世界遺産とは、人類が共有し、後世に伝えていくべき「顕著な普遍的価値」を持ち、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づき、ユネスコの世界遺産委員会において登録された遺跡や景観、自然などのことです。
知床は、海域と陸域の生態系が相互に関係することによって創り出された自然が高く評価され、平成17年7月、世界自然遺産に登録されました。
北海道森林管理局では、知床世界自然遺産の陸域の9割以上を占める約4万6千ヘクタールにおよぶ国有林を知床森林生態系保護地域に指定し、原生的な森林環境の維持・保全に努めています。
また、知床世界自然遺産地域科学委員会から改良することが適当と助言を受けた治山ダム等においては、北海道森林管理局等で順次改良を進めており、これによりサケ科魚類の遡上環境が整えられ、海域と陸域との繋がりの改善を図っています。
知床の原生的で豊かな森林は、陸域だけでなく大小の河川を通じて海をも育むことにより、知床半島全体の食物連鎖を支え、この地域の生態系を育んでいます。

知床世界自然遺産地域管理計画(以下「管理計画」という。)は、関係行政機関や関係団体が緊密な連携を図り、知床世界自然遺産地域(以下「遺産地域」という。)を適正かつ円滑に管理することを目的として、各種制度の運用及び各種事業の推進等に関する基本的な方針を明らかにするものです。
世界遺産の登録の際には「生態系」と「生物多様性」について高く評価されており、遺産地域の管理に当たっては、生態系と生物多様性の価値を維持し、多様な野生生物を含む原生的な自然環境を後世に引き継いでいくことを目標としました。
管理計画では自然環境や社会環境等の遺産地域の概要をまとめるとともに、地域との連携・協働等の管理に当たって必要な視点を記述し、陸上生態系や海域の保全、自然の適正な利用等の10の項目について管理の方策を定めています。
生活を守りサケを育むダムへの挑戦
(知床における河川工作物の改良)
※「森林(もり)の図書館」にリンクします。
評価手法の確立、北海道森林管理局が河川工作物を設置している8河川についての影響評価及び改良が適当と評価された河川工作物の改良工法について検討しました。
河川工作物の改良を行ったイワウベツ川流域において、サケ科魚類の遡上・産卵状況などを調査し、産卵環境の改善を確認しています。
北海道森林管理局では、知床世界自然遺産地域の森林を適切に保全管理するために、入山者の皆様から、樹木等に対する損傷の痕跡等を発見した場合の情報を携帯電話メールで提供していただく「森林情報ポスト」を設置することとしました。
この森林情報ポストは、広大な知床世界自然遺産地域における森林の情報を提供していただくもので、箇所を特定するため、GPS機能(緯度経度情報)搭載の携帯電話を活用して、知床に入山する皆様から北海道森林管理局に情報提供していただくシステムです。
入山者の皆様からいただいた情報は、現地状況の調査、補修・整備など、世界自然遺産地域である知床の森林の保全管理に活用します。
なお、提供いただいた情報及びその対応状況は、北海道森林管理局のホームページにおいて定期的に公表します。
知床で活躍しているグリーンサポートスタッフ(GSS)のブログを紹介します。
※「森林保護最前線!グリーンサポートスタッフBLOG」にリンクします。