2012年7月6日(第41号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
夏山シーズンを迎え、当局管内の山岳へも梅雨の合間を縫って多くの登山者が訪れています。
警察庁のまとめによると、昨年一年間に全国で発生した山岳遭難事故は1830件、遭難者数は2204人で、うち60歳以上の遭難者が1118人と半数を占め、死者・行方不明者275人のうち、60歳以上が約7割(190人)を占めているのが特筆されます。今年5月にも、白馬岳で60歳以上の男性6人が死亡する事故が発生しており、高齢者の登山ブームを反映してか、山岳遭難事故が高 止まりで推移しています。
登山に当たっては、しっかり事前準備をし、余裕のある登山を心がけたいものです。
今回のメールマガジンですが、伊那谷総合治山事業所からのメッセージの他、イベント情報を掲載したほか、今月のトピックスには、「「国民の森林づくり」推進功労者表彰」を取り上げています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ------------伊那谷総合治山事業所
2.イベント情報-----------------------------------「森林探検隊」再募集
3.今月のトピックス-----------------------------「国民の森林づくり」推進功労者表彰
4.お知らせ----------------------------------------「森林ふれあい講座」のご案内
「森林・林業体験学習研修会」
5.広報「中部の森林」--------------------------6月号掲載
6.業務関連情報---------------------------------公売・入札情報
森林管理局からのメッセージ
「南信地域における伊那谷総合治山事業所の業務」 伊那谷総合治山事業所長 水野拓郎
私たちの職場は、その名の通り南信地域の森林地域において治山という土木工事を行っている事業所ですが、国有林内だけではなく民有林でも、規模が大きい、高度な技術が必要などの場合に区域を定めて国直轄で治山工事を行うこととなっており、現在管内に3つの区域があります。
ひとつは中川村、駒ヶ根市、飯島町、松川町にまたがる中川地区であり、昭和36年に発生した梅雨前線豪雨の36災害の被害を復旧するため、昭和37年から被害が大きかった中川村四徳地区を中心にその復旧などに取り組んできましたが、現在ではこの辺りはほとんど災害の爪痕がわからないほどに森林への復旧が進んでおり、その後昭和58年、平成11年などにも大きな災害が発生したことから中央アルプス側まで区域を拡大して復旧事業に取り組んできました。
もうひとつは日本でも最大級の破砕帯である中央構造線が縦断している大鹿村の小渋川地区で、36災害の象徴として語り継がれている大西山大崩壊地を始め、鳶ヶ巣などの大規模な山腹崩壊地があり復旧に取り組んでいますが、これだけではなく、地下水の影響などで比較的広い範囲の土塊が動いてしまう地すべりが発生している地域も多く、大きな井戸を掘って水を抜くなどにより、これを防ぐ工事も行っています。
三つ目は飯田市の水源地域となっている松川入地区であり、松川ダム上流の崩壊地から発生する土砂を抑制する工事を実施し、ダムが土砂で埋まってしまうのを防いでいます。
このほか、管内各国有林内でも同じく保安林に指定された森林が、各種の機能を発揮できるように治山工事を行っていますが、その場所はほとんどが皆さんの目に届きにくい山奥ですので、私たちの仕事は皆さんにはあまりなじみがないかもしれませんが、縁の下で皆さんの生活の安全と安心を支えています。
時々、森林関連のイベントや説明会などで、私たちの仕事について紹介したり、時には現場を見ていただいたりしていますので、皆さんもぜひ参加して、森林を守り、皆さんの生活を守っている治山事業に興味を持っていただければと思います。
イベント情報
「森林探検隊」参加者の再募集について
国有林での自然散策や森林浴を通じて、レクリエーション機能等の森林の持つ多面的な機能、森林の役割などを楽しく学んでいただく「森林探検隊」の参加者を再募集します。
多くの方に気軽に参加していただけるよう、ご家族・グループでの参加はもちろん、個人で参加されたい方も対象としております。
比較的平坦な道を歩きますので、小学校就学前の小さなお子さんをお持ちのご家族でも気軽に散策できるコースとなっていますので、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
1.開催日 平成24年8月25日(土曜日)
2.開催地 北佐久郡軽井沢町(東信森林管理署管内)
「小瀬・竜返しの滝自然観察教育林」
「白糸の滝風致探勝林」
3.募集対象 個人・親子・家族・グループなど、どなたでも参加できます。ただし、中学生以下の方は保護者等の同伴が必要です。
4.募集定員 40名
5.バス運行 中部森林管理局及び上田駅から中型バスを運行します。
6.参加料 無料です(別に傷害保険の加入料が必要となります)
7.その他 内容、申し込み方法等の詳細については、当局ホームページの「イベント情報」をご覧ください。
☆当局ホームページはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/
今月のトピックス
「国民の森林づくり」推進功労者表彰
国有林では、毎年度「国民の森林づくり」推進功労者表彰を行っております。
これは、「国民の森林」としての管理経営を推進している国有林において、森林づくりや森林環境保護、国産材利用推進など「国民の森林づくり」の推進に貢献していただいている方々や市民団体等に対して林野庁長官より感謝の意を表して表彰を行うものです。
当局管内では、「どんぐり運動の会」が受賞することになり、東信森林管理署長から林野庁長官感謝状を贈呈します。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/kokumin_hyousyou24.html
お知らせ
「森林ふれあい講座」のご案内
中部森林管理局名古屋事務所では、森林とのふれあい・森林の魅力を満喫していただくため、年8回の森林に関する講座を開催しています。
講座に参加することが初めてという方も大歓迎です。どなたでも参加できますのでお気軽に応募してください。
学校の先生方へ森林・林業体験学習研修会を開催します
森林環境教育の推進として、児童・生徒の指導者である長野県内の小中学校等の教職員の方を対象とした研修会を長野県のご協力のもと開催を計画しています。
森林・林業の役割など体験を通じ、森林環境教育の手法等について学んでいただき、積極的に学校教育活動の中に取り入れていただけるよう各地域の特色を活かしつつ、実りある研修会に向けて準備を進めています。
現在、参加される先生方を募集中ですが、実施状況については「中部の森林」8月号でお知らせします。
上伊那地域 平成24年8月2日(木曜日)
伊那市手良沢山国有林ほか
木曽地域 平成24年8月6日(月曜日)
木曽郡王滝村王滝国有林
松本地域 平成24年8月9日(木曜日)
松本市美ヶ原国有林
*主な内容 自然観察、森林整備の体験(除伐作業等)
*参加予定数 各会場とも20名程度(現在募集中)
広報「中部の森林」6月号
中部の森林 6月号(第99号)
「中部の森林」6月号は、城土局長が木曽青峰高校で行った特別授業、各地で開催された緑化行事に関する記事を掲載しました。
また、シリーズ「森林官からの便り」には、黒部峡谷を管轄する富山署宇奈月森林事務所の「大内森林官」からの便りを掲載しています。
風景紀行は愛知所管内の「定光寺自然休養林」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうござました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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