5組(13名)で合計26組147名でした。
前日まで、台風8号の影響で石垣島と西表島を結ぶ船舶の欠航などの影響がでていたので、利用者状況が心配された今月の調査でしたが、夏休み本番とあって本年度最高の利用状況を記録しました。特に、小学生や幼稚園児など子供連れの利用者が目立ちました。ピナイサーラの滝壺で泳いできた子供達は一様に「気持ち良かった」と感想を話してくれました。西表島での思い出をたくさん作り帰ってもらいたいと思います。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

日付

2008年7月31日

タイトル

職員の校内研修会で植物の同定を支援

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7月25日石垣市立白保小学校(西村友三郎校長)の校内研修会に出席し、校内の樹木を中心とした植物の同定指導を行いました。
同校は100年以上の歴史を有し、広い校内には「白保小学校の三本木」と称される大木をはじめ素晴らしい樹木がたくさん生育しています。当日は遠山指導官が樹木の名前、特徴及び方言名などを詳しく説明し、先生方はメモをとるなど熱心に聞いておられました。学校では今後、樹木にラベルを張り、環境教育、理科教育にこの「学校の森」を活用したいとのことです。当センターでは、後日、調査した植物リスト及び配置図を作成したCDファイルお届けし大変喜ばれました。

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職員の校内研修会で植物の同定を支援

職員の校内研修会で植物の同定を支援

職員の校内研修会で植物の同定を支援

日付

2008年7月31日

タイトル

上原小学校にて自然環境カリキュラムについて説明

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7月22日(火曜日)、上原小学校にて先生方の校内研修がありました。当センターにも出席の要請があり、遠山自然再生指導官が、平成18年度に作成した「西表島での自然環境カリキュラム」等について説明しました。
その後の意見交換で、先生方から、身近な野草・薬草等について、地元の素材を生かした授業のあり方についての質問があり、今後、取り組むべき課題の一つであるカリキュラムのバージョンアップの参考となる貴重なご意見を賜りました。
学校からこのようなカリキュラムの説明等の要請があれば、喜んでお伺いしたいと考えています。

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上原小学校にて自然環境カリキュラムについて説明

日付

2008年7月15日

タイトル

仲間川保全利用協定のモニタリングの支援活動を実施

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7月14日、仲間川保全利用協定の締結事業者が実施するモニタリングの支援活動を行いました。
モニタリングは、砂泥の移動状況と幼木の生長について定期的に調査を行うことにしており、取りまとめたデータについては、保全利用協定の締結事業者と情報を共有し、仲間川の保全活動に寄与することを目的としています。
当日は、良好な天候に恵まれ、水面から現れている砂泥移動を計測するために設置した杭を見るのもまぶしい程でした。
今後とも、仲間川のマングローブ林の保全のため、経過観察を継続して行っていきたいと思っています。

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仲間川保全利用協定のモニタリングの支援活動を実施

仲間川保全利用協定のモニタリングの支援活動を実施

日付

2008年7月4日

タイトル

平成20年度那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

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7月3日に那覇市において三者による連絡会議が開催されました。
今年度の各機関による業務の取り組み状況、今後の展開及び希少種等の保護に係る連携の必要性などについて報告がなされ、それらに係る質疑応答を行いました。今後とも、共通する課題について連携を密にすることとして会議を終了しました。

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平成20年度 那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

日付

2008年7月1日

タイトル

サガリバナ開花情報

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本年3月、西表亜熱帯樹木展示林に隣接した箇所に新たに設置した木道周辺において、ぼつぼつサガリバナが咲き始めています。6月30日現在では、一部が開花を始めたものの、これからが本番を向かえます。なお、サガリバナの花は夜に開いて朝には落ちてしまいます。写真は、朝の午前8時20分頃に写したものです。

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サガリバナ開花情報

サガリバナ開花情報

サガリバナ開花情報

写真上:木道入り口地点
写真中:ヤエヤマオオタニワタリに落ちた花びら
写真下:大部分はまだ蕾です

日付

2008年6月23日

タイトル

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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平成20年6月17日に、国指定の天然記念物となっている船浦のニッパヤシのモニタリング調査を実施しました。今回の調査は、ニッパヤシの樹勢の状況把握、葉数、葉高について測定しました。
調査結果としては、ほとんどの株に新芽が発生し、視観的にも葉色が良く、葉高もまずまずの成長を示していることから、順調に生育しているものと思われます。
(ニッパヤシ(Nypa fruticans Wurmb.)は、ヤシ科に属する1属1種で、灌木状の雌雄同株のヤシで、フィリピンなどの熱帯に分布域をもつものの台湾には分布せず、台湾を飛び越えた沖縄県の西表島の船浦と内離島に分布し、我が国唯一の自生地にもなっており、さらに本種の分布の自生地北限として植物地理学上重要となっています。)

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

写真上:葉高の調査状況
写真下:種子の結実状況

日付

2008年6月23日

タイトル

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

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平成20年6月16日に、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川上流のオヒルギに係るモニタリング調査を実施しました。このオヒルギは平成18年度に樹勢回復処置を実施しましたが、その後の大型台風に遭い枝の折損や開空度から葉量の減少などがありました。
今回の開空度調査でも、6ヶ月前(平成19年12月測定)と同程度の数値となっており、樹勢の回復状況について、今後もモニタリングを実施していくこととしています。

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

写真:根張りの測定状況(周囲389cm)

日付

2008年6月19日

タイトル

平成20年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告

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西田川とヒナイ川の5月期利用状況調査を10日(火曜日)、12日(木曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、西田川では、カヌーツアーが1組(ガイド含め7名)、レンタルカヌーが1組(1名)計8名、ヒナイ川では、カヌーツアーが8組(ガイド含め34名)でした。
調査は梅雨の最中ではありましたが、両日とも晴れ間が見られ、ヒナイ川に訪れたツアー客は歩道沿いに咲いたヤエヤマノボタン、コウトウシュウカイドウ、マルヤマシュウカイドウなど南国の珍しい花々を観察しながら、ピナイサーラの滝上、滝壺へと向かっていました。また、西田川ではサンガラの滝周辺でサクラランやタカサゴシラタマの花に目をやり珍しそうに観察されていました。
さて、沖縄地方は6月17日に梅雨明けしました、これから本格的な夏です。野外では熱中症予防のため、小まめな水分補給に心がけましょう。また、当センターでは5~6月に山中の歩道沿いでヤエヤマアシナガバチの巣を3個駆除しました。例年に比べ多いようです。サキシマハブ、ヤマンギ(イワサキカレハ幼虫)・・・・・くれぐれもご用心!!

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平成20年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告

平成20年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告

日付

2008年6月18日

タイトル

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

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6月13日(金曜日)西表島カヌー組合(川満晃弘組合長)がピナイサーラの滝壺で人命救助の現場対応訓練を実施し、カヌー組合員、警察署、消防団員、森林管理署、当センターなどから総勢22名が参加しました。
訓練は、先ず、講師から頭部損傷、腕骨折等に対応した三角巾の使い方など簡単な応急措置を教った後、ツアー中に滝壺でケガ人が出たとの想定で行われました。参加者は、緊急連絡先の確認、救助者自らの安全確保、応急措置の確認などを打ち合わせ、滝壺に飛び込み救助訓練に掛かりました。滝壺でのケガ人の収容、搬送、応急措置まで一通り終わった後、バーティカルストレッチャー(担架)を使用し、約500m離れたヒナイ川のカヌー係留所まで搬送しました。ケガ人役には、体重が少々軽目の祖納森林事務所稲員(いなかず)森林官がなりましたが、それでも6名で悪戦苦闘しながら搬送しました。カヌー係留所からは救助用のカヌーにケガ人を乗せ固定し、実際漕いでもケガ人に支障が無いかを確認しながら、マーレ川にあるカヌー置き場まで搬送して現場訓練を終了しました。その後、船浦のときめきホールで昼食と反省会を行いました。反省会では参加者全員から感想が発表され「ケガ人を出さないようガイドしたい」「搬送中の自らの安全確保」「ハブ、蜂に対応した訓練が必要」などが出されました。最後にカヌー組合の今後の安全への取り組み方向が示され訓練が終了しました。
このような、カヌー組合の安全に対する熱心な取り組みで、安全かつ楽しいガイドツアーが行われるものと思います。参加された皆さん本当にお疲れ様でした。

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西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

日付

2008年6月11日

タイトル

木道周辺のモニタリングを開始

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西表島の森林環境教育の拠点として、仲間川支流(北舟付川)に隣接するマングローブ林内に設置した木道(延長153m)周辺の環境変化について、継続観察するための調査区域を設定しました。
今後は、6ヶ月毎にモニタリングを行い、木道を設置したことに伴う環境変化を調査していくこととしています。

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木道周辺のモニタリングを開始

木道周辺のモニタリングを開始

日付

2008年5月30日

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新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

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平成19年度より西表島の海岸林において、外来植物ギンネムの根株の萌芽を抑制するため、ゴムシートによるマルチングを行ってきたところです。その試験結果としては、海岸前線部のマルチング株で8割強、調査プロット全体でも5割弱の発生が見られ、抑制の困難さを思い知らされることととなりました。
このような昨年度の結果を踏まえ平成20年度からは、(ア)薄い(0.18mm)シートを採用し根株に対し密閉度を高める。(イ)タッカ針の打ち込み数を増やしシート内で萌芽した茎の移動を防止する。(ウ)地表部にかかるシート幅は余裕をもたせ裾に土を盛り上げて光を遮断する。以上の3点について、改善を図り経過を観察していく方針です。

