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中部森林管理局

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    2011年7月6日(第29号)

    中部森林管理局メールマガジンでは、広報「中部の森林」を中心に、森林管理局からのメッセージ、森林管理署からのお知らせ、トピックス等を発信しております。また、お読みいただきました皆様方からのご意見やご要望を事業の参考にしていきたいと考えております。


    皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか?「猛暑列島、各地で6月の最高気温更新」といった新聞の見出しのとおり、毎日暑いですね。熱中症が心配されますので十分に注意しましょう。
    東日本大震災の影響により、この夏は大幅な電力の不足が予想され、節電対策として、エアコンの設定温度を上げるなどの取り組みを推奨しており、ご家庭でも扇風機の活用、緑のカーテンの設置などの工夫をしておられる方も多いのではないでしょうか。中部森林管理局においても、節電実行計画を定め節電に努めているところです。
    さて、今回のメールマガジンでは、富山森林管理署長からのメッセージの他、今月のトピックスは、「森林生態系保護地域」を紹介していきます。
    最後までお読みいただければ幸いです。 

    INDEX 

    1. 森林管理局からのメッセージ--------------富山より
    2. イベント情報-----------------------------フォレスターズシンポジウム「学校林・遊々の森」全国子どもサミット
    3. 今月のトピックス-------------------------森林生態系保護地域について
    4. お知らせ--------------------------------国際森林年記念会議
    5. 広報「中部の森林」-----------------------6月号掲載
    6. 業務関連情報---------------------------公売・入札情報 

    森林管理局からのメッセージ

    「富山より」              中部森林管理局 富山森林管理署長  阿久津 聡 

    富山と聞いて皆さんは何を連想するでしょうか?一般には、立山黒部アルペンルート、黒部峡谷鉄道、五箇山集落(世界遺産)、ます寿司、薬売りと紙風船、氷見寒ブリ、ホタルイカ、白エビなどが思い浮かぶかと思います。
    大伴家持を思い浮かべた方はいますでしょうか?万葉集の成立に深く関係しているとされる家持は、1265年前に、29歳で越中国(当時は富山と能登半島)の国司として赴任し、5年間を富山ですごしました。それまでは男女のやりとりの歌ばかり作っていましたが、当地では自然、風物、仕事に関することなどを詠むようになり、詩人としての飛躍がこの時代になされたと言われています。
    万葉集は4536首が確認されていますが、家持の歌は473首、このうち223首は越中での歌です。これに部下・親戚、当地伝来の歌を加えた337首は、「越中万葉」と呼ばれています。越中万葉にて詠まれている山、海、川などの自然風物の大部分は、現在でも当時の姿を偲ぶことができます。しかし、中には消失してしまったものもあります。氷見市には、当時、「布勢の水海」という海とつながったかなり大きな湖水があり、家持は客を招待してはこの湖水で舟遊びをしたそうです。当時から水位がさがり始め、干拓が進んだこともあって、今では見渡す限りの田圃となっていて、奈良時代に大きな湖水があったと聞けばびっくりすることでしょう。家持は、湖面に映る藤の花と水底の石を真珠とたとえる歌を残しており、静かで美しい水海であったようです。現在、その姿を見ることができないのは残念ですが、氷見市を通ったときに残されたいくつかの歌から当時を想像することは楽しい感慨でもあります。
    一方、当時とほとんど変わっていない風景は、富山平野から望む立山連峰の姿でしょう。家持もその神々しさを称える歌を数首残しています。実際、春先に富山市街地の青空にクッキリと浮かびあがる純白の立山連峰は、あまりにも美しく、富山に引っ越してきた当日には、荷解きの手をとめてしばし呆然としてしまいました。
    実は、富山平野からクッキリとした立山連峰を見ることができる日は年に何日もないんです。ですから旅行者が遭遇できる率はとても低いでしょう。立山連峰が大空に浮かびあがった日には----家持の感動を追体験しながら----富山に住んでいる歓びを感じることができます。しかし、同時にこの美しき山々の自然を後世に伝えていく重責を思い出す時間でもあります。

    イベント情報

    フォレスターズシンポジウムの開催

    中部森林管理局では、森林・林業再生プランを本格的に実行していくため、森林・林業に関する技術者等を計画的に育成するため、准フォレスター研修等を実施します。この研修の開講を記念してフォレスターシンポジウムを開催します。
    「6人のフォレスターたちが語る理想のフォレスター像」と題した討論、一般参加者を含めた討論を予定しています。
    参加無料ですので、大勢の皆様の来場をお待ちしています。

