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下北森林管理署

森林官紹介!(平成26年7月)「地域との連携を大切に」

首席森林官(東通・老部担当区)

松橋 良之

 

私が勤務している東通森林事務所は青森県の本州最北端下北半島の北東部に位置する下北郡東通村にあります。東通村は東西24km、南北32kmと細長く総面積は29,439haです。その大部分が山林・原野で全体的になだらかな地形となっています。
東通村の見どころは寒立馬(かんだちめ)と能舞(のうまい)です。寒立馬は本州北東端の尻屋崎に生存し、平成14年11月に青森県天然記念物に指定されています。灯台のある広大な牧草地で岬の主である43頭(6月末現在)の寒立馬が厳しい気候に耐えながら命を育み生きようとするその姿を見ることができます。

 

かんだちめ

洋式灯台と寒立馬(かんだちめ)


また、能舞は平成元年に国の重要無形民俗文化財にも指定されている東通村の伝統芸能です。15世紀末、目名不動院によって下北に伝えられたとされ、日本演劇史上極めて重要な文化財です。元日から数日間かけて村内14集落で演じられるほか、毎年1月上旬に村内体育館で開催される「東通村郷土芸能発表会」でも上演されるなど能舞の郷として知られている村です。その他にも「ヒバの埋没林」や「猿ヶ森砂丘」など自然が造りあげた風景も魅力的です。

 

東通村の伝統芸能

東通村の伝統芸能(能舞:鐘巻) 国の重要無形民俗文化財に指定(写真:東通村提供)


当事務所は、東通担当区と老部担当区を管轄しており、東通村及びむつ市南部に位置し太平洋、陸奥湾に注ぐ河川上流部の丘陵地帯でスギ、マツ類を主とする人工林とヒバ、その他広葉樹を主とする天然林約9,000haの森林等を管理しています。

 

ヒバ埋木林

ヒバ埋没林(猿ヶ森国有林)青森県自然環境保全地域特別保護区特定地理保護林に指定


管内の国有林をフィールドとした活動として、片崎山(標高300.5m)頂上付近の約20haに「ふれあいの森」を設定し「片崎山憩いの森」として、山ツツジなどの保全活動等を実施しています。また、老部川の流域で6月下旬に体験林業として地方公共団体、漁業関係者等の参加による植樹祭(東通村緑化推進委員会)を開催しています。

 

猿ヶ森砂丘

片崎山頂上から太平洋・大沼・猿ヶ森砂丘(日本一)を眺望


通常業務では製品生産請負、造林請負事業の監督業務などを行っています。また、地域との連携で月1回は市町村等との情報交換を行うよう努力しています。その中で事案等の相談があった場合は森林事務所が窓口となり署担当者へ情報を共有し対応するよう心がけています。引き続き必要な助言、技術指導等の支援を行うとともに、市町村や地域と連携しながら取り組んでいきたいと思います。

お問い合わせ先

下北森林管理署

〒035-0041
青森県むつ市金曲一丁目4番6号
TEL 050-3160-5885
FAX 0175-22-1134

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