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新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

日付

2008年5月23日

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「ツアーガイド講習会」を開催

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沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターが主催する「ツアーガイド講習会」を、5月22日(木曜日)西表島の竹富町離島振興総合センターで、環境省石垣自然保護官事務所、竹富町商工観光課、西表島エコツーリズム協会などの協力を得て開催しました。
講習会は、西表島の森林環境教育の拠点として、仲間川支流(北舟付川)に隣接するマングローブ林内に設置した木道(延長153m)を利用してツアーガイドを行うガイドさん達を対象に、今回、初めて実施したものです。
講習内容は、自然公園法、国有林の保護林制度、ツアーガイドの基本的な知識などの一般的知識に併せ、木道利用に当たっての注意事項など多岐にわたり、ガイドさんのスキルアップにも役立つことから熱心に受講されていました。今回、受講された39名のガイドさんには木道の「利用許可証」を交付し、安全な木道の利用と希少野生動植物種などのモニタリングに協力していただくこととしています。

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「ツアーガイド講習会」を開催

日付

2008年5月23日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

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ヒナイ川の5月期利用状況調査を20日(火曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが12組(54名(ガイド含む))、レンタルカヌーが1組(1名)、徒歩ツアーが1組(3名(ガイドなし))計58名となりました。ゴールデンウイークも終わり一段落といった利用状況のようです。
さて、西表島の梅雨入りは例年5月の上旬ですが、本年はだいぶ遅れています(22日入梅)。調査当日は朝から少し雨がぱらついたものの、昼前からは青空も見えて絶好の観光日よりとなりました。ツアー客は、時折、風で運ばれてくる「クロツグ」の甘い香りに心を癒やされ、ピナイサーラの滝で大自然を満喫していました。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

日付

2008年5月21日

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

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5月16日西表島の生態系を代表する植物で最大を誇る仲間川のサキシマスオウノキを保全・管理するモニタリングを、昨年の11月20日以来半年ぶりに生育状況の調査、樹勢を判読するための開空度などの調査を実施しました。
調査は観光客の観覧の合間と干潮のため遊覧船がサキシマスオウノキの船着場まで着岸できない時間帯を利用して行いました。
当日は天候に恵まれましたが、顔面に群がる蚊を追い払いながらの作業となりました。
調査結果では、枝張り、着生植物などに変化がありましたが、他に大きな変化は見られないことから、順調に生育しているものと思われます。

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

日付

2008年5月15日

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古見岳登山道沿線の名木等を調査

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5月8日に、古見岳登山道沿線における巨樹巨木の調査を実施しました。
この日は、五月晴れに恵まれ、歩くだけで汗が噴き出し、急坂では足を上げることが苦痛に感じる程でしたが、予定していたリュウキュウコクタンとフクギの測定を行うことができました。
当センターでは、今後、西表島の巨樹、巨木及び神木などの調査を行い、とりまとめたいと考えています。このため、西表島で現存している巨樹、巨木、神木あるいは何らかのいわれのある木をご存じの方からの情報をお待ちしていますので、よろしくお願いします。

(測定結果)

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古見岳登山道沿線の名木等を調査

日付

2008年5月9日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(4月分)報告

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平成20年4月期の利用状況調査を、ヒナイ川を22日(火曜日)及び西田川は23日(水曜日)実施しました。結果は、ヒナイ川がカヌーツアー9組(44名(ガイド含む))のみで、西田川については利用者はいませんでした。西表島はレジャーシーズン最中といった感じですが、当日は、あいにくの大雨で利用者は少なかったようです。
利用者の中には、アメリカ、北欧など海外からのツアー客も見受けられました。「あいにくの雨で残念でしたね」と言葉をかけると、「アドベンチャー」と意外にも満足そうでした。また、北欧の方は、そぼ降る雨の中、滝壺で泳がれるなど、外国の方は自然と親しみ方が少し違うなと感じました。
※利用状況調査については、昨年度に引き続き、本年度もヒナイ川は月1回、西田川は2ヶ月に1回実施しますので、調査にご協力いただきますようお願い致します。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(4月分)報告

日付

2008年5月9日

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仲間川のモニタリングを実施

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4月16日(水曜日)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う仲間川の砂泥の移動等のモニタリング調査の支援を、当センター職員が実施しました。
このモニタリングは3月毎に実施しており、昨年1月に開始し、今回で6回目になります。
また、4月22日(火曜日)には、仲間川地区保全利用協定の締結事業者、環境省、沖縄県、竹富町などの関係者による意見交換会が開催され、当センターはこれまで実施してきたモニタリング((ア)砂泥の移動調査、(イ)ヒルギ類の幼木の生長調査)について説明しました。

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仲間川のモニタリングを実施

仲間川のモニタリングを実施

日付

2008年5月9日

タイトル

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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4月15日(火曜日)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。今回は、地盤高を主体とした調査でしたが、地盤高は特に変化は見受けませんでした。ニッパヤシの生長状況は一昨年来の大型台風により成葉に被害を受けていましたが、今回、殆どの株に新芽が観察されるなど、樹勢の回復は順調に図られているものと思われました。

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

日付

2008年5月9日

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仲間川支流に木道が完成

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西表島東部の大富遊歩道沿いの西表島亜熱帯樹木展示林から仲間川の支流(北船付川(にしふなつきかわ))に至る延長153mの木道が、この度、沖縄森林管理署の施工により完成しました。
この木道は、西表島の小中学校の児童生徒が、潮間帯のマングローブ林からサガリバナ等の湿地林、さらに、オキナワウラジロガシ等の山地林等の標高差の違いにより出現する多種多様な植生及び希少な動植物等について理解を深める場として、また、木道を活用したモニタリング等の自然観察の場として利用して頂くこととしています。
この木道は、児童生徒を対象とした森林環境教育を推進するための施設ですが、沖縄森林管理署と西表島森林環境保全ふれあいセンターが主催するツアーガイド講習会を受講したガイドが、一般利用者を安全に案内する場合に限り、利用して頂くこととしています。

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仲間川支流に木道が完成

仲間川支流に木道が完成

日付

2008年4月3日

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西表島で希少植物の生育状況調査を実施

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3月27日西表島で生育が確認されているタシロマメの生育状況調査を実施しました。タシロマメはマメ科の常葉高木で、環境省レッドデータリストで絶滅危惧1A類(CR)に指定され、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い種とされています。タシロマメの調査は昨年度から始めたもので、今年度も胸高直径約30cm、樹高約13mの木を最高に周辺にも幼木を数本確認しました。当センターでは、今後も現地での生育の推移を見守るとともに、苗木の増殖についても検討したいと考えています。

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西表島で希少植物の生育状況調査を実施

日付

2008年3月22日

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第7回石西礁湖自然再生協議会に出席

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平成20年3月22日(土曜日)同会議が石垣市において開催されました。会議の内容は、自然再生事業実施計画(案)の提示及び生活・利用に関する検討部会の活動報告を受け、その後テーマごとのグループディスカッションを行い、最後に意見交換が実施されました。
グループディスカッションの陸域対策(赤土・生活排水等の流入対策)のグループでは、赤土、生活排水、農業排水及び家畜の糞尿等が流出し、海水が汚染されている問題等が提起されました。石西礁湖の珊瑚礁も、海水の汚染により回復が阻害されていること、自然浮遊の幼生(珊瑚の卵)が着床しても1年を待たずに死滅するなどの報告を受けました。
また、意見交換では、オニヒトデの大発生が見られることから駆除事業も必要、珊瑚礁の衰退は珊瑚の恩恵を受けている水産業・観光業などの地域産業に大きな影響を及ぼすことが懸念されるなど、多くの意見が出され議論されました。
珊瑚礁が一端壊滅的な被害を受けた場合は、回復には非常に長い時間を要することから、貴重な海の生態系を守るため陸域・海域双方の関係者が攪乱要因の除去に尽力することが重要であるとの認識で一致しました。

珊瑚礁の写真提供:「マリンショップトムソーヤ」

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第7回石西礁湖自然再生協議会に出席

第7回石西礁湖自然再生協議会に出席

日付

2008年3月21日

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平成19年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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平成20年3月期のヒナイ川利用状況調査を21日(金曜日)に実施しました。
1月から2月にかけては少ない利用状況となっていましたが、3月期の利用状況は、カヌーツアーが26組(129名(ガイド含む))、徒歩ツアーが1組(3名(ガイドなし))計132名と8月期(153名)に次ぐ大盛況となりました。入り込み者は、特に、東京、千葉、埼玉など関東圏からの若い来島者が多く見られました。
西表島は「うりずん(沖縄の初夏の季節の頃で一番爽やかな季節、旧暦2、3月頃を言う。)」の季節となり、レジャーシーズン到来といった感じです。ピナイサーラの滝上からの眺望、滝壺の壮大な眺めを堪能したツアー客は満足そうな顔を見せていました。

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平成19年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

