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津軽森林管理署

安全指導等会議の開催について

  今年度、全国の国有林が発注する造林、生産等の請負事業や立木販売において重大な労働災害が多発していること、また、民間を含めた林業労働死亡災害が全国で26件となり極めて憂慮すべき事態となっています。

  このような状況を踏まえ、今後の労働災害と類似災害の発生を防止するため「請負事業体等における重大災害の発生状況を踏まえた安全指導等の実施について」が林野庁より発出され、現場巡視と安全指導等会議を開催し、関係法令等の遵守、労働安全管理体制の整備の徹底について指示がありました。

  津軽森林管理署では、今年度、請負事業体等の労働災害は発生していないものの、昨年度は5件発生しており、決して気を抜けない状況であり、今後の労働安全の確保を徹底されることを目的に「安全指導等会議」開催しましたので、お知らせします。

 

安全指導等会議の概要

  開催日:平成26年9月18日(木曜日)

  参加者:13事業体 24名

  内容:労働災害発生状況等の報告

             労働災害を防止するためには(意見交換)

 

 

労働災害発生状況等の報告

  

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はじめに津軽森林管理署長より、本日の会議を開催することになった経緯、全国の重大災害の発生状況、東北森林管理局における労働災害の発生状況などの発生原因等の分析を行った結果などについて報告があり、作業前のミーティングの徹底、安全管理体制の整備などを徹底し、類似災害の防止に万全を期すように指導がありました。

 

労働災害を防止するためには(意見交換)

 

伐倒作業時の安全確保

次に、労働災害を防止するためには(意見交換)に移り、災害事例の分析と防止対策について意見交換しました。

 

はじめに、今年度東北森林局管内の発生事例で多く見受けられる伐木造材時のキックバックについてです。

キックバックによる災害発生事例について意見交換を行いました。

  • キックバックは常に起こるものとして考えて作業しなければならない。
  • キックバックが起こった際に対応するような正しい作業姿勢が必要だ。
  • 経験不足から災害になるケースも多く、経験の少ない者へのアドバイスも必要だ。
  • 小径木などを軽く見てはいけない。
  • 安全靴や防護衣などの装備も有効だ。

 などの意見がありました。

 

 

接近作業について討論

続いて、伐倒作業時に起きた重大災害事例について意見交換を行いました。

  • 接近作業は絶対だめ。
  • 立ち入り禁止区域には絶対立ち入らない。
  • 接近作業にならないような作業仕組みで作業する。
  • 作業者間の連絡合図は確実にする。
  • 退避場所は必ず確保し、木が倒れ始めたらとにかく退避する。
  • かかり木など危険木に処理については、法令等を守り確実に処理する。

などの意見がありました。

 

重機転落

続いて、重機(車両系機械等)の転落による重大災害事例について意見交換を行いました。

  • 転落の恐れがある場所では必ず誘導員を配置する。
  • 使用している機械に無理があったのではないか。
  • 別な作業方法があったのではないか。
  • ひとりでの作業は危険であり、複数名での作業となるような配置を考える。

などの意見がありました。

署長締め

最後に津軽森林管理署長より、今回出された意見は非常に貴重なものであり、経営者として、また、現場代理人として実際に作業する方に今回出された意見を周知し類似災害の防止に努めていただきたい。

また、ハインリッヒの法則(1:29:300)にもあるように、1件の重大災害の裏には29件の軽微な災害があり、さらにその裏には300件の災害にならない危険な状態、いわゆるヒヤリ・ハットがあると言われています、重大災害を防ぐには、日頃のヒヤリ・ハットを見逃すことなく、減少させることが大切である。

そのためにも、作業前のミーティーングの際に危険予知、いわゆるK・Y・Tを実施し、リスクを洗い出し、対応策を話し合うなど作業する者の安全意識の向上に努めていただきたいと集約しました。

 

労働災害の防止については、発注者、受注者、作業者全てが一丸となって安全意識を持ち安全作業を行うことが大切だと考えます。

今後、事業の最盛期を迎え、作業の進捗も気になるところですが、せっかくいい仕事をしても労働災害が発生すると全て台無しになります。まずは安全第一で今後も労働災害を発生させないことを誓い閉会しました。

 

 

終わりに

  津軽森林管理署では昨年度請負事業体等の労働災害が5件発生し、その中には重大災害につながりかねない災害も発生しております。

  今年度は、年度初めから労働災害は絶対発生させないとの強い意志を持ち、各事業体の協力を得ながら現在まで無災害を継続しております。

  今後も安全を最優先とし、適時に的確な巡視、指導を行いながら発注者、受注者、作業者が一体となった安全活動を実施し、安全意識の高揚を図りながら無災害を継続出来るように行動してまいりますので、関係各位のご理解とご協力をお願いいたします。

 

 

 

 

お問い合わせ先

津軽森林管理署 
ダイヤルイン:0172-27-2800
FAX:0172-27-0733

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