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青森森林管理署

森林機能の維持増進

森林機能の維持増進のためにさまざまな取組を進めています

保安林の整備

土砂の流出・崩壊の防備や水源かん養機能などの公益的機能の発揮が特に求められている森林は、「保安林」に指定して、適切に保全・整備しています。
保安林はその指定目的により17種類があり、当流域管内の国有林はそのうち5種類が指定され、その面積は58,000haで国有林面積の約86%を占めています。

管内国有林の保安林(単位:ha,%)

区分

面積

水源かん養

(91.3)53562

土砂流出防備

(4.7) 2,739

土砂崩壊防備

(0.2)111

干害防備

(3.4)2,001

保健

(0.5)273

(保健)兼種

(8,577)

(100.0)58,687

水源かん養保安林

水源地域の森林が指定の対象となり、降った雨を徐々に河川に流すことによって安定的な用の確保に効果を発揮します。

青森市の生活用水を供給する水源かん養保安林

土砂流出防備保安林

地面を覆う落葉や下草、木の根が雨等による表土の侵食、崩壊による土石流などを防ぎます。

土石流等から林道を守る土砂流出防備保安林

土砂崩壊防備保安林

山地の崩壊を防ぎ、家屋や鉄道、道路などを守ります。

鉄道を守る土砂崩壊防備保安林

干害防備保安林

簡易水道など、特定の水源を確保し、水が涸れるのを防ぎます。また、きれいな水を供給します

飲料水を供給する干害防備保安林

保健保安林

森林レクリェーション活動の場として生活にゆとりを提供します。また、生活環境を守ります。

憩いの場を提供する保健保安林

レクリエーションの森の整備

野外活動、自然観察などに適した森林を「レクリエーションの森」に指定し、自然に親しみ、森林を憩いの場として利用してもらうよう、広くみなさんに提供しています。
当管内には、3種類・7箇所の「レクリエーションの森」が指定されています。

(単位:ha)

種類

名称

面積

位置

主な内容

自然休養林
(1,015 ha)

眺望山自然休養林

1,015

青森市

他に類を見ないヒバの老齢天然林の樹海と、広葉樹の四季の色彩変化の美が楽しめます。自然探勝、自然探求、散歩、ピクニックに適しています。

自然観察教育林
(691 ha)


八甲田山自然観察教育林

690

青森市

ブナ二次林、高山植物、湿原などの自然資源が豊富、また、眺望景観に優れています。登山、自然探勝、自然研究、ピクニックの場に適しています。

今別八幡宮自然観察教育林

1

今別町

樹齢100年以上のスギ人工林と広葉樹天然林とが織りなす森林景観と津軽海峡の眺望景観が特色です。

野外スポーツ地域
(2,348 ha)

八甲田山野外スポーツ地域

2,277

青森市

高山植物、湿原など自然資源が豊富で眺望景観が素晴らしく、夏季は登山、ハイキング、冬季は全山が天然のゲレンデとなるなど四季を通じて利用されています。

雲谷高原野外スポーツ地域

32

青森市

都市近郊のスキー場として適しています。

平舘スポーツ地域

10

外ヶ浜町(旧平舘村)

良質で豊富な積雪を有し、スキー場として適しています。

眺海の森スキー場
(現在休止中)

29

今別町

良質で豊富な積雪を有し、スキー場として適しています。

眺望山自然休養林

今別八幡宮自然観察教育林

八甲田山自然観察教育林(ブナ二次林)

八甲田山野外スポーツ地域

保護林の整備

学術の研究、貴重な動植物の保護、風致の維持等を目的として国有林を適切に管理経営するため、保護林制度を定めています。保護林はその指定目的により7種類があり、東青流域管内ではそのうち2種類・3箇所の保護林が指定されています。

保護林の種類別面積(単位:ha)

種類

名称

面積

位置

特徴等

森林生物遺伝資源保存林

八甲田山森林生物遺伝資源保存林

1,395

八甲田山

森林の生態系・生物遺伝資源の保存、野生動植物を保護します。

植物群落保護林

眺望山ヒバ保護林

45

内真部

原生的なヒバ天然林を保存し、自然の推移による変化を観察します。

後潟ヒバ保護林

154

後潟

ヒバ・ブナ混交林からブナ林へ移行する自然の推移による変化を観察します。

緑の回廊(コリドー)

多様な動植物が生息する保護林などの森林を連結し、自由に移動できる場所を保護し、森林生態系のより効果的な保全を推進するため、八甲田山から宮城県蔵王山に至る「奥羽山脈緑の回廊」を設定し、野生動植物の保護に努めています。
管内では八甲田山森林生物遺伝資源保存林(1,395ha)が緑の回廊に連結されています。

森林の整備と木材の安定供給

再生可能な資源である木材を循環的に利用するため、自然条件等を勘案しながら、収穫と植林を繰返して、木材を安定的に供給するよう努めています。

間伐実行後の林分

木材を安定的に供給

その他関係法令の指定状況

管内の国有林には、各種法令に基づく自然公園、自然環境保全地域、鳥獣保護区などに指定されている区域があり、自然環境保全、鳥獣保護等に役立っています。

(単位:ha)

区分

面積

砂防指定地

601


自然公園

十和田八幡平国立公園

8,539

津軽国定公園

1,438

浅虫夏泊県立自然公園

2,125

県自然環境保全地域

177

鳥獣保護区

10,304

十和田八幡平国立公園

各種試験及び諸調査

施業指標林、各種試験地等を設定して森林施業の体系化に資するとともに、諸調査を行って活力ある山づくりに取り組んでいます。

施業指標林等一覧表(単位:ha)

種類

名称

面積(ha)

位置

遺伝子保存林
(2箇所)

遺伝子保存林(スギ、ヒバ)

7

今別町・外ヶ浜町

精英樹保護林
(5箇所)

精英樹保護林(スギ)

1

青森市・平内町
今別町・外ヶ浜町

次代検定林
(5箇所)

次代検定林 (スギ)

9

青森市・蓬田村
今別町・外ヶ浜町

施業指標林
(324ha)

八甲田ブナ施業指標林

71

青森市

萱野高原ブナ施業指標林

38

青森市

蟹田ヒバ施業指標林

173

蓬田村

後潟ヒバ施業指標林

18

青森市

五所塚ヒバ施業指標林

24

今別町

試験地
(274ha)

穴川沢第一ヒバ林成長量試験地

1

青森市

穴川沢第二ヒバ林成長量試験地

9

青森市

寒水沢ヒバ林作業種試験地

6

青森市

砂川沢ヒバ林成長量試験地

9

青森市

平内薪炭林総合試験地

21

平内町

後潟ヒバ林樹種更改試験地

32

青森市

増川施業実験林(ヒバ)

196

外ヶ浜町

森林施業モデル林
(1ha)

高石股水土保全モデル林

1

外ヶ浜町

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