平成19年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

日付

2009年3月27日

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「ソウシジュ」モニタリング調査区の現況調査

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3月26日(木曜日)、西表島西部にてソウシジュのモニタリング調査区の現況調査を実施しました。一番奥の調査区(プロット1)は、車を降り、徒歩で午前1時間程を要する場所にあり、設定の苦労が思い忍ばれました。
この調査区は、平成18年3~4月に西表島西部の旧木材搬出路跡地の沿線に生育するソウシジュの分布域の拡大監視のため、モニタリングサイトを4箇所設定し、個体の位置、胸高直径、樹高等を測定したものです。
今回の現況調査では、調査区及び個体表示の札の確認などを行いましたが、設定後3年間も経過していることから、表示札の落脱が見られるなど今後の経過観察に支障となる課題も見つかり、早急な対応が必要と感じました。

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「ソウシジュ」モニタリング調査区の現況調査

「ソウシジュ」モニタリング調査区の現況調査

写真上:調査木(ソウシジュ)
写真下:旧木材搬出路跡地

日付

2009年3月27日

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第1回西表縦走線適正利用推進協議会(仮)が開催

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3月24日(火曜日)、西表島西部のワイワイホールにて環境省・竹富町主催の「第1回西表縦走線適正利用推進協議会(仮)」が開催されました。協議会は、関係者間の情報共有を図るとともに、横断道の整備及び管理方針などの検討を行い、安全で適正な利用を推進することを目的としています。
当日は、防災、管理や利用面で関係する行政担当者、トレッキングツアーを実施している方々など16名が出席して議論が交わされました。出席者からは、「ガイドブックでは、西表島横断道は楽に行けるコースとして紹介されている冊子もある。しかし、現地は崩壊地や倒木があり、足元は草が茂り、雨が降れば急に増水することもしばしばあり危険である。」ことなどが述べられました。協議会では、環境省が次年度に予定している現地調査等について協力していくこととしています。

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第1回西表縦走線適正利用推進協議会(仮)が開催

写真:協議会開催に先立って実施された西表縦走線合同巡視の様子(2009年2月5日)

日付

2009年3月19日

タイトル

石垣ロータリークラブの定例会にてPR

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石垣ロータリークラブから定例会での卓話依頼があり、3月18日(水曜日)にホテル日航八重山にて、「西表島における5年間の活動」と題して、西表島での自然再生活動及び森林環境教育等について説明しました。会場ではパワーポインターを使用し画像を主体に西表島での取り組み状況について持ち時間30分以内で比較的理解しやすい内容で説明したつもりですが、専門用語がでてくるなど反省点もありました。出席したクラブメンバーは20名弱でしたが、当センターの活動についてPRすることができました。また、このような機会があれば当センターからもお願いしたいと思います。
また、当日は、納品されたばかりのクリアファイル(西表島の巨樹巨木及びマングローブ林の説明と画像)を当センターの資料とともに配布したところ大変好評でした。このクリアファイルは西表島等の小中学校に森林環境教育の教材として配布したいと考えているところです。

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石垣ロータリークラブの定例会にてPR

日付

2009年3月16日

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沖縄自然再生ブロック会議(沖縄地区自然再生担当者会議)に出席

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3月12日(木曜日)、内閣府沖縄総合事務局(開発建設部建設行政課)の主催により、標記の会議が豊見城市の環境省漫湖水鳥・湿地センターで開催されました。
この会議は、関係省庁(環境省、農林水産省及び国土交通省)の各地方出先機関において、自然再生窓口担当者のネットワーク構築の確認と各地方出先機関が自然再生について連携した取り組みを推進することを目的として開催されたものです。
会議では、今年度より新たな名称(沖縄自然再生ブロック会議)に改称し、より一層、各出先機関の連絡調整、情報の共有化の充実を図ることになりました。
また、沖縄地区において、現在取り組んでいる自然再生関連事業の実施状況などについて、各地方出先機関より説明がありました。

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沖縄自然再生ブロック会議(沖縄地区自然再生担当者会議)に出席

写真:沖縄自然再生ブロック会議

日付

2009年3月10日

タイトル

船浦ニッパヤシのモニタリングを実施

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3月9日(月曜日)、国の天然記念物に指定されており、世界最北端に自生する船浦ニッパヤシの生育等調査を実施しました。
当日、曇り空から小雨の降る天気へと変わったことから、亜熱帯の島と言えども小雨の中での調査は肌寒く、厳しい環境での調査となりました。
今回の調査では、ニッパヤシの生育調査の外に周囲に生育しているオヒルギ等の生長量調査も実施しました。また、今年度に実施した調査結果については、近く報告書としてまとめ、九州森林管理局のホームページに掲載することとしています。

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船浦ニッパヤシのモニタリングを実施

写真:ニッパヤシの葉長量調査

日付

2009年3月10日

タイトル

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

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ヒナイ川3月期利用状況調査を6日(金曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが4組(ガイド含め 15名)、レンタルカヌーツアーが1組(8名)計5組23名でした。
西表島では先月から芽立ち始めた木々の若葉が少しずつ成葉に移り変わり、緑の色も一段と濃くなってきました。また、二期作が行われる田んぼでは田植えも終わったようです。もうすっかり初夏といった感じです。
さて、春は別れと出会いのシーズンと言いますが、今回の調査には関東方面から2つの大学から卒業旅行にやって来た学生が、西表島でのカヌー体験を楽しんでいました。これから新社会人となる者、大学院生として学校に残る者、それぞれの道に向かって進んでいくこととなりますが、卒業旅行での楽しかった思い出を胸に荒波を漕ぎ進んでもらいたいものです。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(3月分)報告

写真:卒業旅行で西表島を訪れた大学生たち

日付

2009年3月2日

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漂流・漂着ゴミの定点観測のための現地調査

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2月27日(金曜日)、西表島の国有林及び国有林に面した海岸を対象に、21年度から取り組むこととしている漂流・漂着ゴミの季節毎の実態調査のための調査地点を選定するための事前調査を行いました。漂流・漂着ゴミは季節によって集積する海岸が違うと言われていますので、その点を考慮して調査地点を設定したいと考えています。
現在、漂流・漂着ゴミは全国的に問題となっており、西表島においても島内でボランティア団体が積極的に活動していますので、当センターとしても国有林内での漂流・漂着ゴミの実態を把握し情報を提供できるようにしたいと考えています。

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漂流・漂着ゴミの定点観測のための現地調査

漂流・漂着ゴミの定点観測のための現地調査

写真上:海岸に漂流・漂着したゴミの状況
写真下:林内にも侵入した漂流・漂着ゴミ

日付

2009年3月2日

タイトル

「ガイド講習会」の開催

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2月26日(木曜日)、西表島大原の竹富町離島振興総合センターにおいて、沖縄森林管理署及び当センターが主催する「ガイド講習会」を昼の部(15~午後5時)と夜の部(18~午後8時)の2回開催しました。
それぞれの講習会では、沖縄森林管理署長の主催者挨拶、沖縄森林管理署流域管理調整官の「自然休養林」、環境省西表自然保護管事務所岡村自然専門員の「イリオモテヤマネコの現状」、竹富町教育委員会嵩原主事の「文化財保護法」、西表島エコツーリズム協会伊谷事務局長の「ツアーガイドの実践事例」についての講義、最後に事務局から「木道を利用する際の留意事項等」について説明しました。
昨年、マングローブ林及びサガリバナ林に設置した木道をガイドの皆さんが安全に利用しながら木道周辺におけるイリオモテヤマネコ等のモニタリングを行って頂くこととしており、受講者には後日、沖縄森林管理署長の木道利用許可証を交付することにしています。今回の講習会の受講者は、昼の部22名、夜の部11名でした。

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「ガイド講習会」の開催

「ガイド講習会」の開催

「ガイド講習会」の開催

写真上:沖縄森林管理署長の主催者挨拶
写真中:環境省による「イリオモテヤマネコの現状」について説明
写真下:西表島エコツーリズム協会事務局長による「ツアーガイドの実践事例」について説明

日付

2009年2月24日

タイトル

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

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ヒナイ川と西田川の2月期利用状況調査を19日(木曜日)、20日(金曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが10組(ガイド含め 37名)、西田川では、カヌーツアーが1組(ガイド含め3名)で、1月調査より少し上向きの利用状況となりました。
さて、今年はヒナイ川、西田川周辺において、オキナワウラジロガシ、オキナワジイなどの亜熱帯広葉樹にたくさんの花芽をつけているのを見かけました。近年、大型台風の襲来により西表島の樹木はダメージを受けましたが、昨年は比較的被害が少なかったことにより樹勢が回復してきたようです。このままいけば、木の実を餌とする動物たちにとって嬉しい実りの秋が迎えられそうです。
また、西田川ではセイシカの花も咲いていました。いよいよ西表島で最も過ごしやすい「うりずん」の季節へと向かっていきます。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(2月分)報告

写真上:船着き場(ヒナイ川)
写真中:サンガラの滝(西田川)
写真下:セイシカの花(西田川)

日付

2009年2月23日

タイトル

漂流・漂着ゴミ検討委員会及び仲間川WGに出席

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2月16日(月曜日)、環境省主催の漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査検討会に、2月19日(木曜日)沖縄県主催の仲間川ワーキンググループに出席しました。
今回で最後となった漂流・漂着ゴミの検討委員会にはオブザーバーとして初めて出席しましたが、ゴミ問題のリサイクルの難しさ、ボランティアによる回収の限界、海岸管理者の役割、回収しても次々に押し寄せる漂着ゴミについて各委員から発言がありました。また、事務局から漂着ゴミの処理に要する試算値(雇用効果など含む)を、千葉ロッテマリンズの春季キャンプの経済効果と比較した説明は、大変興味深く拝聴しました。(詳しくは新聞記事に掲載)
仲間川ワーキンググループも今回が最後(3年間継続して開催)となり、各出席者から今後の運営について、特に経費面について、積極的に発言がありました。そのなかには「ふるさと納税制度は仲間川に使途限定することも可能」、「観光客に経費面で協力して頂くには仲間川の取り組みについてPRすることも重要」など次々に出てくるアイデアに「今回で最後になることは残念、次回以降、県が音頭を取りボランティアで出席してはどうか。」という結論で閉会となりました。

