ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 津軽森林管理署 > わぃはぁ通信 > 五所川原農林高等学校の現地実習について(8月1日)
青森県立五所川原農林高等学校による現地実習は平成26年度から実施しておりますが、今年度も数回実施することにしております。
今回は8月1日の様子をお知らせします。
8月1日の現地実習は、入学してまだ4ヶ月しか経っていない森林科学科1年生ということで、木の種類や特徴の勉強を兼ねて、弘前市の種澤種苗園で現在生育中の苗木を見学しました。
実施月日 平成28年8月1日(月曜日)
参加者 青森県立五所川原農林高等学校 森林科学科 1年生 34名 教諭3名
実施箇所 青森県弘前市大字湯口字一ノ下がりやま87 種沢種苗園
今回参加した生徒の皆さんは1年生で、林業について勉強を始めたばかりということで、木の種類や特徴、山に植林する苗木を生産する作業について勉強していただきたい、また、最近ようやく名前が知られててきましたコンテナ苗についても、特徴や植栽方法についても勉強していただきたいと考え、様々な種類の苗を生産している種澤種苗園で生育中の苗を見学していただきました。
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実習場所の種澤種苗園に五農生の皆さんが到着しました。 当日は、ものすごい晴天となり、気温もぐんぐん上昇し、暑いと感じる日でした。 また、種苗園は日陰が無く、直射日光を浴びての見学となり、立っているだけで汗が出てくる学習するには少しつらい状況でした。 |
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そのような厳しい環境の中ですが、苗畑を見学する前に葉のつくりや葉の形、葉の付き方などを資料を見ながら学習します。 当日の資料はこちら(PDF:1,948KB) です。 資料は、「株式会社 山と渓谷社」より発行されています「山渓カラー名鑑『日本の樹木』」を参考に作成しています。
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いよいよ苗畑の見学です。 種澤さんより樹種や特徴、育て方などを説明していただきました。 |
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今春に播種し、発芽して2ヶ月ほどのクロマツですが、触ってみると葉がしっかりしていて触ると痛いほどでした。 これはクロマツの特徴で、見た目が似ているアカマツとの違いになります。 |
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園内に植栽されている「青森ヒバ」について特徴などを説明しました。 青森ヒバは青森県の木に指定されているほど、青森県民にとっては古くから身近な木であり、森林科学科としては必ず知っていなければならない樹種です。 青森ヒバの特徴である、葉の裏の気孔線や球果の形などを実際に見て触っていただきました。
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間もなく出荷されることになるミズナラについて、種澤さんから説明されています。 |
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こちらはカラマツです。 今年は少し延びすぎのようで、これからの暑い時期に枯れないか心配していました。 |
今回の生徒の皆さんは、コンテナ苗を見たことがないということで、実際に見ていただきながら、コンテナ苗についての説明をしました。
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まずは普通苗の説明をしました。 |
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普通苗の植栽方法を見ていただきました。 唐鍬を使って植栽穴を掘り、苗を入れ、土を覆っていきます。 当日は特に暑い日でしたので、作業もたいへんでした。 |
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次に、コンテナ苗の説明になります。 説明は、コンテナ苗導入の背景からはじまり、特徴、今後の課題、将来性など、コンテナ苗全般についての説明となりました。また、植付け専用器(ディブル)使った植栽方法についても見ていただきました。 これからの林業には、コンテナ苗が必要となりますので、勉強していただかなければなりません。 コンテナ苗の説明になると少し力が入ります。 |
今回の現地実習は、好天に恵まれ、というより暑すぎて熱中症の心配をしながらの実習になりました。
生徒の皆さんは1年生ということで、なかなか分かりづらい実習になったかもしれませんが、中には、苗木を見て樹種を当てる生徒もあり、今後、勉強を重ねながらたくましくなっていただきたいと思いました。
このような現場実習を通して林業に興味を持っていただき、今後の進路に少しでも役立つのであれば、たいへんうれしいことであり、ありがたいことだと思います。
今後もこのような現場実習を継続していきたいと考えております。