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中部森林管理局

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    2011年11月8日(第33号)


    中部森林管理局メールマガジンでは、広報「中部の森林」を中心に、森林管理局からのメッセージ、森林管理署からのお知らせ、トピックス等を発信しております。また、お読みいただきました皆様方からのご意見やご要望を事業の参考にしていきたいと考えております。


    皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか?
    朝晩の冷え込みも厳しくなり、紅葉前線も北から南へ、山間部から平地へと進んできました。
    私、先月15年ぶりに上高地に出かけました。梓川にかかる河童橋から紅葉に染まる穂高連峰を望み、その圧倒的なスケールに感動してきました。
    これから本格的な紅葉が始まるところもあります。深まる秋のひとときを楽しみましょう。
    さて、今回のメールマガジンでは、岐阜森林管理署からのメッセージの他、イベントの案内、今月のトピックスは、「国有林の計画体系」を取り上げています。
    最後までお読みいただければ幸いです。

    INDEX 

    1. 森林管理局からのメッセージ--------------岐阜森林管理署より
                                                          「岐阜のシンボル金華山国有林の不思議」
    2. イベント情報-----------------------------国際森林年記念講演会
                                                           講演会「列状間伐の考え方と実践」
    3. 今月のトピックス--------------------------国有林の計画体系について
    4. お知らせ---------------------------------猟銃による狩猟に係る入林について
    5. 広報「中部の森林」------------------------10月号掲載
    6. 業務関連情報----------------------------公売入札情報 

    森林管理局からのメッセージ

    「岐阜のシンボル金華山国有林の不思議」              中部森林管理局 岐阜森林管理署

    岐阜県の県庁所在地で40万都市である岐阜市の真ん中にそびえているのが金華山国有林です。頂上に斎藤道三や織田信長が居城とした岐阜城があるので遠目にもすぐにそれと見て取れます。金華山国有林は面積約200ha、標高329mで、チャートと呼ばれる硬い岩石からできているため、浸食されずに残ったものです。
    金華山国有林は、今年の2月に「岐阜城跡」として国の史跡に指定されました。岐阜城は山上の城郭部分と山麓の居館跡、それらをつなぐ登城路や砦跡などからなる山城で、山全体が城域となっています。最近の歴史ブームもあり、また戦国時代のスーパースター織田信長の居城と言うこともあって、どうしても歴史的側面から金華山にスポットが当たりがちですが、私たち森林家から見ると森林植生の面からも非常に興味深い山なのです。
    周辺の民有林がコナラやアベマキなどの落葉広葉樹林なのに対して、金華山国有林は冬でも落葉せず黒々としています。その植生は、ツブラジイ、アラカシなどの常緑広葉樹で人間の手が入る前の原植生に近いと思われます。
    初夏、全山にツブラジイの花が独特の匂いを放って黄金色に咲くことから金華山と名付けられたとも言われます。
    しかし、戦国期には、敵が樹木に身を潜めながら攻め上ってくるのを防ぐため、山城の周囲の樹木はほとんど丸坊主に刈り取られていたものと思われます。それがどうして原植生近くまで回復したのでしょうか。
    関ヶ原の戦いの前哨戦で、西軍についた岐阜城主織田秀信(信長の嫡孫)が東軍に攻められ落城したのち、岐阜城は廃城となり、尾張藩の管理下で入山や伐採が禁止されていたようです。江戸時代に金華山を描いた絵では、アカマツやヤマザクラが見られますが、これは典型的な二次林で、地力が減退した林の特徴です。
    明治に入ってからも、金華山は皇室の財産である御料林に引き継がれ、鵜飼い用のかがり火にマツ材が利用される程度の伐採で、おおむね伐採禁止が守られたことから、次第に常緑広葉樹が育っていったものと思われます。周辺の民有林では、比較的近年まで燃料用に樹木の伐採が繰り返されたため、二次生の落葉広葉樹林いわゆる雑木林のままで、金華山と大きく植生が違ってしまったのでしょう。
    金華山国有林には、このほかに天然ヒノキも多く生えています。山頂から南東に下った達目洞あたりでは、樹高30mを越すような大木も見られます。
    この辺ではツブラジイも大きく深山の趣があります。中部森林管理局では、この周辺約10haを植物群落保護林に指定して保護に努めています。
    ところで、金華山は岐阜市の中心にあるということで、毎日欠かさず登頂する人も多く、中には1日3回も登る人もいるなど、市民の憩いの場としてこれほど役立っている国有林もないでしょう。この9月からは、岐阜市の条例によりすべての登山道が禁煙となり、登山者の健康を守り、また森林火災の予防に役立つものと期待しています。多くの登山者が金華山国有林で歴史と
    自然に触れ、豊かな心を育んでもらえるよう願っています。