日付

2009年2月13日

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平成20年度「自然環境教育推進のための連絡会」開催について

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1月29日(木曜日)、西表島における自然環境教育推進のための連絡会を竹富町離島振興総合センターにおいて開催しました。この連絡会は西表島内の小中学校と支援可能な機関・団体が参集し、自然環境教育に関する情報や意見の交換、連絡調整を行い、自然環境教育を推進して行くことを目的に開催してます。
会議では、平成19年2月に当センターが作成した「西表島での自然環境教育カリキュラム」の活用、改正などについて積極的な意見交換が行われました。
また、このカリキュラムを活用して、上原小学校が作成した「平成20年度環境教育マトリックス」について、吉濱校長先生から環境教育の基本的な考え方などを踏まえ詳しく説明して頂きました。
白浜小学校の屋部校長先生から、支援機関の協力を得た実践事例集についての説明をしていただきました。当日、出席できなかった船浮小学校の実践事例は事務局から説明しました。
最後に、連絡会は毎年開催すること及び実践事例集は引き続き作成して頂くことなどを申し合わせて会議を終了しました。

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平成20年度「自然環境教育推進のための連絡会」開催について

写真:連絡会開催状況(竹富町離島振興総合センター)

日付

2009年2月13日

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平成20年度野生生物保護対策検討会イリオモテヤマネコ保護増殖分科会出席

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1月30日、環境省主催の分科会が竹富町離島振興総合センターで開催され、ふれあいセンターからオブザーバーとして出席しました。
会議では、先ず環境省から平成20年度に実施した、生息状況モニタリング、保護対策、外来生物対策、イリオモテヤマネコ生息状況等総合調査(第4次)の結果など保護増殖事業の取り組み状況について報告され、検討委員により議論されました。次に、沖縄森林管理署、竹富町、NPOどうぶつたちの病院及び八重山支庁土木建築課からそれぞれが取り組んでいる保護対策などが報告されました。
イリオモテヤマネコは現在、100頭前後しか生息していないと言われ、絶滅が危惧されています。最近では、好適環境の減少及び交通事故、イヌ、病気など外的要因による減少もますます心配されているところです。西表島の住民及び様々な機関の積極的な取り組みによって保護増殖事業計画の目標である「イリオモテヤマネコが自然状態で安定的に存続できる状態」に一日でも早くなるようセンターも協力していきたいと考えています。

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平成20年度 野生生物保護対策検討会イリオモテヤマネコ保護増殖分科会出席

写真:イリオモテヤマネコ保護増殖分科会

日付

2009年2月13日

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森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

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2月10日、森林総合研究所、林木育種センター本所、九州育種場からの出張者に対し、当ふれあいセンターが取り組んでいる仲間川マングローブ林のモニタリング、海岸林再生試験、森林環境教育拠点施設である西表亜熱帯樹木展示林内の木道等を案内しました。
仲間川では、林木育種センター西表熱帯林育種技術園と共同で取り組んでいる希少種タシロマメの現況等について、南風見田の海岸では、ギンネムのマルチングによる抑制試験、在来種の植栽及びモクマオウの枯損等について見てもらいました。
短い時間でしたが、当ふれあいセンターのモニタリングに対する助言も多く、収穫のある一日でした。

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森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

森林総合研究所国際連携推進拠点長ほか来島

写真上:森林環境教育拠点施設の木道の説明
写真中:サキシマスオウノキにて説明
写真下:海岸林での説明

日付

2009年2月9日

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西表縦走線合同巡視

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2月5日、環境省主催による西表縦走線合同巡視が、沖縄森林管理署、八重山警察署、竹富町などの行政機関及び西表島でツアーを実践しているガイドが参加して行われました。浦内川船着き場に集合、登山開始地点である軍艦岩までボートで移動、軍艦岩にて環境省西表自然保護官事務所の自然保護官から注意事項と参加者22名の自己紹介が行われ、ガイドの森本孝房氏の先導で合同巡視が始まりました。
当日の午前中は良好な天候でしたが、午後から雲が増えて中間広場付近では雨に変わりました。途中途中の崩壊地、歩道及び案内板の整備状況などを確認しつつ、中間広場では放置されたテントを回収して合同巡視を無事に終了することができました。
イタチキ川との合流地点では、巨石が台風等による増水によって10m以上も移動していました。西表縦走線はいくつもの沢を渡る必要があり、日頃は、深いところで水深10cm程度ですが、雨が降れば一気に増水することが予想され、天候次第では危険を伴うルートとも言えます。この縦走線の登山は、ガイドの案内によって行われるべきで、単独での利用は是非とも避けるべきことを痛感しました。

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西表縦走線合同巡視

西表縦走線合同巡視

写真上:イタチキ川合流地点に到着(昼食)
写真下:急な歩道

日付

2009年2月2日

タイトル

西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

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1月22日、石垣市健康福祉センターにおいて、平成3年に西表島の国有林内に設定した西表島森林生態系保護地域(約1万2千ha)の区域見直しについて検討するため、第一回西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催されました。九州森林管理局長の挨拶ではじまり、琉球大学熱帯生物圏研究センター馬場繁幸教授を座長に迎えて議事に入り、事務局である九州森林管理局計画課長等から今回の見直しに関する説明が行われ、出席された9名の各委員から活発な意見がだされました。
23日及び24日は、西表島に移動し現地調査が行われました。2日間とも雨中での現地調査ではありましたが、各流域の主要ポイントでは熱心な議論が行われました。
なお、現地調査ではイリオモテヤマネコの糞が2箇所で確認され、出席者を歓迎しているようでした。

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西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

西表島森林生態系保護地域設定委員会が開催される

写真上:検討委員会
写真中:現地調査
写真下:イリオモテヤマネコの糞

日付

2009年1月30日

タイトル

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

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ヒナイ川の1月期利用状況調査を19日(月曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが2組(ガイド含め 8名)のみでした。暦の上では一番寒い「寒の最中」とあって調査結果も同様に今年最も少ない季節どおりの寒い利用状況でした。
さて、16日のことですが、西表島での気温も最低温度が10度近くまで下がり、船浦港付近では凍死したのか分かりませんが、外見上は無傷の「チヌ」が2匹海岸に打ち上げられていたのを発見しました。
一方では、オキナワウラジロガシなどの木々の芽立ちが始まり、若草色の葉っぱが盛んに芽吹き、また、リュウキュウツワブキの黄色い花が今が盛りと咲き誇っています。西表島には春がもうそこまでやって来ているようです。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(1月分)報告

写真上:シレナシジミを説明(ヒナイ川船着き場)
写真中上:芽吹き始めた木々達(ヒナイ川)
写真中下:凍え死んだチヌ?
写真下:リュウキュウツワブキ

日付

2009年1月9日

タイトル

仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

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1月8日(木曜日)、仲間川保全利用協定に基づくモニタリング(砂泥の移動、幼木の生育)の支援を実施しました。
今回の調査で調査開始から丸2年となり、この間の砂泥の移動に伴う変化は、(ア)流出傾向を示している箇所、(イ)堆積傾向を示している箇所、(ウ)変化のない箇所、(エ)増減を繰り返している箇所と調査ポイントによって違っていることがわかりました。
また、幼木の生長の推移では、平成19年1月の平均樹高766mm、今回が906mmで140mmの増、葉の枚数の推移では、平成19年1月の平均枚数が13枚、今回が25枚で12枚の増となり、良好に生育しているようです。
この2年間の傾向が今後も同じように続くのかどうかは、これからもモニタリングを継続していく必要があります。

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仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

写真上:レベル測量による砂泥の移動調査
写真下:仲間川の中州に虹がかかる

日付

2008年12月17日

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木道の起点側に看板設置と木道上にイリオモテヤマネコの糞

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木道を効果的に利用して頂くために、木道の入り口に看板を設置しました。
看板には、西表亜熱帯樹木展示林の位置図と木道等で観察できる樹木の花や実をカラーで掲示しています。
また、この看板の完成検査を実施した12月15日に、イリオモテヤマネコの糞を木道上で発見しました。この木道はイリオモテヤマネコを含む希少動植物のモニタリングを実施することとしていましたので、初めての発見に興奮してしまいました。イリオモテヤマネコには、これからも木道を利用して活動してもらいたいものです。

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木道の起点側に看板設置と木道上にイリオモテヤマネコの糞

木道の起点側に看板設置と木道上にイリオモテヤマネコの糞

写真上:木道の入り口に設置した看板
写真下:イリオモテヤマネコの糞(第1号)

