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北海道森林管理局

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    令和3年度技術開発成果発表会を開催(令和3年10月27日)

    地域の森林づくりに関する研究成果を広く知っていただくため、森林総合研究所北海道支所・林木育種センター北海道育種場、北海道立総合研究機構森林研究本部(林業試験場・林産試験場)、森林技術・支援センターの共催で、令和3年度「技術開発成果発表会」を10月27日に北海道森林管理局にて開催しました。
    今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止のためWeb方式により開催し、発表会場への入室は発表者及び関係者のみで開催しました。

    【発表の様子】
    【発表の様子】
    発表では大きなトラブルもなく進行し、開催中Web上では50名以上の方が視聴に訪れるとともに多くの関係者から質疑が寄せられ、課題に対する関心度の高さを感じました。

    発表では、最初に北海道立総合研究機構林産試験場利用部バイオマスグループ檜山研究主任から、「道内の低質材の新用途開発―黒毛和種肥育牛向けの木質粗飼料」と題して、
    畜産分野における木材の新用途開発に向け、大学および企業と共同で開発したシラカンバ木質飼料の事業化について紹介がありました。
    【檜山研究主任】
    【檜山研究主任】

    当センターからは、谷村森林技術専門官より「下刈省力化に向け取り組んだ高足刈の効果について」と題して、下刈作業の省力化として、地際刈よりも簡素な「高足刈」の効果について紹介しました。
    【谷村森林技術専門官】
    【谷村森林技術専門官】

    森林総合研究所北海道支所植物土壌系研究グループの梅村主任研究員からは、「ササ類が生成するプラント・オパールの粒径分布の特徴と土壌生成への寄与」と題して、ササの生体内で作られる“プラント・オパール”とよばれる鉱物が森の土壌生成へ寄与している可能性について紹介がありました。

    【梅村主任研究員】
    【梅村主任研究員】

    森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の花岡育種研究室長からは、「トドマツの育種種子の採取を効率的化するための取組~UAVを活用した着果調査技術の開発~」と題して、無人航空機(USV)による撮影画像から球果を検出する人工知能(AI)モデルの開発について紹介がありました。
    【花岡育種研究室長】
    【花岡育種研究室長】

    道総研林業試験場保護種苗部保護グループの新田専門研究員からは「希少植物保護と森林施業」と題して、日本の希少植物保護の法体系と実態を概観し、道内の希少植物が生育する森林で行われた施業の事例を紹介しながら保護と施業の両立に必要なポイントについて紹介がありました。
    【新田専門研究員】
    【新田専門研究員】

    参加者からのアンケートでは、
    • 普段、山に入る上では全く気にしていなかった植物について、もっと深く知り施業する際には気をつけるべきと感じた。
    • 下刈り等はもちろん、木質粗飼料や、ササによる土壌生成、希少植物など普段はあまり聞くことの出来ない研究を聞くことができてとても勉強になりました。また、直接はあまり関わりがなくとも技術成果を活用して、これからの林業の発展につなげることが出来ると感じました。
    • 音声が不安定だった。Skype以外が良いのでは。
    などの感想を頂きました。

    今後も、森林づくりに係わっている方々に対し、参考となる技術情報等について、発表会等を通じて発信して行きたいと考えています。


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    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)

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