ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 津軽森林管理署 > わぃはぁ通信 > コンテナ苗試験地の設定作業について
津軽森林管理署では、青森県におけるコンテナ苗の普及促進を目的に今年度現地検討会を計画しました。
この取り組みについて青森県からも賛同を得て、津軽流域林業活性化センターが主催となり、民国連携の事業として進めていくことになりました。
今後行われます「コンテナ苗現地検討会」では、出席者に実際に山に「普通苗」と「コンテナ苗」を植付けしていただき、作業性の違いを体験していただくことにしております。
さらに、植付けした苗については主に生長量比較を目的として追跡調査をすることにしております。
そのための試験地を設定した様子をお知らせします。
場所:青森県南津軽郡大鰐町大字居土字三ツ目内国有林511林班い小班
プロット数:4カ所(1プロット縦20メートル横20メートル)で普通苗2カ所、コンテナ苗2カ所(コンテナ苗は秋田産100本 岩手産100本)
プロット配置:別図(PDF:296KB)のとおり
植栽樹種:スギ
植栽本数:プロット1箇所あたり100本(1ヘクタールあたり2千5百本)
平成26年9月11日に中南地域県民局(青森県)、弘前地方森林組合、津軽森林管理署の各機関より総勢10名が参加し地拵え作業を行いました。
試験地に選定したのは、平成26年度植付け予定の箇所で、平成25年5月に木材搬出後1年6ヶ月経過した箇所です。
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あらかじめ、弘前地方森林組合の皆さんに刈り払い機により雑草を刈り払っていただきました。 刈り払い時にスズメバチの巣が2箇所ありましたので、安全のためあらかじめ駆除を行い地拵え作業に備えました。 |
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地拵え作業は地表にある木材搬出後の枝条や以前間伐を行った際の残材などを鋸や鎌を使って切断し、手で集積していく作業です。 面積は大きくないものの、ご覧のとおり傾斜がきつく、上下作業にならないように注意しながら作業を進めます。 |
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傾斜のきつい箇所ですが、なるべく横一列に並ぶように注意しながら全員で作業を進めます。 写真はまさに民国連携の作業の様子です。全員で汗を流しました。 |
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枝条などが集積されている様子がご覧いただけると思います。 |
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作業終了後の試験地です。 |
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試験地の位置がわかりやすいようにテープを張ってみました。 いかがでしょうか。 |
コンテナ苗現地検討会は平成26年9月18日(木曜日) 10時30分より大鰐町総合福祉センターで座学、午後は本試験地に参加者全員での植栽作業の体験を行います。
本試験地への植栽後は苗1本ずつにナンバーを付け、根元径と苗髙を測定し、来年以降は同時期に同様の調査を数年間行い、「普通苗」と「コンテナ苗」の生長量の比較を行います。
合わせて下刈りの回数などについても試験してみたいというような思いもあり、今後の調査結果が楽しみです。
これを機会に青森県におけるコンテナ苗の普及促進が図られればたいへん嬉しい限りです。