日付

2008年12月17日

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

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ヒナイ川と西田川の12月期利用状況調査を15日(月曜日)、16日(火曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが2組(ガイド含め 8名)、レンタルツアーが1組(1名)計9名、西田川では、カヌーツアーが2組(ガイド含め9名)、レンタルツアーが1組(1名)計10名で、修学旅行シーズンも終わったせいか、めっきり少ない利用状況でした。
ヒナイ川カヌー着き場付近の水場には閑古鳥ならぬカラスが水浴び(カラスの行水?)にやって来て、居合わせた観光客は初めて見る光景に目を白黒して喜んでいました。
さて、西表島もめっきり寒くなり、ピナイサーラ及びサンガラの滝壺へはガイドさんの「泳ぎませんか」との呼びかけにも誰も「遠慮します。」とのことでした。しかし、亜熱帯の島のこと、関東から来たというお客は、「内地は寒いよう!帰りたくない。」とぼやいていました。お互い、風邪などひかないよう心がけたいものです。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(12月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真中:西田川(サンガラの滝)
写真下:カラスの行水(ヒナイ川)

日付

2008年12月15日

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

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12月11日(木曜日)、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川支流のウタラ川上流にあるオヒルギの生育状況及び周辺の地盤高測定などの調査を実施しました。
昨年の強烈な台風などにより、枝の折損や葉量の減少などにより痛々しい姿でしたが、今回の調査では枝葉の量も増え、また新しい芽も発生していることから、順調に回復し生育しているものと思われます。

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

写真上、中:枝葉の量も増え順調に生育している森の巨人オヒルギ
写真下:胎生種子を付けた森の巨人オヒルギ

日付

2008年12月15日

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船浦に自生しているニッパヤシのモニタリングを実施

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12月10日(水曜日)、世界最北端に自生する船浦ニッパヤシの生長量などの調査を実施しました。
今回の調査では、台風などの影響により葉先が折れていたり葉先が枯れていたりした株はあるものの、今年の5月と9月に調査した時に発生していた新しい芽も生長していることから、順調に生育しているものと思われます。

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船浦に自生しているニッパヤシのモニタリングを実施

船浦に自生しているニッパヤシのモニタリングを実施

日付

2008年12月15日

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仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施

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12月8日(月曜日)、日本最大規模を誇る仲間川マングローブ林の生長量等調査を実施しました。
この調査は、平成17年度より定期的に行っていますが、1年前と比較し川沿いに生育していたオヒルギなどの倒伏や枯れが目立って発生しており、これまでの台風などの影響により発生したものと考えられます。
また、今回よりマングローブ林内の明るさを計測する開空度の測定やや稚樹発生状況の調査を新たに追加し、マングローブ林の状況を分析することとしています。

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仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施

仲間川マングローブ林のモニタリング調査を実施

写真上:モニタリング箇所の川沿
写真下:モニタリング箇所の林内

日付

2008年12月15日

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仲間川のマングローブ学習・体験会

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12月6、7日に、沖縄県が主催し、西表島エコツーリズム協会の受託による仲間川マングローブ学習・体験会が行われました。
12月6日は、琉球大学馬場繁幸教授、西表島エコツーリズム協会伊谷玄事務局長を講師に迎え、自然観察指導者を対象として離島振興総合センターでの座学、仲間川及び西表亜熱帯樹木展示林の木道を利用した実践学習が行われました。
12月7日は、琉球大学馬場繁幸教授、東部交通藤崎雅夫支配人を講師に迎え、一般参加者を対象に、離島振興総合センターでの学習と午後からは仲間川でのカヌー及び観光船による体験会が行われました。
初日の参加者は約20名、2日目は約40名が受講しました。両日とも参加する受講者も見受けられ、熱心にメモをとり、わからないことは講師に質問を投げかけていました。また、参加者からは授業料を支払っても良かった、時間が足りないなどの意見が出ていました。

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仲間川のマングローブ学習・体験会

仲間川のマングローブ学習・体験会

写真上:離島振興総合センターでの学習会
写真下:木道での学習会

日付

2008年11月25日

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

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11月21日(金曜日)、西表島東部の仲間川流域に生育しているサキシマスオウノキのモニタリングを、今年の5月以来半年ぶりに調査(樹高、幹周り及び板根の高さなど)を実施しました。
調査は、観光客の観覧の合間と干潮のため遊覧船がサキシマスオウノキの船着場まで着岸できない時間帯を利用して行いました。
午前3時間程度の調査時間でしたが、その間約200名の観光客が訪れて「ワー何これ。」、「すごーい。」など驚きの声があったり、観光客の方で岐阜県から来られた方は、「サキシマスオウノキの板根の大きさも凄いが、西表島の気温が20度を超えていることにも驚いた。」と二度びっくりの様でした。
調査結果では、台風の影響などにより樹高、枝張りに少々の変化がありましたが、他に大きな変化は見られないことから、順調に生育しているものと思われます。

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

日付

2008年11月25日

タイトル

木道周辺のモニタリングを実施

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11月20日(木曜日)、木道周辺のマングローブ林のモニタリングを実施しました。
9月の台風13号の強風等により、オヒルギ5本が倒木枯損、4本が傾いた状態になっています。しかし、オヒルギの枝先には多数の胎生種子が鈴なりになっており、力強さを感じます。木道から上を眺めると、2本の緑色の鉛筆が見えます。双子の胎生種子でした。当分の間は枝の先に付いていると思われますので、興味のある方は木道までおいで下さい。
また、サガリバナ林ではサガリバナの幹や枝が折れているのが確認できます。折れた枝は垂れ下がり、樹皮の一部がわずかに残った状態ですが、枝の先にはサガリバナの花芽が一房付いており、最後の花を咲かせようと踏ん張っているように見えます。

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木道周辺のモニタリングを実施

木道周辺のモニタリングを実施

木道周辺のモニタリングを実施

写真上:双子の胎生種子
写真中:サガリバナの花芽
写真下:倒木したオヒルギ

日付

2008年11月20日

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ウブンドルのヤエヤマヤシ群落でのDVD取材ロケ

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11月17日(月曜日)、「日本の森シリーズ『奄美・沖縄』亜熱帯の森」の撮影のため、取材スタッフ3名が来島し、その一コマとしてウブンドルのヤエヤマヤシ群落において、調査模様の撮影が行われました。
当日の早朝は小雨でしたが、カメラが回り始める頃には、チョウもカメラの前を横切る程に天候が回復しました。しかし、雨合羽を脱ぐこともなく、ウブンドルのヤエヤマヤシでの撮影(約午前2時間)を終了しました。なお、30分間のDVDの中での放映時間は、1~2分程度とのことです。
当センターの活動状況が、例え1分間であってもDVDの映像のワンカットとして組み込まれることは、当センターのPRとなりますので、来年4月のDVDの完成を楽しみにしています。

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ウブンドルのヤエヤマヤシ群落でのDVD取材ロケ

ウブンドルのヤエヤマヤシ群落でのDVD取材ロケ

写真上:滑りやすい山道で器材運搬を支援
写真下:展望所からの撮影

日付

2008年11月20日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

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11月18日、ヒナイ川の11月期利用状況調査を実施しました。結果は、カヌーツアーが6組(ガイド含め 22名)、レンタルツアー(持参含む)が2組(4名)計26名でした。冬期を向かえ、利用客が少なくなってきたようです。ガイドさんの話では「今年の11月は例年に比べ少ないようだ。」とのことでした。やはり近頃の世情を反映しているのでしょうか。しかし、オランダとドイツの外国人カップル、北海道から自前の組み立て式カヌーを担いできたというカップルもいて、それぞれ西表島の自然を楽しんでいるようでした。
さて、九州阿蘇中岳に初冠雪の便りがあり、西表島でも強風波浪の影響で上原港発着の高速船が全便欠航するなど、今年シーズン一番の冷え込みとなりました。訪れたカヌーツアー客は雨合羽姿で南国の寒さをしのいでいましたが、船着き場には季節はずれに咲いたサガリバナが可憐な姿を見せ、観光客からは、口々に「わー、綺麗だ」「今頃咲くんですか?」と言いながらデジカメに納めていました。サガリバナには、まだ花芽が大小いくつか着いており、12月中旬頃までは鑑賞できそうです。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(11月分)報告

写真上:サガリバナをパチリ(ヒナイ川船着き場)
写真中:サガリバナ
写真下:北海道から持参した組み立て式のカヌー

日付

2008年11月20日

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大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

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11月11日から3泊4日の行程で、大分県植物研究会(会長 真柴茂彦)一行が、西表島における野生植物の現況と保護並びに天然記念物保護の現況等について知見を深めることを目的として来島されましたので、植物探索などで当センターが支援しました。
会員の中には、地元、大分県内で自然観察会等の指導的立場にある方、森林生態学を研究しておられる方、また、環境保護活動をしておられるなど蒼々たるメンバーでしたが、亜熱帯の植物を目にするのは、初めての方が多く、遠山自然再生指導官の説明に終始メモをとりながら、「九州の植物とは全然違う」「自然が素晴らしい」「豊かな自然を後世に残したいですね」などと話していました。4日間とも天候に恵まれ、仲間川のサキシマスオウノキ、浦内川のマリュウド、カンピレーの滝周辺をはじめとする西表島の亜熱帯の植物、エメラルド色に映える石西礁湖などを十分満喫して帰られました。今後の大分県植物研究会会員の益々のご研鑽をお祈り致します。

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大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

大分県植物研究会の西表島植物探索を支援

写真上:仲間川のサキシマスオウノキ
写真中:マングローブ林観察(木道にて)
写真下:カンピレーの滝

日付

2008年11月14日

タイトル

海岸林再生試験地の樹高測定を実施

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10月29日(水曜日)に、南風見172は林小班外の試験地設定箇所(マーレ浜、マーレ浜2、マーレ浜3)に於いて、植栽樹種の樹高測定を実施しました。

