ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理局の概要 > 管内各センターのご紹介 > 知床森林生態系保全センター > 択伐跡地の推移 > 結果と考察(その1)


ここから本文です。

知床森林生態系保全センター

結果と考察(その1)

観察区毎の20年間の材積と本数の変化を見ると(→グラフ1)1号区の本数は増減を繰り返しながらもほぼ横ばいとなっています。材積については平成3年にかけ伐採率を大幅に超える30%近い減少が見られ、その後は回復傾向にあります。
2号区では本数が平成18年時点で、伐採前と比べ14%増加しました。材積については平成3年以降、順調に回復し伐採後15年目の平成13年には伐採前のレベルに回復しました。
3号区は本数、材積共にここ10年で減少し、昭和61年時と比べ2割も減少しました。
→グラフ1-観察区毎の本数・材積推移のグラフ

林分構成について詳細を見るため、径級別の変化を積み上げグラフにしてみました。(→グラフ2)まず本数について1号区では小中径木が全体の9割以上を占め、この20年間では径級割合に大きな変化は見られませんでした。
2号区では大径木が2割弱を占め、この20年で小中径木が2割増加しています。
3号区では中径木を除き全体的に減少傾向にありました。
材積について見ると、1号区では全体の7割を小中径木が占めているのに対し2号区では、大径木以上が7割ほどと対照的な内容となっています。3号区は9割が大径木以上となっておりますが、特に特大径木の減少が目立ちました。
→グラフ2-径級別割合のグラフ

樹種構成の変化を見るためにNL比の推移を調べたところ、(→グラフ3)1号区では針葉樹が9割以上を占めていましたが、この20年で徐々に広葉樹の割合が増え5ポイント近くの増加が見られました。
2号区では逆に針葉樹の増加が見られ、本数で7ポイント、材積で8ポイントの増加がみられました。
3号区は広葉樹優占の林相となっていましたが、これといって目立った動向は見られませんでした。
→グラフ3-NL比のグラフ

   戻る   topへ戻る

森林管理局の案内

リンク集