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野呂川地区民有林直轄治山事業地は、山梨県南アルプス市の北西部、長野県と静岡県に接する標高3,000m級の南アルプス連峰の北西に位置しています。
平成19年度には、小武川上流部の湯沢地区について、上流部の土砂発生源である大規模な崩壊地の存在と、高度な技術を要することなどから、山梨県の要請を受けて野呂川地区民有林直轄治山事業区域(湯沢地区)として、事業追加され、事業区域面積が9,052ヘクタールから9,280ヘクタールとなりました。野呂川流域は、南アルプス国立公園であり、湯沢地区は南アルプス巨摩県立自然公園となっています。また、全域が水源かん養保安林となっています。
山梨県は、甲府盆地といわれるように、四方の山々に囲まれた地域であり、古くは、建築や産業資材、燃料資源として木材に大きく依存していた時代背景もあって、明治時代には、十数回の水害が発生した記録が残っています。明治44年になって、災害復興を旨とし御料林が下賜(恩賜林)されその面積は、県内森林の半分近くを占めています。
これまでに昭和28年、34年、41年と幾度も大災害に見舞われ、野呂川流域においても、昭和34年の台風豪雨により甚大な被害を受け「特殊緊急治山事業」の指定県となりました。同時に民有林直轄治山事業が導入され、当時の東京営林局直轄治山事業所(現在は関東森林管理局山梨森林管理事務所野呂川治山事業所)によって昭和34年から事業が着手され、今日に至っています。
野呂川地区民有林直轄治山事業は、昭和34年に着手し、これまでに、渓間工385基、山腹工169ヘクタールを実施してきていますが、9,280ヘクタールに及ぶ広大なエリアと、標高の高い厳し施工条件であるため施工効果の早期発現や優先順位を踏まえつつ、計画的に着実に森林復旧を目指して取り組んでいます。
昭和40年頃 |
昭和47年 |
平成25年 |
昭和57年 |
平成元年 |
平成21年 |