ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の所在について > 津軽森林管理署 > わぃはぁ通信 > 平成27年度弘前市総合防災訓練への参加について


ここから本文です。

津軽森林管理署

平成27年度弘前市総合防災訓練への参加について

  平成27年8月19日(水曜日)午前9時30分から弘前市運動公園及び岩木青少年スポーツセンターを会場に「平成27年度弘前市総合防災訓練」が実施され、今年度も林野火災防ぎょ訓練に当署職員11名が弘前市職員、消防署員とともに参加した様子をお知らせします。

  この総合防災訓練は地震及び風水害等の災害発生時における応急対策等の防災活動を迅速かつ的確に実施できるよう、災害対策基本法第48条及び弘前市地域防災計画に基づき、防災関係機関・団体と地域住民の参加・連携のもとに総合防災訓練を行い、防災対策の強化と市民及び市職員の防災意識の高揚を図ることを目的に行われています。

 

 「林野火災防ぎょ訓練」のための練習

  総合防災訓練開始約1時間前に「林野火災防ぎょ訓練」に参加する消防署、弘前市、森林管理署が集まり訓練の打ち合わせとリハーサルを行いました。

 

 「林野火災防ぎょ訓練」の内容    

    「森林管理署のパトロールカーで林野パトロール中に林野火災現場を発見し、消防署等に連絡、連絡を受けた消防署等の職員が直ちに現場に向かい、森林管理署員とともに林野火災の消火にあたる。」というものです。

 

 

リハーサル風景1

リハーサルの風景

参加者全員が一列に並び、駆け足で火災発生現場に向かいます、手前から消防署、森林管理署、弘前市の職員となっています。

火災発生現場は写真の左側の樹木の中です。

 

 

リハーサル風景2 現場に到着しましたら、横一列に並び消火機具で消火活動を始めます。
リハーサル風景3

消火活動が終わったら、一列に並び引き上げます、これでリハーサルは終了です。

本番もしっかりと訓練できるように。

ジェットシューター

今回使用する消火器具を紹介します。

これはジェットシューターです。

背負式消火水のうで、水を入れるバックとハンドポンプから構成されており、バックには18リットルの水が入ります。

高性能ハンドポンプにより水が噴射されますが、カタログでは射程15メートル(有効10メートル)となっています。

 

ウォータージャケット

同じような水のうですが、もう一つはウォータージャケットです。

こちらはジャケット式となっており、体にフィットします。

急傾斜地や距離の長い移動の時は水の重さが全体に広がるため疲労感が少ないように感じるようです。

性能はほぼ同等です。

 

これらの水のうは、火災現場にかなり近づいての使用となりますので、本当の初期消火の場合か火の勢いが弱まった時に使用します。

実際の火災では、水が近くにある場合は、組み立て式のエンジンポンプを現場まで背負って行き、ある程度の距離で消火するのですが、耐熱服などの装備がないので、消火できる範囲はかなり狭くなってしまいます。山火事の場合は実際に人が近づいて火の勢いを弱めることは非常に困難だと感じます。

 

 

 本番開始

平成27年8月19日(水曜日) 9時30分、会場に地震発生による建物が倒壊したような音が流され訓練開始です。

訓練は災害対策本部の設置訓練から始まり、情報伝達、被害状況の把握、救助、火災防ぎょなど、22項目もの訓練を民間団体を含めた多くの機関が実施していき、統監(弘前市長)をはじめ各機関の代表が各訓練を点検して行きます。

 

 

災害想定

  平成27年8月19日午前9時30分、青森県東方沖を震源とするマグネチュード8.2の地震が発生。

  弘前市周辺の震度は最大で「震度6弱」を記録し、建物の倒壊、土砂災害の発生、火災の発生、電力、水道、通信、ガス施設いわゆるライフラインに甚大な被害が生じた。

  また、8月中旬から岩木山を震源とする火山性微動が続いており、18日に小規模な水蒸気爆発が発生。19日の早朝からの大雨と9時30分の大地震により土石流が発生し、常盤野地区住民数十名が孤立した。

 

林野火災防ぎょ訓練開始

  10時20分頃いよいよ林野火災防ぎょ訓練が始まりました。

火災発見 森林パトロール中の森林管理署の職員が煙りを発見し、消防署などに火災の発生を通報します。
火災発生現場に急行 消防署、弘前市、森林管理署により消防隊が編成され、1列に並んで、消防署を先頭に号令をかけながら、駆け足で火災発生現場に向かいます。
消火活動開始 消火活動が開始されました、煙が立ちこめる中、ハンドポンプを操り水を噴射しながら前に進んで行きます。
消火訓練2 消火活動が初めての職員も消火器具を確認しながら、真剣に訓練に参加しています。
消火活動を終了

各機関とも本番を想定し、短時間ではありましたがチームワークよく消火活動を行っています。

 

迅速な消火活動により、ほぼ鎮火状態になりました、鎮火後は、再び整列して駆け足で撤収となりました。

 

おわりに

  昨年度、津軽森林管理署管内で、大きな林野火災が発生し、地域の消防署をはじめ地元消防団、また関係者の皆様にたいへんなご迷惑をお掛けしてしまいました。

  火災発生の際にはたくさんの方々に消火活動をしていただきましたが、消火器具が不足し、思うように消火活動ができなかった反省から、当署では多少ではありますが消火器具を整備し、万が一の際には消防署、地域のみなさんと協力しながら被害を最小限にしたいと考えております。

  また、山火事は非常に恐ろしいものだということを身にしみて感じましたので、今後も山火事の発生防止のために地域と連携して巡視の強化などを図って参ります。皆様も山に入る際なるべく火を使わない、火を使う場合でも火の始末は確実に行っていただきたいと切にお願いいたします。

 

   

お問い合わせ先

津軽森林管理署 
ダイヤルイン:0172-27-2800
FAX:0172-27-0733

森林管理局の案内

リンク集