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中部森林管理局

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    2012年9月4日(第43号)


    中部森林管理局メールマガジンでは、広報「中部の森林」を中心に、森林管理局からのメッセージ、森林管理署からのお知らせ、トピックス等を発信しております。また、お読みいただきました皆様方からのご意見やご要望を事業の参考にしていきたいと考えております。


    皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
    今年の夏は暑かった。ここ長野市の7月の最高気温の平均は30.4度(平年値は28.08度)、8月の平均は33.4度(平年値は30.8度)だったことが長野地方気象台のまとめで分かりました。9月に入りましたが、残暑も厳しい見込みだそうです。熱中症などへの注意はまだ続きそうです。
    今回のメールマガジンですが、総務部長からのメッセージの他、注目情報を掲載したほか、今月のトピックスには、「中部木材通信」を取り上げています。
    最後までお読みいただければ幸いです。

    INDEX 

    1.森林管理局からのメッセージ------------「林業技術者とは」総務部長                                                                  

    2.注目情報--------------------------------------野生きのこ採取について

    3.今月のトピックス-----------------------------「中部木材通信」について

    4.お知らせ----------------------------------------「木のデザイン」シンポジウム

    5.広報「中部の森林」--------------------------8月号掲載

    6.業務関連情報---------------------------------公売・入札情報 

    森林管理局からのメッセージ

    「林業技術者とは」          中部森林管理局総務部長  木村大助 

    今年の3月に、森林総合研究所関西支所の大住さんから「森林管理、施業技術、社会」と言う内容で講演をしていただきました。多くの職員も聴講しました。その中で、「30年以上森林・林業に携わって、一つとして正解がない。だだし、それぞれの経験から失敗を最小限にとどめることはできる。また、新しい取り組みは大切だが、カリスマ的な極論に対しては慎重であるべき」との話がありました。
    私も同年代の林業技術者として同感に思いましたが、「はて」、若い職員の皆さんが大住さんの言う「経験と失敗を」を現場を見てどれほど感じてるだろうかと頭をよぎりました。昔の話で笑われそうですが、私の若い頃は「机上で議論するな、ともかく現場を見て学べ」と言われました。失敗から学んだことはたくさんあります。例えば、標高の高いところや峰筋にせっせとスギを植栽していたこと(植えるなら、沢筋はスギ、中腹はヒノキ、峰はマツ。適地適木はどこへやら、伐期に達したらそこは広葉樹林)、風の通り道にカラマツを植えていたこと(なぜか成長が止まっている。それは風の影響による先枯病)、針広混交林化と言ってせっせと侵入広葉樹を除伐していたこと(スギよりもすくすく育っている広葉樹をなぜ伐る)、少量・分散の間伐材をせっせと公売にかけて、売れず材を腐らせていたこと(何で売れない丸太の販売に労力を費やす。売るために工夫しろ。知恵を出せ)、流れ盤に道を作ったら翌年、崩落で通行止めになったこと(崩れるのは当たり前。せめて地形、地質の「いろは」の「い」くらいは知っておけ)などまだまだあります。
    ところで、機会あるごとに言い続けていることがあります。国有林野の管理・経営は林野庁ではなく現場の林業技術者が担っているということです。過去の失敗に学びながら、現場で培った技術力を十全に発揮し、継承していくことが我々に与えられた使命です。
    毎日地下足袋を履いて山を歩くことで、山を見ればその林分内容や成り立ちが分かり、将来に向かってどのように手を加えれば目標とする森林に育つのか、峰筋・沢筋、雨水の通り道を読みながら雨水に耐え長持ちする道をつけるにはどうすればよいか、年度ごとに、どこをまとめて間伐すれば効率的で販売に有利か、崩落した山腹にどのような工種を施せば安定するのかが分か
    ります。こような技術が備わって実践できることが林業技術者であり、我々の存在意義です。
    平成32年度木材自給率50%を目標に、森林・林業再生プランを実行していくことになります。いまこそ、我々の技術力を発揮できる絶好のチャンスでもあり、その重要性は益々高まっています。若い職員の皆さんには、是非、常に山と向き合いながら、林業技術者として誇りと気概を持ち、先頭に立って森林・林業再生プランの推進役になって欲しいと思います。

    注目情報

    野生きのこ採取にあたっての留意点

    今年も野生きのこが発生する時期を迎えます。
    毒きのこに対する注意と併せ放射性物質に対する注意も必要です。当局管内の長野県御代田町の国有林で採取した野生きのこから、国が定める一般食品の1キログラム当たり基準値(100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されています。
    野生きのこを採りに行かれる皆様の健康のために、注意していただきたいことが林野庁HPにまとめられていますのでご一読ください。

     

       ☆当局ホームページはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/tyuui.html

    今月のトピックス

    「中部木材通信」について

    当局HPに新たに「中部木材通信」を掲載している。「木材自給率50%を達成するためには、木材需要の創出が必要である。」こうした鈴木局長からのメッセージを主体に毎月掲載することとしていますのでお楽しみに!! 

     

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/kikaku/kikakutyousei/kokuyurinmoniter/kokuyurin_monitor2011.html

     お知らせ

    「木のデザイン」シンポジウム2012+        脇田美術館

    「木のデザイン」プロジェクトは、環境と資源を、社会と人を、芸術が結び、木の文化やライフスタイルの再考を提案し展覧会を通じ発信していく活動で、中部森林管理局も後援しています。(脇田美術館主催) 「木のデザイン」プロジェクトの一環として、木を知り、木の文化について理解をより深めていくためにシンポジウムが開催されます。

    「フィンランド/建築、デザインから見る木の可能性」

    〇 開催日

    平成24年10月6日(土曜日)

    〇スケジュール

    13時00分~16時30分(質疑応答含む)
    16時30分~    *シンポジウム終了後、懇談会(中庭)+アトリエ公開
    18時00分         閉会

    *当日のスケジュールは若干の変更が生じる場合があります。

    〇会場

    脇田美術館2F(展示ホール)長野県軽井沢町旧道 1570-4

     

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。http://www.wakita-museum.com/event/event/wood_design2012/index.html

     広報「中部の森林」8月号

    中部の森林 8月号(第101号)

    「中部の森林」8月号は、イラン・イスラム共和国の研修生受け入れに関する記事、指導普及課で実施した森林教室、第51回高山植物等保護対策協議会総会の開催といった記事を掲載しました。各地からのたよりには、南信署からボランティア技術者の指導による高校生の木道整備、飛騨署から乗鞍岳で高山植物保護合同パトロールに関する記事が届きました。
    また、シリーズ「森林官からの便り」には、飛騨森林管理署栃尾森林事務所の「山本森林官」からの便りを掲載しています。
    風景紀行は東濃署管内の「夕森公園」を掲載しました。


    ☆詳しくはこちらをご覧ください。  https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html

    業務関連情報

    公売・入札情報

      


    中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。


    最後までお読みいただきありがとうござました。
    次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに! 


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    総務部総務課広報担当
    ダイヤルイン:050-3160-6513
    FAX:026-236-2733

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