    イベント情報

    国際森林年記念講演会の開催

    下記のとおり森林鳥獣や病害虫の生態、被害状況等への理解を深めていただくための講演会を開催します。現在参加者を募集中です。

    開催日時    平成23年11月22日(火曜日)13時15分から17時まで

    開催場所    中部森林管理局

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/

    講演会の開催(列状間伐の考え方と実践)

    11月29日に松本市「あがたの森文化会館」で下記のとおり講演会を開催します。

    実施時期    平成23年11月29日(火曜日)13時から15時まで

    実施場所    長野県松本市県3丁目1-1あがたの森文化会館

    講師             信州大学農学部植木達人教授

    参加申し込みは、電話又は任意様式(所属、氏名を記入)により事務局へ
    事務局:中部森林管理局販売課企画係
    電話050(3160)6567   FAX026(236)2686

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/

    今月のトピックス

    国有林の計画体系について

    国民の大切な森林を管理するために、地域の皆さんはもとより、地方公共団体など関係行政機関の意見を聞いて立てる森林計画に即して、適切な管理経営に努めています。また、民有林とも一体となって計画を立てられるよう協力し合い、地域でまとまった森林施業や木材の効率的かつ安定的な供給を図る取り組みも進めています。
    中部森林管理局では、森林計画制度に基づき、現在「国有林の地域別の森林計画」の樹立・変更に係る公告・縦覧を行っており、公告された計画案に対する意見も受け付けています。

    ☆公告・縦覧についてはこちらをご覧ください。  https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kouhou/111107.html

     お知らせ

    猟銃による狩猟に係る入林について(手続き)

    11月15日に猟銃による狩猟が解禁されます。狩猟を目的に国有林へ入林される場合には事前に森林管理署等において入林手続きを行っていただく必要があります。
    狩猟を禁止している区域もありますので、事前に手続きを行っていただきますよう、ご理解とご協力をお願いします。

      ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/nyurin/index.html

    広報「中部の森林」10月号

    中部の森林 10月号(第91号)

    「中部の森林」10月号は、長野県松本市の浅間温泉及びアルプス後援で開催された「森林ボランティア・NPO連携推進会議」と「森・ふれあいフェスタ」に関する記事、平成22年度中部森林管理局決算概要などを掲載した他、各地からのたよりには、南信署から、インターンシップの受け入れ、飛騨署からボランティアによる天生湿原遊歩道周辺危険木処理作業の実施、愛知所
    から十年目を迎えた段戸国有林「漁民の森林づくり活動」、木曽森林環境保全ふれあいセンターからは、木曽駒ヶ岳の植生復元作業を実施、などの記事が届きました。
    シリーズ現場最前線は、「笑顔の絶えない明るい雰囲気で」と題して東濃署川上・神坂森林事務所班を紹介しています。
    風景紀行は東濃署管内の「小里城跡」を掲載しました。

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html

    業務関連情報

    公売・入札情報

      


    中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。


    最後までお読みいただきありがとうござました。
    次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに! 


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    総務部総務課広報担当
    ダイヤルイン:050-3160-6513
    FAX:026-236-2733

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