平成20年3月に植栽したテリハボク、フクギ、イヌマキに苗木の支柱を立て、固体表示用のナンバーテープを付け併せて樹高を測定しました。当日は10月下旬にも拘らず真夏日となり、大汗をかきながらの作業となりました。

各試験地共に、今年9月に襲来した台風(13号・15号)及び夏場の干ばつによる被害は少なく、植栽木は順調な生育をしています。

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海岸林再生試験地の樹高測定を実施

海岸林再生試験地の樹高測定を実施

日付

2008年11月6日

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JICA研修生が来所

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11月4日(火曜日)、西表島の森林の生態等について学習するため、JICA研修生12名と、引率者及び通訳の2名、総勢14名の訪問を受けました。
当日は、石垣地方合同庁舎の会議室にて、西表島の森林、国有林の保護林制度等について説明しました。
翌日の5日(水曜日)は、西表島の仲間川及び大富遊歩道を、ボート及び徒歩で移動しながらマングローブ等の植生について、この他、南風見林木遺伝資源保存林のリュウキュウマツの施業経過及び海岸の保安林の整備状況等について説明しました。
なお、5日の西表島においては、早朝から雷を伴った大雨でしたが、JICAの一行が西表島に入る頃には雲の間から日差しが現れる程に回復しました。しかし、蒸し暑い一日となり、途中途中で水分補給をしながらの現地研修となりました。

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JICA研修生が来所

JICA研修生が来所

日付

2008年10月30日

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

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ヒナイ川と西田川の10月期利用状況調査を16日(木曜日)、17日(金曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが14組(ガイド含め54名)、トレッキングが1組(2名)計56名、西田川では、カヌーツアーが3組(ガイド含め11名)でした。
西表島にも新北風(ミーニシ)が吹きはじめ、いくぶん過ごしやすい季節になってきました。しかし、日中は未だ汗ばむ暑さが続き、調査当日も「冷たい。冷たい。」と言いながらも楽しそうに滝壺で楽しむ光景が見られました。これから、例年によると冬期に向かい少しずつ利用客が少なくなっていきますが、その分ゆったりとしたカヌーツアーが出来るものと思います。是非、冬期にも多くの方の利用をお願いしたいものです。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(10月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真下:西田川(サンガラの滝)

日付

2008年10月30日

タイトル

浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

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10月10日・27日、浦内川マングローブ林の生長量調査として樹高、胸高直径及び枯死の状況を調査しました。
この調査は、平成17年度より実施しており、今回、調査項目を稚樹の発生状況及び林内の明るさを測定する開空度を新たに追加し、マングローブ林の状況を分析することとしました。
今後、新たに追加した調査項目などをまとめ、浦内川マングローブ林の隆替状況として報告することとしています。

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浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

浦内川マングローブ林のモニタリング調査を実施

日付

2008年10月30日

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仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

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10月14日(火曜日)、仲間川保全利用協定に基づくモニタリング(砂泥の移動、幼木の生育)の支援を実施しました。
前回の7月15日以降、西表島には2つの台風が接近し、河川の増水による杭の流出等を懸念しましたが、その心配もなく無事に終了することができました。
また、当日は、沖縄県の広報番組の仲間川保全利用協定への取材もあり、仲間川保全利用協定の締結事業者、沖縄県、取材スタッフが参加する中でのモニタリングは、にぎやかな中で終了しました。

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仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

仲間川保全利用協定に基づくモニタリングを支援

日付

2008年10月15日

タイトル

仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

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10月6日、西表島西部仲良川上流に植栽されているスギの調査を実施しました。現地はナーラの滝から上流へ約500mに位置しています。ナーラの滝まではトレッキングコースとして歩道が整備されていますが、滝からは、道なき山中をかき分け進みました。スギが生育している場所は、戦後まもなく仲良作業場が設置(1948.8~1949.6)され燃料用として木炭が作られた付近のようです。船浮に住む地元の方の話によると、当時、そこには約400名位が住んでおられたそうです。スギはその時代に植えたものと考えられます。スギは大小2本あり、大きい方が胸高周囲51cm(直径16cm)、樹高11m、小さい方が胸高周囲21cm(直径6cm)、樹高7mありました。
スギの周辺の林内には、缶詰とビール瓶などが散在しており、当時の山中での生活の跡がたくさん残されていました。戦後の復興、燃料確保のため、このような山中で過ごされた方々のことを思うと頭の下がる思いがしました。

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仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

仲良川のスギ植栽木調査(名木等調査)を実施

写真:日本最南端のスギ

日付

2008年10月7日

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ウブンドルのヤエヤマヤシ調査を実施

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平成20年10月1日から仲間川中流部のウブンドルのヤエヤマヤシの現状調査を開始しました。初日は、リュウキュウイノシシ、カンムリワシ、オオコウモリなどの動物の出迎えがあり、2日目はイリオモテヤマネコの真新しいフンにも遭遇しました。
今年9月の台風13号、15号では、八重山地方に大きな被害をもたらしましたが、ウブンドルのヤエヤマヤシに至る高台に鎮座していた巨木(オキナワウラジロガシ)も例外ではなく、今回の台風で倒木してしまいました。本命のヤエヤマヤシは、落葉は見られるものの、倒木する個体は少なく、台風の影響は少なかったようです。
ヤエヤマヤシの調査は10月に終了し、その後取りまとめを行う予定です。

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ウブンドルのヤエヤマヤシ調査を実施

ウブンドルのヤエヤマヤシ調査を実施

写真上:ヤエヤマヤシ調査
写真下:倒木した巨木オキナワウラジロガシ

日付

2008年9月29日

タイトル

船浮地区で名木調査を実施

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平成20年9月26日、船浮小中学校にて、モクマオウ、デイゴ、ヤエヤマハマゴウの調査を実施しました。
この他、船浮地区ではカマドマのクバデサ、また、地元の方の案内でヤエヤマハマゴウの群生地についても調査しました。ヤエヤマハマゴウの群生地では、蚊の大群に遭遇し、手で1回叩くと5~6匹の蚊を退治することができましたが、次々に新鮮な血を求めてやってくる蚊の群れに立ち向かうことができず、早々に退散しました。
今回、調査した以外にも、船浮地区には名木集に収録したい樹木があることが判明しましたので、次回、日程調整ののちに再調査を行うこととしています。

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船浮地区で名木調査を実施

日付

2008年9月25日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告

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ヒナイ川の9月期利用状況調査を22日(月曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが27組(ガイド含め180名)、レンタルカヌーが2組(3名)計183名でした。
調査当日は、この夏最後の連休とあって、また、台風の襲来情報も無くカヌー着き場には、この日の累計で133艇が押し寄せ最高(毎月1回の調査ですが)の賑わいを見せていました。さて、迷走大型台風13号が9月中旬襲来しました。西表島の直撃は避けられましたが、東部地区の大原、古見方面において風が強かったのか樹木の枝葉飛散など影響を及ぼしているのを多く見かけました。西部地区のヒナイ川、ピナイサーラの滝散策コース周辺においては、倒木や落枝など被害はあまり見受けませんでしたが、枯れ枝などが樹上に引っかかっている場合がありますので、台風通過後も上方確認を行い、安全にも配慮した散策をお願いします。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(9月分)報告

日付

2008年9月25日

タイトル

西表島の各学校の名木調査を実施

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平成20年9月16日から西表島内の各小中学校を訪問し、学校を代表する樹木等について聞き取り調査を実施しました。
各学校で教えて頂いた代表すると思われる樹木については、胸高直径(もしくは根元廻り)、樹高を測定し、名木集として冊子に編纂することにしています。名木調査は始まったばかりですので、西表島に存する巨樹・巨木、地区を代表する木、由緒のある木など、皆様方からの情報の提供を当センターまでお願いします。
各学校では、突然の訪問にも係わらず親切な応対をして頂き、ありがとうございました。お礼を申し上げます。

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西表島の各学校の名木調査を実施

西表島の各学校の名木調査を実施

写真:古見小学校のガジュマル

日付

2008年9月8日

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「亜熱帯森林・林業研究会」において仲間川・浦内川流域マングローブ林の状況を発表

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平成20年9月5日(金曜日)、那覇市において「平成20年度亜熱帯森林・林業研究会」が開催され、当センターから濱田自然再生指導官が「仲間川・浦内川流域マングローブ林の状況報告」について発表しました。
「亜熱帯森林・林業研究会」は、平成15年3月に、大学、行政、民間の様々な立場から亜熱帯森林・林業に関わる者が、総合的なネットワークに基づく意見交換や技術情報を発表する場の確立のために設立されました。
今回は16課題の研究成果等が発表され、活発な意見や質問などがあり、亜熱帯森林を次世代に引き継ぐための充実した研究会となりました。

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「亜熱帯森林・林業研究会」において仲間川・浦内川流域マングローブ林の状況を発表

日付

2008年8月29日

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

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ヒナイ川と西田川の8月期利用状況調査を22日(金曜日)、26日(火曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、ヒナイ川では、カヌーツアーが24組(ガイド含め159名)、レンタルカヌーが1組(2名)計161名、西田川では、カヌーツアーが5組(ガイド含め37名)でした。
夏休みも後半とあって親子連れの利用者を多く見受けました。親子でカヌーを漕ぐ姿、小学生が1人乗りカヌーを上手に漕ぐ姿と、楽しい家族のふれあう姿が見られました。
さて、八重山地方ではお盆過ぎから、まとまった雨が降らず、ピナイサーラの滝(ヒナイ川)、サンガラの滝(西田川)とも流水量が少なく勇壮な姿は見られません。訪れた観光客も少し残念そうな顔をしていました。しかし、子供達は、滝壺に浸かって歓声をあげて楽しんでいました。南の島の楽しい思い出、いつまでも忘れないでもらいたいものです。

