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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    北海道大分水点に記念碑を設置

    ~一粒の雨は、北海道の雄大で豊かな森林(やま)から川へと注ぎ、肥沃な大地へ、そして海に注ぐ~

    集合写真 

    【北海道森林管理局】 


    秋も深まった10月12日(土曜日)三国山山頂から西に300メートル程の分水界に設置した「北海道大分水点の碑」を記念し、除幕式を行いました。

    日本海に注ぐ石狩川、太平洋に注ぐ十勝川、オホーツク海に注ぐ常呂川の源流が、留辺蘂町、上川町、上士幌の三町の交点にあるはず。
    異なる海域に流れ出る流域を分ける分水嶺を「大分水嶺」とすると、北海道には3つの大分水嶺が存在する。
    これら3つの大分水嶺が交わる貴重な点は、かつて注目もされず名前も標識もなかった。今まで注目されなかった理由のひとつは、この分水界の隣に三国山(1,541メートル)があり、その名のとおり石狩・北見・十勝の三国を分ける境界として知られていたことが要因と思われる。
     しかし、正確な大分水嶺の交点は、三国山山頂から西に300メートルほどのところに位置しており、むしろこの交点に着目する方が自然なことと言える…。


    分水点地図
    大分水点位置図(青丸) 

    提唱者は、北海道北見市留辺蘂町在住、木工会社経営 野尻 拓己(のじりたくみ)氏です。野尻氏は、この3つの大分水嶺に着目し、名前を付け、標識等の設置を願うべく当時の留辺蘂町(平成18年3月5日北見市に新設合併)に要請されました。
    町ではプロジェクトチームを編成し精力的に、国(北海道森林管理局、環境省)、道など関係諸官庁に働きかけ、隣接する上川町・上士幌町からも早速の同意を得て、平成17年9月にこの交点を「北海道大分水点」と命名するに至り、平成17年10月5日にイチイの木柱が設置されました。

    設置から14年余が経過し老朽化、昨年10月、北海道森林管理局長が留辺蘂町を来町した際に、この話しが持ち上がり、北海道森林管理局に新設の要望があり、3市町(北見市、上川町、上士幌町)の同意、環境省北海道地方環境事務所(上川、上士幌【自然保護官事務所】)と協議し、新たに石碑を設置する運びとなりました。
    また、「北海道大分水点」が国土地理院の地図へ表記されるように、3市町から国土地理院へ地名の申請を行い記載されることとなっています。

    除幕式当日には、25名が参集し、約2時間をかけ三国山山頂へ到着、開会式では、北海道森林管理局長、北見市、上川町、上士幌町、国土地理院、野尻氏に挨拶をいただき、参加者全員による記念撮影、石碑に移動し、除幕式、石碑への水やり(3つの海へたどり着くことを祈念)を行い、当初予定の行事を無事終了することができました。

    2時間の登山
    約2時間かけて三国山山頂へ登山

    除幕を祝う
    除幕式で記念碑設置を祝う

    3つの海に届く水
    3つの海に届くよう願い水やり


    ここに降った一粒の雨は、北海道の雄大で豊かな森林(やま)から川へと注ぎ、肥沃な大地へ、そして3つの海に注ぎます。
    3つの外海に流れ出る大分水点は、日本にはここにしかありません。
    ここに、「北海道大分水点の碑」を設置し、「水・森林・川・海」のシンボルとして記念し、今後、3市町の地域振興に寄与する場所となることを祈念いたします。

    くわしくはこちら

     (保全課長 植松)

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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