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活動内容(ほ乳類モニタリング)

ほ乳類モニタリングワーキンググループ ~動物たちの暮らす森~

 赤谷プロジェクトでは、多様な動物が健全な状態で生息する森林を目指した取り組みを進めています。

 その一環として、ほ乳類を指標として、人工林から自然林への回復状況を評価する手法を検討するとともに、人と動物との軋轢の解消に向けて、赤谷プロジェクトと地域の関係者との情報共有・連携した取り組みを行っています。

 これまでにセンサーカメラを51地点に設置し調査した結果、本州に生息するほ乳類の大半と言える48種類の生息を確認しており、赤谷の森はほ乳類の生息環境として良好な状態が保たれていると言えます。

(センサーカメラが捉えた赤谷の森のほ乳類)

 ツキノワグマ2 キツネ3 カモシカ 猿 ムササビ うりぼう

 ツキノワグマ                   ホンドギツネ                     ニホンカモシカ                    ニホンザル                      ムササビ                       イノシシ(うり坊)

 

 ニホンジカ被害の未然防止に向けた取り組み

  ニホンジカによる植物の摂食被害により、森林生態系や生物多様性に大きな影響が出ていることが日本各地の事例から判明しています。赤谷プロジェクトの目標である生物多様性の復元を達成するためには、ニホンジカの摂食被害によって今後懸念される森林生態系や生物多様性への悪影響を回避することが必要です。このため、平成25年度に、赤谷の森のニホンジカと植生への影響の現状評価を行うとともに、ニホンジカ被害を未然に防止するための総合的な対策の検討に先駆的に取り組むため「ニホンジカ検討会」を設置し、ニホンジカの侵入を関知するための常時のモニタリングの実施と、被害の未然防止型の取組について検討を行っています。 

 また、野生鳥獣の被害は範囲や態様が広いため、関係者が連携して取り組むことが必要です。このため、赤谷プロジェクトでは、「赤谷の森」だけではなく、その周辺部の生態系被害や農林業被害を未然に防ぐものと位置付けて関係者と連携した取組を進めています。
 日本全国において急速な分布拡大が認められるニホンジカの「未然防止型被害対策としての低密度管理」のモデル的な取り組みを行っていきます。

 ニホンジカセンカメ 鉱塩シカ 笹の食痕 リョウブ樹皮はぎ

 センサーカメラが捉えたニホンジカ        鉱塩による誘引試験               笹の食痕                      リョウブの樹皮剥

 

ホンドテンモニタリング 

 ほ乳類の食性から森林の状況を考察するため、森林の多様な環境に適応でき、植物質から動物質まで幅広い食性を持つホンドテンの調査を行っています。

    
冬のホンドテンは体毛がきれいな金色に       

センカメテン 

センサーカメラが捉えたテン 


 テンモニ糞採取 テンモニ テンの足跡2  テン糞 
ホンドテンの糞を採取する様子          サポーターによるホンドテンモニタリング    テンの足跡                      テンの糞  ホンドテンの糞のサンプリングの際は写真でも記録します。

 

 実践環境教育マニュアル【森へのアプローチ】「ホンドテンは森をどう見ている?」

  赤谷センターと赤谷プロジェクト・サポーターのホンドテン・モニタリングチーム(通称テンモニ隊)では、協働して「実践環境マニュアル【森へのアプローチ】ホンドテンは森をどう見ている?」とホンドテンやモニタリングの方法をわかりやすくまとめた「始めよう!ホンドテン・モニタリングどうしてホンドテンなの?~」を作成しました。皆さんも一緒に取り組んでみませんか? 

 

ホンドテンモニタリング調査報告書

  2015年度調査報告書(PDF:1,322KB)

  2014年度調査報告書(PDF:1,403KB)

(参考)平成18年度の採餌動植物の傾向



 

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