ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 津軽森林管理署 > わぃはぁ通信 > 平成28年度八甲田山地域高山植物等盗掘防止合同パトロールへの参加について
「八甲田山地域高山植物等盗掘防止合同パトロール」は「八甲田山地域高山植物等盗掘防止対策連絡会」が主催で毎年、八甲田山地域における高山植物等の保護を目的に、連絡会構成員が合同でパトロールを実施し、高山植物等の現状を把握するとともに貴重な自然環境の保護について広く周知するものです。
今年度は7月2日(土曜日)に、南八甲田(櫛ヶ峰コース)、北八甲田(大岳コース)、萱野高原やロープウェイなど(施設・周回コース)の3コースで実施されました。
津軽森林管理署からは南八甲田(櫛ヶ峰コース)に職員が参加しましたので、状況についてお知らせします。
当日、南八甲田コースへは環境省、林野庁、青森県の各機関より関係者を含め12名の参加で実施されました。
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南八甲田(櫛ヶ峰コース)は歩行9時間を予定しているため、朝6時50分に登山道入り口に集合し、当日のコースの説明、パトロールの内容、注意事項が説明されました。 当日は、昼頃から雨が降り出す天気予報になっているため、危険回避のため、時間と天候により引き返すことになりました。 うち合わせ後、午前7時頃に出発しました。 |
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出発から約5分、猿倉神社入り口の標柱がありました、青森営林局三本木営林署(現在は東北森林管理局三八上北森林管理署)の名称が記載されていましたが、猿倉神社との関わりはわかりませんでした。 熊にかじられた跡が生々しいです。 |
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登山道を歩いて行くと、あちらこちらに設置している看板などが熊の被害にあっています。 今年は多いような気がすると言っておりました。 |
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矢櫃萢に到着しました、ワタスゲが少し見える程度でした。 出発から約1時間ほどです。
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矢櫃萢を出発をして間もなく矢櫃橋に到着です、ここで小休止です。 想定していたよりも立派な橋でした。 |
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矢櫃橋を出発して、約50分ほどで南八甲田のオアシスと言われている松次郎清水に到着します。 当日は曇りで湿度が高く多くの汗をかいており、水の冷たさ、おいしさは間違いないです。 |
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出発から約2時間で一ノ沢に到着しました。 ここは、乗鞍岳への登山道の分岐点になりますが乗鞍岳方面はものすごい藪に見えました。 今年はまだ標識などの設置はされていませんでしたが、標識の標柱がご覧のとおり熊の被害を受けていました。 |
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一ノ沢横の湿原です。
イワイチョウ ハクサンチドリ |
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出発して約2時間30分、黄瀬沼への分岐点に到着しました。 黄瀬沼方面も藪のように見えました。 |
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二の沢を越えて間もなく駒ヶ嶺への分岐点がありました、標識は無残な状態で、登山道も藪の中をくぐっていくような感じに見えました。 |
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約3時間10分で櫛ヶ峰入口を通過です。
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午前10時15分ごろお花畑に到着し、雲の状況や時間を勘案しここで折り返すことになりました。
チングルマ イワカガミ が見頃でした。 |
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休憩中に今回行けなかった櫛ヶ峰を見ようと少し移動して拝みました。 次回は絶対に登頂したいと思いました。 |
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折返し後、雨が心配になり、二の沢付近で早めのお昼をとることにし、少し休んでいると大粒の雨が落ちてきました。 急いで雨具を着用し下山しました、その後矢櫃橋まで約1時間30分間、ずっと大降りの中での歩行となりました。 折り返した判断は非常に良かったと思います。やはり無理は禁物です。 その後、雨は小降りとなり、午後1時40分頃、出発地点に無事に到着しました。 |
今回パトロールを実施した、猿倉温泉から櫛ヶ峰のコースは、刈り払いが行われている箇所もあり、危険を感じるような箇所はありませんでしたが、そこから分岐する、乗鞍岳や駒ヶ嶺、前谷地方面への登山道は、激しい藪のように見えました、藪の中を歩行するには、かなりの体力と精神力、また経験も必要になると思います。
登山道の整備にはいろいろな意見もあり、なかなか方向性が見えてきませんが、今の状況では登山道として利用するには危険を感じる箇所もあります、多くの方が安心して高山植物に出会い、自然を親しめる場が多くなることを願っております。
津軽森林管理署
ダイヤルイン:0172-27-2800
FAX:0172-27-0733