    • 日時   平成23年7月8日(金曜日)13時から15時
    • 場所   下呂交流会館アクティブ泉ホール

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kouhou/110627.html

     

    「学校林・遊々の森」全国子どもサミットin信州の開催

    「学校林・遊々の森」は、子どもたち自らの行動で学び体験する活動が行われる学習・体験活動の場で、このうち「学校林」は、全国の約2,000の小学校で設定されています。国有林においては、総合的な学習の時間等における森林での学習活動・体験活動を行うためのフィールドとして「遊々の森」を提供しています。
    「学校林・遊々の森」全国子どもサミットは「学校林」活動や国有林を活用した「遊々の森」活動に取り組む、又は取り組んでいこうとする小学校を対象に、活動報告や情報交換を通じて、森林での体験活動の輪を全国に広げ、森林環境教育をより一層推進するとともに、青少年の健全な育成に資することを目的に、平成19年度に東京都で初めて開催され、その後、九州・四国・東北の各地方で毎年開催されてきたところです。
    国際森林年にあたる今年度は長野県松本市で開催され、地元松本市の小学校を含む、全国20校の小学校が参加します。主なプログラムのうち、海外の学校林関係者を囲んでの交流会、参加小学校による発表会は一般傍聴が自由(入場無料)となっています。将来を担う子どもたちの森林に寄せる思いが聞ける良い機会ですので、多くの皆様方のご来場をお待ちしております。

    • 日時   平成23年8月4日(木曜日)13時から
    • 場所   浅間温泉文化センター(松本市浅間温泉二丁目6番1号)

    一般傍聴が可能なプログラム(入場無料) 

           8月4日(木曜日)13時20分から17時

                    海外の学校林関係者を囲んでの交流会

                   「学校林・遊々の森における活動」や「森づくりの夢」の発表会

    今月のトピックス

    森林生態系保護地域について

    パリで開催された第35回世界遺産委員会において、我が国が推薦していた「小笠原諸島」の登録が決定されました。「小笠原諸島」は、大陸と一度も陸続きになったことがなく、世界的に貴重な固有種が数多く生息・生育しています。遺産区域の陸域の約8割が国有林であり、「森林生態系保護地域」に設定されています。「小笠原諸島」は、「屋久島」、「白神山地」及び「知床」に続き、4箇所目の世界自然遺産となりましたが、いずれもそのほとんどが国有林です。
    「森林生態系保護地域」は、原生的な森林生態系が相当程度まとまって存在する地域を保存することにより、森林生態系からなる自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、森林施業・管理技術の発展、学術研究等に資することを目的としており、現在、全国に29箇所、約50万haを設定しています。
    中部森林管理局管内では、北アルプス金木戸川・高瀬源流部、中央アルプス木曽駒ケ岳、佐武流山周辺、南アルプス南部光岳、白山が設定されています。 

     お知らせ

    国際森林年記念会議「生物多様性・観光と森林」の開催について

    7月21日(木曜日)、農林水産省と中日新聞社との共催により「2011年国際森林年記念会議(生物多様性・観光と森林)」が開催されます。
    会場は2010年に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10(注))が開催された名古屋市。「生物多様性に貢献する持続可能な森林管理・利用及びこれらと調和したツーリズム」をテーマにトークショーとパネルディスカッションが行われます。
    入場は無料、定員は800名です。(応募多数の場合は抽選)

    ☆申し込み方法等はこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaigai/110627.html

    広報「中部の森林」6月号

    中部の森林 6月号(第87号)

    「中部の森林」6月号は、新任幹部の紹介、管内各地で実施された「国際森林年」記念イベントに関する記事、各地からのたよりには植樹祭等の記事が届きました。シリーズ現場最前線は、「新たな気持ちで」と題して木曽署福島班を紹介しています。
    また、7月から始まる准フォレスター研修等に関し、「中部森林管理局の森林・林業の再生に向けた人材育成の取り組みについて」を掲載しました。
    風景紀行は木曽署管内の「信濃国木曽谷・日義」を掲載しました。

    ☆詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html

    業務関連情報

    公売・入札情報

      


    中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。


    最後までお読みいただきありがとうござました。
    次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!

     


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    総務部総務課広報担当
    ダイヤルイン:050-3160-6513
    FAX:026-236-2733

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