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平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

平成20年度ヒナイ川、西田川の利用状況調査(8月分)報告

写真上:ヒナイ川(船着き場)
写真下:西田川(サンガラの滝)

日付

2008年8月21日

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日本大学の学生が来所

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8月19日、独立行政法人林木育種センター西表熱帯林育種技術園の就業体験実習(インターンシップ)に参加している日本大学の学生5名が、当センターを職場訪問のため来所しました。
当センターでは、西表島のマングローブ林でのモニタリング、移入種ギンネムの抑制試験等の自然再生活動、あるいは西表島で実施している森林環境教育等の取り組みについて説明しました。

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日本大学の学生が来所

日付

2008年8月4日

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木道の施錠について

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8月1日(金曜日)、西表亜熱帯樹木展示林から仲間川支流に至る木道(150m)の安全確保のため、進入口の2箇所に施錠しました。
木道は、地元の小中学校の森林環境教育の場として活用するほか、一般利用者についてはガイド講習会を受講したガイドが安全に案内することになっています。
今回の施錠により、木道の安全の確保がこれまで以上に図られるものと考えています。

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木道の施錠について

木道の施錠について

日付

2008年8月1日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

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ヒナイ川の7月期利用状況調査を30日(水曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが21組(ガイド含め134名)、レンタルカヌーが5組(13名)で合計26組147名でした。
前日まで、台風8号の影響で石垣島と西表島を結ぶ船舶の欠航などの影響がでていたので、利用者状況が心配された今月の調査でしたが、夏休み本番とあって本年度最高の利用状況を記録しました。特に、小学生や幼稚園児など子供連れの利用者が目立ちました。ピナイサーラの滝壺で泳いできた子供達は一様に「気持ち良かった」と感想を話してくれました。西表島での思い出をたくさん作り帰ってもらいたいと思います。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(7月分)報告

日付

2008年7月31日

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職員の校内研修会で植物の同定を支援

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7月25日石垣市立白保小学校(西村友三郎校長)の校内研修会に出席し、校内の樹木を中心とした植物の同定指導を行いました。
同校は100年以上の歴史を有し、広い校内には「白保小学校の三本木」と称される大木をはじめ素晴らしい樹木がたくさん生育しています。当日は遠山指導官が樹木の名前、特徴及び方言名などを詳しく説明し、先生方はメモをとるなど熱心に聞いておられました。学校では今後、樹木にラベルを張り、環境教育、理科教育にこの「学校の森」を活用したいとのことです。当センターでは、後日、調査した植物リスト及び配置図を作成したCDファイルお届けし大変喜ばれました。

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職員の校内研修会で植物の同定を支援

職員の校内研修会で植物の同定を支援

職員の校内研修会で植物の同定を支援

日付

2008年7月31日

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上原小学校にて自然環境カリキュラムについて説明

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7月22日(火曜日)、上原小学校にて先生方の校内研修がありました。当センターにも出席の要請があり、遠山自然再生指導官が、平成18年度に作成した「西表島での自然環境カリキュラム」等について説明しました。
その後の意見交換で、先生方から、身近な野草・薬草等について、地元の素材を生かした授業のあり方についての質問があり、今後、取り組むべき課題の一つであるカリキュラムのバージョンアップの参考となる貴重なご意見を賜りました。
学校からこのようなカリキュラムの説明等の要請があれば、喜んでお伺いしたいと考えています。

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上原小学校にて自然環境カリキュラムについて説明

日付

2008年7月15日

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仲間川保全利用協定のモニタリングの支援活動を実施

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7月14日、仲間川保全利用協定の締結事業者が実施するモニタリングの支援活動を行いました。
モニタリングは、砂泥の移動状況と幼木の生長について定期的に調査を行うことにしており、取りまとめたデータについては、保全利用協定の締結事業者と情報を共有し、仲間川の保全活動に寄与することを目的としています。
当日は、良好な天候に恵まれ、水面から現れている砂泥移動を計測するために設置した杭を見るのもまぶしい程でした。
今後とも、仲間川のマングローブ林の保全のため、経過観察を継続して行っていきたいと思っています。

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仲間川保全利用協定のモニタリングの支援活動を実施

仲間川保全利用協定のモニタリングの支援活動を実施

日付

2008年7月4日

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平成20年度那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

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7月3日に那覇市において三者による連絡会議が開催されました。
今年度の各機関による業務の取り組み状況、今後の展開及び希少種等の保護に係る連携の必要性などについて報告がなされ、それらに係る質疑応答を行いました。今後とも、共通する課題について連携を密にすることとして会議を終了しました。

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平成20年度 那覇自然環境事務所、沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターとの連絡会議の開催

日付

2008年7月1日

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サガリバナ開花情報

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本年3月、西表亜熱帯樹木展示林に隣接した箇所に新たに設置した木道周辺において、ぼつぼつサガリバナが咲き始めています。6月30日現在では、一部が開花を始めたものの、これからが本番を向かえます。なお、サガリバナの花は夜に開いて朝には落ちてしまいます。写真は、朝の午前8時20分頃に写したものです。

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サガリバナ開花情報

サガリバナ開花情報

サガリバナ開花情報

写真上:木道入り口地点
写真中:ヤエヤマオオタニワタリに落ちた花びら
写真下:大部分はまだ蕾です

日付

2008年6月23日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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平成20年6月17日に、国指定の天然記念物となっている船浦のニッパヤシのモニタリング調査を実施しました。今回の調査は、ニッパヤシの樹勢の状況把握、葉数、葉高について測定しました。
調査結果としては、ほとんどの株に新芽が発生し、視観的にも葉色が良く、葉高もまずまずの成長を示していることから、順調に生育しているものと思われます。
(ニッパヤシ(Nypa fruticans Wurmb.)は、ヤシ科に属する1属1種で、灌木状の雌雄同株のヤシで、フィリピンなどの熱帯に分布域をもつものの台湾には分布せず、台湾を飛び越えた沖縄県の西表島の船浦と内離島に分布し、我が国唯一の自生地にもなっており、さらに本種の分布の自生地北限として植物地理学上重要となっています。)

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

写真上:葉高の調査状況
写真下:種子の結実状況

日付

2008年6月23日

タイトル

森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

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平成20年6月16日に、森の巨人たち百選に選ばれている浦内川上流のオヒルギに係るモニタリング調査を実施しました。このオヒルギは平成18年度に樹勢回復処置を実施しましたが、その後の大型台風に遭い枝の折損や開空度から葉量の減少などがありました。
今回の開空度調査でも、6ヶ月前(平成19年12月測定)と同程度の数値となっており、樹勢の回復状況について、今後もモニタリングを実施していくこととしています。

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森の巨人たち百選のオヒルギのモニタリング調査を実施

写真:根張りの測定状況(周囲389cm)

日付

2008年6月19日

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平成20年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告

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西田川とヒナイ川の5月期利用状況調査を10日(火曜日)、12日(木曜日)にそれぞれ実施しました。結果は、西田川では、カヌーツアーが1組(ガイド含め7名)、レンタルカヌーが1組(1名)計8名、ヒナイ川では、カヌーツアーが8組(ガイド含め34名)でした。
調査は梅雨の最中ではありましたが、両日とも晴れ間が見られ、ヒナイ川に訪れたツアー客は歩道沿いに咲いたヤエヤマノボタン、コウトウシュウカイドウ、マルヤマシュウカイドウなど南国の珍しい花々を観察しながら、ピナイサーラの滝上、滝壺へと向かっていました。また、西田川ではサンガラの滝周辺でサクラランやタカサゴシラタマの花に目をやり珍しそうに観察されていました。
さて、沖縄地方は6月17日に梅雨明けしました、これから本格的な夏です。野外では熱中症予防のため、小まめな水分補給に心がけましょう。また、当センターでは5~6月に山中の歩道沿いでヤエヤマアシナガバチの巣を3個駆除しました。例年に比べ多いようです。サキシマハブ、ヤマンギ(イワサキカレハ幼虫)・・・・・くれぐれもご用心!!

