山形森林管理署

森林官紹介！（平成26年5月）

首席森林官（村山担当区）

武藤　淳

私の勤務する山形森林管理署村山森林事務所は、山形県の中央部に位置する村山市に所在し、東に奥羽山脈、西に出羽山地の山々に囲まれており、中央には松尾芭蕉の句で有名な最上川が流れ、かつて船運で栄えた最上川の中流には、三難所と呼ばれた碁点・三ケ瀬・隼とすべて村山市となります。

当事務所は、村山担当区と東根担当区を管轄しており、最上川三難所そば街道の村山市、サクランボ一大産地の東根市、すいかの名産地の尾花沢市、そばの里の大石田町(すべて食べ物にこだわりました。）の3市1町に跨がり約13,500haの森林等を管理しています。

当事務所から徒歩10分程のところに東沢バラ公園があり、約7haの敷地内には、世界各国の約750品種、2万株あまりバラや3つの湖が整備され、春（6月上旬～7月上旬）と秋（9月中旬～9月下旬）にバラまつりが開催されており、華やかなバラが咲き誇っているということです。

事務所管内には官行造林地等が160haがあり、巡検・巡視等が特に重要な業務となっており、現地状況、設定箇所を的確に把握することに努めるとともに、境界の侵害や土地の無権限使用等の有無の確認はもちろんのこと、現在のところ各林道に多くの残雪があり、現地での巡検・巡視等ができず、遠望しながら林野巡視を行っている状況にありますが、雪解け後は、不法投棄の未然防止、山地災害等の早期発見、ナラ枯れ等の森林病虫害の防除、共用林や分収育林・分収造林等の各種業務の把握に努め対応していきたいと考えているところです。

私は、以前（はるか昔約30年前）に隣接する旧向町営林署（現在の最上支署管内）に3年程度勤務しており、最上町向町から毎日のように山刀伐峠（松尾芭蕉が最上町から尾花沢市へ越えた峠）を越えて、先輩が勤務する尾花沢市の担当区事務所にいつも通ったことを懐かしく感じているところです。昔の思い出を思い起しつつ周辺の名所・名跡や名店（そば、ラーメンなど）を巡るなど、通常業務と併せて精一杯取り組みたいと思っております。今はただ前任者が残していった数多くのファイルとにらみ合いながら、林道の消雪を待ちわびています。