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平成20年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告

平成20年度西田川、ヒナイ川の利用状況調査(6月分)報告

日付

2008年6月18日

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西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

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6月13日(金曜日)西表島カヌー組合(川満晃弘組合長)がピナイサーラの滝壺で人命救助の現場対応訓練を実施し、カヌー組合員、警察署、消防団員、森林管理署、当センターなどから総勢22名が参加しました。
訓練は、先ず、講師から頭部損傷、腕骨折等に対応した三角巾の使い方など簡単な応急措置を教った後、ツアー中に滝壺でケガ人が出たとの想定で行われました。参加者は、緊急連絡先の確認、救助者自らの安全確保、応急措置の確認などを打ち合わせ、滝壺に飛び込み救助訓練に掛かりました。滝壺でのケガ人の収容、搬送、応急措置まで一通り終わった後、バーティカルストレッチャー(担架)を使用し、約500m離れたヒナイ川のカヌー係留所まで搬送しました。ケガ人役には、体重が少々軽目の祖納森林事務所稲員(いなかず)森林官がなりましたが、それでも6名で悪戦苦闘しながら搬送しました。カヌー係留所からは救助用のカヌーにケガ人を乗せ固定し、実際漕いでもケガ人に支障が無いかを確認しながら、マーレ川にあるカヌー置き場まで搬送して現場訓練を終了しました。その後、船浦のときめきホールで昼食と反省会を行いました。反省会では参加者全員から感想が発表され「ケガ人を出さないようガイドしたい」「搬送中の自らの安全確保」「ハブ、蜂に対応した訓練が必要」などが出されました。最後にカヌー組合の今後の安全への取り組み方向が示され訓練が終了しました。
このような、カヌー組合の安全に対する熱心な取り組みで、安全かつ楽しいガイドツアーが行われるものと思います。参加された皆さん本当にお疲れ様でした。

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西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

西表島カヌー組合が「救助訓練」を開催

日付

2008年6月11日

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木道周辺のモニタリングを開始

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西表島の森林環境教育の拠点として、仲間川支流(北舟付川)に隣接するマングローブ林内に設置した木道(延長153m)周辺の環境変化について、継続観察するための調査区域を設定しました。
今後は、6ヶ月毎にモニタリングを行い、木道を設置したことに伴う環境変化を調査していくこととしています。

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木道周辺のモニタリングを開始

木道周辺のモニタリングを開始

日付

2008年5月30日

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新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

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平成19年度より西表島の海岸林において、外来植物ギンネムの根株の萌芽を抑制するため、ゴムシートによるマルチングを行ってきたところです。その試験結果としては、海岸前線部のマルチング株で8割強、調査プロット全体でも5割弱の発生が見られ、抑制の困難さを思い知らされることととなりました。
このような昨年度の結果を踏まえ平成20年度からは、(ア)薄い(0.18mm)シートを採用し根株に対し密閉度を高める。(イ)タッカ針の打ち込み数を増やしシート内で萌芽した茎の移動を防止する。(ウ)地表部にかかるシート幅は余裕をもたせ裾に土を盛り上げて光を遮断する。以上の3点について、改善を図り経過を観察していく方針です。

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新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

新たなギンネムの萌芽抑制試験を開始

日付

2008年5月23日

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「ツアーガイド講習会」を開催

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沖縄森林管理署及び西表森林環境保全ふれあいセンターが主催する「ツアーガイド講習会」を、5月22日(木曜日)西表島の竹富町離島振興総合センターで、環境省石垣自然保護官事務所、竹富町商工観光課、西表島エコツーリズム協会などの協力を得て開催しました。
講習会は、西表島の森林環境教育の拠点として、仲間川支流(北舟付川)に隣接するマングローブ林内に設置した木道(延長153m)を利用してツアーガイドを行うガイドさん達を対象に、今回、初めて実施したものです。
講習内容は、自然公園法、国有林の保護林制度、ツアーガイドの基本的な知識などの一般的知識に併せ、木道利用に当たっての注意事項など多岐にわたり、ガイドさんのスキルアップにも役立つことから熱心に受講されていました。今回、受講された39名のガイドさんには木道の「利用許可証」を交付し、安全な木道の利用と希少野生動植物種などのモニタリングに協力していただくこととしています。

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「ツアーガイド講習会」を開催

日付

2008年5月23日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

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ヒナイ川の5月期利用状況調査を20日(火曜日)に実施しました。結果は、カヌーツアーが12組(54名(ガイド含む))、レンタルカヌーが1組(1名)、徒歩ツアーが1組(3名(ガイドなし))計58名となりました。ゴールデンウイークも終わり一段落といった利用状況のようです。
さて、西表島の梅雨入りは例年5月の上旬ですが、本年はだいぶ遅れています(22日入梅)。調査当日は朝から少し雨がぱらついたものの、昼前からは青空も見えて絶好の観光日よりとなりました。ツアー客は、時折、風で運ばれてくる「クロツグ」の甘い香りに心を癒やされ、ピナイサーラの滝で大自然を満喫していました。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(5月分)報告

日付

2008年5月21日

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

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5月16日西表島の生態系を代表する植物で最大を誇る仲間川のサキシマスオウノキを保全・管理するモニタリングを、昨年の11月20日以来半年ぶりに生育状況の調査、樹勢を判読するための開空度などの調査を実施しました。
調査は観光客の観覧の合間と干潮のため遊覧船がサキシマスオウノキの船着場まで着岸できない時間帯を利用して行いました。
当日は天候に恵まれましたが、顔面に群がる蚊を追い払いながらの作業となりました。
調査結果では、枝張り、着生植物などに変化がありましたが、他に大きな変化は見られないことから、順調に生育しているものと思われます。

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森の巨人たち百選サキシマスオウノキ(仲間川)のモニタリング調査を実施

日付

2008年5月15日

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古見岳登山道沿線の名木等を調査

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5月8日に、古見岳登山道沿線における巨樹巨木の調査を実施しました。
この日は、五月晴れに恵まれ、歩くだけで汗が噴き出し、急坂では足を上げることが苦痛に感じる程でしたが、予定していたリュウキュウコクタンとフクギの測定を行うことができました。
当センターでは、今後、西表島の巨樹、巨木及び神木などの調査を行い、とりまとめたいと考えています。このため、西表島で現存している巨樹、巨木、神木あるいは何らかのいわれのある木をご存じの方からの情報をお待ちしていますので、よろしくお願いします。

(測定結果)

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古見岳登山道沿線の名木等を調査

日付

2008年5月9日

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(4月分)報告

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平成20年4月期の利用状況調査を、ヒナイ川を22日(火曜日)及び西田川は23日(水曜日)実施しました。結果は、ヒナイ川がカヌーツアー9組(44名(ガイド含む))のみで、西田川については利用者はいませんでした。西表島はレジャーシーズン最中といった感じですが、当日は、あいにくの大雨で利用者は少なかったようです。
利用者の中には、アメリカ、北欧など海外からのツアー客も見受けられました。「あいにくの雨で残念でしたね」と言葉をかけると、「アドベンチャー」と意外にも満足そうでした。また、北欧の方は、そぼ降る雨の中、滝壺で泳がれるなど、外国の方は自然と親しみ方が少し違うなと感じました。
※利用状況調査については、昨年度に引き続き、本年度もヒナイ川は月1回、西田川は2ヶ月に1回実施しますので、調査にご協力いただきますようお願い致します。

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平成20年度ヒナイ川の利用状況調査(4月分)報告

日付

2008年5月9日

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仲間川のモニタリングを実施

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4月16日(水曜日)、仲間川地区保全利用協定の締結事業者が行う仲間川の砂泥の移動等のモニタリング調査の支援を、当センター職員が実施しました。
このモニタリングは3月毎に実施しており、昨年1月に開始し、今回で6回目になります。
また、4月22日(火曜日)には、仲間川地区保全利用協定の締結事業者、環境省、沖縄県、竹富町などの関係者による意見交換会が開催され、当センターはこれまで実施してきたモニタリング((ア)砂泥の移動調査、(イ)ヒルギ類の幼木の生長調査)について説明しました。

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仲間川のモニタリングを実施

仲間川のモニタリングを実施

日付

2008年5月9日

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

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4月15日(火曜日)、船浦ニッパヤシ植物群落保護林のモニタリング調査を実施しました。今回は、地盤高を主体とした調査でしたが、地盤高は特に変化は見受けませんでした。ニッパヤシの生長状況は一昨年来の大型台風により成葉に被害を受けていましたが、今回、殆どの株に新芽が観察されるなど、樹勢の回復は順調に図られているものと思われました。

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船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

船浦ニッパヤシのモニタリング調査を実施

日付

2008年5月9日

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仲間川支流に木道が完成

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西表島東部の大富遊歩道沿いの西表島亜熱帯樹木展示林から仲間川の支流(北船付川(にしふなつきかわ))に至る延長153mの木道が、この度、沖縄森林管理署の施工により完成しました。
この木道は、西表島の小中学校の児童生徒が、潮間帯のマングローブ林からサガリバナ等の湿地林、さらに、オキナワウラジロガシ等の山地林等の標高差の違いにより出現する多種多様な植生及び希少な動植物等について理解を深める場として、また、木道を活用したモニタリング等の自然観察の場として利用して頂くこととしています。
この木道は、児童生徒を対象とした森林環境教育を推進するための施設ですが、沖縄森林管理署と西表島森林環境保全ふれあいセンターが主催するツアーガイド講習会を受講したガイドが、一般利用者を安全に案内する場合に限り、利用して頂くこととしています。

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仲間川支流に木道が完成

仲間川支流に木道が完成

日付

2008年4月3日

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西表島で希少植物の生育状況調査を実施

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3月27日西表島で生育が確認されているタシロマメの生育状況調査を実施しました。タシロマメはマメ科の常葉高木で、環境省レッドデータリストで絶滅危惧1A類(CR)に指定され、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い種とされています。タシロマメの調査は昨年度から始めたもので、今年度も胸高直径約30cm、樹高約13mの木を最高に周辺にも幼木を数本確認しました。当センターでは、今後も現地での生育の推移を見守るとともに、苗木の増殖についても検討したいと考えています。

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西表島で希少植物の生育状況調査を実施

お問い合わせ先

西表森林生態系保全センター 
ダイヤルイン:0980-88-0747
FAX:0980-83-7108

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